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「タンジェリン (1941年の曲)」の版間の差分

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== その他のおもなカバー ==
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「タンジェリン」は100組以上のアーティストたちによって録音されており、その中には、[[ポンチョ・サンチェス]] ([[:en:Poncho Sanchez|Poncho Sanchez]]) をフィーチャーした[[イリヤ・セロフ]] ([[:en:Ilya Serov|Ilya Serov]])、[[オスカー・ピーターソン]]、[[トニー・ベネット]]、[[デイヴ・ブルーベック]]、[[ハーブ・アルパート]]、[[チェット・ベイカー]]と[[ポール・デスモンド]]、[[ジム・ホール]]、[[ハリー・コニック・ジュニア]]、[[ベニー・グッドマン]]、[[ドクター・ジョン]]、[[イリアーヌ・イリアス]]、{{仮リンク|ヴォーン・モンロー|en|Vaughn Monroe}}、[[フランク・シナトラ]]、[[ディーン・マーティン]]、{{仮リンク|ローレンス・ウェルク|en|Lawrence Welk}}<ref>{{cite web |url=https://www.ascap.com/home/ace-title-search/index.aspx |publisher=ASCAP |title=Title Search |accessdate=2017-01-20}}</ref>、[[スタン・ゲッツ]]と[[ボブ・ブルックマイヤー]]、[[ジーン・アモンズ]]、[[ルー・ドナルドソン]]、[[ズート・シムズ]]、[[デクスター・ゴードン]]などがいる<ref>{{cite web |last=Cook |first=Stephen |title=Stan Getz / Zoot Sims – ''The Brothers'' |url=http://www.allmusic.com/album/the-brothers-mw0000652734 |publisher=[[オールミュージック|AllMusic]] |accessdate=2017-01-20}}</ref>。他にも、以下の例がある。
「タンジェリン」は100組以上のアーティストたちによって録音されており、その中には、[[ポンチョ・サンチェス]] ([[:en:Poncho Sanchez|Poncho Sanchez]]) をフィーチャーした[[イリヤ・セロフ]] ([[:en:Ilya Serov|Ilya Serov]])、[[オスカー・ピーターソン]]、[[トニー・ベネット]]、[[デイヴ・ブルーベック]]、[[ハーブ・アルパート]]、[[チェット・ベイカー]]と[[ポール・デスモンド]]、[[ジム・ホール]]、[[ハリー・コニック・ジュニア]]、[[ベニー・グッドマン]]、[[ドクター・ジョン]]、[[イリアーヌ・イリアス]]、{{仮リンク|ヴォーン・モンロー|en|Vaughn Monroe}}、[[フランク・シナトラ]]、[[ディーン・マーティン]]、{{仮リンク|ローレンス・ウェルク|en|Lawrence Welk}}<ref>{{cite web |url=https://www.ascap.com/home/ace-title-search/index.aspx |publisher=ASCAP |title=Title Search |accessdate=2017-01-20}}</ref>、[[スタン・ゲッツ]]と[[ボブ・ブルックマイヤー]]、[[ジーン・アモンズ]]、[[ルー・ドナルドソン]]、[[ズート・シムズ]]、[[デクスター・ゴードン]]などがいる<ref>{{cite web |last=Cook |first=Stephen |title=Stan Getz / Zoot Sims – ''The Brothers'' |url=http://www.allmusic.com/album/the-brothers-mw0000652734 |publisher=[[オールミュージック|AllMusic]] |accessdate=2017-01-20}}</ref>。他にも、以下の例がある。
