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=== 客車 ===
=== 客車 ===
[[1993年]](平成5年)にJR東日本から譲り受けた[[国鉄50系客車#譲渡車|50系客車]]3両である。塗装は[[ぶどう色2号]]の地に赤帯を入れたものに変更されているものの、原形を保つ50系客車が営業運転に供されている唯一例となっている([[2010年]]〈平成22年〉6月の客車検査の際、白帯が赤帯に変更された)。また、[[大井川鐵道]]の[[SL急行 (大井川鐵道)|SL急行]]と並んで、冬季に[[蒸気暖房 (鉄道)|蒸気暖房]]を使用するという点でも貴重な存在である。茂木方が1号車。[[編成 (鉄道)|編成]]内容は以下のとおり。
[[1993年]](平成5年)にJR東日本から譲り受けた[[国鉄50系客車#譲渡車|50系客車]]3両である。塗装は[[ぶどう色2号]]の地に赤帯を入れたものに変更されているものの、原形を保つ50系客車が営業運転に供されている唯一例となっている([[2010年]]〈平成22年〉6月の客車検査の際、白帯が赤帯に変更された)。また、[[大井川鐵道]]の[[かわね路号]]と並んで、冬季に[[蒸気暖房 (鉄道)|蒸気暖房]]を使用するという点でも貴重な存在である。茂木方が1号車。[[編成 (鉄道)|編成]]内容は以下のとおり。
* 1号車 - オハ50 11(旧オハ50 2198)
* 1号車 - オハ50 11(旧オハ50 2198)
* 2号車 - オハ50 22(旧オハ50 2039)
* 2号車 - オハ50 22(旧オハ50 2039)

2021年10月14日 (木) 22:58時点における版

SLもおか
C12 66牽引による「SLもおか」
C12 66牽引による「SLもおか」
概要
日本の旗 日本
種類 快速列車
現況 運行中
地域 茨城県栃木県
運行開始 1994年3月27日
運営者 真岡鐵道
路線
起点 下館駅
終点 茂木駅
営業距離 41.9 km (26.0 mi)
運行間隔 1往復
使用路線 真岡線
車内サービス
クラス 普通車
座席 全車自由席(定員制)
技術
車両 50系客車
C12形蒸気機関車
軌間 1,067 mm (3 ft 6 in)
電化 非電化
備考
臨時列車扱い
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C11 325牽引による「SLもおか」

SLもおかは、真岡鐵道下館駅 - 茂木駅間で運行している、蒸気機関車 (SL) 牽引の臨時快速列車である。

運行概況

運行時期

1年を通じて毎週土曜日と日曜日に1往復ずつ運行されている。また、ほとんどの祝日も運行され、夏休みや冬休み、春休みの期間中は土日以外の曜日にも運行されることがある。

通常のSLもおかとしての運行のほか、平日や同列車運転日以外でも、団体列車(SL感動体験列車)等で運行されることがある。

2021年令和3年)3月28日には東京五輪に向けた聖火リレーと並走した[1]

運行ダイヤ

基本的に発着時刻はすべて同じで、午前中に下館駅を発って茂木駅で折り返し(6001レ)、午後に下館駅へ戻る(6002レ)。

停車駅

下館駅 - 折本駅 - 久下田駅 - 寺内駅 - 真岡駅 - 西田井駅 - 益子駅 - 七井駅 - 多田羅駅 - 市塙駅 - 茂木駅

使用車両

蒸気機関車

C12 66が使用されている。運行開始当初は、真岡駅および茂木駅に転車台がなかったため、下り下館発茂木行き列車のSLは正方向で、上り茂木発下館行き列車のSLは逆機で客車を牽引していたが、1996年(平成8年)3月下旬、両駅に転車台が設置されたため、上下列車とも原則的にSLが正方向で客車を牽引するようになった。

ディーゼル機関車

2004年(平成16年)に東日本旅客鉄道(JR東日本)から譲り受けたDE10 1535が、同年11月2日に営業運転を開始した。真岡 → 下館間の回送列車(回6001レ)と、本列車の運行後に下館駅から真岡駅へ戻る際に運行される速達列車(6103レ、特別料金不要)を牽引する。イベントやSL不調時などには、全区間で最後尾やSLの次位に連結されることがある。

