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デアデビル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

デアデビルDaredevil)、またはマシュー・マイケル・“マット”・マードックMatthew Michael "Matt" Murdock)は、マーベル・コミック刊行の複数のコミック作品に登場する架空のスーパーヒーロー、また、彼が登場する漫画作品、映画のタイトルである。“デアデビル”とは英語で「命知らず」の意。 スタン・リービル・エヴェレットによって創造されたこのキャラクターは『デアデビル』第1号(1964年4月)に初登場した。フランク・ミラーの在職期間である1980年代初頭には、マーベル・ユニバースの中でも高い人気を誇るキャラクターとなり、様々な別名でも知られるようになった。

Daredevil
出版の情報
出版者マーベル・コミック
初登場デアデビル』#1
(1964年4月)
クリエイタースタン・リー
ビル・エヴェレット
作中の情報
フルネームマシュー・マイケル・マードック
種族人間
出身地ニューヨークヘルズ・キッチン
所属チームアベンジャーズ
ニューアベンジャーズ
ディフェンダーズ
マーベル・ナイツ
チェスト
ザ・ハンド
パートナーカレン・ペイジ
エレクトラ
ブラック・ウィドウ
著名な別名Man Without Fear[1]
ジャック・バトリン[2]
マイク・マードック[3]
スワッシュバックラー[4]
God Without Fear[5]
能力
  • 超人的な力、スピード、敏捷性、反射神経、スタミナ、感覚、協調、バランス
  • レーダーセンス
  • 武道家、白兵戦、スティックファイター
  • 犯罪学刑法、および警察の手続きに関する専門知識
  • 多目的機能を持つ棍棒“ビリークラブ”を活用
  • 専門のアクロバットと体操選手

概要

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1964年にデビュー。1979年フランク・ミラーが第158号から作画を担当し、第168号からストーリーに携わるようになって以来、リアル路線が徹底される。超自然的な事象が起こる等というマーベルらしさは無く、貧困や人種問題を扱ったリアルな世界観が人気となった。

人物

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本名はマシュー・”マット”・マードック(Matthew "Matt" Murdock)。

真紅のコスチュームに身を包んだ盲目のクライムファイター(=犯罪者対策専門の英雄)で、Daredevil(命知らず)・The Man Without Fear(恐れを知らぬ男)として知られる。

ニューヨークのスラム街、ヘルズ・キッチン地区の出身。父は二流のプロボクサージャック・“バトリング”・マードック。母グレースはマットを産んだ直後に早逝(した事にして生存を隠していた。)、父はマットをスラムから脱出させるために勉強漬けにした。

子供の頃事故で放射性廃棄物を浴びて両目を失明したマットは超人的な聴覚・嗅覚・触覚・味覚、内耳に与えられた影響で驚異的な反射神経と平衡感覚、音の反響を三次元のイメージとして捉えるレーダーセンスを身につけた。

父はマットが通い始めたコロンビア大学の学費を稼ぐために八百長試合に応じるが、ボクサーとしての誇りを捨てきれずに試合に勝ってしまったため、見せしめとしてギャングに殺されてしまう。天涯孤独の身の上となったマットは、ボクシング忍術器械体操柔道マーシャルアーツ等を体得する。

コロンビア大学法科大学院を首席で卒業後弁護士となり、親友フランクリン・“フォギー”・ネルソン英語版と独立開業したマットは、父を殺した犯人を突き止めるが証拠不十分で起訴することが出来なかった。法の限界を思い知ったマットはデアデビルとなって彼らを追い詰め、ついに自白させた。以降はクリントン地区と名が変わった自分の故郷を中心に主に夜間はデアデビル、昼は弁護士として活動。