* この曲の旋律を[[バックグラウンドミュージック]]に用いた映画作品には、[[1944年の映画]]『[[深夜の告白]] (''[[:en:Double Indemnity (film)|Double Indemnity]]'')』、[[1948年の映画]]『[[私は殺される]] (''[[:en:Sorry, Wrong Number|Sorry, Wrong Number]]'')』、[[1984年の映画]]『[[スタートレックIII ミスター・スポックを探せ!]] (''[[:en:Star Trek III: The Search for Spock|Star Trek III: The Search for Spock]]''』がある。
* この曲の旋律を[[背景音楽]]に用いた映画作品には、[[1944年の映画]]『[[深夜の告白]] (''[[:en:Double Indemnity (film)|Double Indemnity]]'')』、[[1948年の映画]]『[[私は殺される]] (''[[:en:Sorry, Wrong Number|Sorry, Wrong Number]]'')』、[[1984年の映画]]『[[スタートレックIII ミスター・スポックを探せ!]] (''[[:en:Star Trek III: The Search for Spock|Star Trek III: The Search for Spock]]''』がある。
* [[1976年]]、[[シチュエーション・コメディ|シットコム]]『''[[:en:All in the Family|All In the Family]]''』では「Archie's Operation」というエピソードでこの曲が取り上げられており、{{仮リンク|アーチー・バンカー|en|Archie Bunker}}が、義理の息子{{仮リンク|マイケル・スティヴィック|label=マイク|en|Michael Stivic}}がアーチーの手術費用を自分が払うと申し出ようとするのを遮るため、何度も突然この曲を歌い出す。
* [[1976年]]、[[シチュエーション・コメディ|シットコム]]『''[[:en:All in the Family|All In the Family]]''』では「Archie's Operation」というエピソードでこの曲が取り上げられており、{{仮リンク|アーチー・バンカー|en|Archie Bunker}}が、義理の息子{{仮リンク|マイケル・スティヴィック|label=マイク|en|Michael Stivic}}がアーチーの手術費用を自分が払うと申し出ようとするのを遮るため、何度も突然この曲を歌い出す。
* [[1960年代]]、当時のペット・ミルク・カンパニー (Pet Milk Company)(後の[[ペット (企業)|ペット・インク]] ([[:en:Pet, Inc.|Pet, Inc.]]))は、この曲の旋律を「[[:en:Sego (diet drink)|Sego]]」というダイエット飲料のコマーシャルに用いていた。そこでは、曲冒頭の歌詞「Tangerine, she is all they say(タンジェリン、みんなが彼女のことを言う)」の部分が、「There she goes, she's a Sego girl(彼女が行く、彼女は Sego ガール)」と変えられていた。この旋律は、その後[[1970年代]]には、{{仮リンク|ピルスベリー・カンパニー|en|Pillsbury Company}}のダイエット食品「Figurines」の[[ジングル]]としても使用された。
* [[1960年代]]、当時のペット・ミルク・カンパニー (Pet Milk Company)(後の[[ペット (企業)|ペット・インク]] ([[:en:Pet, Inc.|Pet, Inc.]]))は、この曲の旋律を「[[:en:Sego (diet drink)|Sego]]」というダイエット飲料のコマーシャルに用いていた。そこでは、曲冒頭の歌詞「Tangerine, she is all they say(タンジェリン、みんなが彼女のことを言う)」の部分が、「There she goes, she's a Sego girl(彼女が行く、彼女は Sego ガール)」と変えられていた。この旋律は、その後[[1970年代]]には、{{仮リンク|ピルスベリー・カンパニー|en|Pillsbury Company}}のダイエット食品「Figurines」の[[ジングル]]としても使用された。

