「竜とそばかすの姫」の版間の差分
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: [[自警団|自警集団]]「ジャスティス」のリーダー。 |
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:〈U〉の世界を脅かす竜を追っている。 |
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2021年10月15日 (金) 12:45時点における版
竜とそばかすの姫 | |
---|---|
Belle | |
監督 | 細田守 |
脚本 | 細田守 |
原作 | 細田守 |
出演者 |
中村佳穂 成田凌 染谷将太 玉城ティナ 幾田りら 森川智之 津田健次郎 小山茉美 宮野真守 森山良子 清水ミチコ 坂本冬美 岩崎良美 中尾幸世 佐藤健 |
音楽 |
岩崎太整(音楽監督) Ludvig Forssell 坂東祐大 |
主題歌 |
millennium parade × Belle(中村佳穂) 「U」 |
撮影 |
李周美 上遠野学 町田哲 |
編集 | 西山茂 |
制作会社 | スタジオ地図 |
配給 |
東宝 GKIDS |
公開 |
2021年7月15日 (CIFF)[1][2] 2021年7月16日[3] 2021年9月25日(NYFF)[4] 2021年9月29日[5] 2021年11月18日[5] 2021年12月29日 [2] |
上映時間 | 121分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
『竜とそばかすの姫』(りゅうとそばかすのひめ)は、スタジオ地図制作による日本のアニメーション映画[6][7]。『未来のミライ』に続く細田守監督による長編オリジナル作品第6作[8]。
2021年7月15日に第74回カンヌ国際映画祭のオフィシャルセレクション「カンヌ・プルミエール」部門にてワールドプレミア上映[1][2]。細田監督作品がカンヌ国際映画祭で上映されるのは『未来のミライ』(第71回カンヌ国際映画祭・監督週間)に続いて2作連続である。また、本作はIMAX版が同時公開され[9]、9月10日からはドルビーシネマ版、10月22日からはMX4D版も公開される[10][11]。
あらすじ
高知県の田舎町に住む女子高生・すずは幼い頃に母を事故で亡くして以来、大好きだった歌を歌えなくなり、父との関係にも溝が生まれていた。作曲だけが生き甲斐となっていたすずはある日、ネットに詳しい友人ヒロちゃんの手引きの下、全世界で50億人以上が集う超巨大インターネット空間の仮想世界〈U〉にベルという〈As〉(アバター)で参加する。そこでは自然と歌えたすず(ベル)は自作の歌を披露し、突如として歌姫として世界中から注目を集める。遂にはコンサートが開かれるが、当日、突然謎の竜が現れて〈U〉の自警団を相手に大暴れし、台無しになってしまう。
コンサート中止に怒る人々によって「竜の正体探し」が動き出し、疑われた人々がプライバシーを暴かれる一方で、子供たちの一部は竜をヒーロー視する。また自警団リーダーのジャスティンは、竜の現実世界での姿(オリジン)を強制的に暴く「アンベイル」を実行しようと情報を求める。だが、ベルは竜のことが気になり、〈U〉のはずれにある彼の城を探し出す。竜はベルを追い出そうとするが、ベルは彼が小さな天使の〈As〉を慈しむ姿を垣間見て、その本当の姿に気づく。ベルはジャスティンに竜の居場所を尋問され、彼が正義ではなく支配欲で動いていると指摘しアンベイルを盾に脅されるが、竜に救われる。ベルは竜のためだけに作った歌を捧げ、竜もまたベルに少しずつ心を開いていく。
一方で現実世界のすずは、幼馴染で学校の人気者のしのぶくんとの関係を同級生たちに誤解され炎上、ヒロちゃんの尽力で攻撃は収まったものの、しのぶくんと人気の女子ルカちゃんが両思いであると思い落ち込む。ところがルカちゃんの本当の思い人は別におり、彼女らの仲を取り持とうとしているとき、すずはしのぶくんから、自分がベルの正体であることを指摘される。その場から逃げ出したすずは、竜の城が暴かれて火を放たれたと知り、ヒロちゃんが〈U〉での活動に使う教室に駆け込む。すずはヒロちゃんとともに無数の〈As〉から竜を探すうち、竜を慕う男の子・知が、ベルが竜のために作った歌を歌う動画配信にたどり着く。
