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「アイランズ (キング・クリムゾンのアルバム)」の版間の差分

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2021年9月6日 (月) 10:13時点における版

キング・クリムゾン > キング・クリムゾンの作品 > アイランズ (キング・クリムゾンのアルバム)
『アイランズ』
キング・クリムゾンスタジオ・アルバム
リリース
録音 1971年 (1971)
コマンド・スタジオ(ロンドンピカデリー
ジャンル プログレッシブ・ロック
時間
レーベル イギリスの旗アイランド・レコード
アメリカ合衆国の旗アトランティック・レコード
プロデュース キング・クリムゾン
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 30位(イギリス)
  • 76位(アメリカ)
  • キング・クリムゾン アルバム 年表
    リザード
    (1970年)
    アイランズ
    (1971年)
    アースバウンド
    (1972年)
    ミュージックビデオ
    「Sailors Tale」 - YouTube
    テンプレートを表示

    アイランズ[1]』(Islands)は、キング・クリムゾン1971年に発表したスタジオ・アルバム。通算4作目。

    解説

    前作『リザード』(1970年)発表後、ロバート・フリップキース・ティペットの依頼で60名を超える大編成ジャズ・バンド「センティピード」に協力。当時所属バンドが解散しこのビッグ・バンドにボーカルで参加していたボズ・バレルと、キース・エマーソンの推薦でイアン・ウォーレスをオーディションしてメンバーに採用。女性オペラ歌手のポーリナ・ルーカス、前作に引き続き、キース・ティペット・グループのメンバー等がゲスト参加している。1曲目「フォーメンテラ・レディ」の初期セッションではベテランのジャズ・ピアニスト、ジュールス・ルーベンが参加したが音楽的に合わず、キース・ティペットに代わっている。

    ピート・シンフィールドによる歌詞は、『オデュッセイア』の世界観から影響を受けた内容となっている。ジャケット・デザインもシンフィールドが担当し、いて座三裂星雲の写真を使用しているが、アメリカ盤の初回盤では、シンフィールドが描いた絵に差し替えられた[2]。「レターズ」は、デビュー当時のライブで演奏されていた「ドロップ・イン」という曲を改作したもの[3]

    細かい指示の元、フリップとシンフィールドにより厳しくコントロールされた前作の『リザード』に対し、本作は「ギグとギグの合間にレコーディングを繰り返す為、反動で思いつくままに制作された。」とシンフィールドが制作状況の変化を指摘している。[4]

    本作のリリースから間もない1971年12月、作詞や照明を担当してきたピート・シンフィールドがフリップにより解雇され、同時にバンドの解散も検討されたが、所属事務所EGから米国公演の契約が残っていると説得され、翌年春までの残りツアーを消化した。1972年のアメリカ・ツアーが終了するとフリップは1人英国へ帰国。残りのメンバーは3人とも、アメリカ・ツアーで同行していたアレクシス・コーナーのバンドへ加入した。本作発表と前後して行われたツアーの模様は、『アースバウンド』(1972年)や『レディース・オブ・ザ・ロード』(2002年)といったライブ・アルバムに収録された。

    収録曲

    SIDE ONE

    1. フォーメンテラ・レディ - Formentera Lady (10:14)
      Fripp, Sinfield
    2. 船乗りの話 - Sailor's Tale (7:21)
      Fripp
    3. レターズ - The Letters (4:26)
      Fripp, Sinfield

    SIDE TWO

    1. レディース・オブ・ザ・ロード - Ladies of the Road (5:28)
      Fripp, Sinfield
    2. プレリュード:かもめの歌 - Prelude: Song of the Gulls (4:14)
      Fripp
    3. アイランズ - Islands (11:51)
      Fripp, Sinfield

    参加ミュージシャン

    ゲスト・ミュージシャン

    クレジット

    Robert Fripp:    guitar, mellotron, Peter's Pedal
    Harmonium and sundry implements.
    Mel Collins:    flute, bass flute, saxes and vocals.
    Boz:    bass guitar, lead vocals and choreography.
    Ian Wallace:    drums, percussion and vocal.
    Peter Sinfield:    words, sounds and visions
     
    Featured players
    Keith Tippett:    piano.
    Paulina Lucas:    soprano.
    Robin Miller:    oboe.
    Mark Charig:    cornet.
    Harry Miller:    string bass.
     
    Engineer Andy Hendrikson.
    Cover Design & Painting: Peter Sinfield
    Photographs: Robert Ellis
    Equipment: Vick & Mike
    Recorded at Command Studios, Picadelly, London.
     
    Produced by King Crimson for E.G. Records.
    All songs published by E.G. Music Ltd. ©1971.

    脚注

    1. ^ かつての日本語タイトルは『アイランド』だったが、2006年の再発CDからは原題と同じ複数形『アイランズ』となっている
    2. ^ 日本盤CD(IECP-50004)ライナーノーツ(赤岩和美、2003年12月)
    3. ^ エピタフ -1969年の追憶-』に、1969年の「ドロップ・イン」のライブ演奏が収録されている。
    4. ^ (Smith,Sid. King Crimson:Track By Track. London:helter skelter publishing Limited.2002)