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2021年11月10日 (水) 02:06時点における版

ゾイドZOIDS)は、タカラトミー(旧・トミー)が展開する玩具シリーズである。

「ZOIDS」という名称は英語のZOIC(動物の) ANDROIDSアンドロイドの複数形)に由来する造語であるが[1]、日本語においては最後のSは発音しない。動物恐竜などをモチーフとして、ゼンマイやモーターによって歩行や武器の稼働などのギミックを有する組み立て玩具は、1980年代当時からオリジナルの男児向け玩具の傑作として人気を博した[2][3]。現在では「動物型メカの代名詞」[4]と呼ばれるほどであり、2018年2月時点でキットの累計出荷数は4400万個以上、累計売上は830億円以上である[5]

玩具を使ったジオラマによる架空戦記(ゾイドバトルストーリーなど)を中心に、漫画やゲームなどのメディアミックス展開が行われており、1999年以降のシリーズではテレビアニメも放送されている。最新シリーズは、2018年から展開中の「ゾイドワイルド[5]。なお、ゾイドのファンのことを「ゾイダー」と呼ぶ場合がある[6][7][8][9][注 1]

沿革

メカ生体ゾイド(第1期)

1982年、トミー(現・タカラトミー)が生産し、アメリカ現地法人であるトミーコーポレーションが「ZOIDS」として発売したことからシリーズは始まる。元々、トミーには「ちっちゃな仲間たち」と呼ばれるマイクロゼンマイを用いた玩具シリーズが存在し、これを男児向けの新商品として開発するところからスタートした[10]。これが欧米市場で好評だったため、日本でも「メカボニカ」とタイトルを変えて売り出された[1]

しかし、メカボニカの人気は振るわなかったため、1983年にタイトルを欧米と同様の「メカ生体ゾイド」に改めた。この時、トミー社内のアイデアコンテストに参加してゾイドに関わることになったのが、のちに「ゾイドの生みの親の一人」と呼ばれる徳山光俊[3][11]で、コンテストをきっかけに若手社員3人(徳山のほか、エンジニアの二階堂輝雄とデザイナーの藤野凡平)によるゾイドチームが作られた[3][12]。このゾイドチームは、「架空の惑星における共和国と帝国の戦い」というバックグラウンドを設定したが、発売予定までの限られた時間でラインナップを拡充するため、メカボニカの製品を転用・改造して間に合わせた。徳山は、ゾイドが子どもたちを楽しませる「普遍のものさし」(テレビ番組の放送期間で価値が左右されるキャラクター玩具とは違うオリジナル玩具)を目指しており、恐竜の化石を発掘して復元するように「組み立てを楽しむ玩具」に拘った[3][注 2]。さらに(テレビキャラクターに比べ知名度が劣るので)売上停滞の懸念を緩和するため、営業部や玩具販売店とも一丸となり魅力的な店頭販売に注力し、徳山が直接イラストを描いたゾイド売り場作りのマニュアルを作成[3]。また、店頭で動かし続けながら展示できる初の電動モーター搭載キットであるビガザウロを発売した[15](ビガザウロはアメリカのZOIDSとして企画されていたが、メカ生体ゾイドの目玉に転用して国内で販売されたもの[12])。その後、アニメプロデューサーの飯島敬らの手によってゾイド星におけるヘリック共和国ゼネバス帝国が戦う「ゾイドバトルストーリー」が作られ、世界観の形成も進んだ[1]

1984年には、シリーズの中でも象徴的なゴジュラスや帝国側ゾイドも発売され展開が本格化。ゴジュラスやアイアンコングなど多くのゾイドをメインデザイナーである藤野が手がけた[12][14]。さらには、小学館の学年別学習雑誌に掲載されたジオラマや、特撮を使ったCMなどで人気を集めた[注 3]1987年には従来の1/72スケールに加え、モデラーの横山宏がデザインした1/24スケールの24ゾイドが登場した[1]

1989年にはガイロス帝国(暗黒軍)の登場で新展開が始まり、ゾイドのデザインはヒーロー色の強いものになっていった。しかし、ミニ四駆などの人気に押され、1990年デス・キャットを最後にゾイドシリーズは一度終了した[1]

タカラトミーでは、この期間(1983年〜1991年)までのシリーズ展開を「第1期」と位置づけており、日本国内でのキットの累計出荷数は1900万個以上である[5]