だが、すずと彼女を追って教室に来た友人たちや合唱隊の人々は、配信の中で父親に怒鳴られる知と、彼をかばって激しく罵られるその兄・恵の一部始終を見てしまう。恵こそが竜の正体であり、兄弟が虐待されていると知ったすずは恵に語り掛けるが、それまでに虐待を訴えても助けてもらえなかった恵は拒絶し、配信も途切れる。しのぶくんに、恵の信頼を得るためには自分の正体を〈U〉で明かすしかないと指摘されたすずは、自らアンベイルされ、途中泣き崩れながらも生身の姿で歌い、全世界からの喝采を浴びる。そして皆の協力で映像から兄弟のいる街を割り出し児童相談所に通告するが、対応が間に合わないことを恐れたすずは、単身でその街へと向かう。すずは兄弟を見つけ、彼らの父親に暴力を受けながらもひるまず、圧倒された父親は逃げ出す。すずに助けられ心を開いた恵は父親と戦う決意を語る。帰宅したすずは、彼女を信頼して送り出してくれた父に迎えられ、親子の関係は改善する。
登場人物
〈
以下、人物名は愛称 / 氏名[注 1]/ 〈U〉参加者で〈As〉の名が判明している者の順に表記 。
主要人物
- すず / 内藤鈴(ないとう すず) / ベル (Belle)
- 声 - 中村佳穂[12][13]
- 本作の主人公。顔のそばかすが特徴。母親を亡くしてから現実世界に心を閉ざし、大好きだった歌が歌えなくなる。
- ヒロちゃんには作中で「月の裏側」「地味」「ぱっとしない」「陰キャ」などと評される。
- 幼いころからスマートフォンアプリやキーボードなどで曲作りを続けている。
- 〈U〉の世界では、ベルとして、並外れた歌声と華やかな美貌で絶大な人気を誇る。
- しのぶくん / 久武忍(ひさたけ しのぶ)
- 声 - 成田凌[14][15]
- すずの幼馴染み。バスケ部所属で女子から絶大な人気がある。高校生になった今でもすずのことをなにかと気にかけている。
- カミシン / 千頭慎次郎(ちかみ しんじろう)
- 声 - 染谷将太[14][15]
- すずの同級生。カヌー部所属。明るい性格だが暑苦しく、少し空気が読めない。
- ルカちゃん / 渡辺瑠果(わたなべ るか)
- 声 - 玉城ティナ[14][15]
- すずの同級生。吹奏楽部所属でアルトサックス担当。
- 美人で太陽のように明るい学校中の人気者。しかし思いを寄せる相手に対しては挙動不審になる。
- ヒロちゃん / 別役弘香(べつやく ひろか)
- 声 - 幾田りら[14][15]
- すずの親友で彼女を〈U〉の世界に誘い、「ベル」としてプロデュースするキーパーソン。
- すずがベルであることを唯一知っている人物。毒舌。
- すずの父
- 声 - 役所広司[16]
- すずの父親。妻を亡くし、いつもすずを気にかけているが距離が掴めずにいる。
- 恵(けい)〈14〉 / 竜(りゅう)
- 声 - 佐藤健[17][18]
- 東京で父と弟・知と暮らす男の子。
- 〈U〉の世界では「竜」と呼ばれ、忌み嫌われている謎の存在。黒い竜のような獣の姿をしている。
- 背中に複数の痣があり、〈U〉の世界に存在する武道場に乱入しては「道場破り」を繰り返している。
- 初めはベルに対しても強い拒絶反応を示していたが、次第に心を開いていく。
合唱隊
- 吉谷(よしたに)さん
- 声 - 森山良子[19][20]
- 漁師。廃校になった小学校の施設を拠点に活動する合唱隊のリーダー。
- 合唱隊一同はすずのことを気にかけている。
- 喜多(きた)さん
- 声 - 清水ミチコ[19][20]
- 酒屋を営む合唱隊のメンバー。
- 奥本(おくもと)さん
- 声 - 坂本冬美[19][20]
- 自作農家をしている合唱隊のメンバー。
- 中井(なかい)さん
- 声 - 岩崎良美[19][20]
- 医師。合唱隊のメンバー。
- 畑中(はたなか)さん
- 声 - 中尾幸世[19][20]
- 大学講師。合唱隊のメンバー。
- 学生時代のオハイオ州留学時、現地で知り合った中学2年生の孤独な少年に、自作の歌を贈って喜ばれた経験を語る。
〈U〉の世界
- ジャスティン
- 声 - 森川智之[21][22]
- 自警集団「ジャスティス」のリーダー。
- 〈U〉の世界を脅かす竜を追っている。
- 多数の企業とスポンサー契約しており、〈As〉を強制的にアンベイルする効果がある緑色の石を持っている。
- ペギースー
- 声 - ermhoi[23]
- 〈U〉の世界にてカリスマ的な人気を持つ歌姫。自信家で気性が激しく、突如現れたベルに人気を奪われて嫉妬する。