能力・武器

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特殊能力

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レーダーセンス
生体レーダー。音の反射で、三次元的(立体的)な位置関係や、物の形状を知覚する。
超人的な四感
視覚を除く全ての感覚が超人レベルまで向上している。
聴覚
心臓の鼓動を聞き取り、そのペースによって、相手が嘘を言っているかどうかを見破ったり、敵の銃の残弾数を把握したりすることが出来る。集中状態だと数km先の声も聞き取ることができるため、悲鳴や銃声などで事件の位置を把握する。
触覚
周囲の温度、および気圧の変化を感じとることが出来る他、ペンや鉛筆など筆記用具で紙に書かれた文字を指先で触り読み取ることができる。
嗅覚
特定の人物の匂いを嗅ぎ分けられる。
味覚
物質を口に含むだけで、その成分の把握をし、毒物の有無を判別することができる。
超人的な反射神経
銃で撃たれても回避できるのみならず、弾丸の軌跡を読み取って叩き落すことが可能。
超人的な平衡感覚
空中に張られた縄の上でバク宙するなど、人並み外れた平衡感覚を持つ。

特殊技能

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総合格闘術
柔道とボクシング、棒術、忍術、その他様々の格闘技や体術を組み合わせた総合格闘術を身につけている。他にも特殊能力を活かすための感覚活用術も学んでいる。
弁護能力
コロンビア大学法科大学院を首席で卒業するなど、法律・犯罪学への知識が豊富である。そのため弁護士としての評判も高く、スーパーヒーローを含む弁護の依頼が多数ある。

装備

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コスチューム
赤色を基調としたデザインのコスチューム。レザー製で出来ている。
登場初期(〜#7)は、マスクと手足のみ黄色のスーツで活動している。90年代には黒を基調としたコスチュームを使用した時期もある。
ビリー・クラブ
普段から所持しているギミック内蔵の白杖。棍棒やヌンチャクのように武器として用いるだけでなく、内蔵したケーブル(約9m)を先端部から発射し、高い場所に巻きつけスイングする移動手段にも用いられる。

弱点

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騒音
感覚を主に聴覚に頼っていることから、大きな音が弱点となる。そのため、地下鉄など騒音がひどい場所、轟音が響く場所などでは、レーダーセンスが無効化してしまう。さらに雨音などでも感覚が鈍ることなどもある。
常人の身体
身体などは普通の人間と同等のレベルであるため、戦闘中に重傷を負ったり、毒物やガス類に侵されたりすることがある。
色盲
盲目であるため、色彩の識別をすることが不可能。(この特性から、パープルマン英語版の能力を無効化することもできる。)

