「京急1000形電車 (2代)」の版間の差分
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| 製造年 = 2002年 - |
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| 運用開始 = 2002年4月15日 |
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| 編成 = 4・6・8両編成 |
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8両編成は都営浅草線、京成線、北総線への乗り入れ運用を中心とした[[京急本線#快特|快特]]などの[[優等列車]]が主体<ref name="佐藤2004p91"/>で、[[京成成田空港線|京成成田スカイアクセス(京成成田空港線)]]経由の「アクセス特急」にも使用される<ref name="年鑑2010p158"/><ref name="年鑑2012p148"/>。2015年12月5日ダイヤ改正で、[[京成佐倉駅]]への乗り入れ運用が復活し、2017年10月28日ダイヤ改正で土休日も復活した<ref name="rf20151211"/>。 |
8両編成は都営浅草線、京成線、北総線への乗り入れ運用を中心とした[[京急本線#快特|快特]]などの[[優等列車]]が主体<ref name="佐藤2004p91"/>で、[[京成成田空港線|京成成田スカイアクセス(京成成田空港線)]]経由の「アクセス特急」にも使用される<ref name="年鑑2010p158"/><ref name="年鑑2012p148"/>{{refnest|group="注釈"|「アクセス特急」は、原則10次車以降のステンレス車が使用される<ref name="年鑑2010p158"/><ref name="年鑑2012p148"/>。また、平日は京成本線経由の運用もある<ref name="年鑑2010p158"/><ref name="年鑑2012p148"/>。}}。2015年12月5日ダイヤ改正で、[[京成佐倉駅]]への乗り入れ運用が復活し、2017年10月28日ダイヤ改正で土休日も復活した<ref name="rf20151211"/>。 |
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6両編成は主に[[京急1500形電車|1500形]]とともに[[京急本線#普通|普通列車]]を中心に用されている<ref name="年鑑2012p148"/>。また、逗子線系統の[[京急本線#エアポート急行|エアポート急行]]の一部にも運用されている<ref name="RP871p132"/>。 |
6両編成は主に[[京急1500形電車|1500形]]とともに[[京急本線#普通|普通列車]]を中心に用されている<ref name="年鑑2012p148"/>。また、逗子線系統の[[京急本線#エアポート急行|エアポート急行]]の一部にも運用されている<ref name="RP871p132"/>。 |
2022年1月12日 (水) 06:07時点における版
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京急1000形電車(2代) | |
---|---|
京急1000形電車 (ステンレス車1355・アルミ車1445) | |
基本情報 | |
運用者 | 京浜急行電鉄 |
製造所 |
東急車輛製造 総合車両製作所横浜事業所 [1] 川崎重工業 |
製造年 | 2002年 - |
運用開始 | 2002年4月15日 |
主要諸元 | |
編成 | 4・6・8両編成 |
軌間 | 1,435 mm(標準軌) |
電気方式 | 直流1,500 V(架空電車線方式) |
最高運転速度 | 120 km/h[4] |
設計最高速度 | 130 km/h[2][3] |
起動加速度 | 3.5 km/h/s[5][3][6][注釈 1] |
減速度(常用) | 4.0 km/h/s[2][3] |
減速度(非常) | 4.5 km/h/s[2][3] |
車両定員 |
1 - 5次車[2]:座席の「+」は補助座席使用時 先頭車122(座席41+4)人 中間車130(座席48+8)人 6 - 9次車[3] 先頭車119(座席39)人 中間車130(座席52)人 10 - 15次車[7] 先頭車118(座席39)人 中間車129(座席52)人 16次車以降[7] 先頭車116(座席38+2)人 中間車126(座席50+4)人 20次車[8] 先頭車101人 中間車107・111人 |
自重 | 本文参照 |
全長 | 18,000 mm[2][3] |
車体幅 |
2,830 mm(1 - 5次車)[2][11] 6次車以降2,791.8[3] |
全高 |
4,026.5 mm[2][3] 4,050 mm(パンタグラフ付き車両)[2][3] |
車体 |
1 - 5次車 アルミニウム合金 6次車以降 ステンレス |
台車 |
円筒案内支持方式空気ばね台車 TH-2100A形・TH-2100B形[2][3] |
主電動機 | かご形三相誘導電動機[9] |
主電動機出力 |
1 - 5・20次車:190 kW[2](連続定格)[12] ただし、3 - 5次車(シーメンスIGBT車)は出力を抑えている[13]。 6 - 19次車:155 kW(1時間定格)[3](一部除く) |
駆動方式 | TD継手式平行カルダン[2][3] |
歯車比 | 83:14 (5.93)[11][3] |
制御方式 |
GTO[4]またはIGBTまたはSiC素子[10]による VVVFインバータ制御[4] |
制動装置 | 応荷重装置付回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ[2][3] |
保安装置 | 1号型ATS[2]、C-ATS[3] |
京急1000形電車(けいきゅう1000がたでんしゃ)は、2002年(平成14年)4月15日に営業運転を開始した[14] 京浜急行電鉄の通勤形電車。1959年(昭和34年)登場の初代1000形と同時に営業運転に使用された期間があり、区別のため本形式は新1000形と呼称されており、初代1000形の引退後も「新1000形」と呼称されることが多い[注釈 2]。
本項では、特記のない限り、各種文献に倣い、京急本線上で南側を「浦賀寄り」または「浦賀方」、北側を「品川寄り」または「品川方」、東側を「海側」、西側を「山側」と呼ぶ。編成番号は浦賀方先頭車の車両番号で代表する。また、「新1000形」は本形式、「1000形」は1959年(昭和34年)登場の1000形(初代)、「700形」は1967年(昭和42年)登場の700形(2代)、「600形」は1994年(平成6年)登場の600形(3代)を指すものとする。文中の編成表では左側を浦賀方とする。また、本形式についてはアルミ合金製車体の編成群(1 - 5次車)を「アルミ車両」、ステンレス製車体の編成群(6次車以降)を「ステンレス車両」と呼ぶ。
概要
初代1000形と700形の置き換え用として、2100形の車体や主要機器をベースとして設計され[15]、快適性の向上、環境への配慮、省エネルギー化、保守の低減などを目指した[15]。
座席は1 - 5、16次車以降では客用扉間にはロングシートを、車端部にはクロスシート[注釈 3]を採用した[16]が、6 - 15次車では車端部も全てロングシートとなった[17]。製造時期によって各種設計変更が行われており、2007年導入分からは車体の材質や制御機器が変更される[17]等、その内容は非常に多岐にわたることが特筆される。
車両番号は、車種にかかわらず浦賀寄りから連番とされた。8両編成は百の位を0として1001から[2]、6両編成は当初百の位を3として1301から[18]、2016年(平成28年)度製造の16次車以降は百の位を6として1601から[19]、4両編成は百の位を当初4として1401から[20]、2015年(平成27年)度製造の15次車以降は百の位を8として1801から[21]付番されている。各製造時の車両番号は製造時のバリエーションを参照のこと。
2016年3月31日現在、8両編成22本(176両)、6両編成12本(72両)、4両編成25本(100両)の計59本・348両が在籍し、京急で最大車両数の形式である[22]。
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アルミ車両の外観
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ステンレス車両(6 - 15次車)の外観
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ステンレス車両・ラッピング車の外観
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ステンレス車体・全塗装車の外観
アルミ車両
外観
車体は軽量化と保守の軽減を狙ったアルミ軽合金製で、外板塗装は600形・2100形と同様赤い車体、窓周り白塗装である[16]。雨樋やパンタグラフからの高圧配管など、車体妻面にある配管類は車体埋め込み形となっている[23]。
先頭形状は2100形の三次元曲面を踏襲し、正面向かって左端には非常用のスイングプラグドアを設置した[15]。スカートと一体感を持った3次元曲面で構成されている[16]。先頭車の正面のワイパーカバーには2100形同様に形式名がスリットで打ち抜かれ、連結作業時に運転士から連結器先端が見えるよう配慮されている[16]。形式名と併せ、車両番号の下3桁が貫通扉に表示され、遠方からでも600形・2100形との識別ができる[16]。ワイパーはフレキシブルケーブルで連結された電動2連式で、使用時以外はワイパーカバー内に収納される[9]。正面運転席上行先表示器両脇に前照灯を、腰部に急行灯と尾灯を備える[9]。尾灯は電球式で、2100形4次車以降と同様急行灯の内側に置かれている[9]。
客室窓はすべて固定窓とされ、車体清掃の容易化のため車体外板との段差がなくなるよう設計されている[16]。扉間の窓は幅2,325 mm、中央部に75 mmの柱があり、車端部は幅1,455 mmの1枚構成である[15]。
内装
内装は暖色系を採用し、温かみのある親しみやすい空間を目指した[16]。内張りは白色系の化粧板を、乗務員室背面仕切壁や妻面にはピンク色の化粧板を採用し、床材には明るい青色のロンリウム材を使用した[24]。京急の車両では初めて電動車床面の点検蓋が省略された[25]。
