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「北ノ俣岳」の版間の差分

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2021年5月13日 (木) 22:50時点における版

北ノ俣岳
北ノ俣岳を南東から望む、黒部五郎岳から撮影
標高 2,662[1] m
所在地 日本の旗 日本
富山県富山市
岐阜県飛騨市
位置 北緯36度25分16秒 東経137度30分44秒 / 北緯36.42111度 東経137.51222度 / 36.42111; 137.51222座標: 北緯36度25分16秒 東経137度30分44秒 / 北緯36.42111度 東経137.51222度 / 36.42111; 137.51222[1]
山系 飛騨山脈立山連峰
北ノ俣岳の位置(日本内)
北ノ俣岳
北ノ俣岳の位置
プロジェクト 山
テンプレートを表示
北北東の水晶岳から北ノ俣岳を望む
水晶岳から望む
黒部五郎岳(左)
雲ノ平(中央)
北ノ俣岳(右)

北ノ俣岳(きたのまただけ)は、富山市飛騨市にまたがる飛騨山脈標高2,662mである。別名は、上ノ岳(かみのだけ)。

概要

北ノ俣岳は岐阜県側、上ノ岳は富山県側の古来からの名称。 山域は中部山岳国立公園の特別保護地区に指定され[2]新・花の百名山に選定されている[3]

北ノ俣岳から北へは太郎兵衛平を経て立山連峰薬師岳へと続き、東は赤木岳、黒部五郎岳へと続く稜線となっている。

山頂部は広くハイマツ帯となっており、雪解け後の斜面にはハクサンイチゲなどの高山植物の大群落がある[4]。 山頂には三等三角点(標高2,661.21、点名は北俣岳)がある[5] 。山頂からの眺めは、南に黒部五郎岳、笠ヶ岳乗鞍岳、東に三俣蓮華岳鷲羽岳水晶岳雲ノ平、北に薬師岳などを望むことが出来る。

登山

登山ルート

有峰林道東谷線の飛越トンネルに飛越新道の登山口があり、神岡新道に替わる新ルートになりつつある。寺地山へ向かう登山道はぬかるみが多く、ミズバショウなどの高山植物が見られる。寺地山と北ノ俣岳の間の鞍部の南側には北ノ俣避難小屋がある。その上部には、高層湿原には池塘が拡がり、木道が設置されている[6]。周辺はニッコウキスゲワタスゲチングルマなどの群生地となっている。 また、立山連峰縦走時にここを通過することもある。

  • 飛越新道 :飛越トンネル - 仙人峠 - 鏡池 - 寺地山 - 北ノ俣避難小屋 - 北ノ俣岳
  • 神岡新道 :打保 - 水ノ平 - 仙人峠 - 鏡池 - 寺地山 - 北ノ俣避難小屋 - 北ノ俣岳(1962年(昭和37年)に神岡新道が開設されたルート。)[4]

周辺の山小屋

周辺の登山道上には、登山者用の山小屋キャンプ指定地がある[6]。最寄りの山小屋は、飛越新道にある北ノ俣岳避難小屋。

名称 所在地 北ノ俣岳からの
方角と距離km
標高
m
収容
人数
キャンプ
指定地
折立ヒュッテ 有峰ダムの東の登山口・折立  北西 7.6  1,350 休憩所  50張
太郎平小屋 太郎兵衛平   北 3.1  2,330  150 (薬師峠)
100張
北ノ俣岳避難小屋 寺地山と北ノ俣岳との鞍部   西 1.8  1,990  8  なし
薬師沢小屋 黒部川本流の薬師沢出合   東 3.2  1,940  60  なし
雲ノ平山荘 雲ノ平・ギリシャ庭園   東 5.8  2,500  70  50張

地理

周辺の山

立山連峰の主稜線の薬師岳と黒部五郎岳の間にあるなだらかな山容の山で、西に寺地山へ続く尾根が延びる。

位山から望む北アルプスの北ノ俣岳周辺の山々
山容 名称 標高
m
三角点
等級
北ノ俣岳との
距離km
備考
薬師岳 2,926.01  ニ等  6.0 日本百名山
寺地山 1,966.02  三等  3.4
太郎山 2,372.88  三等  2.9 太郎平小屋
北ノ俣岳 2,662 (三等)
2,661.21
 0
赤木岳 2,622  1.1 赤木沢
黒部五郎岳 2,839.58  三等  4.0 日本百名山

源流の河川

以下の源流となる河川日本海へ流れる。

脚注

  1. ^ a b 日本の主な山岳標高(富山県の山)国土地理院、2010年12月24日閲覧。
  2. ^ 中部山岳国立公園区域の概要環境省)、2010年12月24日閲覧
  3. ^ 『新・花の百名山』 田中澄江(著)、文春文庫ISBN 4-16-731304-9、1995年、pp287-288、ミヤマキンポウゲなどの高山植物を紹介した。
  4. ^ a b 『日本の山1000』 山と渓谷社、1992年、ISBN 4-635-09025-6、p399
  5. ^ 基準点成果等閲覧サービス Archived 2009年6月9日, at the Wayback Machine.、国土地理院、2010年12月24日閲覧。
  6. ^ a b 『上高地・槍・穂高 (ヤマケイアルペンガイド)』 山と渓谷社、2000年、ISBN 4-635-01319-7、pp242-247

関連図書

関連項目