関連人物

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主な協力者

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フランクリン・“フォギー”ネルソン (Franklin "Foggy" Nelson)
腕利きの弁護士。マットの大学時代に同室になって以来の付き合いで、一緒に法律事務所を開いた親友でありパートナー。当初はマットがデアデビルであることを知らなかったが、そのことを明かされた今も変わらずに接している。ファンタスティック・フォーの顧問弁護士を勤めたことがある。
カレン・ペイジ (Karen Page)
女優を目指してNYに来た女性。女優業が軌道に乗るまでのつもりでマットとフォギーの事務所の秘書として働き始める。誰もが羨む美貌で、そのせいでパープルマンに誘拐され、デアデビルに恋心を抱き、紆余曲折を経て恋人となる。しかし、二重生活を送るマットとのすれ違いと別れ、女優業の成功と没落、薬物依存の果てに、マットとブルズアイの戦いに巻き込まれて命を落とす
ジャック・マードック (Jack Murdock)
マットの父。故人。プロボクサーであったが、ギャングから持ちかけられた八百長試合を、正々堂々と戦う姿をマットに見せる為に無視し射殺された。(八百長の相手はカール・クリールこと後のアブゾービングマン英語版で、この試合で負けたことが力を得る遠因となった。)
マザー・マギー (Sister Maggie)
本名:グレイス・マードック。
マットの実母。マットが物心つく前に離婚し、修道女となった。ヘルズ・キッチンにあるカトリック教会で奉職している。マットが苦境に陥った時などに相談に乗り、心の支えになっている。マットには母であることを勘ぐられても、そのことを明かさないでいる。
ベンジャミン・"ベン"・ユーリック (Ben Urich)
犯罪を専門とするデイリー・ビューグルの記者。出生は不明であるが、若い頃からジャーナリズムに対して情熱を持っており、学生時代からアルバイトとしてデイリー・ビューグル社で働いていた。デアデビルの正体をマットだと気づくが、彼の正体がバレて仕舞えば街の平和が守れなくなってしまうと思い、情報を隠すことにしている。デアデビルの他にも、キングピンやグリーンゴブリンの正体なども探っている優秀な記者である。
スティック (Stick)
年齢不詳の盲目の老人。故人。六尺棒を主な武器をしており、あらゆる格闘技術に優れる。視覚を失ったマットの才覚を見出し、その人並みはずれた感覚を鍛え上げ格闘術を教授した。白装束の忍者集団チェイストの首領でもあり、ザ・ハンドと長い抗争を繰り返して来たが、その戦いの最中に命を落とした。
エレクトラやウルヴァリンも、彼の弟子である。故人であるにもかかわらず、苦境に陥った弟子たちの前に霊的存在として現れては、修行を手伝ったりする事がある。
エレクトラ (Elektra)
本名:エレクトラ・ナチオス。
後にマットの最愛の恋人となる。という十手に似た武器を操る暗殺者で、マーシャル・アーツに長けている。一度ブルズアイに殺されたが、後に復活した。一時期スクラルが入れ替わり、ザ・ハンドの首領になったこともある。後にデアデビルを名乗り活動をする。
エコー (Echo)
本名:マヤ・ロペス。
聴覚障害者でマーシャルアーツの達人。他者の動きを見てコピーする能力を持つ。父親が死んだ後キングピンに育てられヴィランとして登場した。デアデビルを父の仇と思わされていたが和解し、シルバー・サムライの偵察をしに日本に渡るなどデアデビルの協力者になった。その後は「ローニン」と名乗って日本で暗躍したり、ニューアベンジャーズのメンバーとなったりするといった活躍をしている。
ブラインドスポット (Blindspot)
本名:サミュエル・チャン
デアデビルの戦闘面でのサイドキック。高い身体能力の持ち主で、ザ・ハンドやテンフィンガーズと戦う自警団。

他のスーパーヒーロー

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ニューヨークを拠点とするヒーロー、ストリートファイターなどが仲間となることが多い。

スパイダーマン (Spider-Man)
本名:ピーター・パーカー。
蜘蛛の能力を持つヒーロー。同地区で活動しているデアデビルとよく共闘する。互いの正体を知っている。ピーターがトラブルになった時には弁護士のマットとして助けたり、一時的に失明してしまった際に暗闇で動くコツを伝授したりしたこともあるなど、デアデビルとしてもマット・マードックとしても仲がいい。
アイアン・フィスト (Iron Fist)
本名:ダニー・ランド。
秘境クン・ルンで拳法の修行を積んだ武道家。シビル・ウォーでマットが逮捕され投獄されていた間、デアデビルの代役を務めていたことがある
ブラック・ウィドウ (Black Widow)
本名:ナターシャ・ロマノフ。
元は旧ソ連のスパイだが、現在はフリーのエージェント。ヒーローチーム・アベンジャーズの一員でもある。マットと交際していた時期もある。。
パニッシャー (Punisher)
本名:フランク・キャッスル。
犯罪者を殺す私刑人。同地区で活動しているデアデビルと自警団としての信念についてよく衝突する。
デッドプール (Deadpool)
本名:ウェイド・ウィルソン。
不死身のミュータント。傭兵のため敵にも味方にもなる。

他のスーパーヒーローチーム

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ファンタスティック・フォー (Fantastic Four)
主にニューヨークを拠点に戦う4人組のヒーローチーム。一時期FFのメンバーに加わったことがある。同僚であるフォギーが彼らの顧問弁護士を務めたことも。

敵対者

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ギャングや殺し屋、暗黒街の黒幕、あるいは殺人鬼などが相手となることが多い。