客車

1993年(平成5年)にJR東日本から譲り受けた50系客車3両である。塗装はぶどう色2号の地に赤帯を入れたものに変更されているものの、原形を保つ50系客車が営業運転に供されている唯一例となっている(2010年〈平成22年〉6月の客車検査の際、白帯が赤帯に変更された)。また、大井川鐵道かわね路号と並んで、冬季に蒸気暖房を使用するという点でも貴重な存在である。茂木方が1号車。編成内容は以下のとおり。

  • 1号車 - オハ50 11(旧オハ50 2198)
  • 2号車 - オハ50 22(旧オハ50 2039)
  • 3号車 - オハフ50 33(旧オハフ50 2054)

過去の使用車両

蒸気機関車

1998年(平成10年)にはC11 325が予備機として投入され、同年11月1日に営業運転を開始した。しかし、SLの維持のために多額の費用を要する上に利用客が減少しており、沿線地域で構成する「真岡線SL運行協議会」が負担する赤字額が増加しているため、2018年(平成30年)5月に真岡市議会にて同機の売却譲渡案が検討され、同年8月末に売却が決定。2019年(平成31年)3月に一般競争入札にて東武鉄道が落札。2019年(令和元年)12月1日ラストランをもって運用を終了し、その後はJR東日本大宮総合車両センターにて点検。2020年(令和2年)7月30日に東武鉄道へ引き渡された。

ディーゼル機関車

DD13 55が回送列車に使用されていた。2004年11月2日のさよなら運転をもって運用を終了。同日の下り列車はDD13 55が茂木方で牽引し、先述のDE10 1535が下館方で後押した。一方、上り列車はDD13 55+DE10 1535の重連運転であった。なお、DD13 55は同月15日付で廃車となった。

特異な運行形態

検査時や団体向けの列車として、まれに通常3両編成の客車を2両に減らして運行されることもある。2機体制で運行されていた頃は、不定期にSLの重連運転が行われる場合があった。通常の重連のほか、反向重連で運行されたこともあった。

2018年5月26日6月9日の上下列車と、5月27日6月17日の上り列車(下り列車は重連で運転)[2]では、「栃木デスティネーションキャンペーン」(栃木DC)開催記念として、SL2両が客車編成両端に連結されるプッシュプル運転で運行された[3]。また、同年4月1日6月30日には同じく「栃木DC」のイベントとしてSLとDE10形の重連で運行(下り列車のみ)[4]。同5月12日6月16日には「DL&SLもおか〜芳賀路まんぷく列車」としてJR水戸線小山 - 下館間をJR東日本のDE10形が牽引し、客車のみが直通で運行された[5]

過去にはこれらのほかにも、検査中のDE10形ディーゼル機関車の代走や展示用機関車を回送するためのプッシュプル運転、JR水戸線の小山駅からのSLによる直通運転なども行われていた。

乗車整理券

本列車に乗車するには、乗車券定期乗車券は不可)の他に乗車整理券として「SLもおか券」が必要となる。金額は大人(中学生以上)は500円、小人(小学生)は250円である。販売は、真岡鐵道の下館駅、真岡駅益子駅、茂木駅の各駅、または関東鉄道常総線の主要駅の窓口で発売。全席自由席のため、着席できない場合がある。2020年7月18日乗車分からは、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、インターネットでの事前予約制となる。

脚注

出典

  1. ^ 「聖火リレー、SLとサクラと共演 最後は追い抜かれる」朝日新聞デジタル(2021年3月28日配信)2021年5月25日閲覧
  2. ^ “SLもおか”で重連運転”. railf.jp(鉄道ニュース). 交友社 (2018年5月28日). 2018年5月29日閲覧。
  3. ^ “SLもおか号”がプッシュプルで運転される”. railf.jp(鉄道ニュース). 交友社 (2018年5月27日). 2018年5月27日閲覧。
  4. ^ 栃木DC開催記念SLイベントのご案内”. 真岡鐵道 (2018年3月29日). 2018年5月29日閲覧。
  5. ^ 快速"DL&SLもおか"運転”. railf.jp(鉄道ニュース). 交友社 (2018年5月27日). 2018年10月29日閲覧。

関連項目

外部リンク