欧米での展開

アメリカでは1984年から1986年ごろまで「ROBO STRUX」の商品名で販売されていた。同時期のヨーロッパでは「ZOIDS」として販売されていたが、それぞれのシリーズで異なる成型色や設定が使われていた。日本のゾイドシリーズが休止中の間も、1993年からヨーロッパでメッキを多用した「ZOIDS2」、アメリカでも1994年に「TECHNO ZOIDS」といったシリーズが展開された[1]。アメリカや西ドイツよりもイギリスで人気が高かった[17][注 4]

1999年〜2006年(第2期)

1990年代後半、インターネットの普及に伴い、Web上で旧来のゾイドファンに向けたコンテンツの提供が開始。1997年から公式ウェブサイトが設立され[18]、イベントでのゾイドの限定販売が行われるようになった[19]1998年3月19日~20日開催の東京ゲームショウにて展示が行われた[18]。1998年11月には「電撃ホビーマガジン」誌1999年1月号(創刊号)からメカ生体ゾイドシリーズやその設定画等を紹介する記事の連載も開始されている。

こうした下準備を経て、1999年8月、ゾイドは9年ぶりに復活し新シリーズ「機獣新世紀ゾイド」として再スタート[注 5][注 6]。同年9月からは毎日放送によるテレビアニメ『ゾイド -ZOIDS-』が放映された。同時にキット展開も開始[注 7]

2001年には2作目となるアニメ『ゾイド新世紀スラッシュゼロ』も放送された。2002年からは「ゾイドブロックス」シリーズなども登場。

2004年からはテレビ東京によるテレビアニメが再開。『ゾイドフューザーズ』、翌2005年には完全な新作の『ゾイドジェネシス』を軸にした商品展開を開始[注 8]

2006年3月1日にトミーはタカラと合併。同年4月からは「ネオブロックス」を展開し、他にも新動力機構を備えたゾイドエヴォドライブをゴジュラスとレッドホーンの2種類をリリース。さらにタカラトミー初のオンラインゲームでもある「ゾイドオンラインウォーズ」の運営を開始。同年11月からはコトブキヤとのコラボレート企画として1/72スケールプラモデルシリーズの「ゾイド ハイエンドマスターモデルシリーズ」(以下HMMシリーズ)の展開が開始された[20]。その後、ゾイドは前年開始したネオブロックス、ゾイドオンラインウォーズが終了した。

タカラトミーはここまで(1999年〜2006年)を「第2期」と呼んでおり、国内・国外を合わせた累計出荷数は2500万個以上である[5]

2008年以降

第2期シリーズのアニメの終了後は勢いを失い、コアなファン向けの小規模な展開が中心となった[4]2008年に入り月刊ゾイドグラフィックスによる旧キットの復刻、そして電撃ホビーマガジン創刊10周年企画およびゾイド誕生25周年記念企画である「ゾイドリバースセンチュリー」シリーズ、アニメシリーズの10周年企画商品を展開。商品展開は2009年3月に発売されたガルタイガーGCで商品展開と生産を終了。2009年7月のおもちゃショー会場で暗黒軍仕様ディメトロドンが限定販売された。

2010年には海洋堂リボルテックシリーズやまとの完成品フィギュアが発売。同年8月に『ZOIDS concept art』の発刊が行われた。このconcept artは、第1期の終焉後にアニメ業界に移っていた徳山がタカラトミーに復帰し、子どもたちが自由に空想して遊べる玩具オリジナルの作品の良さを後世に残すコンセプトアート作品と位置づけて直接描いている[3]

2012年にはタカラトミーの子会社であるトミーテックブランドより1/144スケールのプラモデルシリーズ「モデラーズスピリットシリーズ」を展開するも8製品の製品化をもって2014年にシリーズ終了(一部の製品は開発予告されていたが販売中止)。公式サイトでは、「第一期シリーズ終了」とされているが、現在までにシリーズ関連の動きは無い[21]

2013年3月からはゾイド30周年を記念して、『ZOIDS concept art』の世界観を基軸にした「ゾイドオリジナル」をキット展開するが、これも4製品が販売されたのみで翌2014年3月で終了。