キングピン(Kingpin)
本名:ウィルソン・グラント・フィスク
ニューヨークの裏社会を牛耳る男。禿頭の巨漢で、一見ぶよぶよに見える身体は実は筋肉の塊。その格闘能力、筋力、体力は常人の極限値である。また、大犯罪組織を取り仕切るだけあって、頭脳明晰、リーダーとしての腕前も確かである。冷酷な男だが、妻のヴァネッサにだけは深い愛情を示し、ロマンチストな面も見せる。
その存在感やキャラクターの強さから、他の作品へ登場することも多い。特に『パニッシャー』や『スパイダーマン』でも代表的なヴィランの一人に置かれている。また、彼に関係したことによって、力を増したり、ヴィランとなってしまったりした敵も多い。
*アニメ『スパイダーマン』で彼自身が語ったところによると、体脂肪率は2パーセントしかない。
ブルズアイ (Bullseye)
本名不詳。傭兵で殺し屋。“ブルズアイ”とは英語で「大当たり、命中」の意。手裏剣やダーツなどの投擲の腕前は百発百中。投擲用に作られた武器に限らず、棒切れや花瓶などの手に持って投げることの出来るあらゆるものを凶器に変える暗殺の達人(この能力はスーパーパワーなのか技能なのか不明で"フリンジ・パワー"と呼ばれる)。さらにオリンピック選手レベルのアスリート級身体能力を持ち、特にアクロバットやボクシング、カンフーなどの格闘技に精通している。元はキングピンお抱えの暗殺者No.1だったが、エレクトラにその座を奪われ、それを恨んでエレクトラを殺害した。以来、デアデビルとは因縁の関係である。一時期ノーマン・オズボーンが設立したダークアベンジャーズにてホークアイの偽物を演じていた。傷ついた脊椎骨をアダマンチウムで補強した。
レディ・ブルズアイ (Lady Bullseye)
本名:マキ・マツモト
幼少期にザ・ハンドに誘拐され、ヤクザ組織で囚われの身になっていたところに、ブルズアイが侵入しヤクザを次々と始末してしまった。そんな彼の技に魅了されたマキは組織を脱出し、マスター・イゾーの下で格闘技の訓練に明け暮れた。
タイフォイド・マリー (Typhoid Mary)
本名:マリー・ウォーカー
解離性同一障害を持ち、善人の"マリー"、凶暴な"タイフォイド・マリー"に加えて軍の実験により更に凶暴な"ブラッディ・マリー"という人格も生まれる。マリーは他人を操る能力を、タイフォイドとブラッディは念力と発火能力、催眠能力を持つ。
*モデルとなった実在の"タイフォイド・メアリー"についてはメアリー・マローンを参照のこと。
ザ・ハンド (The Hand)
悪魔ザ・ビーストに仕え、その魔術によって強化された忍者集団。リーダーはマツオ・ツラヤバ(名前でわかるように日本人である)。エレクトラもかつて所属していた。『X-MEN』でもサイロックやオメガ・レッド等の事件で深く絡んでいる。
スティルトマン (Stilt-Man)
本名:ウィルバー・デイ
竹馬男の意味。伸縮する脚部を備えたアーマーを着用したヴィラン。元々は科学者・発明家で、盗用した技術で伸縮自在の脚部アーマーを開発。高層ビル専門の盗人として活動していたが、後に殺し屋となる。デアデビルと共にスパイダーマン、ブラックウィドウなどと戦うが、アーマースーツの強力化にともない、アイアンマンソーなどとも戦った。名前を踏襲した四代目までが存在する。
オウル (the Owl)
本名:リーランド・オウルスレイ
脱税マネーロンダリングのプロ。以前より金融界で有名で、その犯罪が表沙汰になるまでは「ウォール街のフクロウ」の二つ名を有していた。特殊な血清の作用でフクロウのように暗視能力・かぎ爪・短距離を滑空する能力を持つようになった。金属製の鉤爪と滑空を補助するケープを身にまとう。エレクトロヴァルチャーを部下として使うこともあり、弁護士のマット・マードックとも、ヒーローのデアデビルとも何度も敵対しているヴィラン。
ニューク (Nuke)
本名:フランク・チャールズ・シンプソン
戦争のための生体兵器として様々な戦争や作戦に送られ利用されている。ウェポン・プラス計画の第7段階目の被験者。強靭な肉体を得る一方、狂言的な愛国精神も植え付けられた。不安定な精神状態をコントロールするために三色の錠剤を携帯している(青は沈静、白は安定、赤はアドレナリンの増加)。
グラディエーター(Gladiator)
本名:メルヴィン・ポッター
自作のアーマースーツを着用したヴィラン。手首に装着したタングステン合金製の丸ノコを主な武器とする。元は「スポットライト・コスチュームショップ」という名の店を経営するファッションデザイナーだったが、覆面を被って人気を集めるヒーローたちに対して憎悪を抱き、個性的なコスチュームをつければ人気になれることを証明するため、戦闘用アーマースーツを自作し覆面ヒーローと戦うようになった。
マン・ブル (Man-Bull)
本名:ウィリアム・タウレンス
若くして犯罪に手を染め落ちぶれていたタウレンスは、プロフェッサーという名の悪の科学者のもとで働き始めた。自ら志願し人間を牛の特徴を持つ超人に変化させる血清の研究の実験体となったことで強靭な肉体と牛のような見た目となってしまった。
ミスター・フィアー (Mister Fear)
本名:ゾルタン・ドラゴ
元は売れない蝋人形館を経営する蝋人形職人。ヒーローやヴィランの蝋人形を展示していた。 世の中を見返してやろうと蝋人形に命を吹き込む薬品を研究していたが、偶然にも人に恐怖を感じさせるガスを発明。これを使って強盗を働くことを思いつく。 後にスタール・サクソンと同房に収容、サクソンに襲撃を受けて死亡し装備と衣装を奪われる。
シニスター・シックス (Sinister Six)
彼らは主にスパイダーマンを敵対視しているが、同地区で活動をしているため幾度となく戦っている。

