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*『ギリシア悲劇全集11 [[ソポクレース]]断片』、[[岩波書店]](1991年) |
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* [[シケリアのディオドロス|ディオドロス]]『神代地誌』飯尾都人訳、龍溪書舎(1999年) |
* [[シケリアのディオドロス|ディオドロス]]『神代地誌』飯尾都人訳、龍溪書舎(1999年) |
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* [[パウサニアス]]『ギリシア記』飯尾都人訳、龍溪書舎(1991年) |
* [[パウサニアス (地理学者)|パウサニアス]]『ギリシア記』飯尾都人訳、龍溪書舎(1991年) |
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* [[プルタルコス]]『プルタルコス英雄伝(上)』[[村川堅太郎]]編、[[ちくま文庫]](1987年) |
* [[プルタルコス]]『プルタルコス英雄伝(上)』[[村川堅太郎]]編、[[ちくま文庫]](1987年) |
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* 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』、岩波書店(1960年) |
* 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』、岩波書店(1960年) |
2021年11月15日 (月) 11:12時点における版
オイノピオーン(古希: Οἰνοπίων, Oinopiōn)は、ギリシア神話の人物である。長母音を省略してオイノピオンとも表記される。キオス島の王。酒神ディオニューソスとアリアドネーの息子で、トアース、スタピュロス[1][2]、ペパレートス[1]、タウロボロス、ラトロミス、エウアンテースと兄弟[2]。あるいはアテーナイ王テーセウスとアリアドネーの息子で、スタピュロスと兄弟[3]。ヘリケーとの間に[4]、息子タロス、メラース、エウアンテース、サラゴス、アタマース[5]、娘メロペー[6](あるいはアエロー[4])をもうけた。
神話
ディオニューソスはアリアドネーをレームノス島に連れて行ったので、オイノピオーンとその兄弟はレームノス島で生まれた[1]。成長したオイノピオーンは息子たちを連れてクレータ島からキオス島に移住した[5]。シケリアのディオドロスによると、小アジア沿岸地域の多くを支配していたラダマンテュスからキオス島の支配権を与えられた[7][8]。また父神ディオニューソスから酒造りの知識を授けられていた[7]。
オイノピオーンの最も有名な物語は、狩人オーリーオーンに関するものである。それによるとオイノピオーンはオーリーオーンを客としてもてなしたが、酩酊したオーリーオーンは娘のメロペーを襲った。激怒したオイノピオーンはオーリーオーンを盲目にして海岸に捨てた。しかしオーリーオーンを憐れんだ鍛冶神ヘーパイストスからケーダリオーンを貸し与えられ、ケーダリオーンの導きで東の方角に向かい、太陽の光によって目を治癒され、視力を取り戻した[9][6][10]。オーリーオーンはオイノピオーンに復讐をしようとしたが、オイノピオーンはキオス島の住民によって地下の館に匿われたため、見つけることができなかった[10]。この館はヘーパイストスが建造したもので海神ポセイドーンがオイノピオーンのために用意したものであった[11]。
パウサニアースによると、キオス島にはオイノピオーンの墓と呼ばれる名所があり、またオイノピオーンの功業に関するいくつかの物語が知られていたという[12]。