2015年には旧・タカラ主導であったトランスフォーマー マスターピースとのコラボレーションとして「ZOIDSマスターピース シールドライガー」と「同セイバータイガー」が発表、2016年3月に発売された。また、concept artの世界観をモチーフとしたゲームとして、ZOIDS Material Hunters(2015年5月〜2016年6月)とZOIDS FIELD OF REBELLION(2017年4月〜2018年7月)も配信していたが、どちらも1年程度でサービス終了となった。

2018年(第3期)

2018年2月には、「Z」をキーワードとするティーザー広告(公式サイトおよびコロコロコミックに掲載)を経て、同月27日に新シリーズ「ゾイドワイルド」を発表。同年6月より「第3期」と銘打った大々的なシリーズ再開を発表。完全新作のゾイド(8種類)を販売したほか、アニメ・漫画・スマホアプリなどのメディアミックス展開を行っている[5]

主な玩具シリーズ作品

特徴

1/72キットなどの製品は、組み立てに接着剤が不要なスナップフィット方式を採用している。ゴムキャップで固定されるパーツもあり、組み立てた後でも簡単に分解することができる。こうした仕様は、安全性が重視される欧米市場を意識したものだった。また、小型ゾイドはゼンマイ、大型のものにはモーターが内蔵されており、歩行などの動作を行う[1]

デザインはモチーフとなった動物の意匠を活かしており、陣営によって差別化が図られている。デザインの募集も行われ、バリゲーターのようにデザインコンテストの受賞作が製品化されたこともある[1]

1/72スケール組み立てキット

第1・2期でゾイドの主力となったシリーズ。大きく分けると電動モーター駆動によるキットとゼンマイ駆動のキットに二別される。さらに電動モーター駆動キットは大型キットと中型キットに分けられ(さらに超大型キットに分ける場合もある)、ゼンマイ駆動キットも中型と小型に分けられる。また、グラビティーゾイドの一部や、SSゾイド、TFゾイドのように歩行ギミックを持たないゾイドも存在する。このシリーズは国外でも販売され、「ZOIDS 2」や米国ハズブロ社、シンガポール等でも展開された。これら国外版ゾイドには日本国内では流通していないオリジナルカラーや新規金型のキットも存在する。

なお、トミーアメリカ法人の企画であるZOIDSではスケールは設定されていなかったが、メカ生体ゾイドシリーズの展開に当たり、当時トミーが輸入していた英国エアフィックス製のミリタリープラモデルと同じ1/72スケールに設定された[22]

海外展開

イギリスをはじめヨーロッパやアジア、オーストラリアでも販売され、日本版とは異なる背景設定が漫画で発表された。アメリカでも1985年に「ROBOSTRUX」として発売。後に「TECHNOZOIDS」として北米地域で商品展開された。1999年に「機獣新世紀ゾイド」として再開された際にも欧米圏やアジア圏、オーストラリアなどでも販売された。

海外版シリーズ一覧
ZOIDS2
かつてTOMY UK(イギリス)で販売されていたシリーズ[23]。メッキを多用している。
SABRE サーベルタイガーリカラー
CRUNCHER ベアファイターのリカラー
ROBOSTRUX
1980年代にアメリカで発売されていたシリーズ[24]。薄い青・緑を基調としたカラーリングが特徴。
TEROX ゴジュラスのリカラー。
BRUTOX レッドホーンのリカラー。
ZOIDS/SUPERZOIDS
1980年代にイギリスで発売されていたシリーズ[24]
MAMMOTH THE DESTROYER ゾイドマンモスのリカラー
GAIANT ZRK ビガザウロの国外版
TECHNO ZOIDS
かつてアメリカで発売されていたシリーズ[25]
STRIKE ZILLA アロザウラーのリカラー
ZOIDS(Hasbro)
2001年頃からのゾイド海外展開のため、アメリカ・ハズブロ社から販売されていたシリーズ。一部は日本でも2001年11月に限定発売された[26]。メインはRZ-EZシリーズの国外版パッケージ変更分であるが、一部は完全新規も存在する。
Liger Zero ライガーゼロの国外版
Zaber Fang セイバータイガーの国外版。カラーリングはチーム・タイガース仕様
メカボニカ
ゾイドの前身に当たるシリーズ。
(以下、メカボニカでの名称 - ゾイドでの名称の順)
アタックゾイド

