コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

「横山岳」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
m Botによる: Bot作業依頼 大陸別山カテゴリ (Category:アジアの山) を追加
Cewbot (会話 | 投稿記録)
8行目: 8行目:
|所在地={{JPN}}<br />[[滋賀県]][[長浜市]]
|所在地={{JPN}}<br />[[滋賀県]][[長浜市]]
|山系=[[伊吹山地]]<ref name="与呉 (2010)、288頁">[[#名古屋周辺の山|与呉 (2010)、288頁]]</ref><ref group="注釈">広義で[[両白山地#越美山地|越美山地]]の山とされることもある。</ref><ref name="日本の山1000 (1992)、527頁">[[#日本の山1000|日本の山1000 (1992)、527頁]]</ref>
|山系=[[伊吹山地]]<ref name="与呉 (2010)、288頁">[[#名古屋周辺の山|与呉 (2010)、288頁]]</ref><ref group="注釈">広義で[[両白山地#越美山地|越美山地]]の山とされることもある。</ref><ref name="日本の山1000 (1992)、527頁">[[#日本の山1000|日本の山1000 (1992)、527頁]]</ref>
|地図={{Embedmap|136.261669|35.601491|300}}横山岳の位置{{日本の位置情報|35|36|05.5865|136|15|41.8577|横山岳|35.601491,136.261669|横山岳}}
|地図={{Location map|Japan Mapplot|coordinates={{Coord|35.601491|136.261669}}|caption=|width=300}}横山岳の位置{{日本の位置情報|35|36|05.5865|136|15|41.8577|横山岳|35.601491,136.261669|横山岳}}
}}
}}



2021年5月14日 (金) 00:24時点における版

横山岳
南麓から望む横山岳(2016年6月6日撮影)
南麓から望む横山岳
標高 1,131.69[注釈 1][1] m
所在地 日本の旗 日本
滋賀県長浜市
位置 北緯35度36分05.5865秒 東経136度15分41.8577秒 / 北緯35.601551806度 東経136.261627139度 / 35.601551806; 136.261627139座標: 北緯35度36分05.5865秒 東経136度15分41.8577秒 / 北緯35.601551806度 東経136.261627139度 / 35.601551806; 136.261627139[1]
山系 伊吹山地[2][注釈 2][3]
横山岳の位置(日本内)
横山岳
横山岳の位置
プロジェクト 山
テンプレートを表示

横山岳(よこやまだけ)は、滋賀県長浜市[注釈 3][4]にある伊吹山地[2][5]標高1,132 m

概要

本峰の西峰[3]と東峰からなる双耳峰であり、西側の北陸本線木ノ本駅からどっしりとしたその山容を望むことができる[3][6]。西峰の山頂には、二等三角点(点名が「横山岳」、標高1,131.69 m)が設置されていて[1]気象観測施設(日本気象協会アメダス)が設置されていた[7][8]。滋賀県と岐阜県との県境稜線から南西側へと延びる枝尾根上にある[4]。南面の白谷本流にある経の滝と五銚子の滝の間には延喜式内社の横山神社があったとされていて、古くから山岳霊場として栄えていた山である[9]。経の滝は、南麓の杉野の神宮寺の僧侶般若経書写する際に身を清めた場所であることに由来する[6]。五銚子の滝は、横山神社に捧げるお神酒銚子を清めたことに由来する[6]。山名はこの横山神社に由来する[3]関西百名山の一つに選定されている[10]。冬は深いに覆われる[9]。春にはカタクリヤマシャクヤクなどのの山として知られている[9][11]。東尾根にはブナ原生林が広がる[7][12][13]

登山

地元の杉野山の会により登山道が整備されていて、毎年5月第3日曜日の山開き[14]や登山大会[3]が開催されている[6]。登山道の急坂などにはロープが設置されている[6]。山頂部からは周辺の山並みや余呉湖琵琶湖に浮かぶ竹生島などを望むことができる[13]。「横山岳から望む琵琶湖と余呉湖」が長浜市の大切にしたい長浜の景観「ながはま百景」の一つに選定されている[15]。登山適期は4月中旬-11月中旬[11]。春先の残雪期に雪山登山されることもある[8]。以下の登山コースなどが利用されている[12]

  • 白谷本流コース:白谷登山口 - 太鼓橋 - 経の滝 - 五銚子の滝 - 横山岳
  • 東尾根コース:白谷登山口 - 網谷林道 - 東尾根登山口東峰 - 横山岳
  • コエチ谷からのコース:コエチ谷登山口 - 鳥越峠 - 三高尾根 - 横山岳
  • 墓谷山からのコース:墓谷山登山口 - 南野寺観音堂 - 墓谷山 - 鳥越峠 - 三高尾根 - 横山岳

地理

東には東尾根が延びる[12]

周辺の山

南側には三高尾根が延び、鳥越峠を経て墓谷山へと続く[12]