交流

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関連団体

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ネルソン&マードック法律事務所
コロンビア大学卒業後に友人兼同期のフォギー・ネルソンと建てた法律事務所。
社会的に弱い立場の人間や本当に助けが必要な人間を主な顧客としているため、弁護料も十分に払われているとは言い難い。
ヒーローからの依頼なども多く、スパイダーマン、ファンタスティック・フォーなどニューヨーク在住のヒーローの弁護も務めている。

クロスオーバー

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バットマン
ヴィランとしてハービー・デント / トゥーフェイスが登場。マットとハービーは同じコロンビア大学法学部時代の同級生として登場しており、互いにその能力を認め合い法律に則って悪と戦うことを誓っている。ミスター・ハイド英語版と組んだトゥーフェイスを追い、バットマンと共闘する。当初バットマンと争った際には、バットマンが放ったバットラングの軌跡を全て読み取り空中で全て掴み取ってしまった。
デスストローク
DCとの大規模クロスオーバー「アマルガム・コミックス」にて、デスストロークと合体し、女性戦士"スレイド・マードック / デア"として登場。盲目でレーダーセンスを持つデアデビルの要素と、右目を失明しているデスストロークの要素を受け継いでいる。エレクトラとキャットウーマンが合体した"キャッツサイ"とコンビを組み、"アサシンズ"を名乗って活動している。

影響を与えたキャラクター

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ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ
ミラージュ・スタジオから出版された4人組のヒーローグループ。
彼らの登場する最初のコミックは、ティーンエイジャーミュータントが登場する「ニュー・ミュータント英語版」と、主にニューヨーク市の地下組織と敵対する「デアデビル」のパロディとして作られた。
タートルズが敵対するザ・フット(=足)はデアデビルに登場する忍者組織ザ・ハンド(=手)のパロディとなっている他、彼らの師匠であるスプリンター英語版もデアデビルの師匠であるスティックのパロディではないかと考えられる。
ブラインドスポット
DCコミックスのワイルドストームのインプリントとダイナマイト・エンターテインメントにて出版された「ザ・ボーイズ英語版」を実写ドラマ化した『ザ・ボーイズ』に登場するスーパーヒーローの一人。盲目であるが聴覚が非常に発達しており、運動能力の高さを活かして戦うというデアデビルのパロディヒーロー。

