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: 「'''オズコープ'''」の社長であり、ピーターも尊敬する天才科学者。ピーターの親友ハリーの父親であるノーマン・オズボーンが、実験用のパワー増強剤を自ら服用し、ライバル企業との競争や重役たちに追い詰められた事で抱えていたストレスや、薬の副作用により、「'''グリーン・ゴブリン'''」としての別人格が覚醒する。その後、自らの私利私欲を満たす為だけに、無差別に人々を襲うようになり、自らの暴走を阻止しようとするスパイダーマンに対し、「仲間にならないか?」と呼び掛けるも断られる。とあるきっかけで、スパイダーマンの正体がピーターであることを知ると、彼の叔母であるメイ・パーカーを襲い、更にはグリーン・ゴブリンを追って[[ジョージ・ワシントン・ブリッジ]]に現れたスパイダーマン=ピーターに、恋人であるMJ([[メリー・ジェーン・ワトソン]])と、偶然近くの[[ゴンドラ]]に乗っていた子供達のどちらかを救うかの二者択一を迫り、その両方を救おうとするスパイダーマンに攻撃を仕掛けるも、スパイダーマンに味方するニューヨーク市民の妨害に遭い、失敗に終わる。その後、スパイダーマン=ピーターに自身の正体を明かし、正気に戻ったふりをして、[[グライダー (曖昧さ回避)|グライダー]]に仕込まれている[[カッターナイフ|カッター]]を使って騙し討ちを仕掛けようとするが、直前でスパイダーマンが騙し討ちを察知・回避した事で、自らが[[カッターナイフ|カッター]]の餌食となってしまう。 |
2021年8月13日 (金) 08:44時点における版
グリーンゴブリン(Green Goblin)は、マーベル・コミック刊行のアメリカン・コミックス『スパイダーマン』などに登場する架空の犯罪者(スーパーヴィラン)。中黒を付けてグリーン・ゴブリンとも表記される。
概要
緑色のゴブリンのようなコスチューム(戦闘用コスチューム)で身を包んだスーパーヴィランで、スパイダーマンの宿敵。初登場は『アメイジング・スパイダーマン(The Amazing Spider-Man)』第14号(1964年7月)。 武器はマシンガン付きの無人機である蝙蝠型の飛行メカで機関砲やミサイルなどの武装も搭載しているグライダーに乗り、幻覚ガスやカボチャ(ジャック・オー・ランタン)型の爆弾で手榴弾や幻覚ガスなどの化学剤を噴き出すタイプもあるパンプキン・ボムやコウモリを模した手裏剣レイザーバットなど。薬品で知能・筋肉・運動神経などが強化されているが、副作用によって精神が蝕まれている。
ノーマン・オズボーン
初代グリーンゴブリン。巨大軍需企業「オズコープ(Oscorp)」の社長であるノーマンは、解雇した科学者が残したメモから肉体と知能を強化させる算法を発見し、それを基に血清を開発する。しかし、血清は突然爆発を起こし、ノーマンは顔から血清を浴びてしまう。それによって超人的な身体能力と知力を得るが、副作用で精神が蝕まれ、手に入れた力で史上最強の犯罪者になれると考え始める。自ら開発したコスチュームと装備品を身に着けてグリーンゴブリンとなり、スパイダーマンを倒せば犯罪者たちの間で尊敬されると考え戦いを挑んでいく。
スパイダーマンの正体がピーター・パーカーだと知ると、彼の恋人のグウェン・ステイシーを誘拐してジョージ・ワシントン・ブリッジから突き落とし、殺害することに成功する。しかし、復讐を期すスパイダーマンの猛攻に圧倒された挙句、回避されたグライダーによる奇襲攻撃が直撃して死亡する。
後に血清の効力によって蘇生し、『シークレット・インベージョン』ではS.H.I.E.L.D.の長官となる。アイアンマンのスーツやアベンジャーズタワーを我が物としてアイアンパトリオットを名乗り、ヴィランたちにヒーローの偽物を演じさせて「ダークアベンジャーズ」を組織する。
ハリー・オズボーン
二代目グリーンゴブリン。ノーマン・オズボーンの息子であり、ピーター・パーカーの親友。父の仇であるスパイダーマンの正体が親友のピーターであることを偶然知ってしまい、復讐を果たすべくグリーンゴブリン(二代目グリーンゴブリン)となる。
仇であるスパイダーマンの命を狙って何度も戦ったが、トゥームストーンを相手にスパイダーマンと共闘したこともあった。
バート・ハミルトン
三代目グリーンゴブリン。
フィル・ユーリック(フィリップ・ベンジャミン・"フィル"・ユーリック)
四代目グリーンゴブリン。
不明
五代目グリーンゴブリン。
他メディアでの登場
原作漫画
