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「日本陸上競技選手権大会クロスカントリー競走」の版間の差分

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2021年9月3日 (金) 03:21時点における版

日本陸上競技選手権大会クロスカントリー競走
開催地 福岡市東区
開催時期 2月下旬または3月上旬
種類 クロスカントリー
距離 男子 10km
女子 6km
ジュニア男子 8km
ジュニア女子 4km
創立 1987年

福岡クロスカントリー大会(ふくおかクロスカントリーたいかい)は、毎年2月下旬あるいは3月上旬に福岡市の国営海の中道海浜公園で開催されるクロスカントリー大会である。1987年に始まり、千葉国際クロスカントリー大会と同様に世界クロスカントリー選手権大会の日本代表選考会も兼ねて開催されている。国際的に評価が高いクロスカントリー大会とされるIAAFパーミット大会に指定されており、シニア種目には中長距離種目の日本人有力選手と外国人選手が招待される[1][2]。2015年度からは日本陸上競技選手権大会の種目として開催される。

2016年からは日本陸上競技選手権大会クロスカントリー競走に衣替えした[3]

概要

選手権としてシニア男女・ジュニア男女の4種目が実施され、その他にジュニア男女・中学生駅伝男女の4種目が行なわれる。各種目の出場選手数はシニアが60人程度、ジュニアは300人を超える規模を持つ[4]。高さ6mの急坂があり、曲率が大きいコーナーが設けられた形状の、長さ2000mのコースを周回して競技が実施される[5]。主催は日本陸上競技連盟、国営海の中道海浜公園、福岡市RKB毎日放送TBSテレビである。

種目

  • シニア男子 - 10km
  • シニア女子 - 8km
  • ジュニア男子 - 8km
  • ジュニア女子 - 6km

歴代優勝者

シニア男子10000mおよびシニア女子6000mの歴代優勝者記録である。2002年第16回大会までのシニア女子は5000mで実施されていた。ジェフ・シーブラーJeff Schiebler[注 1])はアトランタシドニー10000mに出場した選手である[6]。日本ではNEC、後に富士通に所属し、各陸上競技大会や全日本実業団対抗駅伝競走大会などで活躍した[7]。2005年の優勝者であるメセレト・デファーは、前年のアテネオリンピック女子5000m金メダリストである。サムエル・カビルサムエル・ワンジルミカ・ジェル絹川愛ポール・クイラはいずれも仙台育英学園高等学校に属するジュニア選手であったが、シニアの部に出場して優勝を飾っている[8]

サムエル・ワンジル
メセレト・デファー

福岡国際クロスカントリー大会

男子 記録 女子 記録
10 1996[9] カナダの旗 ジェフ・シーブラー 29分42秒 中華人民共和国の旗 Liu Shixiang (5km)
16分18秒
11 1997[9] カナダの旗 ジェフ・シーブラー 28分44秒 日本の旗 大南敬美 16分08秒
12 1998[9] ケニアの旗 ジュリアス・ギタヒ 28分43秒 日本の旗 川上優子 16分16秒
13 1999[9] カナダの旗 ジェフ・シーブラー 29分00秒 オーストラリアの旗 キリー・リスク 16分09秒
14 2000[9] 日本の旗 瀬戸智弘 29分33秒 ルーマニアの旗 ユリア・オルテアヌ 16分40秒
15 2001[10] 日本の旗 山口洋司 30分41秒 ルーマニアの旗 ユリア・オルテアヌ 16分40秒
16 2002[11] ケニアの旗 サムエル・カビル 28分50秒 日本の旗 山中美和子 15分36秒
17 2003[12] ケニアの旗 サムエル・ワンジル 29分13秒 カナダの旗 エミリー・モンドー (6kmに変更)
18分51秒
18 2004[13] ケニアの旗 サムエル・ワンジル 29分02秒 日本の旗 市川良子 19分25秒
19 2005[14] ケニアの旗 サムエル・ワンジル 29分20秒 エチオピアの旗 メセレト・デファー 19分16秒
20 2006[15] 日本の旗 徳本一善 30分27秒 日本の旗 福士加代子 19分38秒
21 2007[8] ケニアの旗 ミカ・ジェル 29分29秒 日本の旗 絹川愛 19分56秒
22 2008[16] ケニアの旗 ポール・クイラ 28分18秒 ロシアの旗 マリア・コノワロワ 18分54秒
23 2009[17] ケニアの旗 ジョセフ・キプトゥー・ビレチ 29分15秒 ロシアの旗 クセーニャ・アガフォノワ 19分33秒
24 2010[18] 日本の旗 鎧坂哲哉 29分04秒 日本の旗 小島一恵 19分32秒
25 2011[19] ケニアの旗 ビタン・カロキ 27分52秒 日本の旗 新谷仁美 19分09秒
26 2012 日本の旗 大迫傑[20] 30分27秒 日本の旗 新谷仁美[21] 20分18秒
27 2013 ケニアの旗 チャールズ・ディランゴ 29分47秒 日本の旗 新谷仁美 20分00秒
28 2014 ケニアの旗 カレミ・ズク 28分43秒 バーレーンの旗 チャルチサ・テジュツ 19分23秒
29 2015 ケニアの旗 ジョナサン・ディク 29分22秒 日本の旗 荘司麻衣 19分54秒
      5000m
      第28回大会はアジアクロスカントリー選手権大会を兼ねて開催