書誌情報

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翻訳版

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  • デアデビル:マン・ウィズ・アウト・フィアー
2015年9月30日発売。ISBN 9784864912433
  • デアデビル:ボーン・アゲイン
2015年12月15日発売[6]ISBN 9784863323100
  • デアデビルVSパニッシャー
2016年3月29日発売。ISBN 9784864912686
  • デアデビル:イエロー
2016年6月22日発売[7]ISBN 9784796875981
  • ホワット・イフ? side A
2021年3月11日発売[8]ISBN 9784796878302
「もしもデアデビルがS.H.I.E.L.D.のエージェントになったら?」収録
  • デアデビル:ノウ・フィアー
2023年8月24日発売[9]ISBN 9784796873482
  • デアデビル:ノー・デビルズ、オンリー・ゴッド
2024年10月18日発売[10]。JAN 4991307412749

MCU版

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マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)では、チャーリー・コックスが演じる。日本語吹替は内田夕夜が担当する。

本項は、"アース616"(正史の宇宙)におけるマット/デアデビルを主軸として表記する。

各作品での活躍

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デアデビル
マットは、ニューヨークのヘルズキッチンで育った。9歳の時に自動車事故で老人の命を救ったが、トラックの積んでいた有害廃棄物を顔に浴びて目が見えなくなってしまった。その代わりに、聴覚や嗅覚が飛躍的に高まった。マットはその頃、父親のジャックと二人で暮らしていた。ジャックはボクサーだが、マットの養育費のために八百長試合で金を得ていた。ジャックは念願のクリールとの試合を負けるように持ち掛けられるが、直前で自分の勝利に掛け金を全てつぎ込んだ。ジャックは試合に勝ち、父親への声援をマットに聞かせることができたが、負けの指示に従わなかったことで殺害されてしまった。父親を亡くした後マットは教会に預けられ、そこで盲目の老人スティックと出会った。そして聴覚や嗅覚などの身に着けた才能の使い方や、戦い方を教わった。しかし、ある日を境にスティックはマットのもとを去った。
ザ・ディフェンダーズ
同じくNetflix配信のドラマ作品に登場したジェシカ・ジョーンズルーク・ケイジアイアン・フィストとのクロスオーバー作品。

上記作品はMCU正史として認められているが、一部の設定が引き継がれていない場合がある[11]。(ビリー・クラブのケーブルを使用した戦闘スタイル・スイングによる移動など変更点も多い。)

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム
本作ではクエンティン・ベック/ミステリオの陰謀により、ロンドン襲撃とミステリオ殺害の冤罪をかけられたピーター・パーカー/スパイダーマン及び共犯とされたMJネッド・リーズメイ・パーカーハッピー・ホーガンの弁護を担当。ミステリオ殺害については不起訴とすることに成功した。また、ミステリオのフェイク動画を鵜吞みにした“デイリー・ビューグル”の報道を真に受けた市民がピーターの家に投げ込んだレンガを、振り向きもせずにキャッチすると、ピーターから疑惑の目を向けられたが、本人は「"腕利き"なんだ」(日本語吹替版では「良い弁護士なんだ」)とはぐらかしている。未公開映像では、スターク社の技術の流出についてを尋問されるハッピーの弁護も担当している。
シーハルク:ザ・アトーニー
本作では主人公ジェニファーが依頼した起訴の相手ルーク・ジェイコブソンの弁護人として登場(ルークはスーパーヒーローのユニフォーム制作を専門とするファッションデザイナーで、今作に登場するデアデビルのスーツの設計もしている。)また彼の発言により、“ソコヴィア協定”が廃止されていることが判明した。その後はデアデビルとして登場し、Netflixドラマ版より格段に身体能力が上がっており、駐車場の屋上からパルクールを使い安全に下に降りる他、暗閉所での近接格闘を見せた。マスクと手足のみ黄色のコスチュームで登場。
エコー
本作ではマヤ・ロペスとその仲間が襲撃した警察署にて登場し、マヤと近接格闘を行った。赤と黒を基調としたコスチュームを着用。
デアデビル: ボーン・アゲイン(原題)
マーベル・スタジオが製作するデアデビルを主役としたドラマ。今作よりビリー・クラブを使用したスイングの移動手段を見せた。赤、黒、白、黄などの色を基調とした5つのコスチュームが登場。