24(ツーフォー)シリーズ

1/35スケール組み立てキット

シリーズ第3期のゾイドワイルドシリーズで登場した「リアルムービングキット」は1/35スケールで展開されている[5]

ゾイド関連商品

ゾイコロ
ゾイドをSD化したプルバックカー。ネーミングはゾイド+ちびコロ(旧トミーが出していたチョロQのような製品)からで、初期の小型ゾイド14種類(共和国ガリウス、グライドラー、エレファンタス、グランチュラ、ゴルゴドス、ハイドッカー、ペガサロス、スパイカー、バリゲーター、マーダ、ゲーター、モルガ、ゲルダー、ザットン)がリリースされた。1999年のゾイド復活に合わせて復刻の予定があったが、実現しなかった[27]
ゼブラゾイド
製作はトミー、販売はゼブラ。ランナー付の組み立て式だが材質は消しゴムで、シャーペンが付属し、完成品にミサイルとして装備させる。キャッチフレーズは「敵をただちに『消去』せよ! 」。
(以下、形式番号 - 名称 - 型の順)
  • ZK-01 - ゾリオン - サソリ型
  • ZK-02 - マディオス - カマキリ型
  • ZK-03 - タランドス - クワガタ型
ガタローガム
カバヤから発売された食玩。時代劇風のコミカルな二頭身キャラにアレンジされたゾイドの組み立てモデルが付属。ゼンマイで歩く機能付き。
主な種類
  • ウル殿(ウルトラザウルスがモチーフ)
  • アイアン弁慶(アイアンコングがモチーフ)
  • シールド銭形(シールドライガーがモチーフ)
  • サーベル才蔵(サーベルタイガーがモチーフ)
ジュニアゾイド
ゾイドガム
カバヤから発売された組み立て式食玩。
森永チョコスナック メカ生体ゾイド
CDゾイド
トミー(発売元ユージン)のカプセルトイやカバヤ食玩で発売されたゾイドのコミカル・ディフォルメフィギュア。
メカ生体ゾイドウェファーチョコ
森永より1987年頃に発売されたウエハース。裏面に機体スペックが記載されたシールが同梱する。
ゾイドスーパー・メタリック・コインコレクション
1999年にユージンより発売されたゾイドのメダル。全6種がゴールド・シルバー・ブロンズのどれかの色で封入されている。
ゾイドの缶詰
ユージンより発売されたゾイドのミニフィギュア。名前の通り缶詰状のケースにゾイドがランダム封入されている。
ゾイド リアルライトキーホルダー
ユーメイトより1999年に販売されたゾイドのストラップ。シールドライガーとセイバータイガーの二種類で、スイッチのON/OFFで発光するが、電池交換ができないため、電池切れ後はただのキーホルダーとして扱うことを推奨されている。
ゾイドミニコレクション
2000年3月上旬に発売されたゾイドのミニサイズフィギュア。共和国・帝国ゾイドのセット販売のほか、ブリスターの単品販売もなされていた。
ゾイド ミニダイキャストフィギュアシリーズ
ブリスターパックに入ったダイキャストのフィギュア。ゴジュラス、セイバータイガー、レッドホーン、モルガの4種類。
ゾイド トレーディングコレクション
2000年に天田印刷加工より発売されたコレクションカード。イラストはアニメゾイド -ZOIDS-からの抜粋となる。
ゾイドコレクション
ユージンから発売されたノンスケールのカプセルトイ。2000年から2003年にわたり11弾までリリースされた。6弾以降、シークレットに装甲巨神Zナイトの装甲巨神がラインナップされている。トミーからも2001年3月中旬にボックス形式の販売で1弾のみリリースされている。
ゾイドコレクションDX
ゾイドコレクションと連動した移動要塞シリーズ。ホエールキング、ホバーカーゴ、ドラグーンネストの3種類がリリースされた。
1/72ゾイドフィギュアコレクション
2000年3月にユージンよりカプセルトイとして発売されたゾイドシリーズのパイロットフィギュアの彩色シリーズ。全1弾で、フィーネ&バン、アーバイン、ムンベイ、レイヴン、ジーク、シャドー、共和国兵&帝国兵がラインナップされていた。
後にトミー版EZ-034ジェノブレイカーに付属されたシャドーの1/72フィギュアはこれの流用となる。
ゾイドフィギュアコレクション
フルタ ゾイドコレクション
2000年にフルタ製菓より発売されたゾイドの完成・塗装済食玩。全2弾で、第1弾はシールドライガー、レドラー、レッドホーン、コマンドウルフ(アーバイン仕様)。第2弾はアイアンコング、ゴルドス、ゴジュラス、セイバータイガーのラインナップとなっている。
ゾイドシューズ