- アナウンサー(冒頭)
- 声 - 水卜麻美[24]
- 〈U〉の世界を案内するアナウンサー。
- アナウンサー(コンサート)
- 声 - 桝太一[24]
- ベルのコンサートシーンでのアナウンサー。
その他の人物
- ひとかわむい太郎 & ぐっとこらえ丸
- 声 - 宮野真守[21][22]
- 「竜の正体探し」を盛り上げるYouTuberコンビ。Tシャツを着た犬と、ひびの入った卵の姿をしたキャラクターで活動している。
- すずの母
- 声 - 島本須美[17]
- すずに歌う楽しさを教えてくれる。合唱隊に所属していた。
- すずが幼い頃、氾濫した川の中洲に取り残された子供を助けて、帰らぬ人となる。
- 恵・知の父
- 声 - 石黒賢
- シングルファーザーであり、マスコミの取材に理想的な仲良し家族をアピールしている。
- その裏では自分の教育方針を子に押しつけ、モラハラやパワハラ、DVを行っている。
- 知(とも) / 天使(てんし)
- 声 - HANA[25]
- 恵の弟。竜をヒーロー視する子供たちのひとり。
- 〈As〉は手のひらサイズのクリオネのような姿の天使で、ベルのことをほめてくれる。〈U〉の城で色とりどりのバラを育てている。
- イェリネク
- 声 - 津田健次郎[21][22]
- 「竜の正体探し」で候補に挙がる現代美術アーティスト。体に竜の痣に似たタトゥーがある。
- スワン
- 声 - 小山茉美[21][22]
- 「竜の正体探し」で疑惑の人として挙がる貴婦人。被害者意識が強くネットの中では攻撃的。〈As〉は赤ん坊のような姿。
スタッフ
- 原作・監督・脚本 - 細田守
- 現実世界キャラクターデザイン・作画監督 - 青山浩行[26]
- 〈U〉作画監督・CG作画監督 - 山下高明[26]
- 竜デザイン・CGキャラクターデザイン - 秋屋蜻一[26]
- CGキャラクターデザイン - Jin Kim
- CGディレクター - 堀部亮、下澤洋平[26]
- 美術監督 - 池信孝[26]
- プロダクションデザイン - 上條安里[26]、Eric Wong
- 音楽監督/音楽 - 岩崎太整
- 音楽 - Ludvig Forssell、坂東祐大
- 色彩設計 - 三笠修
- 撮影監督 - 李周美、上遠野学、町田哲
- 衣装 - 伊賀大介、森永邦彦、篠崎恵美
- 編集 - 西山茂
- リレコーディングミキサー - 佐藤忠治
- スーパーヴァイジングサウンドエディター - 勝俣まさとし
- ミュージックスーパーヴァイザー - 千陽崇之
- キャスティングディレクター - 増田悟司、今西栄介
- 企画・制作 - スタジオ地図
- 製作幹事 - スタジオ地図有限責任事業組合(LLP)・日本テレビ放送網 共同幹事[27]
- 共同事業体 - 日本テレビ放送網、NTTドコモ、KADOKAWA、スタジオ地図、ブックウォーカー、ムービーウォーカー、角川メディアハウス
- プロモーションパートナーズ - 読売テレビ放送、電通、博報堂DYメディアパートナーズ、ジェイアール東日本企画、ローソンエンタテインメント、読売新聞社、ムービック、札幌テレビ放送、宮城テレビ放送、静岡第一テレビ、中京テレビ放送、広島テレビ放送、福岡放送、青森放送、テレビ岩手、秋田放送、山形放送、福島中央テレビ、テレビ新潟放送網、テレビ信州、山梨放送、北日本放送、テレビ金沢、福井放送、日本海テレビジョン放送、山口放送、四国放送、西日本放送、南海放送、高知放送、長崎国際テレビ、熊本県民テレビ、テレビ大分、テレビ宮崎、鹿児島讀賣テレビ
- 配給 - 東宝
製作
本作について、細田は「『ずっと創りたいと思っていた映画』です」と明かし、「恋愛やアクション、サスペンスの要素もありつつ、一方で、生と死という本質的な大きなテーマもありエンタメ要素の高い映画になっていると思います」と語った[28]。なお、細田が劇場アニメでインターネットの世界を題材として扱うのは、『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』(2000年)、『サマーウォーズ』[注 2](2009年)に続き3作目だが[29]、題材にした理由について「僕は、若い人が面白く楽しく世界を変革していくのではないかと、インターネット世界を題材にした映画を今までにも創ってきました。インターネットは、誹謗中傷やフェイクニュースなどネガティブな側面も多いですが、人間の可能性を広げるとても良い道具だと思っています。インターネットそのものが変わってきている今、肯定的な未来に通じるような映画ができないかと考えていました」と思いを述べた[28]。