扉間は脚台をなくした片持ち式ロングシート、車端部が補助いす付きのクロスシートである[16]。ロングシートはバケットタイプを採用、1人分の掛け幅は455 mmとした[16]。座席端の袖仕切は大型板とされ、扉間の8人掛ロングシートを3人と5人に分割する仕切板と握り棒(立席ポスト)を設置した[16][25]。座席表地はロング・クロスシートとも赤系色としている。補助いすは乗務員室からの操作で施錠と解錠が可能で、閑散時には使用可能となり、混雑時には収納状態で固定される[16]。
バリアフリー対応のため各先頭車に安全手すり付きの車椅子スペースを設け、乗務員との通話が可能な非常通報装置を備えている[25]。
中央天井部はリサイクル性を考慮し、2100形のFRP製からアルミ化粧板に変更され、各車両にラインフローファン4台が設置されている[25]。側窓が固定式のため、非常時の換気を考慮し、蓄電池を電源として停電時でも約1時間運転可能な排気扇を各車2台搭載している[26]。
車内騒音の低減を図る目的から客用窓はドアガラスも含めて複層構造による固定窓とされた[25]。室内側の窓枠はアルミ製とし、遮光用のロールカーテンを設置する[25]。
客用ドアは幅1,300 mm、高さ1,850 mmで室内側は化粧板で仕上げられ、軽量化のためペーパーハニカム構造を採用、扉本体とガラス面をフラットにすることで手などの巻き込みを防止するよう配慮されている[25]。車両間を仕切る貫通扉は2次車までは奇数号車の浦賀寄りに設置[25]、3次車以降は浦賀方先頭車を除く全車の浦賀寄りに設置した[10]。貫通路扉は客用ドア同様にペーパーハニカム構造と10 mm厚の単層ガラスの採用で軽量化をはかると共に開閉操作を容易にした[25]。ドアエンジンには戸閉力弱め機構を搭載し、閉扉後6秒間は戸閉力が24%となる戸閉め力弱め機能が追加された[25]。
車内ドア上部には旅客へのLEDを使用した文字スクロール表示式のドアチャイム内蔵車内案内表示器が設置された[2]。
運転台
乗務員室基本構成は2100形を踏襲、視認性を考慮し運転台計器台周辺はダークグレーの落ち着いた色調とした[2]。
主幹制御器(マスコンハンドル)は1号線直通規格に基づいた力行1 - 5段、常用ブレーキ1 - 5段、非常のT字形ワンハンドル式を採用、マスコンの右側には非常ブレーキ動作、パンタグラフ降下、非常発報がボタンひとつの操作で行える緊急スイッチを設置した[25]。また、乗務員室内には折りたたみ式非常ハシゴを設置している[3]。
乗務員室仕切りは仕切窓が3枚並び、そのうち中央は仕切扉である。
主要機器
600形4次車でMT比1:1を採用したが、雨天時などの粘着低下により加速度低下、前後衝動が発生したため、2100形ではスリップ・スライド制御を盛り込んだドイツ・シーメンス社製制御装置を採用した[9]。本形式の制御装置は2100形での試験データを反映させて改良されたものである[9]。
VVVFインバータ制御装置は、1・2次車では2100形と同じくGTOサイリスタ素子(素子耐圧4,500 V - 3,000 A)によるものを採用した[9]。2100形と同様にシーメンス独特の音階による磁励音を主電動機およびインバータ装置から発する[注釈 4]。 この制御装置はVVVFインバータ制御装置本体、断流器、フィルタリアクトル等を「トラクションコンテナ」と呼ばれる一体の箱に収納している[9]。3 - 5次車では同じシーメンス社製であるが、使用素子はIGBTに変更され[10]、純電気ブレーキが搭載された。[要出典]
主電動機の仕様も2100形と同一で、シーメンス社製1TB2010-0GC02系、出力190 kW[27]、1 - 5次車では互換性があるが、3次車以降は速度センサを制御に使用していないため、センサが実装されていない[13]。シーメンス製電動機の出力は1時間定格出力ではなく、連続定格出力である[12]。 なお、シーメンス社は日本市場から既に撤退しており[28]、1・2次車に対する更新工事も進められた結果、最後に残った1033編成も2021年7月20日を以て運用を終了し、起動時に音階の流れる編成は消滅した[29]。
補助電源装置は三菱電機製のIGBT素子 (IPM) を使用した静止形インバータ (SIV) を採用し、8両編成では150 kVAのNC-EAT150Aを、4両編成では75 kVAのNC-EAT75Aをそれぞれ編成に2台搭載しており、出力電圧は三相交流440 Vとしている[9][30][11]。
空気圧縮機 (CP) はドイツ・クノールブレムゼ社製のスクリュー式の装置で、除湿装置、起動装置などを一体形としたものである[9]。8両編成ではSL-22形(吐出量1,600 L/min)、4両編成ではSL-6形(吐出量800 L/min)を編成に各2台搭載する[9][30][11]。
集電装置は東洋電機製造製のPT7117-A形シングルアーム式パンタグラフを搭載している[2]。駆動装置は2100形と同一のTD平行カルダン駆動方式だが、たわみ板材質を特殊鋼から炭素繊維強化プラスチック (CFRP) へ変更し、継ぎ手カバーを不要として保守の容易化を図った[9]。
台車は乗り心地・走行性・保守性の点から乾式ゴム入り円筒案内式のボルスタ付き台車を採用し、車体支持装置は車体直結空気ばね方式である[9]。この台車は2100形とほぼ同形だが、軽量化のため付随車用に主電動機架軽量化を省略した専用台車を用意した[9]。2次車までは軸ダンパを準備工事としているが、3次車からは省略され、台車形式を変更している[13][31]。
冷房装置には三菱電機製の屋根上集中式CU-71H形・能力41.86 kW (36,000 kcal/h) を搭載する[26]。暖房装置は出庫時に外気気温が摂氏10度以下の際に作動する急速暖房器を備える[26]。
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1次車のトラクションコンテナ(VVVFインバータ装置)
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アルミ車8両編成のSIV装置(150 kVA・NC-EAT150A形)
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アルミ車4両編成のSIV装置(75 kVA2台・NC-EAT75A形)
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クノールブレムゼ社製のスクリュー式空気圧縮機(1600 L/min・SL22形)
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TH-2100AM形台車(1009号車)、TH-2100ATも外観は同じ
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PT-7117-Aパンタグラフ
1次車 - 3次車は正面・側面の行先・運行番号・種別表示は幕式[32]だったが、2005年(平成17年)度製の4次車からは種別表示器がフルカラーLED式、行先表示器が白色LED式[33]となった。側面表示器はローマ字を表記、前面はローマ字表記なしで登場したが、2010年春からは側面表示器を漢字とローマ字が交互に表示されるように変更した。[要出典]
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側面種別・方向幕
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LED式側面行先種別表示装置(快特三崎口行・旧仕様)
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LED式側面行先種別表示装置
(快特浦賀行・2010年以降の仕様・日本語表記) -
LED式側面行先種別表示装置
(快特浦賀行・2010年以降の仕様・英語表記)
1・2次車の先頭台車の先頭軸には、非常ブレーキ・回生ブレーキ失効時にセラミックス(アルミナ・酸化アルミニウム)の粒子を噴射して制動能力低下を防止するセラジェットを搭載していた[34]が、使用頻度が少ないために3次車以降では廃止されている[10]。動作条件は京急線内でワイパースイッチを投入し、一定速度以上での回生失効や非常ブレーキを操作した場合に、1回につき6秒間セラミックを噴射するものである[34] 。 4両編成の先頭車排障器(スカート)内側に他の車両と連結して運転される際に連結間から転落する事故を防止するため連結部注意放送装置のスピーカーが設置されている[34][35]。車両の前後切換スイッチが「中」(中間車扱い)位置にあり、ドアが開いている間警報音と注意放送が流れる[34]。
製造時のバリエーション
1次車
製造メーカーの「東急」は東急車輛製造製、「川崎」は川崎重工業製。以下同じ。
2002年(平成14年)2月 - 6月に8両編成3本、4両編成2本の32両が竣工した[36]。同年3月23日・24日に試乗会が行われ[37]、直通運転先の各社に乗務員訓練などのため貸し出された後、4月15日から自社線内で営業運転を開始[14]、6月25日から都営浅草線、8月30日から京成線高砂まで、9月4日から北総線への乗り入れ運用に充当された[38]。
8両編成1本と4両編成1本を3M3Tの6両編成2本に組み替えられる機器構成とされ[24]、4両編成の付随車浦賀方には編成替時の増設用にパンタグラフの準備工事がなされている[39]。
← 浦賀
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製造 メーカー |
竣工時期 | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
形式・車種 | デハ1000形 (Muc) |
サハ1000形 (Tpu) |
サハ1000形 (Tu) |
デハ1000形 (Mu) |
デハ1000形 (Ms) |
サハ1000形 (Ts) |
サハ1000形 (Tps) |
デハ1000形 (Msc) | ||
搭載機器[2] | VVVF・CP | SIV・BT | VVVF | VVVF | SIV・BT | VVVF・CP | ||||
車両質量[2] | 33.0 t | 27.0 t | 23.0 t | 31.0 t | 31.0 t | 23.0 t | 27.0 t | 33.0 t | ||
車両番号 | 1001 | 1002 | 1003 | 1004 | 1005 | 1006 | 1007 | 1008 | 東急 | 2002年2月[40] |
1009 | 1010 | 1011 | 1012 | 1013 | 1014 | 1015 | 1016 | 東急 | 2002年6月[41] | |
1017 | 1018 | 1019 | 1020 | 1021 | 1022 | 1023 | 1024 | 川崎 | 2002年5月[41] |
← 浦賀
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製造 メーカー |