別アースでの活躍

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アース616での登場ではないが、マーベル・スタジオが制作した作品に登場する。

X-MEN '97』シーズン1 (アース - 92131)
最終話「寛容は絶滅 第3部」にセリフなしのカメオ登場。
原作と同様、全身深紅のコスチュームで胸にDDのマークをつけている。ビリー・クラブを使い、暴動を起こす人々を制止する。
ホワット・イフ...?』シーズン3 (アース - 72124)
第4話「もしも...ハワード・ザ・ダックが結婚したら?」にセリフなしのカメオ登場。
マット・マードックとして、グランドマスターの主催するパーティの参加している。
スパイダーマン:フレンドリー・ネイバーフッド』(アース - 不明)
声 - チャーリー・コックス
別アースにおけるピーターが能力を得た1年目が描かれるアニメシリーズ。本作では黒を基調としたコスチュームで登場している。

その他のメディア作品

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映画

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超人ハルク 敵か? 味方か? テアデビル
演 - レックス・スミス
1990年のテレビ映画。日本語版ではテアデビル表記となっている。
デアデビル
演(大人) - ベン・アフレック、吹替(ソフト版) - 小山力也/(機内上映版) - 咲野俊介
演(若い頃) - スコット・テラ英語版、吹替(ソフト版) - 小林良也
2003年に実写映画化された。アース701306。
エレクトラ
2005年公開の実写映画。上記『デアデビル』のスピンオフ作品
本編ではデアデビルの登場シーンはカットされているが、ディレクターズカット版にて彼が再登場している。

アニメ映画

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スパイダーマン:スパイダーバース
2019年公開のアニメ映画。キングピンの養子として子供時代のマットがカメオ出演している。
LEGOマーベル/アベンジャーズ ミッション・デモリッション
Disney+にて2024年配信のアニメ映画。セリフはないが、アベンジャーズの一員として登場している。

アニメ

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スパイダーマン&アメイジング・フレンズ
声 - フランク・ウェルカー、吹替 - 石丸純
1981年のテレビアニメシリーズ。
スパイダーマン
声 - エドワード・アルバート、吹替 - 石丸純
1994年のテレビアニメシリーズ。
ファンタスティック・フォー
声 - ビル・スミトロヴィッチ、吹替 - 花輪英司
1994年のテレビアニメシリーズ。

OVA

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『スパイダーマン対デアデビル』
声 - エドワード・アルバート、吹替 - 字幕版のみ
上記『スパイダーマン』作品をOVA化した作品。

CM

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『Coca-Cola x Marvel: The Heroes[12]
コカ・コーラとマーベルヒーローズがコラボしたCM。
アメコミの中から登場し、レーダーセンスで発見したコーラを取りに行く役目を果たす。

ゲーム

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スパイダーマン
声 - ディー・ブラッドリー・ベイカー、吹替 - 根本央紀
2000年発売のPlayStationアクションアドベンチャーゲーム
濡れ衣を着せられたスパイダーマンを捕まえようと彼の前に現れるが、弁明を聞いた上で彼を信用し、警察が近づいていることを忠告する。
The Punisher英語版
2005年発売のサードパーソン型アクションゲーム。
ゲスト登場としてパニッシャーと共闘する。
LEGO マーベル スーパー・ヒーローズ ザ・ゲーム
声 - 小山力也
ワーナー・ブラザーズより2015年発売のアクションアドベンチャーゲーム。
LEGO マーベル スーパー・ヒーローズ 2 ザ・ゲーム
声 - 小山力也
上記作品の続編。2017年発売。