本作は主人公・すずのアバター・ベルのキャラクターデザインを『アナと雪の女王』『ベイマックス』などのキャラクターデザインを務めてきたジン・キム、インターネット上の仮想世界「U」のコンセプトアートをイギリス人の建築家・デザイナーであるエリック・ウォンが担当している[30]。ジンとエリックは細田が直々に依頼しており、ジンとは『未来のミライ』がアカデミー賞にノミネートされた際にロサンゼルスで知り合い、意気投合した間柄であることを明かしている。また、『ウルフウォーカー』などを手がけてきたアイルランドのアニメーションスタジオ、カートゥーン・サルーン所属のトム・ムーア、ロス・スチュアートらも参加しており、世界的に活躍するトップクリエイターたちが集結して製作されている[31]。
舞台となった場所
本作は高知県が主な舞台となっている。県内に実在する場所を舞台にし、あるいは、モデルとして制作されており、すずが通学時に渡る沈下橋のモデルは仁淀川にかかる浅尾沈下橋、普段利用しているバス停は県交北部交通の西の谷第二バス停、鉄道駅はJR伊野駅である[32]。
-
JR伊野駅の改札口
-
伊野駅前の交差点
写真左のローソンが登場する
オリジナルCMが制作された。
音楽
歌手を主人公とする本作品では、重要なシーンで流れるベルの歌声に重なるコーラスに、Twitterにて所定の応募方法でアップロードされた一般の人々の歌声を使用する「エキストラシンガープロジェクト」が行われた[33]。
メインテーマ
- 「U」[34][35]
- アーティスト:millennium parade & Belle
- Music & Lyrics:常田大希
- Vocal:Belle(中村佳穂)
- Timpani、Drum line snares、Marinba、Gran cassa & Cymbals:石若駿
- Horn arrange、Trumpet、A Sax & Flute:MELRAW
- Piano & Synthesizer:江崎文武
- Trombone:川原聖仁
- Horn:濱地宗
- Beat Programming & all other Instruments:常田大希
- Recording & Mixing:佐々木優
サウンドトラック
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経緯
- 2020年
- 2021年
-
- 2月18日、特報が公開され、同時に細田のコメントが公開された[28]。
- 4月2日、予告編が公開され、同時にスタッフ情報が公開された[30][31][36]。
- 5月7日、主人公・すずを取り巻くメインキャストの情報が公開された[14]。
- 5月14日、「U」を彩るキャストの情報が公開された[21][22]。
- 5月14日、『金曜ロードショー』放送内にて公開日が7月16日であることが発表された[3][37]。
- 5月25日、主人公・すずの母が所属していた合唱隊のキャスト情報が公開された[19][20]。
- 5月28日、主人公・すずの父親役に役所広司を起用したことが発表された[16]。
- 6月2日放送分の『1億人の大質問!?笑ってコラえて!』内で、シンガーソングライターの中村佳穂が主人公・すず/ベル役を担当することが発表された[38]。
- 6月3日、映画を彩るメインテーマの情報が公開された[34][35]。
- 6月30日、細田監督作品では初のIMAXでの上映が決定した[9]。
- 7月4日、第74回カンヌ国際映画祭のオフィシャルセレクション「カンヌ・プルミエール」部門にて7月15日20時 (CEST)(18時 (UTC)、7月16日3時 (JST))にワールドプレミア上映されることが発表された[1][2][39]。
- 7月6日、完成報告会見が行われ、佐藤健が竜役を担当することが発表された[18]。
- 7月9日、ベルが本作のメインテーマを歌う本編冒頭シーンが11日23時59分までの48時間限定で公開された[40]。
- 7月15日、本作のメインテーマで、本編映像が使用されたmillennium parade × Belle名義の新曲「U」のミュージックビデオが公開された[41]。