竣工時期 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
形式・車種 | デハ1000形 (Muc1) |
サハ1000形 (Tpu1) |
サハ1000形 (Tps1) |
デハ1000形 (Msc1) | ||
搭載機器[20] | VVVF・CP | SIV・BT | SIV・BT | VVVF・CP | ||
車両質量[42] | 33.0 t | 26.5 t | 26.5 t | 33.0 t | ||
車両番号 | 1401 | 1402 | 1403 | 1404 | 川崎 | 2002年6月[43] |
1405 | 1406 | 1407 | 1408 |
- 凡例
-
- VVVF:主制御器 (1C4M)
- SIV:補助電源装置(静止形インバータ)
- CP:空気圧縮機
- BT:蓄電池
- 備考
-
- パンタグラフは、8両編成ではTpuとTpsに2基、4両編成では中間車の品川方に1基ずつを搭載し、浦賀方は準備工事とした[39]。
2次車
2003年(平成15年)5月 - 7月に8両編成2本、4両編成2本の24両が竣工した[44]。車体見付・機器配置の仕様変更を行い、乗客へのサービス向上とコストダウンを図った[30]。
1次車では8両編成1本と4両編成1本から6両編成2本へ組み換えができる機器構成としていたが、2次車では組み換えをしない機器配置とした[30]。8両編成については機器配置の変更はないが、4両編成ではT車に蓄電池を、Tp車にパンタグラフとSIVを搭載して機器の集約を図った[30]。故障時の冗長化のため、Tp車に1次車と同形の75 kVA出力SIVを2台搭載した[30]。
種別・行先表示器が白地に黒文字となり、ローマ字表記が加わった[30]。側窓は上方に20 mm拡大し、ドア間の窓は1次車のグリーン色の2連分割窓から大形の1枚窓とし、色はサンユーログレーに変更した[30]。車内では、1次車では枕木方向のつり革をドア付近を3個並び、それ以外を2個並びとしていたが、2次車では全て3個並びに変更した[30]。
1次車ではワイパーカバーの「1」の数字が2100形と同じ切り欠き形状で、飛び出ている部分は黒く塗られていたが、2次車からは色が塗られていた部分もスリットになっている。
-
1次車のワイパーカバー。「1」の飛び出た部分は黒塗りになっている(1001編成)
-
2次車のワイパーカバー。黒塗りだった部分もスリットになっている(1025編成)
← 浦賀
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製造 メーカー |
竣工時期 | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
形式・車種 | デハ1000形 (Muc) |
サハ1000形 (Tpu) |
サハ1000形 (Tu) |
デハ1000形 (Mu) |
デハ1000形 (Ms) |
サハ1000形 (Ts) |
サハ1000形 (Tps) |
デハ1000形 (Msc) | ||
車両番号 | 1025 | 1026 | 1027 | 1028 | 1029 | 1030 | 1031 | 1032 | 東急 | 2003年5月[44] |
1033 | 1034 | 1035 | 1036 | 1037 | 1038 | 1039 | 1040 | 川崎 | 2003年6月[44] |
← 浦賀
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製造 メーカー |
竣工時期 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
形式・車種 | デハ1000形 (Muc1) |
サハ1000形 (T) |
サハ1000形 (Tp) |
デハ1000形 (Msc1) | ||
搭載機器[11] | VVVF・CP | BT | SIV・SIV | VVVF・CP | ||
車両質量[11] | 33.0 t | 24.0 t | 27.0 t | 33.0 t | ||
車両番号 | 1409 | 1410 | 1411 | 1412 | 東急 | 2003年7月[44] |
1413 | 1414 | 1415 | 1416 | 川崎 |
3次車
2005年(平成17年)1月 - 3月に8両編成2本、4両編成2本の24両が竣工した[45]。この3次車では大規模な仕様変更が行われた[10]。
雨天時に、車輪の多少の空転・滑走を許容する制御をおこなっていたため、乗り心地が低下していたことへの対策として編成構成を8両編成では4M4Tから6M2Tへ、4両編成は2M2Tから3M1Tに変更した[10]。
走行機器など
編成構成の変更に伴い、電動車2両のユニットと、電動車と付随車を組み合わせたユニットの2種類のユニット構成となった[13]。8両編成のMuc・M1u・M1s・Mscと4両編成のM1uc1・Msc1にはBox-Aまたは制御側装置と呼ばれるトラクションコンテナ(制御装置箱)が、8両編成のM2u・M2sと4両編成のM2には外観が同一のBox-Bまたは付随側装置と呼ばれるトラクションコンテナが搭載され、M2系車両のBox-Bは隣り合うM1系車両のBox-Aによって1C8Mとして制御される[10][13]。また、フィルタリアクトルを別構成としたため、トラクションコンテナは小形化されている[13]。編成内のBox-A間とユニットを組むBox-AとBox-B間をそれぞれ別系統のMVB(Multifunction Vehicle Bus・車両間伝送バス)で接続した[10][13]。1C8M制御されているBox-A・Bのいずれかが故障すると両方が使用不能となるため、残った1C4MのBox-Aにトルクアップを指令、回生ブレーキのカットを行う機能を設けた[13]。制御装置のデータ読み出しには各車個別処理から1か所で編成全体のデータ読み出しをさせる機能が設けられた[13]。
制御素子には1401号車で試験していた[要出典]IGBT素子(2レベル・素子耐圧3,300 V - 1,200 A)の使用に変更し、冷却方式を送風機(ブロワー)を使用した強制風冷方式からヒートパイプ自冷方式に変更した[13][31]。
主電動機は従来品と互換性を保つため出力190 kW品のままとし、軸受けの変更やPGセンサレス方式の採用などで細部が異なるもの、部品の追加変更をすることで従来車両用との互換性が確保されている[13]。電動車数が増え、定格一杯まで使用すると集電装置の電流容量を超過するため、出力を抑えて使用している[13]。
台車は、これまでは2100形と共通設計で、軸ダンパを設置準備工事としていたが本形式では設置予定がないことから廃止の上、台車形式を変更した。動力台車はTH-2100AM形からTH-2100BM形へ、付随台車はTH-2100AT形からTH-2100BT形へと、それぞれ変更された[13][31]。
ブレーキ制御はM-T2両1ユニットとする遅れ込め制御からM-TまたはM-Mユニット間での制御に変更されている[10]。また、新製時よりC-ATS車上装置対応品を搭載した[10]。
-
3次車のトラクションコンテナ(海側の素子冷却フィン)
-
トラクションコンテナBox-Aの山側。制御側装置である。
-
トラクションコンテナBox-Bの山側。付随側装置であり、Box-Aと比べて右端の故障表示灯がない(青矢印部)。
-
TH-2100BM台車。軸ダンパ取付座が無い。
新火災対策への対応
2004年(平成16年)12月に国土交通省の地下鉄道の火災対策の基準が見直され、この新火災対策へ対応した仕様とした[10]。
連結面の車両間貫通扉を8両編成では3か所、4両編成では1か所であったが、3次車では各車両の浦賀方への設置に増設した[10]。さらに客室天井のFRP製の冷房吹き出し口と補助送風機(ラインデリア)・排気扇の整風板カバーをポリカーボネート製から、それぞれアルミニウム製に変更した[10]。火災対策には関係しないが、先頭車両では乗務員室内のみに設置されていた消火器を併結運転時に乗客が使用できるよう客室内にも設置した[10]。
車端部の補助椅子とクロスシートは一体化させた形状に変更し、クロスシートの間隔を110 mm拡大した[10]。
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製造 メーカー |
竣工時期 | ||||||||
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形式・車種 | デハ1000形 (Muc) |
サハ1000形 (Tpu) |
デハ1000形 (M2u) |
デハ1000形 (M1u) |
デハ1000形 (M1s) |
デハ1000形 (M2s) |
サハ1000形 (Tps) |
デハ1000形 (Msc) | ||
搭載機器[10] | VVVF-A・CP | SIV・BT | VVVF-B | VVVF-A | VVVF-A | VVVF-B | SIV・BT | VVVF-A・CP | ||
車両質量[31] | 32.0 t | 27.0 t | 30.0 t | 30.0 t | 30.0 t | 30.0 t | 27.0 t | 32.0 t | ||
車両番号 | 1041 | 1042 | 1043 | 1044 | 1045 | 1046 | 1047 | 1048 | 東急 | 2005年1月[45] |
1049 | 1050 | 1051 | 1052 | 1053 | 1054 | 1055 | 1056 | 川崎 | 2005年3月[45] |
← 浦賀
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製造 メーカー |
竣工時期 | ||||
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形式・車種 | デハ1000形 (M1uc1) |
デハ1000形 (M2) |
サハ1000形 (Tp) |
デハ1000形 (Msc1) | ||
搭載機器[10] | VVVF-A・CP | VVVF-B・BT | SIV・SIV・BT | VVVF-A・CP | ||
車両質量[31] | 32.0 t | 31.0 t | 27.0 t | 32.0 t | ||
車両番号 | 1417 | 1418 | 1419 | 1420 | 東急 | 2005年3月[45] |
1421 | 1422 | 1423 | 1424 | 川崎 |
- 凡例
-
- VVVF-A:主制御器(Box-A・制御側装置)
- VVVF-B:主制御器(Box-B・付随装置でBox-A側にて1C8M制御される。)
- SIV:補助電源装置(静止形インバータ)
- CP:空気圧縮機
- BT:蓄電池
- 備考
-
- パンタグラフは8両編成・4両編成ともに、付随車に2基を搭載する[10]。
