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「第12回秋華賞」の版間の差分

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本年度の3歳牝馬はレベルが高く、[[桜花賞]]馬・[[優駿牝馬|オークス]]馬に加え、[[NHKマイルカップ]]や[[東京優駿|日本ダービー]]も牝馬が優勝したことにより3歳牝馬限定戦としては異例の4頭のGI馬が集結した。
本年度の3歳牝馬はレベルが高く、[[桜花賞]]馬・[[優駿牝馬|オークス]]馬に加え、[[NHKマイルカップ]]や[[東京優駿|日本ダービー]]も牝馬が優勝したことにより3歳牝馬限定戦としては異例の4頭のGI馬が集結した。


[[第74回東京優駿]]を制し、当初[[第86回凱旋門賞]]に出走を予定していたが回避した[[ウオッカ]]、第68回[[優駿牝馬]]を制した[[ローブデコルテ (競走馬)|ローブデコルテ]]は、第6回[[アメリカンオークス]]5着を経て、トライアルを使わず本競走に直行で参戦した。
[[第74回東京優駿]]を制し、当初[[第86回凱旋門賞]]に出走を予定していたが回避した[[ウオッカ (競走馬)|ウオッカ]]、第68回[[優駿牝馬]]を制した[[ローブデコルテ (競走馬)|ローブデコルテ]]は、第6回[[アメリカンオークス]]5着を経て、トライアルを使わず本競走に直行で参戦した。


[[第67回桜花賞]]を制した[[ダイワスカーレット]]、第68回[[優駿牝馬]]2着の[[ベッラレイア]]、第12回[[NHKマイルカップ]]を制した[[ピンクカメオ]]らは後述の第25回[[ローズステークス]]を経て本競走に参戦した。
[[第67回桜花賞]]を制した[[ダイワスカーレット]]、第68回[[優駿牝馬]]2着の[[ベッラレイア]]、第12回[[NHKマイルカップ]]を制した[[ピンクカメオ]]らは後述の第25回[[ローズステークス]]を経て本競走に参戦した。
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|17||レインダンス||牝3||[[武幸四郎]]||43.2(7人)||[[宮徹]]
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2021年11月10日 (水) 00:29時点における版

映像外部リンク
2007 秋華賞
レース映像 jraofficial(JRA公式YouTubeチャンネル)による動画

2007年10月14日に施行された第12回秋華賞について記述する。

レース施行前の状況

本年度の3歳牝馬はレベルが高く、桜花賞馬・オークス馬に加え、NHKマイルカップ日本ダービーも牝馬が優勝したことにより3歳牝馬限定戦としては異例の4頭のGI馬が集結した。

第74回東京優駿を制し、当初第86回凱旋門賞に出走を予定していたが回避したウオッカ、第68回優駿牝馬を制したローブデコルテは、第6回アメリカンオークス5着を経て、トライアルを使わず本競走に直行で参戦した。

第67回桜花賞を制したダイワスカーレット、第68回優駿牝馬2着のベッラレイア、第12回NHKマイルカップを制したピンクカメオらは後述の第25回ローズステークスを経て本競走に参戦した。

その他、第42回クイーンカップ2着のイクスキューズや第21回フラワーカップを制し後述の紫苑ステークスで3着だったショウナンタレントは回避した。

トライアルの結果

紫苑ステークス
着順 競走馬名 騎手 タイム 着差
1 アルコセニョーラ 牝3 中舘英二 1:59.6
2 ラブカーナ 牝3 吉田隼人 1:59.6 クビ
第25回ローズステークス
着順 競走馬名 性齢 騎手 タイム 着差
1 ダイワスカーレット 牝3 安藤勝己 1:46.1
2 ベッラレイア 牝3 武豊 1:46.2 1/2
3 レインダンス 牝3 福永祐一 1:46.3 1/2

出走可能頭数18頭に対し24頭の出馬投票があった。優先出走権を獲得した上記の5頭と収得賞金上位10頭の計15頭と、収得賞金900万円の馬が8頭のうち3頭が抽選により出走となった。抽選の結果カレンナサクラ、クィーンスプマンテ、ブリトマルティスの3頭が抽選を突破し、トウカイオスカー、トーセントップラン、ニシノマナムスメ、ハチマンダイボサツ、ミルクトーレルの5頭が非当選馬として、収得賞金400万円のエーシントゥルボーは非抽選馬として出走できなかった。