- 7月16日、全国416館(IMAX38館含む)の劇場で公開された[42]。TOHOシネマズ六本木ヒルズにて初日舞台挨拶が行われ、キャストの中村佳穂、成田凌、染谷将太、玉城ティナ、幾田りら、佐藤健が登壇し、細田守監督もワールドプレミアが開催されたカンヌ国際映画祭から生中継で参加した[43]。
- 7月16日、中村佳穂が声を演じるBelleによる劇中歌「歌よ」を中村がピアノ弾き語りするミュージックビデオが公開された[44]。
- 7月19日、細田監督自らがデザインし、作画監督の青山浩行がすずを、CG作画監督の山下高明がベルを描いた第3弾ポスタービジュアルが公開された[45]。
- 7月23日、本編映像を使用したBelleによる劇中歌「心のそばに」のミュージックビデオが公開された[46]。
- 7月30日、サウンドトラックの先行配信がスタート。また、本作の舞台となった高知県で全編撮影されたBelleによる劇中歌「はなればなれの君へ Part1」のミュージックビデオが公開された[47]。
- 8月20日、音楽監督の岩崎太整がエンジニアと上映劇場を訪れ、音響バランスを調整してグレードアップさせた「ハイグレード音響上映」が首都圏7館で上映された[48]。
- 8月20日、『金曜ロードショー』放送内にて「歌よ」を歌う本編シーン7分48秒がノーカットでテレビ初放送された[49]。
- 8月27日、興行収入50億円突破の大ヒットを受けて、9月10日より細田監督作品では初のドルビーシネマでの上映が決定した[10][50]。
- 9月11日、TOHOシネマズ日比谷にて大ヒット御礼舞台挨拶&ティーチインイベントが行われ、細田守監督とサプライズで細田監督作品に出演経験がある宮崎あおいが登壇した[51][52]。
- 9月27日、興行収入60億円突破の大ヒットを受けて、10月22日より細田監督作品では初のMX4Dでの上映が決定した[11][53]。
興行
日本全国378館[注 3]で公開され、土日2日間で動員45万9000人、興収6億8000万円、初日からの3日間で動員60万6684人、興収8億9166万3200円を記録し、監督の前作『未来のミライ』(最終興収:28.8億円)の土日2日間の観客動員対比155.6パーセント、興行収入対比170.0パーセント[54]、監督の最大ヒット作『バケモノの子』(最終興収:58.5億円)の土日2日間の観客動員対比92.9パーセント、興行収入対比101.9パーセントとなり[55]、細田監督作品史上、興収ナンバーワンを記録するのは確実といえるスタートとなった[42][56][57]。
9月11日に行われた大ヒット御礼舞台挨拶&ティーチインイベントにて、9月10日までの動員数が423万人、興行収入が58.7億円を記録し、この時点で『バケモノの子』の最終興収を超え、細田守監督作品の最高記録を更新した[51]。
動員数 (万人) |
興行収入 (億円) | ||||
---|---|---|---|---|---|
週末 | 累計 | 週末 | 累計 | ||
1週目の週末 (2021年7月17日・18日)[42][58] |
1位 | 45.9 | 60.7 | 6.8 | 8.9 |
2週目の週末 (2021年7月24日・25日)[59][60] |
35.3 | 169.1 | 5.2 | 24.4 | |
3週目の週末 (2021年7月31日・8月1日)[61][62] |
28.4 | 236.4 | 3.7 | 33.2 | |
4週目の週末 (2021年8月7日・8日)[63][64] |
3位 | 16.0 | 292.1 | 2.3 | 40.7 |
5週目の週末 (2021年8月14日・15日)[65][66] |
2位 | 16.9 | 341.1 | 2.4 | 47.4 |
6週目の週末 (2021年8月21日・22日)[67][68] |
3位 | 11.0 | 376.1 | 1.6 | 52.2 |
7週目の週末 (2021年8月28日・29日)[69][70] |
2位 | 8.9 | 401.6 | 1.3 | 55.7 |
8週目の週末 (2021年9月4日・5日)[71][72][73] |
6.6 | 417.5 | 1.0 | 57.9 | |
9週目の週末 (2021年9月11日・12日)[74][75] |
3位 | 429.0 | 59.6 | ||
10週目の週末 (2021年9月18日・19日)[76][77] |