- 凡例は5次車まで同様である。
4次車
2005年7月 - 8月に8両編成1本、4両編成4本の24両が竣工した[46]。種別表示にフルカラーLED、行先表示に白色LEDが本格採用された[33]。
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製造 メーカー |
竣工時期 | ||||||||
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形式・車種 | デハ1000形 (Muc) |
サハ1000形 (Tpu) |
デハ1000形 (M2u) |
デハ1000形 (M1u) |
デハ1000形 (M1s) |
デハ1000形 (M2s) |
サハ1000形 (Tps) |
デハ1000形 (Msc) | ||
車両番号 | 1057 | 1058 | 1059 | 1060 | 1061 | 1062 | 1063 | 1064 | 東急 | 2005年8月[46] |
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製造 メーカー |
竣工時期 | ||||
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形式・車種 | デハ1000形 (M1uc1) |
デハ1000形 (M2) |
サハ1000形 (Tp) |
デハ1000形 (Msc1) | ||
車両番号 | 1425 | 1426 | 1427 | 1428 | 東急 | 2005年7月[46] |
1429 | 1430 | 1431 | 1432 | 川崎 | ||
1433 | 1434 | 1435 | 1436 | 川崎 | 2005年8月[46] | |
1437 | 1438 | 1439 | 1440 | 川崎 |
5次車
2006年10月 - 11月に8両編成1本、4両編成2本の16両が竣工した。4次車からの変更点はない[47]。
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製造 メーカー |
竣工時期 | ||||||||
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形式・車種 | デハ1000形 (Muc) |
サハ1000形 (Tpu) |
デハ1000形 (M2u) |
デハ1000形 (M1u) |
デハ1000形 (M1s) |
デハ1000形 (M2s) |
サハ1000形 (Tps) |
デハ1000形 (Msc) | ||
車両番号 | 1065 | 1066 | 1067 | 1068 | 1069 | 1070 | 1071 | 1072 | 東急 | 2006年10月[48] |
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製造 メーカー |
竣工時期 | ||||
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形式・車種 | デハ1000形 (M1uc1) |
デハ1000形 (M2) |
サハ1000形 (Tp) |
デハ1000形 (Msc1) | ||
車両番号 | 1441 | 1442 | 1443 | 1444 | 川崎 | 2006年11月[48] |
1445 | 1446 | 1447 | 1448 |
ステンレス車両
外観
6次車以降の車両では京急初の軽量ステンレス製車体[49][注釈 5]とし、側面には京急のイメージカラーを踏襲した赤と白のカラーフィルムが貼り付けされた[17]。前頭部は普通鋼製とされ、従来車同様赤く塗装された[17]。前面はアルミ車のワイパーカバーを廃止し、形式番号は直接表記とされた[17]。フロントガラスは貫通扉も含めて左右2分割から運転席前・貫通扉・左右前照灯・種別行先表示器の5分割構成となった[3]。
同時期製造の他社のステンレス車に対して車体幅、車体長、独自配置・寸法の下降窓、客室側窓には従来通りロールカーテンが設置されているなどの京急独自の特徴がある[17]。高品質・高性能化とともにコストダウンがはかられた[49]。
雨樋・集電装置からの高圧配管が車体埋め込みから妻面に露出する形態となった[23]ほか、台枠から屋根に向かって車体が絞り込む台形断面状の車体となった[50]。
内装
内装はアルミ車同様に暖色系を採用し、温かみある親しみやすい空間を目指した[17]。内張りはアルミ車同様の白色系化粧板を使用し、床材についてもロンリウム材ではあるが、色調をグレー系へと変更した[17]。中央天井部は空調ダクト・ラインフロー(冷風吹出口)一体成形のFRP製ユニット天井とされ、ラインデリア整風板の形状も変更された[17]。
車端部の4人掛けクロスシートは5人掛けロングシートに変更され、京急では1993年(平成5年)製造の1500形の最終製造車以来14年ぶりのオールロングシート車となった[17][51]が、5次車までと同様の座席の表地や1人分455 mm幅の片持ち式バケットタイプシート構造を採用している[17]。座席端の袖仕切りと立席ポスト(握り棒)の仕切り板の色はピンク色からベージュ色に変更された[51]。
客用ドアは車両メーカー標準品を採用、室内側を無塗装とし[51]、客用ドアガラスは側窓と併せ濃色グリーンの単板に変更された[51]。各車両間の妻引戸は浦賀寄り先頭車を除き全車浦賀寄りに設置、戸閉め方式は傾斜式に変更され、ドアチェッカは廃止された[51]。
客用ドア間の側窓は中央に桟のある2枚分割構成で片側を開閉可能な一段下降式とし、1両あたり4か所が開閉可能である[51]。側窓枠はFRP製とされ、カーテンの色は青色に変更した[17]。一部の側窓が開閉可能となったため、アルミ車両にあった排気扇は廃止されている[49]。
運転台
踏切事故対策と運転操作性を考慮し、京急では1967年(昭和42年)の700形1次車以来40年ぶりとなる高運転台構造を採用、運転士用の座席と運転台を150 mm高くし、乗務員室の奥行きを200 mm拡大した[3]。乗務員室背後の座席は廃止され[51]、この場所側面にあった小窓も廃止された[52]。乗務員室に非常用脱出はしごが設置された[53]。運転席背後に非常用脱出口が設けられたため、仕切部の窓が小型化された[51]。 運転席側のワイパーは1本となり、ワイパーカバーを廃止、貫通扉に手動式ワイパーが設置された[3]。踏切事故対策として、前頭部はアルミ車両よりも1.5倍以上の強度向上がなされている[54]。
主要機器
搭載機器は仕様が見直され、主制御器・主電動機が日本製となり、編成での機器配置も変更された[3]。予備部品の共通化も考慮し、制御装置・主電動機は1500形VVVF化改造車で実績のあるものが採用された[3]。
VVVFインバータ装置は日本製の2レベルIPM・PGセンサレスベクトル制御(3300V/1200A)となり、電動機制御は1C4M2群方式に変更された[55]。8連は三菱電機製、4連・6連は東洋電機製造製のインバータ装置を搭載する[55][56]。主電動機は三菱電機製、一時間定格155 kWの誘導電動機MB-5121-A形となった[3][55]。
補助電源装置はメーカーが変更され、東芝製の静止形インバータ装置 (INV153-F0) を採用、8両編成・4両編成とも出力は170 kVAとなった[55][56]。電動空気圧縮機 (CP) は三菱電機製のスクロール式CP(MBU1600-Y形)に変更され[55][56]、省スペースと軽量化のため関連機器ごとステンレス製の一体箱に収納された[55]。
集電装置、駆動装置、歯車比、空調装置、ブレーキ制御装置はアルミ車両と同一、台車は3次車以降と同一の円筒案内式TH-2100BM(電動台車)/TH-2100BT(付随台車)である[3][55]。
-
8両編成の三菱電機製VVVFインバータ装置(MAP-138-15V174形)
-
4両編成の東洋電機製造製VVVFインバータ装置(RG694B-M形)
-
東芝製のSIV装置(INV153-F0形)
-
三菱電機製のスクロール式空気圧縮機(MBU1600-Y形)
製造時のバリエーション
6次車
2007年(平成19年)3月に落成し、同年3月31日から営業運転に就いた[55]。京急の車両で初めてステンレス車体を採用した。
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竣工時期 | ||||||||
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形式・車種 | デハ1000形 (M2uc) |
デハ1000形 (M1u) |
サハ1000形 (Tu) |
デハ1000形 (M1u') |
デハ1000形 (M2s) |
サハ1000形 (Ts) |
デハ1000形 (M1s) |
デハ1000形 (M2sc) | |
搭載機器[3] | SIV・BT | VVVF | CP | VVVF | CP | VVVF | SIV・BT | ||
車両質量[3] | 33.5 t | 32.5 t | 24.5 t | 32.0 t | 28.5 t | 24.5 t | 32.5 t | 33.5 t | |
車両番号 | 1073 | 1074 | 1075 | 1076 | 1077 | 1078 | 1079 | 1080 | 2007年3月[48] |
- 凡例
-
- VVVF:主制御器(1C4M2群)
- SIV:補助電源装置(静止形インバータ)
- CP:空気圧縮機
- BT:蓄電池
- 備考
-
- 以降、11次車までの1000番台の8両編成は東急車輛製(12次車以降は総合車両製作所横浜事業所製)、1400番台の4両編成は川崎重工製である。
- パンタグラフは、M1u・M1sに2基と、M1u'の品川方に1基を搭載する[3]。
- 凡例は以降の次車で共通である。
7次車
2008年1月 - 2月に8両編成2本、16両が竣工した[57]。6次車とほぼ同等の仕様である[58]が、客用ドアの室内側の戸当たり部分に黄色のマーキングテープが貼り付けされている。貫通扉は6次車と同じく傾斜式であるが、隙間をなくすためにゴムを装着したので、貫通扉の下の端にあったレールは廃止されている。[要出典]
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竣工時期 | ||||||||
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形式・車種 | デハ1000形 (M2uc) |
デハ1000形 (M1u) |
サハ1000形 (Tu) |
デハ1000形 (M1u) |
デハ1000形 (M2s) |
サハ1000形 (Ts) |
デハ1000形 (M1s) |
デハ1000形 (M2sc) | |