- ノーマン・オズボーンはS.H.I.E.L.D.のスーパーソルジャー計画に参加し、超人血清を自社開発する「OZプロジェクト」を立ち上げるが、思うような結果を出せずにいた。そんな中、偶然自社で生み出した蜘蛛に噛まれたピーターがスパイダーマンとなる。業績に焦りがあったノーマンは自らを使ってピーターに起きた出来事を再現する人体実験を行うが失敗し、その結果として緑色の怪物「グリーンゴブリン」へと変貌してしまう。
アニメ
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- 声 - スティーヴン・ブルーム
- 声 - スティーヴン・ウェバー / 吹き替え - 安井邦彦
- 正体はノーマン・オズボーン。傘下だったドクター・オクトパスに裏切られ、ピーター・パーカーの血液とシンビオート[1]の混合物を投与されたことでグリーンゴブリンに変貌。その後、一時は元の姿に戻り、罪滅ぼしのためにアイアンマンによく似たアーマー[2]を着用してアイアンパトリオットと名乗ってヒーロー活動をしていたが、アーマーを着用してパワーアップ(強化)したシニスター・シックスとの戦いでドクター・オクトパスに再び薬物を投与され、グリーンゴブリンに戻ってしまう。第3シーズン(シーズン3)第62話、第63話、第64話、第65話(第61話、第62話、第63話、第64話)「異次元のスパイダーマン パート1~パート4」ではスパイダー・ゴブリン(後述)と名乗っている。
- マイルス・モラレス/スパイダーマン/キッド・アラクニッドの世界のグリーンゴブリン
- 声 - スティーヴン・ウェバー / 吹き替え - 藤原貴弘
- 第3シーズン(シーズン3)で初登場したマイルズ・モラレス(Miles Morales)の世界にいたグリーンゴブリン。本作の世界のグリーンゴブリンよりも大柄でパワーもあり、頭部の角や背中の羽、口からの炎などドラゴンを思わせる姿と能力を持つ。第4シーズン(シーズン4)ではドクター・オクトパスとヒドラによってピーター達の世界に召喚されるが、自分を手下にしようとした彼らを逆に圧倒し奪い取った次元移動装置の力で世界を破壊しようとしたため、マイルズによって装置を破壊され元の世界には戻れなくなってしまったが、その際にドクター・オクトパスとの「スパイダーマンを倒す」という理解が一致しシニスター・セブンの一員に加わることとなった。マイルスによれば正体はピーター・パーカーの世界と同様にノーマン・オズボーンとのこと。
- 声 - 沼田祐介
- 声 - 家中宏
映画
- 『スパイダーマン』
- 演 - ウィレム・デフォー / 吹き替え - 山路和弘
- 「オズコープ」の社長であり、ピーターも尊敬する天才科学者。ピーターの親友ハリーの父親であるノーマン・オズボーンが、実験用のパワー増強剤を自ら服用し、ライバル企業との競争や重役たちに追い詰められた事で抱えていたストレスや、薬の副作用により、「グリーン・ゴブリン」としての別人格が覚醒する。その後、自らの私利私欲を満たす為だけに、無差別に人々を襲うようになり、自らの暴走を阻止しようとするスパイダーマンに対し、「仲間にならないか?」と呼び掛けるも断られる。とあるきっかけで、スパイダーマンの正体がピーターであることを知ると、彼の叔母であるメイ・パーカーを襲い、更にはグリーン・ゴブリンを追ってジョージ・ワシントン・ブリッジに現れたスパイダーマン=ピーターに、恋人であるMJ(メリー・ジェーン・ワトソン)と、偶然近くのゴンドラに乗っていた子供達のどちらかを救うかの二者択一を迫り、その両方を救おうとするスパイダーマンに攻撃を仕掛けるも、スパイダーマンに味方するニューヨーク市民の妨害に遭い、失敗に終わる。その後、スパイダーマン=ピーターに自身の正体を明かし、正気に戻ったふりをして、グライダーに仕込まれているカッターを使って騙し討ちを仕掛けようとするが、直前でスパイダーマンが騙し討ちを察知・回避した事で、自らがカッターの餌食となってしまう。
- ノーマンの遺体は、スパイダーマンによってオズボーン邸に運び込まれるが、その様子を目撃したハリーに「スパイダーマンが父を殺した」という誤解を与えてしまう。
- 演 - デイン・デハーン / 吹き替え - 石田彰
- スパイダーマンに持病の治療の協力を断られ、さらにエレクトロ誕生の責任をなすりつけられる形でオズコープから追放されたハリー・オズボーンは、エレクトロと共謀してオズコープの秘密研究所に保管されていた血清を自らに注射するが、血清の毒素に全身を侵されてしまう。同所に保管されていたスーツの治癒機能により一命は取り留めるも、毒素によって顔は爛れ、狂気に染まったハリーは怪人「グリーンゴブリン」へと変貌。自分がこうなったのはスパイダーマンが蜘蛛の力を独り占めしたせいだと思い込んだハリーは、エレクトロを倒した直後のスパイダーマンに恨みを晴らすべく彼の恋人であるグウェン・ステイシーごと襲い掛かり、グウェンを死に追いやった。