2位 | 442.4 | 61.5 | ||
11週目の週末 (2021年9月25日・26日)[78][79] |
4位 | 451.2 | 62.7 |
脚注
注釈
出典
- ^ a b c “細田守の「竜とそばかすの姫」カンヌ映画祭オフィシャルセレクション選出”. 映画ナタリー (2021年7月4日). 2021年7月5日閲覧。
- ^ a b c d Tom Grater (2021年7月4日). “Cannes Adds Mamoru Hosoda’s Animation ‘Belle’ To Premiere Section” (英語). DEADLINE. 2021年7月5日閲覧。
- ^ a b 『竜とそばかすの姫』細田守最新作@スタジオ地図 [@studio_chizu] (2021年5月14日). "/ 祝公開日決定 \ 『#竜とそばかすの姫』の 公開日が7月16日(金)に決定しました この夏、細田守監督渾身の最新作が ついに、ベールを脱ぎます!! 公開までお楽しみに #細田守 #スタジオ地図". X(旧Twitter)より2021年5月15日閲覧。
- ^ “『竜とそばかすの姫』は日本アニメの女性像を覆そうとしている”. クーリエ・ジャポン (2021年9月26日). 2021年9月28日閲覧。
- ^ a b “竜とそばかすの姫 (2021) Release Info”. IMDb. 2021年9月28日閲覧。
- ^ a b “細田守の最新作「竜とそばかすの姫」2021年夏公開、舞台は巨大なネット世界”. 映画ナタリー. (2020年12月15日) 2020年12月15日閲覧。
- ^ “細田守監督最新作『竜とそばかすの姫』2021年夏、公開決定!”. スタジオ地図 (2020年12月15日). 2020年12月15日閲覧。
- ^ a b “細田守監督最新作「竜とそばかすの姫」は21年夏に公開!コンセプトアート初披露”. 映画.com. (2020年12月15日) 2020年12月15日閲覧。
- ^ a b “『竜とそばかすの姫』、細田守監督作初のIMAX上映決定、新ポスタービジュアルも”. シネマトゥデイ (2021年6月30日). 2021年6月30日閲覧。
- ^ a b “「竜とそばかすの姫」ドルビーシネマ上映が決定、9月10日より全国5館で”. 映画ナタリー (2021年8月27日). 2021年9月1日閲覧。
- ^ a b “「竜とそばかすの姫」MX4D上映が10月22日にスタート、細田守作品では初”. コミックナタリー (2021年9月27日). 2021年9月28日閲覧。
- ^ "細田守監督も歌声に心震わす! 『竜とそばかすの姫』主演は注目の実力派シンガー中村佳穂". MOVIE WALKER PRESS. ムービーウォーカー. 2 June 2021. 2021年6月3日閲覧。
- ^ "中村佳穂、細田守監督最新作『竜とそばかすの姫』主人公 すず/ベル役で出演 劇中歌も担当". Real Sound. blueprint. 2 June 2021. 2021年6月3日閲覧。
- ^ a b c d e "「竜とそばかすの姫」声優は、成田凌×染谷将太×玉城ティナ×「YOASOBI」幾田りら!". 映画.com. エイガ・ドット・コム. 7 May 2021. 2021年5月7日閲覧。
- ^ a b c d タナカシノブ (7 May 2021). "細田守監督最新作『竜とそばかすの姫』に成田凌、染谷将太、玉城ティナ、幾田りらが主人公の同級生役で声の出演!". MOVIE WALKER PRESS. ムービーウォーカー. 2021年5月7日閲覧。
- ^ a b “役所広司「竜とそばかすの姫」で細田守と3回目のタッグ、主人公の父親に”. 映画ナタリー (2021年5月28日). 2021年7月5日閲覧。
- ^ a b 「竜とそばかすの姫・パンフレット」発行者:大田圭二 発行所:東宝株式会社映像事業部
- ^ a b “佐藤健が竜の声を担当!細田守監督作『竜とそばかすの姫』”. シネマトゥデイ (2021年7月6日). 2021年7月7日閲覧。
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関連項目
外部リンク
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