車両番号 | 1081 | 1082 | 1083 | 1084 | 1085 | 1086 | 1087 | 1088 | 2008年1月[57] |
1089 | 1090 | 1091 | 1092 | 1093 | 1094 | 1095 | 1096 | 2008年2月[57] |
8次車
2008年9月 - 12月にかけて8両編成3本、4両編成2本の32両が竣工した[59]。ステンレス車体の4両編成、川崎重工業製が含まれる[59]。4両編成は全車電動車で、中間に付随車2両を挟むことで6両編成が組成出来るよう設計され、品川寄り中間電動車には付随車への給電用パンタグラフの準備工事が行われている[6]。6・7次車と内装はほぼ同様だが、客室内の配色が一部変更され[60]、立席ポスト(握り棒)に黄色の塗装と滑り止め加工を施工した[61]。このほか、立ち座りの補助として袖仕切に横手すりを追加している[61]。空調装置横のランボード形状を変更した[62]。
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竣工時期 | ||||||||
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形式・車種 | デハ1000形 (M2uc) |
デハ1000形 (M1u) |
サハ1000形 (Tu) |
デハ1000形 (M1u) |
デハ1000形 (M2s) |
サハ1000形 (Ts) |
デハ1000形 (M1s) |
デハ1000形 (M2sc) | |
車両番号 | 1097 | 1098 | 1099 | 1100 | 1101 | 1102 | 1103 | 1104 | 2008年10月[59] |
1105 | 1106 | 1107 | 1108 | 1109 | 1110 | 1111 | 1112 | 2008年11月[59] | |
1113 | 1114 | 1115 | 1116 | 1117 | 1118 | 1119 | 1120 | 2008年12月[59] |
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竣工時期 | ||||
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形式・車種 | デハ1000形 (M2uc) |
デハ1000形 (M1u) |
デハ1000形 (M1s) |
デハ1000形 (M2sc) | |
搭載機器[要出典] | SIV・CP・BT | VVVF | VVVF | SIV・CP・BT | |
車両質量[6] | 34.5 t | 32.5 t | 32.5 t | 34.5 t | |
車両番号 | 1449 | 1450 | 1451 | 1452 | 2008年9月[59] |
1453 | 1454 | 1455 | 1456 |
9次車
2009年度には4両編成8本、32両が竣工した[64]。仕様は8次車と同一である[65]。
← 浦賀
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竣工時期 | ||||
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形式・車種 | デハ1000形 (M2uc) |
デハ1000形 (M1u) |
デハ1000形 (M1s) |
デハ1000形 (M2sc) | |
車両番号 | 1457 | 1458 | 1459 | 1460 | 2009年4月[64] |
1461 | 1462 | 1463 | 1464 | ||
1465 | 1466 | 1467 | 1468 | ||
1469 | 1470 | 1471 | 1472 | ||
1473 | 1474 | 1475 | 1476 | 2009年5月[64] | |
1477 | 1478 | 1479 | 1480 | ||
1481 | 1482 | 1483 | 1484 | 2009年6月[64] | |
1485 | 1486 | 1487 | 1488 |
10次車
2010年度には、同年7月17日に開業した京成電鉄・成田スカイアクセス線の開業準備用として製造された8両編成3本と、4両編成1本の計28両[65]が竣工した。この10次車ではバリアフリー設備の充実のため、一部で仕様の見直しが実施された[61]。
車内では600形更新車で採用したドア上部への液晶モニタ(LCD・17インチワイド形)方式の車内案内表示器(映像情報配信装置・トレインビジョン・VIS)を設置した[61]。液晶モニタは2画面が設置され、左側を広告動画表示用として、右側は次駅案内や乗り換え案内等の旅客案内用として使用する[66] 。
-
10次車の案内表示器
-
案内表示画面
ドア上部点検フタ下部にドア開閉時に赤く点滅するドア開閉表示灯を追加し[61]、客用ドア車外下部のクツズリ部に黄色の注意表記を貼り付けた[67]。
運転台には他社線(特に京成本線と成田スカイアクセス線内)で使用する乗務員支援情報(運行情報など)や停車予告機能を有する車上情報管理装置を設置し、運転台計器盤にモニター画面が設けられた[66][61]。600形8両編成とともに成田スカイアクセス線乗り入れに対応する[61]。乗務員室昇降ステップ、くつずり部に滑り止めが施工された[67]。
そのほか、6次車より搭載している乗務員室背面収納の非常用ハシゴを車両側面用から、トンネル内での使用に備えて前面貫通扉にも使用できるよう改良された。これは6次車以降全車両に改良予定とされている[66]。
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竣工時期 | 廃車 | ||||||||
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形式・車種 | デハ1000形 (M2uc) |
デハ1000形 (M1u) |
サハ1000形 (Tu) |
デハ1000形 (M1u) |
デハ1000形 (M2s) |
サハ1000形 (Ts) |
デハ1000形 (M1s) |
デハ1000形 (M2sc) | ||
車両番号 | 1121 | 1122 | 1123 | 1124 | 1125 | 1126 | 1127 | 1128 | 2010年5月[68] | |
1129 | 1130 | 1131 | 1132 | 1133 | 1134 | 1135 | 1136 | 2010年6月[68] | ||
1137 | 1138 | 1139 | 1140 | 1141 | 1142 | 1143 | 1144 | 2020年3月14日 |
- 1137編成は2019年9月の京急本線での踏切事故により廃車
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竣工時期 | ||||
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形式・車種 | デハ1000形 (M2uc) |
デハ1000形 (M1u) |
デハ1000形 (M1s) |
デハ1000形 (M2sc) | |
車両番号 | 1489 | 1490 | 1491 | 1492 | 2011年3月[68] |
11次車
2011年度には8両編成1本、6両編成3本の26両が竣工した[69]。従来は8両編成と4両編成のみ製造されていたが、今回より800形の置き換えを目的として6両編成が登場した[70]。2011年度の6両編成は全車川崎重工で製造され、6両編成の車両番号は「1300番台」に区分されている[18]。6両編成は先頭部の電気連結器を装備していないが、運用変更への対応を考慮して8両編成または4両編成への変更が可能な編成形態となっている[70]。2012年3月以降導入の車両は車内照明が直管蛍光灯からLED照明に変更された[71][72]。このほか、乗務員室内設置の空調装置操作器を品川寄り先頭車のみから、両先頭車への設置に変更した[70]。
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竣工時期 | ||||||||
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形式・車種 | デハ1000形 (M2uc) |
デハ1000形 (M1u) |
サハ1000形 (Tu) |
デハ1000形 (M1u) |
デハ1000形 (M2s) |
サハ1000形 (Ts) |
デハ1000形 (M1s) |
デハ1000形 (M2sc) | |
車両番号 | 1145 | 1146 | 1147 | 1148 | 1149 | 1150 | 1151 | 1152 | 2012年1月[73][74] |
← 浦賀
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竣工時期 | ||||||
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形式・車種 | デハ1000形 (M2uc) |
デハ1000形 (M1u) |
サハ1000形 (Tu) |
サハ1000形 (Ts) |
デハ1000形 (M1s) |
デハ1000形 (M2sc) | |
搭載機器[75][76] | SIV・CP・BT | VVVF | VVVF | SIV・CP・BT | |||
車両質量[75][77] | 34.5 t | 32.5 t | 24.0 t | 24.0 t | 32.5 t | 34.5 t | |
車両番号 | 1301 | 1302 | 1303 | 1304 | 1305 | 1306 | 2011年4月[18][74] |
1307 | 1308 | 1309 | 1310 | 1311 | 1312 | ||
1313 | 1314 | 1315 | 1316 | 1317 | 1318 | 2012年3月[73][74] |
12次車
2012年(平成24年)度には8両編成1本、6両編成2本の20両が竣工した[70]。全車LED車内照明を採用した[70]。1153編成は総合車両製作所が発足後最初に鉄道事業者に引き渡された車両で、同社を出場した2012年4月6日に出場記念のテープカットが行われている[78][79]。
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竣工時期 | ||||||||
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形式・車種 | デハ1000形 (M2uc) |
デハ1000形 (M1u) |
サハ1000形 (Tu) |
