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| Name = ディシプリン |
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2021年9月6日 (月) 10:08時点における版
『ディシプリン』 | ||||
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キング・クリムゾン の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | EG | |||
プロデュース |
キング・クリムゾン Rhett Davies | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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キング・クリムゾン アルバム 年表 | ||||
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『ディシプリン』(Discipline)は、1981年に発表された、キング・クリムゾンのアルバム。エイドリアン・ブリュー、トニー・レヴィンが初参加した作品である。
解説
1974年、キング・クリムゾンは1度目の解散を経験する。中心人物だったロバート・フリップは一旦は引退を決意するも「フリッパートロニクス」と呼称する独自の機材を用いたソロ活動や、他アーティストとのコラボレーションに注力する日々を送っていた。その後70年代後半、再び自身のバンドでの活動を志向するようになったフリップは、クリムゾンのメンバーだったビル・ブルーフォード、ブライアン・イーノを通して面識のあったエイドリアン・ブリュー、ピーター・ガブリエルを通して共演歴のあったトニー・レヴィンを迎えて新バンドを結成する。
1981年4月30日、バンドはイギリスのモールズ・クラブでプレス向けの初ライブを行った[2]が、この時のバンド名はディシプリン(戒律、規律)だった。間もなく商業的な理由からバンドはキング・クリムゾンに改名し、このアルバムで2度目のデビューを果たすこととなった。サウンドにアフリカの民族音楽を基調としたポリリズムや、当時流行の兆しを見せていたディスコサウンドを導入するなど、以前の同バンドとは様変わりしたスタイルは賛否両論を招いた。さらに「クリムゾンはイギリス人のバンド」という固定観念を持つファン(ブリューとレヴィンはアメリカ人)の批判や、それまでの歌詞に見られた文学的な世界観が消失したこと(「エレファント・トーク」は「無駄話」の意味で、同曲の詞はa,b,c...に始まるarguments, babble, chatterなどの発話行為に関する単語を無意味に羅列しただけのものとなっている)、ステージパフォーマンスがアクティブなものになったこと(フリップは椅子に座ったまま演奏するが、ブリューやレヴィンは身体でリズムを取りつつファンキーな動きを見せた)、などへの否定的な見解も多かった。
バンドはこの後、メンバーチェンジをすることなく『ビート』と『スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペアー』の2枚のアルバムを残し、1984年7月11日のカナダ公演を最後に2度目の解散に至る。なおフリップは後続の2作品を「レコード会社との契約枚数消化の為に作った」と発言しており、この時期のクリムゾン(特に「ディシプリン・クリムゾン」等と呼称される)はこのアルバムが既に集成であったと看做している。
ちなみにこの作品のジャケットは赤を基調としており、続く『ビート』は青、『スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペアー』は黄色だったことから、「バンドは最初から3枚で解散する予定だった」などの神秘主義的な意見も多かった(フリップがゲオルギイ・グルジエフに入れ込んでいたことも一因である)。
なおクリムゾンは1994年、この時期の4人にさらに2人を加えて「ダブル・トリオ・クリムゾン」として再結成されるが、このバンドのサウンドが非常に完成度が高かったことから、90年代以降はディシプリン期への再評価の機運が高まり、この作品も「クリムゾン通史の中の傑作」と看做されるようになった。フリップ自身、歴代クリムゾンの傑作として『宮殿』、『レッド』と共に『ディシプリン』を挙げている。
収録曲
全曲メンバー4人の共作。
- エレファント・トーク - Elephant Talk
- フレーム・バイ・フレーム - Frame By Frame
- 待ってください - Matte Kudasai
- インディシプリン - Indiscipline
- セラ・ハン・ジンジート - Thela Hun Ginjeet
- ザ・シェルタリング・スカイ - The Sheltering Sky
- ディシプリン - Discipline
参加ミュージシャン
- ロバート・フリップ - ギター、フリッパートロニクス
- エイドリアン・ブリュー - ギター、ボーカル
- トニー・レヴィン - ベース、チャップマン・スティック
- ビル・ブルーフォード - ドラムス
脚注
- ^ ChartArchive-King Crimson-Discipline-
- ^ コレクターズ・クラブ・シリーズの11番目のアイテムとして発表されている