2000年頃にムーンスターより発売されたゾイドの子供靴。
ゾイドギア
2001年に発売された携帯液晶ゲーム。アニメゾイド新世紀スラッシュゼロ作中においてはゾイドウォーリアーの登録許可証として登場していた。
可動王
SRDX
2001年頃からユージン・SRDXシリーズの一環として発売されていたゾイドシリーズのヒロインたちのフィギュア。
ゾイドアートスタチュー
2002年から2003年まで展開されたトレーディングフィギュアシリーズ。3弾までリリースされた。原型製作はコトブキヤ。4弾も企画されたが、これは後に「ゾイドアクションアートコレクション」としてユージンから販売した。なお、試作として製作されたビガザウロとベアファイターのスタチューは製品化されなかった。
ゾイド・バトルアクションフィギュア
米国市場向けにハズブロ社から発売されていたミサイル発射機能付きのアクションフィギュア。日本でも一部店舗で発売された。
トミカブロス ブレードライガー
2003年に大ゾイド展で限定発売されたトミカの完成品ブレードライガー。ノーマルとレオン仕様の二種類が同イベントで発売されたほか、2004年にはゲームソフト『ZOIDS STRUGGLE』の特典としてブレードライガーミラージュLが付属した。
メタルコレクション ゾイド
2003年にアイコムから発売されたダイキャスト製ミニフィギュア。ゾイドブロックスの機体から6種がラインナップされた。
ゾイドヘッドコレクション
ゾイドの頭部を精巧に作り上げたトレーディングフュギュアシリーズ。13種類リリースされた。
ゾイドフューザーズ ジオラマアート
2004年頃に発売された固定完成品のジオラマフィギュア。ライガーゼロフェニックス、バスターフューラー、ライガーゼロ、ゴジュラスギガがラインナップされた。
ゾイドアクションアートコレクション
2005年にユージンより発売されたカプセルトイ。全2弾。
ゾイドクイックキット
2005年に発売された組立てを簡略化されたシリーズ。3種類。
ゾイドバトルモデル
トミーから発売されたゾイドフューザーズの食玩。ゾイドフィギュアとラムネ菓子のセットで、凱龍輝、コマンドストライカー、ライガーゼロフェニックス、ライガーゼロファルコンの全4種類。
ゾイドカスタマイズモデル
トミーから発売されたゾイドジェネシスの食玩。ゾイドフィギュアとラムネ菓子のセットで、ハヤテライガー、デッドリーコング、バイオメガラプトル、ソウルタイガーの全4種類。
ハイエンドマスターモデル(HMM)
SRDX SP
2007年に発売された、上記SRDXシリーズの上位フィギュア。発売されたのはセリカ・ルークラフトのみだが、アニメ版のデザイナー坂崎忠によりリデザインされたもの。
ゾイドエヴォドライブ
2007年に発売された手のひらサイズの駆動ゾイド。新開発の小型ゼンマイユニットおよび、新型モーターユニット「ハイスペックZ(充電式)」を使用する。ゼンマイユニットとモーターユニットは形状に互換性があり、それぞれを入れ替えることが可能な仕様。
ねんどろいど
2007年、2008年にねんどろいどシリーズにおいてゾイドジェネシスからレ・ミィ、コトナ・エレガンスが発売された。
ゾイドデフォルメフィギュアストラップ
2009年にコカ・コーラと提携した景品。コカ・コーラなど同社の対象製品を対象店舗(デイリーヤマザキミニストップam/pmなど)で一つ買うごとに一個付いてくる。旧大戦時代のカラーリングを基にしている。
大きさは10円玉大で種類はゴジュラス、ゴルドス、シールドライガー、コマンドウルフ、デスザウラー、アイアンコング、レッドホーン、サーベルタイガーの計8種類。
リボルテックヤマグチ ゾイド
2010年に海洋堂リボルテックシリーズから発売された。ブレードライガーとジェノブレイカー、およびブレードライガーミラージュの3種類。
やまと シールドライガー
2010年にやまとより販売された完成品トイ。シールドライガーとシールドライガーDCS-Jの二種類が発売された。
フィぎゅっと! ゾイドガール ゾイドガール シールドライガー
2012年にグリフォンエンタープライズより発売されたフィぎゅっと! シリーズのゾイドガールフィギュア。
モデラーズスピリットシリーズ(MSS)
トミーテックより2013年に展開された1/144スケールのプラモデルシリーズ。
threezero シールドライガー、アイアンコング
threezeroより2013年から発売されたゾイドの完成品トイ。デザインは『ZOIDS concept art』版を踏襲している。