デハ1000形 (M1u) |
デハ1000形 (M2s) |
サハ1000形 (Ts) |
デハ1000形 (M1s) |
デハ1000形 (M2sc) | |
車両番号 | 1153 | 1154 | 1155 | 1156 | 1157 | 1158 | 1159 | 1160 | 2012年4月[1] |
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竣工時期 | ||||||
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形式・車種 | デハ1000形 (M2uc) |
デハ1000形 (M1u) |
サハ1000形 (Tu) |
サハ1000形 (Ts) |
デハ1000形 (M1s) |
デハ1000形 (M2sc) | |
車両番号 | 1319 | 1320 | 1321 | 1322 | 1323 | 1324 | 2012年4月[1] |
1325 | 1326 | 1327 | 1328 | 1329 | 1330 |
13次車
2013年(平成25年)度には13次車として8両編成1本(土砂崩れに乗り上げて脱線し、廃車となった1701編成の代替[要出典])、6両編成2本の20両が竣工した[80][81][82][83]。
屋根上では空間波列車無線アンテナの取り付け準備を実施[62](1基。その後、12次車以前の車両も改造で取り付け[62])。客室では座席間にあった仕切板を廃止、車内ドア上部の車内案内表示器を2画面から、広告用の1画面を廃止した[62]。これに合わせて、10 - 12次車も1画面化改造を実施した[62]。
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竣工時期 | ||||||||
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形式・車種 | デハ1000形 (M2uc) |
デハ1000形 (M1u) |
サハ1000形 (Tu) |
デハ1000形 (M1u) |
デハ1000形 (M2s) |
サハ1000形 (Ts) |
デハ1000形 (M1s) |
デハ1000形 (M2sc) | |
車両番号 | 1161 | 1162 | 1163 | 1164 | 1165 | 1166 | 1167 | 1168 | 2013年8月[80] |
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竣工時期 | ||||||
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形式・車種 | デハ1000形 (M2uc) |
デハ1000形 (M1u) |
サハ1000形 (Tu) |
サハ1000形 (Ts) |
デハ1000形 (M1s) |
デハ1000形 (M2sc) | |
車両番号 | 1331 | 1332 | 1333 | 1334 | 1335 | 1336 | 2014年1月[80] |
1337 | 1338 | 1339 | 1340 | 1341 | 1342 | 2014年3月[80] |
14次車
2014年(平成26年)度には14次車として8両編成1本、6両編成3本の26両が竣工した[84][85]。2014年6月以降導入の車両は行先表示器が白色LEDからフルカラーLEDに変更された。
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竣工時期 | ||||||||
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形式・車種 | デハ1000形 (M2uc) |
デハ1000形 (M1u) |
サハ1000形 (Tu) |
デハ1000形 (M1u) |
デハ1000形 (M2s) |
サハ1000形 (Ts) |
デハ1000形 (M1s) |
デハ1000形 (M2sc) | |
車両番号 | 1169 | 1170 | 1171 | 1172 | 1173 | 1174 | 1175 | 1176 | 2014年6月[85] |
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竣工時期 | ||||||
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形式・車種 | デハ1000形 (M2uc) |
デハ1000形 (M1u) |
サハ1000形 (Tu) |
サハ1000形 (Ts) |
デハ1000形 (M1s) |
デハ1000形 (M2sc) | |
車両番号 | 1343 | 1344 | 1345 | 1346 | 1347 | 1348 | 2014年4月[85] |
1349 | 1350 | 1351 | 1352 | 1353 | 1354 | 2014年5月[85] | |
1355 | 1356 | 1357 | 1358 | 1359 | 1360 | 2014年8月[85] |
15次車
2015年(平成27年)度には15次車として6両編成2本、4両編成2本が竣工した[86]。
屋根上では空間波列車無線アンテナの取り付けを実施した(1基)[62]。1367編成では東芝製SEA-548 永久磁石同期電動機(PMSM)と4台の主電動機を1台で制御するSVF102-G0主制御装置が採用された[87][88]。主電動機出力は190 kWとされた[87]。また、側面表示器が種別行先一体のものに変更された。
4両編成は、浅草線直通用の8両編成が不足した際に2編成を連結して直通運用に使用できるよう先頭車前面の貫通扉が車体中央に移設され、貫通路として使用できるよう各部の仕様が変更された[89][90]。車両番号も「1800番台」に区分されている[86][90]。2編成を貫通する際は、正面貫通扉、折り戸を使用して運転席を仕切るとともに、床面との段差解消のためのスロープと一体化した渡り板と貫通幌を取り付けることで編成間の通路を構成する[91][92]。貫通路を使用しない場合は渡り板を取り外す必要があるが、幌を取り付けたまま走行できるよう金具で固定されている[92][93]。従来の前面構造のまま貫通幌取り付け面を平面とすると貫通幌取り付け面が突出してしまうため、前面の曲面構成が変更されている[92]。運転室と客室の間の仕切り扉は貫通路を使用した際、車両間を自動で仕切らなければならない新火災対策への対応の容易化から引き戸とされ、戸袋の確保のため非常脱出用梯子の収納部が客室側に張り出す構造となった[91]。運転席のスイッチ類の一部は壁面に移設され、従来運転席コンソールに埋め込まれていたモニタも別体化されて上方に移動している[91]。標識灯・尾灯は従来電球の交換容易化のため車体内側から取り付けられていたが、運転台構造の変更により内側からアクセスできなくなったため、外側から取り付ける構造に変更の上、電球交換の頻度を減らすため、LED化された[92]。LEDは新開発の電球色のものが採用された[92]。
「伝統的な塗装を再現したい」との社内要望を受け、ステンレス製のまま塗装することも検討されたが、コストやメンテナンスで有利な幅広の赤色と白色のカラーフィルムが貼付された[92]。窓枠や客室扉と乗務員室扉の周りは曲線がきつくカラーフィルムが貼れないこと、洗車時にはがれやすくなることからフィルムは貼り付けされていない[92]。
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竣工時期 | ||||||
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形式・車種 | デハ1000形 (M2uc) |
デハ1000形 (M1u) |
サハ1000形 (Tu) |
サハ1000形 (Ts) |
デハ1000形 (M1s) |
デハ1000形 (M2sc) | |
搭載機器[63] | SIV・CP・BT | VVVF | VVVF | SIV・CP・BT | |||
車両質量[87] | 34.5 t | 32.5 t | 24.0 t | 24.0 t | 32.5 t | 34.5 t | |
車両番号 | 1361 | 1362 | 1363 | 1364 | 1365 | 1366 | 2015年4月[94] |
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竣工時期 | ||||||
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形式・車種 | デハ1000形 (M2uc) |
デハ1000形 (M1u) |
サハ1000形 (Tu) |
サハ1000形 (Ts) |
デハ1000形 (M1s) |
デハ1000形 (M2sc) | |
搭載機器[63] | SIV・CP・BT | VVVF | VVVF | SIV・CP・BT | |||
車両質量[87] | 34.5 t | 33.0 t | 24.0 t | 24.0 t | 33.0 t | 34.5 t | |
車両番号 | 1367 | 1368 | 1369 | 1370 | 1371 | 1372 | 2015年12月[94] |
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竣工時期 | ||||
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形式・車種 | デハ1000形 (M2uc) |
デハ1000形 (M1u) |
デハ1000形 (M1s) |
デハ1000形 (M2sc) | |
搭載機器[63] | SIV・CP・BT | VVVF | VVVF | SIV・CP・BT | |
車両質量[88] | 35.0 t | 33.0 t | 33.0 t | 35.0 t | |
車両番号 | 1801 | 1802 | 1803 | 1804 | 2016年2月[94] |
1805 | 1806 | 1807 | 1808 |
16次車
2016年(平成28年)度には16次車として32両が製造された[93]。2016年9月に15次車と同仕様の4両編成1本が竣工[95]、2016年11月に仕様が変更されたマイナーチェンジ車が6両編成2本で竣工した[96]。また、8両編成2本が2017年2月に導入された[97]。
マイナーチェンジした6・8両編成では、先頭部は従来の3次元曲面の流線型だが、車体側面の外装は1800番台と同様のものとなった[96]。前照灯はシールドビーム式からJR西日本323系電車で採用されたコイト電工製の電球色LEDライトが使われている。屋根上の空間波列車無線アンテナを1基から2基に増設した[62]。車外に放送用スピーカーを新設した[62]。