計画のみ

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映画

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  • 2011年、20世紀FOXが権利を持っていたマーベルキャラクターのクロスオーバー映画が企画されていた[13]。デアデビルの他にX-MENファンタスティック・フォーデッドプールなどのキャラクターが登場する予定だった。監督としてポール・グリーングラスが就任しかかっていたが別の企画へと移ってしまった。
  • 2024年公開の『デッドプール&ウルヴァリン』へのカメオ出演として、上記のベン・アフレック演じるデアデビルが登場する予定であった[14]。総勢70人の登場可能マーベルキャラクターのネーム・メニューのトップにある一人であったが、打診やオファーとまでは行かなかった[15]。しかし、作中にてヴィランであるカサンドラに既に殺されていたという設定のみ残されている。

テレビドラマ

テレビアニメ

  • 1980年、ABCは"超犬ライトニング"という盲導犬を主人公としたデアデビルのテレビシリーズを計画していた[17]

脚注

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注釈

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  1. ^ 二人とも盲目のカンフーマスタースティック(Stick)に師事したことがある。

出典

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  1. ^ Daredevil #1 (April, 1964)
  2. ^ Daredevil #327 (April, 1984)
  3. ^ Daredevil #25 (February, 1967)
  4. ^ Daredevil #69 (October, 1970)
  5. ^ War of the Realms #3. Marvel Comics.
  6. ^ デアデビル:ボーン・アゲイン 2015年12月15日発売号”. 雑誌/定期購読の予約はFujisan. 2024年7月7日閲覧。
  7. ^ デアデビル:イエロー | ShoPro Books(小学館集英社プロダクション)|アメコミ(DC・マーベル)他”. ShoProBooks. 2024年7月7日閲覧。
  8. ^ ホワット・イフ? side A | ShoPro Books(小学館集英社プロダクション)|アメコミ(DC・マーベル)他”. ShoProBooks. 2024年7月8日閲覧。
  9. ^ デアデビル:ノウ・フィアー | ShoPro Books(小学館集英社プロダクション)|アメコミ(DC・マーベル)他”. ShoProBooks. 2024年7月7日閲覧。
  10. ^ 【流通限定】デアデビル:ノー・デビルズ、オンリー・ゴッド | ShoPro Books|MARVEL|邦訳アメコミ|”. ShoProBooks. 2024年9月3日閲覧。
  11. ^ 「デアデビル:ボーン・アゲイン」はNetlifx版を引き継ぐ予定ではなかったが、ファンの意見で変更 ─ クロスオーバーもたくさんあり | THE RIVER”. theriver.jp (2024年5月19日). 2024年7月7日閲覧。
  12. ^ Coca-Cola (2024-04-08), Coca-Cola x Marvel: The Heroes, https://www.youtube.com/watch?v=_oI_B0OBgVw 2024年7月8日閲覧。 
  13. ^ 映画版『X-MEN』『デッドプール』『ファンタスティック・フォー』『デアデビル』のクロスオーバー企画があった ─ 20世紀フォックス、脚本完成も製作を断念 | THE RIVER”. theriver.jp (2019年6月2日). 2024年9月3日閲覧。
  14. ^ 『デッドプール&ウルヴァリン』未登場キャラ参戦のコンセプトアートが公開 | THE RIVER”. theriver.jp (2024年8月13日). 2024年10月20日閲覧。
  15. ^ 『デッドプール&ウルヴァリン』ベン・アフレック版デアデビル登場は検討されたのか? | THE RIVER - Part 2”. theriver.jp (2024年8月10日). 2024年10月20日閲覧。
  16. ^ Daredevil: The Man Without Fear - Movies”. web.archive.org (2013年3月21日). 2024年7月7日閲覧。
  17. ^ Mark Evanier, quoted in: Cronin, Brian (March 20, 2008). “Comic Book Urban Legends Revealed #147”. Comic Book Resources. July 31, 2013時点のオリジナルよりアーカイブApril 22, 2009閲覧。

関連作品

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