出走馬と枠順

枠番 馬番 競走馬名 騎手 オッズ 調教師
1 1 ヒシアスペン 牝3 池添謙一 68.1(12人) 佐山優
2 ミンティエアー 牝3 蛯名正義 62.5(11人) 勢司和浩
2 3 ブリトマルティス 牝3 幸英明 239.2(17人) 西園正都
4 ザレマ 牝3 川田将雅 51.9(9人) 音無秀孝
3 5 ラブカーナ 牝3 吉田隼人 31.1(6人) 中村均
6 カレンナサクラ 牝3 武士沢友治 149.1(14人) 保田一隆
4 7 ピンクカメオ 牝3 後藤浩輝 27.0(5人) 国枝栄
8 マイネルーチェ 牝3 大野拓弥 285.5(18人) 上原博之
5 9 アルコセニョーラ 牝3 中舘英二 52.7(10人) 畠山重則
10 ハロースピード 牝3 松岡正海 134.3(13人) 相沢郁
6 11 ベッラレイア 牝3 武豊 3.8(3人) 平田修
12 ホクレレ 牝3 藤岡佑介 237.0(16人) 後藤由之
7 13 ダイワスカーレット 牝3 安藤勝己 2.8(2人) 松田国英
14 タガノプルミエール 牝3 橋本美純 50.2(8人) 松田博資
15 クィーンスプマンテ 牝3 鮫島良太 201.6(15人) 小島茂之
8 16 ウオッカ 牝3 四位洋文 2.7(1人) 角居勝彦
17 レインダンス 牝3 武幸四郎 43.2(7人) 宮徹
18 ローブデコルテ 牝3 福永祐一 20.0(4人) 松元茂樹

負担重量は全馬55kg。

レース結果

レース展開

最内枠からヒシアスペンが先頭に躍り出る。好スタートを切ったダイワスカーレットは掛かり気味に2番手を追走。この2頭がやや後続を離す。ウオッカは中段グループの後方、ベッラレイアは折り合いに専念し、後方2番手でレースを進める。中盤に13.6秒という遅いラップが刻まれ、勝負はあがり勝負に。直線に入る前に逃げたヒシアスペンをダイワスカーレットが交わし先頭に出る。これを6,7番手からポジションを上げたレインダンス、外を回って追い上げるウオッカ、さらにはベッラレイアが一気に追い込むも上がり3ハロン33.9秒の脚を使ったダイワスカーレットが押し切って2冠を達成した。

レース着順

着順 枠番 馬番 競走馬名 タイム 着差
1 7 13 ダイワスカーレット 1:59.1
2 8 17 レインダンス 1:59.3 1馬身1/4
3 8 16 ウオッカ 1:59.3 クビ
4 6 11 ベッラレイア 1:59.6 1馬身3/4
5 3 5 ラブカーナ 1:59.6 クビ
6 3 6 カレンナサクラ 1:59.7 3/4
7 1 2 ミンティエアー 1:59.8 1/2
8 5 10 ハロースピード 1:59.8 クビ
9 4 8 マイネルーチェ 1:59.9 クビ
10 8 18 ローブデコルテ 1:59.9 クビ
11 5 9 アルコセニョーラ 2:00.0 1/2
12 7 15 クィーンスプマンテ 2:00.1 1/2
13 2 3 ブリトマルティス 2:00.1 アタマ
14 4 7 ピンクカメオ 2:00.1 クビ
15 2 4 ザレマ 2:00.2 1/2
16 7 14 タガノプルミエール 2:00.2 アタマ
17 6 12 ホクレレ 2:00.8 3馬身1/2
18 1 1 ヒシアスペン 2:02.9 大差

データ

1000m通過タイム 59.2秒(ヒシアスペン)
上がり4ハロン 46.3秒
上がり3ハロン 33.9秒
優勝馬上がり3ハロン 33.9秒

達成された記録

  • 優勝馬のダイワスカーレットは、桜花賞と秋華賞を制した牝馬2冠馬としては史上3頭目となった。