1177編成以降の8両編成では、三菱電機製MB-5171-A形 かご形三相誘導電動機と同社製のフルSiC素子を使用したMAP-198-15V295形主制御装置が採用された[62]。主電動機出力は190 kWとされた[62]。
LCDの車内案内表示装置をすべての客用扉上部(各車とも日本語・英語対応のものがすべての扉上に計6台、韓国語・中国語(簡体字)対応のものが扉上に千鳥配置で計3台)設置された[97]。客室ドアを化粧板仕上げに変更の上、視認性向上ラインが印刷されたものに、ロングシートの袖仕切りを風の入り込み対策として大型化した[97][96]。新1000形ステンレス車両として初めて車端部片側の座席を補助いす付きのクロスシートに変更するとともに、コンセントが2口設置された[96]。
運転台前の日除けをプラ製の遮光板から、カーテン式に変更した[62](6・8両編成では16次車から、4両編成は前項の15次車の1800番台から[62])。今回竣工した6両編成は「1600番台」と区分されている[98]。
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竣工時期 | ||||
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形式・車種 | デハ1000形 (M2uc) |
デハ1000形 (M1u) |
デハ1000形 (M1s) |
デハ1000形 (M2sc) | |
車両番号 | 1809 | 1810 | 1811 | 1812 | 2016年9月[95] |
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竣工時期 | ||||||
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形式・車種 | デハ1000形 (M2uc) |
デハ1000形 (M1u) |
サハ1000形 (Tu) |
サハ1000形 (Ts) |
デハ1000形 (M1s) |
デハ1000形 (M2sc) | |
車両番号 | 1601 | 1602 | 1603 | 1604 | 1605 | 1606 | 2016年10月[98] |
1607 | 1608 | 1609 | 1610 | 1611 | 1612 | 2016年11月[98] |
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竣工時期 | ||||||||
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形式・車種 | デハ1000形 (M2uc) |
デハ1000形 (M1u) |
サハ1000形 (Tu) |
デハ1000形 (M1u) |
デハ1000形 (M2s) |
サハ1000形 (Ts) |
デハ1000形 (M1s) |
デハ1000形 (M2sc) | |
車両番号 | 1177 | 1178 | 1179 | 1180 | 1181 | 1182 | 1183 | 1184 | 2016年12月[98] |
1185 | 1186 | 1187 | 1188 | 1189 | 1190 | 1191 | 1192 | 2017年2月[98] |
17次車
2017年度は17次車が導入された[99]。基本的な車体や内装の仕様は16次車に準ずるが、車体は「京急らしさ」を引き出すため、5次車以来11年3か月ぶりの全面塗装となった。ステンレス製車両への全面塗装は関東大手私鉄では初[99]となり、大手私鉄全体でも南海1000系以来2例目となる。また、車内扉上のLCD案内表示器は2画面に変更し、停車駅案内や乗り入れ先の路線案内などを2画面で表示することで、より詳細な情報を案内することができ、日・英・中・韓の4か国語表記にも対応させる。
6両編成2本、8両編成3本が導入され、うち8両編成に関しては、京急創業120周年に合わせて「1200番台」に区分されている[100]。8両編成の一部編成は工程の都合上、竣工時は塗装途中の状態で試運転を行った[101]。
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竣工時期 | ||||||
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形式・車種 | デハ1000形 (M2uc) |
デハ1000形 (M1u) |
サハ1000形 (Tu) |
サハ1000形 (Ts) |
デハ1000形 (M1s) |
デハ1000形 (M2sc) | |
車両番号 | 1613 | 1614 | 1615 | 1616 | 1617 | 1618 | 2017年12月[102] |
1619 | 1620 | 1621 | 1622 | 1623 | 1624 | 2018年1月[103] |
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竣工時期 | ||||||||
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形式・車種 | デハ1000形 (M2uc) |
デハ1000形 (M1u) |
サハ1000形 (Tu) |
デハ1000形 (M1u) |
デハ1000形 (M2s) |
サハ1000形 (Ts) |
デハ1000形 (M1s) |
デハ1000形 (M2sc) | |
車両番号 | 1201 | 1202 | 1203 | 1204 | 1205 | 1206 | 1207 | 1208 | 2017年12月[101] |
1209 | 1210 | 1211 | 1212 | 1213 | 1214 | 1215 | 1216 | 2018年2月[104] | |
1217 | 1218 | 1219 | 1220 | 1221 | 1222 | 1223 | 1224 | 2018年3月[105] |
18次車
2018年5月9日付けの京急ニュースリリースにおいて、2018年度安全対策関連のうち、本形式の車両新造を42両行うと発表され[106]、これに伴い6両7編成(1625 - 1661)が導入された。
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竣工時期 | ||||||
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形式・車種 | デハ1000形 (M2uc) |
デハ1000形 (M1u) |
サハ1000形 (Tu) |
サハ1000形 (Ts) |
デハ1000形 (M1s) |
デハ1000形 (M2sc) | |
車両番号 | 1625 | 1626 | 1627 | 1628 | 1629 | 1630 | 2018年10月[107][108] |
1631 | 1632 | 1633 | 1634 | 1635 | 1636 | 2018年6月[109] | |
1637 | 1638 | 1639 | 1640 | 1641 | 1642 | 2018年6月[110][111] | |
1643 | 1644 | 1645 | 1646 | 1647 | 1648 | 2018年8月[112] | |
1649 | 1650 | 1651 | 1652 | 1653 | 1654 | 2018年12月[113] | |
1655 | 1656 | 1657 | 1658 | 1659 | 1660 | 2019年2月[114] | |
1661 | 1662 | 1663 | 1664 | 1665 | 1666 | 2019年3月[115] |
19次車
2019年度には14両が導入された[116]。
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竣工時期 | ||||||
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形式・車種 | デハ1000形 (M2uc) |
デハ1000形 (M1u) |
サハ1000形 (Tu) |
サハ1000形 (Ts) |
デハ1000形 (M1s) |
デハ1000形 (M2sc) | |
車両番号 | 1667 | 1668 | 1669 | 1670 | 1671 | 1672 | 2019年6月[117] |
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竣工時期 | ||||||||
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形式・車種 | デハ1000形 (M2uc) |
デハ1000形 (M1u) |
サハ1000形 (Tu) |
デハ1000形 (M1u) |
デハ1000形 (M2s) |
サハ1000形 (Ts) |
デハ1000形 (M1s) |
デハ1000形 (M2sc) | |
車両番号 | 1225 | 1226 | 1227 | 1228 | 1229 | 1230 | 1231 | 1232 | 2019年9月[118] |
20次車「Le Ciel」
2020年度は20次車4両2編成が導入された[119][8]。
座席指定列車やイベント列車対応のため、15次車(1800番台)をベースに京急初となるデュアルシートを初採用、モケットは新型コロナウイルス感染拡大防止を狙った「抗菌・抗ウイルス座席シート地」を採用[119][120]。また、中間車2両には京急初の車内トイレ(2両目の品川寄りにバリアフリー対応の洋式トイレ、3両目の浦賀寄りに男性用小便器を1カ所ずつ設置)を設置している[119][8][120]。車体は1800番台をベースとしながら、雨どいが外側に出ない断面形状に変更された。2021年5月6日の「モーニング・ウィング3号」の増結車より運行を開始[121][120][122]。以降の土休日は、イベント用の貸し切り列車として活用する予定である[122]。
この編成には愛称を一般公募していたが、2021年12月24日、フランス語で「空」を意味する「Le Ciel」(ル・シエル)と命名された[123]。三浦半島や羽田空港の空を想起させ、高級感のある響きである事や、日本語で発音すると4文字となり、覚えやすく親しみやすい事などから採用に至った。また、かつて京急本線で運行されていた週末特急「ラ・メール号」(フランス語で「海」の意)へのオマージュも込められているという[124]。
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竣工時期 | ||||