- 声 - ヨーマ・タコンヌ / 吹き替え - 鶴岡聡
- ウィルソン・フィスク/キングピンの手下として登場。キングピンと共謀して加速器を使って、異次元との扉を開く実験をしていたが、ピーター・パーカー/スパイダーマンによって加速器が誤作動し実験を阻止されてしまう。実験を阻止されたが、ピーター・パーカー/スパイダーマンに重症を負わせた。
装備品
- グライダー
- 蝙蝠型のマシンガン付きの無人機である飛行メカ(航空機のグライダーとは別物)で、機体の上に立って操縦する。最高速度は140km/h[3]。機関砲やミサイルなどの武装も搭載している。
- グライダーが登場するのは『アメイジング・スパイダーマン』第17号からで、それ以前は箒型の飛行メカを使用していた[3]。
- グライダーという名称だが、浮遊装置が組み込まれた飛行マシンであり、実在する一般的なグライダーとは異なる。
- パンプキンボム
- カボチャ(ジャック・オー・ランタン)型の爆弾で手榴弾。幻覚ガスなどの化学剤を噴き出すタイプもある。
- レイザーバット
- 蝙蝠を模した手裏剣のような武器。
グリーンゴブリンの派生
- ホブゴブリン(Hobgoblin)
- グリーンゴブリンの模倣犯。詳細は「ホブゴブリン (マーベル・コミック)」を参照。
- ニューゴブリン(New Goblin)[4]
- 演 - ジェームズ・フランコ / 吹き替え - 鉄野正豊
- 映画『スパイダーマン3』に登場。前作にて父の仇であるスパイダーマンの正体を知ったハリー・オズボーンが、自らが改良を加えた最新型のバトルスーツを装着した姿。
- ピーターを襲撃するも、ピーターとの戦いの最中で頭を強く打ったことで、父が死ぬ以前から最近までの記憶を失う。これによりスパイダーマン=ピーターへの復讐心が消え、ピーターに対する態度も軟化していったが、ある日、亡き父・ノーマンの幻影と邂逅したことで記憶を取り戻し、再びスパイダーマン=ピーターへの憎悪を募らせる。MJ(メリー・ジェーン・ワトソン)を脅してピーターと別れさせたことでピーターの怒りを買い、自宅で彼と戦い敗北する。その際、隙をついてパンプキンボムを投げるが、投げ返されて顔を火傷した。物語の終盤で、「サンドマン」と化したフリント・マルコと、謎の液状生命体「シンビオート」に心身共に侵食され「ヴェノム」と化したエディ・ブロック により囚われたMJ(メリー・ジェーン・ワトソン)の救出に協力してほしいとピーターから頼まれ一度は断るも、オズボーン家の執事であるバーナードから、父・ノーマンの死の真相を知らされたことでスパイダーマン=ピーターに対する誤解が解け、サンドマンとヴェノムに止めを刺されそうになったピーターを援護し、共闘する(エディターズ・カット版では、ピーター、MJ、自分の3人の在りし日の写真を見て、ピーターへの憎悪を捨てる描写になっている)。しかし、ヴェノムの攻撃からピーターを庇ったことで致命傷を負う。騒動の終結後、ピーターとの友情を確認し、彼とMJ(メリー・ジェーン・ワトソン)に看取られながら息を引き取った。
- 映画撮影の試作段階ではグリーンゴブリンと全く同じデザインだったが、急遽変更された。
- スパイダー・ゴブリン(Spider-Goblin)
- アニメ『アルティメット・スパイダーマン』に登場。第3シーズン(シーズン3)第62話、第63話、第64話、第65話(第61話、第62話、第63話、第64話)「異次元のスパイダーマン パート1~パート4」であらゆる次元のスパイダーマンのDNAを投与したグリーン・ゴブリンが異形化した姿。背中から2対のクモの足が生えて顎が2つに割れ、体色も暗い緑に変化している。酸性の唾液とクモの足の先端や手首から放つ緑色の糸が武器で、壁や天井に張り付いて移動することも可能となった。スパイダーマンとの交戦中のトラブルで異形化し、スパイダー・ゴブリンを名乗り、クモ糸の射出および酸性の唾液を吐く能力を手に入れた。スパイダーマンの要請を受けたエレクトロによりパワーを吸い取られ元のノーマン・オズボーンに戻り、数年間分の記憶を失い、スパイダーマンの正体に関する記憶も失った。第4シーズン(シーズン4)では息子のハリー・オズボーンと良好な関係を築いており、自作のワクチンを服用したため薬物を投与されてもグリーン・ゴブリンに変身することはなくなった。
脚注
- ^ 本作におけるシンビオートは、ドクター・オクトパスがスパイダーマンの生体サンプルから造り出した存在(本人曰く「純粋な敵」)である。
- ^ 原作ではアイアンマンから接収したアーマーだが、本作ではオズボーンが独自開発した設定。
- ^ a b en:Green Goblin#Goblin Gliderより出典。
- ^ ニュー・ゴブリンとも表記される。