メディア展開

アニメ

これ以外に、1985年頃に製作されたプロモーションアニメが存在する。2001東京おもちゃショーにて公開された。

漫画

雑誌連載

Webコミック

その他

ライトノベル

ゲーム

コンピュータゲーム

特に注記の無い限りトミー(現タカラトミー)発売(カッコ内は制作発注先)

ゲスト出演
以下の全てに「ゾイドジェネス」が登場している他、スーパーロボット大戦Operation Extendには「ゾイド -ZOIDS-」と「ゾイド新世紀スラッシュゼロ」も登場している。

トレーディングカードゲーム

ゾイドバトルカードゲーム
1999年のゾイド復活に合わせて2000年3月下旬から2002年春まで展開された。全6弾。ボードゲームとTCGを融合したようなゲームシステムが特徴。
ゾイドスクランブル
『ゾイドフューザーズ』や『ゾイドジェネシス』の放映に合わせ、メディアミックスの一環として2004年12月~2005年7月まで展開された。全3弾。
前身に当たるゾイドバトルカードゲームとは趣を変え、ポケモンカードゲーム遊☆戯☆王オフィシャルカードゲームなどのTCGを彷彿とさせるゲームシステムが採用されている。
ゾイドカードコロシアム
トレーディングカード方式のアーケードゲーム
2005年11月より稼動、2006年9月にセカンドバージョンにバージョンアップ、第6弾まで発売されたが2007年7月31日にサービスを終了した[28]
後に「ゾイドバトルコロシアム」としてDS用ソフトが発売された。

姉妹シリーズ

第1期ゾイドシリーズの終了後、1991年から1993年までは、世界観につながりのある人型電動歩行キット「装甲巨神Zナイト(ズィー・ナイト)」シリーズが展開されていた[1]

また、第1期ゾイドシリーズの後継者として模索されていた商品に、かつて展開されていた『超次元戦隊ラッツ』や、『サイテックス』を挙げる評論もみられる[29][注 14]

脚注

注釈

  1. ^ その他、2003年発売のゲーム『サイバードライブゾイド 機獣の戦士ヒュウ 』ではゾイドに乗って活躍する人々を「ゾイダー」と呼んでいる。主人公自身がゾイダーの一人としてストーリーを進めていく。
  2. ^ 第一期シリーズ展開当時のマスメディアでは、ビデオゲーム人気に押され子供層の玩具離れが進んでいたことから、ゾイドは若年の成人層に人気を博していたという記事もみられる[13]。一方で、当時、トミーにおいてチーフデザイナーを担当していた藤野凡平は大人層のファンも存在するが、少数であると返答している[14]
  3. ^ このうち1985年に製作された販促ビデオとTV用CFは東宝の浅田英一が監督を務めている[16]
  4. ^ アメリカでゾイドを発売した際、あまりにも細かいメカと精巧な組み立てがアメリカの少年たちには合わなかったという。日本以外のいちばん反響を呼んだ国はイギリスであり、ドイツの少年層がメカ好きであることを見越して西ドイツでも販売されたが、当たらなかったという。これに対し、トミーの担当者は「ドイツの親たちは、兵器のついているオモチャを子供に買い与えないんですね」との見解を示している[17]
  5. ^ 1983年-1990年からのシリーズから幾つかの区分を変更し、RBOZ(共和国軍巨大ゾイド対象)、RPZ(共和国軍大型ゾイド対象)、RHI(ハイパワーユニット搭載の共和国軍中型ゾイド対象)RMZ(共和国軍小型・中型ゾイド対象)の4つの共和国軍ゾイドの型式番号をRZひとつに統一し、帝国側もEPZ(帝国軍巨大、大型ゾイド対象)、EHI(ハイパワーユニット搭載の帝国軍中型ゾイド対象)、EMZ(帝国軍小型・中型ゾイド対象)、DHI(暗黒軍中型ゾイド対象)の4つの帝国軍ゾイドの型式番号をEZひとつに統一した。
  6. ^ 1999年からのシリーズにおいては時代に合わせた商品と世界観を製作する案も上がったが、改変するならばゾイドである意味がないとの判断から商品復刻やメディアミックスが決定している[19]
  7. ^ 当初は旧シリーズの色換え品だったが、ジェノザウラーブレードライガーなどの新作キットも登場した。
  8. ^ ムラサメライガーバイオゾイドなどの新たな製品に加え、ギルドラゴンカノンフォートなどの復刻ゾイドも発売された。
  9. ^ 青年のジョー2話分と少年のジョー4話分。初掲載号以降は『ゾイド』と改題されている。
  10. ^ コミック未掲載有り。
  11. ^ 『小学二年生』2001年3月号に読み切り掲載
  12. ^ 1988年刊『ゾイドバトルコミック』において「ゴジュラス王者伝説」という題で収録。
  13. ^ コミック掲載分のほか、小学館『小学三年生』1988年4月号~10月号にかけて未収録分が掲載。
  14. ^ 『超次元戦隊ラッツ』は1985年頃にトミーより展開されていた玩具シリーズの一つ。世紀末の核戦争によって地球が荒れ果てた後、地球上や宇宙の星々を舞台に正義戦隊の「デルファイター」と暗黒戦隊の「ダークサイダー」が戦いを巻き起こすといった背景設定が存在する[30]