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形式・車種 | デハ1000形 (Muc2) |
サハ1000形 (Tuv2) |
サハ1000形 (Tpsv2) |
デハ1000形 (Msc2) | |
搭載機器 | BT | VVVF・CP | VVVF・SIV | BT | |
車両質量 | 34.5 t | 30.5 t | 33.0 t | 34.5 t | |
車両番号 | 1891-1 | 1891-2 | 1891-3 | 1891-4 | 2021年3月[125] |
1892-1 | 1892-2 | 1892-3 | 1892-4 | 2021年3月[126] |
改造
デハ1401の各種試験
2003年度より、デハ1401では各種試験が行われた。前面と側面の行先表示器を白色、種別表示器をフルカラーLEDとした[127]ほか、試験品の制御装置を搭載していた[128]。現在は東芝製IGBT-VVVFの物に変更されている。
方向幕交換
1次車は登場時黒地幕であったが、現在はすべて白地幕に交換された。2009年(平成21年)以降方向幕を搭載していた編成のLED式表示器への交換が進み、正面表示については2014年(平成26年)末頃に完了している[129][130]。
更新工事
2017年度より、製造から15年程度経過した1次車への車体更新工事・機器更新工事が開始され[131][132][133][134][135]、同年9月17日には最初に車体更新が施工された1次車の1001編成が公開された[133]。翌9月18日より営業運転を開始している[134]。主な工事内容は以下の通り[136]。
- 室内化粧板、天井、床敷物、客用ドア、連結面貫通扉を新品に取り替え[133][136]。
- 車内袖仕切り板をガラス入り大型品に、座席周りの握り棒を曲線形状のものに取り替え[133]。
- 先頭車の車椅子スペース部壁面に非常ハシゴと消火器を格納[136]。室内灯を蛍光灯から直管形LED照明に更新[136]。
- 固定式側窓のうち、各連結面寄りの窓を一段下降窓に、先頭車乗務員室後ドア間の窓を二段窓の開閉可能な仕様へ取り替え[133][136]。
- 運転台の日除けを遮光パネルからカーテン式に変更[136]。運転台計器灯、表示灯類をLED式に取り替え[136]。浦賀寄り先頭車の乗務員室へ空調装置操作器を新設[136]。
- 各ドア上部の車内案内表示器はLEDスクロール表示式から液晶モニター式(LCD)に交換[133]。
- 各ドア上部にドア開閉案内表示灯を設置(京急線内の停車駅開扉方向予告点灯機能付き)[133]。
- 側面行先表示器を幕式からフルカラーLED式に更新[136]。前照灯、車側灯、尾灯、急行灯を電球式からLED式に取り替え[136]。
- 1001編成ではVVVFインバータ制御装置を三菱電機製のフルSiC素子を使用したMAP-194-15V296形に更新(1C4M制御)[136]。主電動機は17次車以降の8両編成車と同じMB-5171-A形 190 kW 出力に交換した[136]。原則非直通運用に就いている[137]。
- 蓄電池、放送関係機器、保安関係機器の取り替え[136]。補助電源装置、ブレーキ機器の部品交換[136]。
- 冷房装置を三菱電機製 CU71H-G3形に交換[133][136]。
- 車両の前面非常口部分に「けいきゅん」のステッカーを貼り付け[134]。
運用
8両編成は都営浅草線、京成線、北総線への乗り入れ運用を中心とした快特などの優等列車が主体[35]で、京成成田スカイアクセス(京成成田空港線)経由の「アクセス特急」にも使用される[61][70][注釈 6]。2015年12月5日ダイヤ改正で、京成佐倉駅への乗り入れ運用が復活し、2017年10月28日ダイヤ改正で土休日も復活した[138]。
6両編成は主に1500形とともに普通列車を中心に用されている[70]。また、逗子線系統のエアポート急行の一部にも運用されている[139]。
4両編成は普通列車や優等列車の増結車や[35]4両編成を2本連結した8両編成でエアポート急行として運用される[61]ほか、大師線でも運用されることがある[140]。1800番台は先頭車間の幌を繋いだ時に限り、地下鉄線内への乗り入れが可能である。
1500形・600形・2100形・2000形との連結が可能である[141]。
特別塗装・ラッピング
羽田空港第2ターミナル開業記念
2次車の8両編成2本は2004年(平成16年)12月1日の羽田空港第2ターミナル開業を記念してスカイブルーをベースとするラッピングが施され、2005年(平成17年)3月まで運転された[127][142]。
KEIKYU YELLOW HAPPY TRAIN
1057編成は2014年(平成26年)5月1日から京急の電動貨車の塗装をイメージした黄色塗装に変更され、「KEIKYU YELLOW HAPPY TRAIN」(京急イエローハッピートレイン)として運行開始した[143]。
黄色く塗装された姿が西武鉄道の車両に似ているとの声から、京急が西武にコラボレーションを提案、西武9000系電車の9103編成を赤い車体に白い帯とした「幸運の赤い電車 (RED LUCKY TRAIN)」とし、両社で共同キャンペーンを実施していた[144][145]。
当初は3年間の運行予定であったが、好評のため運行開始から3年が経過する2017年(平成29年)5月以降も運行が継続されることになった。同年には塗装がマイナーチェンジされ、従来は銀色だった乗降扉部分も黄色に変更され、車体側面全体が黄色の塗装となった。同年4月29日よりこの塗装での運行を開始した[146]。
-
西武鉄道とのコラボレーション期間中に見られた黄色車体に銀色の扉(2014年8月14日)
1017編成西暦表示
2017年(平成29年)1月には、1017編成が前面非常扉にある「017」の車体番号に「2」を追加し、「2017」と施して運行された[147]。
事故廃車
1137編成は2019年(令和元年)9月5日、神奈川新町駅近くの踏切にてトラックと衝突する事故(京浜急行本線神奈川新町第1踏切衝突事故)を起こし、損傷が激しいことから、2020年3月15日付で本系列初の廃車となった[148]。この影響で、モーニングウィング号1号の運行開始が1ヶ月延期された。
脚注
注釈
- ^ 鉄道ピクトリアル通巻717号 p101、鉄道ファン通巻493号 p75に記載の諸元表には0.917 m/s/s (3.3 km/h/s) と記載されているが、京急のサイトの記載などと異なるため誤植の可能性がある
- ^ “京急の電車紹介”. 京浜急行電鉄. 2020年7月24日閲覧。など、多数の資料で「新1000形」と紹介されている。
- ^ 16次車は通路の片側のみ
- ^ 『鉄道車両年鑑2005年版』p134に「3次車以降主制御機の使用素子変更により2100形以来親しまれていた音階が流れなくなった」旨の記述があり、1次車と2次車では音階が流れていたことが合理的に推定できるが、本形式が「唄う電車」であることを登場時の紹介記事で記載したものはない。
- ^ 京急が2006年の株主総会で配布した資料には塗装設備を廃止することで環境負荷を低減させる旨の記述がある。
- ^ 「アクセス特急」は、原則10次車以降のステンレス車が使用される[61][70]。また、平日は京成本線経由の運用もある[61][70]。
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- 「私鉄DATA FILE 私鉄車両のうごき(2012年4月1日-6月30日)」 pp. 124-127
- 『鉄道ファン』通巻615号(2012年7月・交友社)
- 「出来事2012.3 - 4」 pp. 132
- 『鉄道ピクトリアル』通巻868号「鉄道車両年鑑2012年版」(2012年10月・電気車研究会)
- 「新1000形11次車」 pp. 147-148
- 「民鉄車両諸元表」 pp. 194-198
- 「各社別新造・改造・廃車一覧」 pp. 220-231
- 『鉄道ピクトリアル』通巻871号(2013年1月・電気車研究会)
- 京急同趣会「2012-10-21 京浜急行電鉄 京急蒲田駅付近全線高架化・ダイヤ改正」 pp. 132
- 『鉄道ファン』通巻621号(2013年1月・交友社)
- 「株式会社総合車両製作所について」 pp. 132
- 『鉄道ファン』通巻640号付録「大手私鉄車両ファイル 2014」(2014年8月・交友社)
- 「車両データバンク」
- 『鉄道ピクトリアル』通巻896号「鉄道車両年鑑2014年版」(2014年10月・電気車研究会)
- 岸上 明彦「2013年度民鉄車両動向」 pp. 114-145
- 「各社別新造・改造・廃車一覧」 pp. 224-235
- 『鉄道ピクトリアル』通巻909号「鉄道車両年鑑2015年版」(2015年10月・電気車研究会)
- 岸上 明彦「2014年度民鉄車両動向」 pp. 119-151
- 「車両データ 2014年度民鉄車両」 pp. 237-248
- 『鉄道ピクトリアル』通巻923号「鉄道車両年鑑2016年版」(2015年10月・電気車研究会)
- 岸上 明彦「2015年度民鉄車両動向」 pp. 93-123
- 「新1000形15次車」 pp. 142-143
- 「民鉄車両諸元表」 pp. 193-198
- 「車両データ 2015年度民鉄車両」 pp. 215-227
- 「在籍車両形式別両数表」 pp. 228-235
- 『鉄道ファン』通巻666号(2016年10月・交友社)
- 「気になる貫通構造 新1000形1800番台」 pp. 102-105
- 『鉄道ダイヤ情報』通巻417号(2017年1月・交通新聞社)
- 「京浜急行電鉄新1000形1600番代」 pp. 6-7
- 「私鉄DATA FILE 私鉄車両のうごき(2016年7月1日-9月30日)」 pp. 125
- 『鉄道ピクトリアル』通巻928号(2017年2月・電気車研究会)
- 「京浜急行電鉄新1000形16次車」 pp. 93
- エリエイ『とれいん』 2018年1月号MODELERS FILE「京浜急行電鉄新1000形電車ステンレス鋼製グループ」pp.26 - 43
- 交友社『鉄道ファン』2017年12月号CAR INFO「京浜急行電鉄新1000形更新車」pp.66 - 67
外部リンク
- 編集長敬白アーカイブ:ステンレスの京浜急行誕生!。 - 鉄道ホビダス(インターネットアーカイブ)
- 総合車両製作所『総合車両製作所技報』第5号(2016年12月)製品紹介「京浜急行電鉄 新1000形1800番台(15次車)(正面中央貫通車)」 (PDF) (pp.96 - 101)
- 東洋電機製造『東洋電機技報』No.143(2021年発行)「京浜急行電鉄株式会社新1000形20次車用電機品」 (PDF)
- 日本地下鉄協会『SUBWAY』2021年5月号車両紹介「1000形1890番台新造車両の紹介」」 (PDF) (pp.45 - 49掲載)