日本選手権

シニア男子 記録 シニア女子 記録 U20男子 記録 U20女子 記録
99 2016 市田孝
旭化成
(12km)
35分59秒
阿部有香里
しまむら
27分13秒 渡邉奏太
吉原工高
24分19秒 安藤富貴子
立命館宇治高
19分43秒
100 2017 鬼塚翔太
東海大
36分07秒 一山麻緒
ワコール
26分46秒 中谷雄飛
佐久長聖高
24分02秒 髙松智美ムセンビ
薫英女学院高
19分51秒
101 2018 大迫傑
ナイキ
(10kmに変更)
29分53秒
木村友香
ユニバーサル
26分31秒 中谷雄飛
佐久長聖高
24分05秒 廣中璃梨佳
長崎商高
19分50秒
102 2019 坂東悠汰
法政大
29分36秒 田中希実
ND28アスリートクラブ
26分43秒 葛西潤
関西創価高
23分48秒 廣中璃梨佳
長崎商高
19分56秒
103 2020 浦野雄平
國學院大
29分18秒 石澤ゆかり
エディオン
26分58秒 石田洸介
東農大二高
23分48秒 小坂井智絵
成田高
20分19秒
104 2021 三浦龍司
順天堂大
29分10秒 萩谷楓
エディオン
25分54秒 佐藤圭汰
洛南高
23分19秒 不和聖衣来
健大高崎
19分49秒

テレビ中継

大会の模様はRKB毎日放送が制作を行ない、TBS系列28局ネットで開催当日の夕方に84分枠[22](2020年以降は15:30 - 16:54)にて放送される(以前は全編事前収録だったが、2020年以降スタジオ部分とシニア男子10kmは生放送、他の種目はダイジェスト版での放送となっている)。またU20の部に関してはRKBの番組公式サイトにてライブ配信がなされた。

中継出演者(2021年)

別記が無い場合は、いずれもRKBアナウンサー
スタジオ解説
スタジオMC
男女レース解説
レース実況
現地リポート・インタビュー
U-20競技ネット配信実況

参考文献・出典

  1. ^ 千葉国際クロスカントリー大会 歴史[リンク切れ] 千葉市 (2011-02-05). 2011年2月27日閲覧
  2. ^ Indoor, Cross Country, Race Walking and Combined Events Permit Meetings IAAF (2010-08-07). 2011年2月27日閲覧
  3. ^ “青学大の神野ら出場 日本選手権クロスカントリー”. 日本経済新聞. (2016年2月17日). http://www.nikkei.com/article/DGXLSSXK30506_X10C16A2000000/ 2017年2月23日閲覧。 
  4. ^ 第25回福岡クロスカントリー大会 ジュニア男子8km MIT (2011-02-26). 2011年2月28日閲覧
  5. ^ 2011福岡国際クロスカントリー アーカイブ 2011年3月1日 - ウェイバックマシン TBS. 2011年2月27日閲覧
  6. ^ Jeff Schiebler Sports-Reference.com 2011年2月28日閲覧
  7. ^ 陸上選手権 5000m記録 アーカイブ 2011年10月13日 - ウェイバックマシン 東日本実業団陸上競技連盟. 2011年2月28日閲覧
  8. ^ a b Nakamura, Ken (2007-03-05). High School students steal the show in Fukuoka. IAAF. 2011年2月27日閲覧
  9. ^ a b c d e 日本陸上競技連盟八十年史編集委員会 『日本陸上競技連盟八十年史』、2005年、150-151ページ。
  10. ^ Nakamura, Ken (2001-03-19). Japanese World Cross Country team. IAAF. 2011年2月27日閲覧
  11. ^ Nakamura, Ken (2002-03-19). Japanese Team for the World Cross Country Championships in Dublin アーカイブ 2005年3月19日 - ウェイバックマシン. IAAF. 2011年2月27日閲覧
  12. ^ Nakamura, Ken (2003-03-03). Samuel Wanjiru and Emilie Mondor win Fukuoka Cross Country. IAAF. 2011年2月27日閲覧
  13. ^ Nakamura, Ken (2004-02-29). Wanjiru and Ichikawa take Fukuoka XC wins. IAAF. 2011年2月27日閲覧
  14. ^ Nakamura, Ken (2005-03-07). Wanjiru and Defar win in the mud of Fukuoka. IAAF. 2011年2月27日閲覧
  15. ^ Nakamura, Ken (2006-03-05). Fukushi takes runaway win far ahead of Ndereba - Fukuoka XC - UPDATED. IAAF. 2011年2月27日閲覧
  16. ^ Nakamura, Ken & Onishi, Akihiro (2008-03-01). Kuira, Konovalova prevail at Fukuoka Cross Country. IAAF. 2011年2月27日閲覧
  17. ^ Nakamura, Ken (2009-03-07). Kiptoo Birech and Agafanova win Fukuoka Cross Country . IAAF. 2011年2月27日閲覧
  18. ^ Nakamura, Ken (2010-02-27). Japanese World XC selection firms up over ‘Power’ and ‘Camel’ hills - Fukuoka Cross Country. IAAF. 2011年2月27日閲覧
  19. ^ Nakamura, Ken (2011-02-26). Karoki wins again - Kenyans and hosts dominate at Fukuoka Cross Country. IAAF. 2011年2月27日閲覧
  20. ^ 第26回 福岡国際クロスカントリー大会. 日本陸上競技連盟 (2012-02-28). 2013年2月25日閲覧
  21. ^ 第26回 福岡国際クロスカントリー大会. 日本陸上競技連盟 (2012-02-28). 2013年2月25日閲覧
  22. ^ 2014年は当初例年通り84分枠で放送予定だったが、前継番組であるソチ冬季オリンピック中継が放送時間を延長したため15分短縮した69分間

注釈

  1. ^ ジェフリー・シーブラー(Jeffrey Schiebler)

外部リンク