コンテンツにスキップ

「円山 (札幌市)」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
m Botによる: Bot作業依頼 大陸別山カテゴリ (Category:アジアの山) を追加
Cewbot (会話 | 投稿記録)
7行目: 7行目:
|座標={{ウィキ座標2段度分秒|43|02|50|N|141|18|59|E|region:JP_type:mountain|display=inline,title}}<ref name="tizu">{{Cite web |url=http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?longitude=141.3163699&latitude=43.04726522 |title=地図閲覧サービス(円山) |publisher=国土地理院 |accessdate=2011-11-23}}</ref>
|座標={{ウィキ座標2段度分秒|43|02|50|N|141|18|59|E|region:JP_type:mountain|display=inline,title}}<ref name="tizu">{{Cite web |url=http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?longitude=141.3163699&latitude=43.04726522 |title=地図閲覧サービス(円山) |publisher=国土地理院 |accessdate=2011-11-23}}</ref>
|所在地=[[北海道]][[札幌市]][[中央区 (札幌市)|中央区]]
|所在地=[[北海道]][[札幌市]][[中央区 (札幌市)|中央区]]
|地図={{Embedmap|141.3163699|43.04726522|300}}円山の位置{{日本の位置情報|43|02|50|141|18|59|円山|43.04726522,141.3163699|円山}}
|地図={{Location map|Japan Mapplot|coordinates={{Coord|43.04726522|141.3163699}}|caption=|width=300}}円山の位置{{日本の位置情報|43|02|50|141|18|59|円山|43.04726522,141.3163699|円山}}
}}
}}



2021年5月13日 (木) 22:45時点における版

円山

北から見た円山(2005年1月撮影)
標高 225.02[1] m
所在地 北海道札幌市中央区
位置 北緯43度02分50秒 東経141度18分59秒 / 北緯43.04722度 東経141.31639度 / 43.04722; 141.31639座標: 北緯43度02分50秒 東経141度18分59秒 / 北緯43.04722度 東経141.31639度 / 43.04722; 141.31639[2]
円山 (札幌市)の位置(日本内)
円山 (札幌市)
円山の位置
プロジェクト 山
テンプレートを表示

円山(まるやま)は、北海道札幌市中央区にある標高225 mである。所在地となる地名も同名である。石狩平野に面し、札幌市の中心から西の近くにあり、札幌市民の行楽の場になっている。山の大部分は円山原始林として保護されているが、過去に人の手が入っているので厳密な意味での原始林ではなく、天然林にあたる[3]

地形と地質

札幌市西部の山地の端にあたるが、山塊はほぼ独立している。北、東、西で平地に面し、南は双子山という低い丘に続く。山頂から北西に長い尾根が、西にはそれより短い尾根が延びる。登山道はこの尾根沿いにつけられている。一帯の町名は円山で、その西の市街には円山西町(1-10丁目)がある。

西から北へ、山裾を円山川が流れる。東側の麓にはかつて界川が流れていたが、後にほとんどが地上から消えた。

山の基盤は第三紀中新世から漸新世に生成された西野層で、これを安山岩質の溶岩第四紀初頭に貫いて頂上部ができあがった。

歴史

もともとアイヌ人は、この山のことを「モイワ」(「小さな山」の意)と呼んでいたが、札幌中心部から見た山の形が丸いことから、明治時代に和人によって「円山」と名付けられた。「モイワ」の名は和人の誤解によって、円山の南東にある藻岩山に引き継がれることとなった。

札幌に北海道の本府を建設するために訪れた島義勇開拓判官は、都市計画を練るため円山に登った。島開拓判官は、円山に神社を置いて宗教的守りとし、東に市街を設けることを決めた。1871年(明治4年)に、円山の北の麓に札幌神社が造られた。後の北海道神宮である。

開拓使と以後の行政官庁は円山の山林の保護を基本政策とした。1872年(明治5年)に山頂からの石材切り出しが許可され、採石がはじまったが、翌年には禁止された。その1873年(明治6年)に円山の周辺での伐採は禁止された。一方、札幌神社の外苑、円山の西の麓には、1880年(明治13年)に円山養樹園という試験林が作られ、1891年(明治24年)に移転廃止された。山の方は1921年大正10年)3月3日に、円山原始林として国の天然記念物に指定された[3]

札幌市は養樹園の跡地に公園を設けることにして、1903年(明治36年)から徐々に円山公園の整備を進めた。1932年(昭和7年)から1934年(昭和9年)にかけて円山公園に運動場が作られた。1951年(昭和26年)には札幌市円山動物園が開園した。

円山大師堂(2005年1月)

1914年(大正3年)に四国八十八箇所にならって88か所の石仏が設けられてから、登山が盛んになった。北西の麓にある大師堂はこのとき建てられた。多くの小さな石の仏像が北西の登山道の脇にある。また、一時は南の西の麓でスキーが行われた。

20世紀に入ると麓に住宅が増え始め、1960年代に周辺はまったく市街地と化した。21世紀初めの現在では一部で中腹まで家が建てられ、山は住宅地に取り囲まれている。

登山

円山は低い手ごろな山として夏には大人と子供がよく登る。札幌市内の小学校幼稚園遠足で、登るところもある。冬はが積もるので、子供は登らない。天気が良ければ札幌市街を一望の下にできる。円山は藻岩山とともに、大都市のそばとしては例外的に豊富な自然を残しており、バード・ウォッチングなど動植物の観察に適している。

もっともよく使われている道は北西の大師堂からの山道で、約1kmある。もう1つは西の尾根からの0.7kmの道で、円山動物園の裏から登るものである。

大師堂からの山道は円山八十八箇所と呼ばれる。円山八十八箇所は四国八十八箇所によるもので、1914年(大正3年)に上田万平善七兄弟によって開かれた。四国八十八箇所では空海に由縁がある遺跡を巡礼するもので、円山八十八箇所では88の観音像が建立された。現在では100以上の観音像が建てられている。

円山八十八箇所は地下鉄円山公園駅からも徒歩15分程で行け、標高225メートルの低山であり、登り1時間、下り40分のコースである。

毎年5月が山開きとなり、10月が山納めである。

周辺の山

周辺の施設

脚注

  1. ^ 基準点成果等閲覧サービス(三等三角点・点名「円山2」)”. 国土地理院. 2011年11月23日閲覧。
  2. ^ 地図閲覧サービス(円山)”. 国土地理院. 2011年11月23日閲覧。
  3. ^ a b 藻岩原始林、円山原始林” (PDF). 札幌市. 2011年11月23日閲覧。

参考文献

関連項目

外部リンク