出典

  1. ^ a b c d e f g h i 『80年代こども大全 なつかしのおもちゃ博覧会』宝島社別冊宝島〉、2007年、44-51ページ頁。ISBN 978-4-7966-5983-3 
  2. ^ 『もう一度買いたい!遊びたい!!昭和ホビー完全読本』学研ムック、2015年8月、39頁。(ISBN 978-4056108910)
  3. ^ a b c d e f 【田中圭一連載】ゾイドが僕らにくれた“無限の想像力”――帰還した“生みの親”が次世代に託す「最後の仕事」とは?【若ゲ特別回:傑作ロボット玩具「ゾイド」】 - 電ファミニコゲーマー 2017年7月27日
  4. ^ a b アニメ「ゾイドワイルド」放送直前、これまでのZOIDSシリーズを振り返ってみよう!【特集】 - インサイド 2018年7月5日
  5. ^ a b c d e f タカラトミーニュースリリース2018年2月27日「リアルムービングキット「ゾイドワイルド」 2018年6月発売」
  6. ^ ゾイダーの諸君(Z oωo)ノ - ゾイド【公式】Twitter 2018年12月7日
  7. ^ HMMゾイド イベント「第二次スタンド・リバー会戦」開催決定! - 寿!!プラモLABO 2018年12月24日(コトブキヤ)
  8. ^ ゾイド新作 闘争本能むきだしガオーッ”. 週刊アスキー. 角川アスキー総合研究所 (2018年2月27日). 2018年12月24日閲覧。
  9. ^ OHA OHA アニキ 2017年5月11日放送回。
  10. ^ 『デザインの現場』1984年10月号、美術出版社、10頁。
  11. ^ ゾイドの生みの親徳山氏5656万字!?限界ロングインタビュー 第1回 - コロコロオンライン(2018年7月14日)
  12. ^ a b c ゾイドの生みの親徳山氏5656万字!?限界ロングインタビュー 第6回 - コロコロオンライン(2018年8月18日)
  13. ^ 『日本経済新聞』1985年5月31日付朝刊、13面。
  14. ^ a b 朝日ジャーナル』1988年8月19日号、朝日新聞社、105頁。
  15. ^ トミー・ZOIDS歴史館こぼれ話 アーカイブ”. 2004年6月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年3月26日閲覧。
  16. ^ ににたかし『東宝特殊美術部外伝 下 模型少年、映画屋になる!?』大日本絵画、2016年10月、44-46頁。ISBN 978-4-499-23198-5
  17. ^ a b 保坂展人『子どもが消える日』労働教育センター、1994年1月20日初版発行、84頁。(ISBN 978-4845002023)
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関連項目

外部リンク