2021年11月23日 (火) 10:18時点における版

タンジェリン」 (Tangerine) は、アメリカのポピュラー・ソング。作曲はヴィクター・シャーツィンガー英語版、作詞はジョニー・マーサーが手がけた。1941年に発表されたこの曲は、程なくしてジャズスタンダード曲となった。

この曲は、パラマウント映画が制作し、死去する直前のシャーツィンガーが監督を務めた1942年の映画『艦隊入港英語版』で挿入歌として取り上げられ、広く知られるようになったが、この作品にはドロシー・ラムーアウィリアム・ホールデンエディ・ブラッケン、歌手のキャス・デイリーらが出演しており、ベティ・ハットンはこの作品で映画デビューを果たした。

歌詞の内容は、架空の南アメリカの女性が、広く知られた人々を魅了する様を歌っており、「彼女が踊れば / セニョリータたちは見つめ / 闘牛士たちはため息をつく」といった歌詞がある[1]。作詞したマーサーの伝記作家のひとりは、この曲の当初の人気について、「第二次世界大戦に巻き込まれていなかった地域のひとつであったラテン・アメリカは、戦争という災厄をひと時だけでも忘れたいと思っていたアメリカ人たちにとって、歌や映画で好んで取り上げられる主題になっていた」と記している[2]

チャート入りした録音

この曲の録音で最も人気が高かったのは、映画の中でこの作品を演奏した面々、すなわち歌手ヘレン・オコネル英語版ボブ・エバーリー英語版をフィーチャーしたジミー・ドーシー (Jimmy Dorsey) 楽団によるものであった。この録音は、デッカ・レコードから、カタログ番号 4123 でリリースされた。このレコードは1942年4月10日付で『ビルボード』誌のチャートに初登場し、15週間チャートに留まり、そのうち6週間にわたってチャートの首位に立った[3]。この録音のバージョンでは、歌詞の一部が映画の中のものとは少しだけ異なっていた。レコードでは、エバーリーが歌うところで「And I've seen toasts to Tangerine / Raised in every bar across the Argentine(そして僕は見たんだ、タンジェリンへの乾杯が / アルゼンチン中で上がるのを見た)」という歌詞があり、これがやがて広く歌われるようになっていった。映画の中では、同じ箇所は「And I've seen times when Tangerine / Had the bourgeoisie believing she were queen(そして僕は見たんだ、タンジェリンが / ブルジョワジーに彼女が女王だと思い込ませるところを)」と歌われていた。

1976年には、サルソウル・オーケストラ (Salsoul Orchestra) によるディスコインストゥルメンタル・バージョンが、この曲を再びトップ20に帰り咲かせた[4]

その他のおもなカバー

「タンジェリン」は100組以上のアーティストたちによって録音されており、その中には、ポンチョ・サンチェス (Poncho Sanchez) をフィーチャーしたイリヤ・セロフ (Ilya Serov)、オスカー・ピーターソントニー・ベネットデイヴ・ブルーベックハーブ・アルパートチェット・ベイカーポール・デスモンドジム・ホールハリー・コニック・ジュニアベニー・グッドマンドクター・ジョンイリアーヌ・イリアスヴォーン・モンロー英語版フランク・シナトラディーン・マーティンローレンス・ウェルク英語版[5]スタン・ゲッツボブ・ブルックマイヤージーン・アモンズルー・ドナルドソンズート・シムズデクスター・ゴードンなどがいる[6]。他にも、以下の例がある。

脚注

  1. ^ Eskew, Glenn T. (2013). Johnny Mercer: Southern Songwriter for the World. University of Georgia Press. p. 322. ISBN 978-0820333304. https://books.google.com/books?id=LlmjBQAAQBAJ&pg=PA322 
  2. ^ Furia, Philip (2004). Skylark: The Life and Times of Johnny Mercer. Macmillan. p. 263. ISBN 978-1466819238. https://books.google.com/books?id=_Ynt6yc5nGQC&pg=PT263 
  3. ^ Whitburn, Joel (1973). Top Pop Records 1940–1955. Menomonee Falls, Wisconsin: Record Research 
  4. ^ Whitburn, Joel (2000). Top Pop Singles 1955–1999. Menomonee Falls, Wisconsin: Record Research 
  5. ^ Title Search”. ASCAP. 2017年1月20日閲覧。
  6. ^ Cook, Stephen. “Stan Getz / Zoot Sims – The Brothers”. AllMusic. 2017年1月20日閲覧。


先代
ムーンライト・カクテル」(Moonlight Cocktail)
グレン・ミラーと彼の楽団
ボーカル:レイ・エバール英語版モダネアーズ英語版
ビルボード小売店におけるベストセラー 首位
(ジミー・ドーシーと彼の楽団によるバージョン)

1942年5月9日 - 6月13日(6週)
次代
スリーピー・ラグーン
(Sleepy Lagoon)
ハリー・ジェイムスと彼の楽団