賤ヶ岳から望む余呉湖と横山岳(右奥)
山容 山名 標高
(m)[1][16]
三角点等級
基準点名[1]
横山岳からの
方角と距離(km)
備考
夜叉ヶ池山から望む夜叉ヶ池と三周ヶ岳(2013年6月17日) 三周ヶ岳 1,290.01 一等
「三周岳」
北北東 9.8
南山麓の国道303号から望む横山岳(2016年5月21日) 横山岳 1,131.69 二等
「横山岳」
0 関西百名山
横山岳から望む墓谷山、遠景は余呉湖と琵琶湖(2016年6月6日) 墓谷山 737.75 三等
「墓谷」
南南西 2.8 杉野富士
花房山から望む金糞岳(2010年3月22日) 金糞岳 1,317 南東 8.9 滋賀県の第2高峰
関西百名山
横山岳から望む余呉湖、最奥に琵琶湖、左奥に竹生島、竹生島と余呉湖との間に賤ヶ岳(2016年6月6日) 賤ヶ岳 421.12 三等
「賎ヶ嶽」
南南西 12.3 関西百名山
横山岳南山腹の網谷川上流域の白谷本流にある五銚子の滝

源流の河川

淀川水系である姉川高時川)の以下の支流源流となる山で、琵琶湖へと流れる。姉川の河口の北24 kmに位置する。網谷川上流域の白谷本流には、経の滝(落差約20 m)と五銚子の滝(落差上段約15 m、中段約10 m、下段約3 m)[11]などのがある[13]。網谷の上流域には、滝の谷の滝がある[12]

  • 網谷川、土倉谷 - 杉野川[4]の支流
  • リッカ谷川

周辺の峠

周辺には以下のがある。

  • 鳥越峠 - 横山岳と墓谷山との鞍部[12]
  • 八草峠 - 土蔵岳と金糞岳との鞍部。国道303号の旧道が通る[6]。山頂の東南東6.2 kmに位置する。

交通・アクセス

南山麓の高時川沿いに国道303号が通る。南山麓に滋賀県道284号杉本余呉線が通り、南に延びる尾根を杉本隧道のトンネルが貫通する。西山麓の高時川沿いに滋賀県道285号中河内木之本線が通る。南面の一部は植林地として利用されていて、広域基幹林道横山岳線、込谷林道などが敷設されている[12]。南麓の杉野集落からは網谷林道が敷設されている[12]

脚注

注釈

  1. ^ 基準点の標高は、2014年3月13日の国土地理院による標高改算値。
  2. ^ 広義で越美山地の山とされることもある。
  3. ^ 長浜市に合併される前の旧伊香郡木之本町余呉町とにまたがっていた山である。

出典

  1. ^ a b c d e 基準点成果等閲覧サービス”. 国土地理院. 2016年5月29日閲覧。
  2. ^ a b 与呉 (2010)、288頁
  3. ^ a b c d e 日本の山1000 (1992)、527頁
  4. ^ a b c d 日本山名辞典 (1992)、543頁
  5. ^ 日本山岳会 (2005)、1208頁
  6. ^ a b c d e f 片岡 (1995)、14頁
  7. ^ a b 片岡 (1995)、15頁
  8. ^ a b 富永 (2005)、29頁
  9. ^ a b c 関西の山あるき100選 (2003)、66頁
  10. ^ 関西百名山 (1998)、12頁
  11. ^ a b c 与呉 (2010)、322頁
  12. ^ a b c d e f g h 杉野山の会 (2014)
  13. ^ a b c 横山岳から望む琵琶湖と余呉湖”. 長浜市 (2012年3月13日). 2016年5月29日閲覧。
  14. ^ 横山岳”. 長浜・米原・奥びわ湖観光サイト. 2016年5月29日閲覧。
  15. ^ 横山岳から望む琵琶湖と余呉湖” (PDF). 長浜市都市建設部都市計画化. pp. 2. 2016年5月29日閲覧。
  16. ^ 日本の主な山岳標高(滋賀県の山)”. 国土地理院. 2016年5月29日閲覧。

参考文献

  • 『関西の山あるき100選』昭文社〈山あるきナビ〉、2003年4月。ISBN 4-398-13256-2 
  • 山と溪谷社大阪支局(編集) 編『関西百名山』山と溪谷社、1998年9月20日。ISBN 4-635-53016-7 
  • 徳久球雄(編集) 編『コンサイス日本山名辞典』(修訂版)三省堂、1992年10月。ISBN 4-385-15403-1 
  • 片岡浜子、沢原道則、山本武人、米田実『滋賀県の山』山と溪谷社〈分県登山ガイド〉、1995年5月15日。ISBN 463502184X 
  • 日本山岳会 編『新日本山岳誌』ナカニシヤ出版、2005年11月。ISBN 4-779-50000-1 
  • 富永豊『奥美濃とその周辺の山130山―ブナ林の山旅の記録』サンライズ出版、2005年2月。ISBN 488325268X 
  • 山と溪谷社(編集) 編『日本の山1000』山と溪谷社、1992年8月。ISBN 4635090256 
  • 与呉日出夫『改訂新版 名古屋周辺の山』山と溪谷社、2010年7月。ISBN 9784635180177 
  • 杉野山の会『横山岳登山道案内図』杉野山の会、2014年5月。ISBN 488325268X 

関連項目

外部リンク