「ライムライト (映画)」の版間の差分
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* 2014年にチャップリン自身による「ライムライト」が発見され、原稿の冒頭部分が『小説すばる』2016年1月号に掲載。 |
* 2014年にチャップリン自身による「ライムライト」が発見され、原稿の冒頭部分が『小説すばる』2016年1月号に掲載。 |
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** デイヴィッド・ロビンソン『小説ライムライト チャップリンの映画世界』[[大野裕之]] 監修、[[上岡伸雄]]・[[南條竹則]]訳、集英社、2017年1月 |
** デイヴィッド・ロビンソン『小説ライムライト チャップリンの映画世界』[[大野裕之]] 監修、[[上岡伸雄]]・[[南條竹則]]訳、集英社、2017年1月 |
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=== 関連文献 === |
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* [https://books.google.co.jp/books?id=Q_RWBAAAQBAJ&pg=PA76&lpg=PA76&dq=chaplin+limelight+ballet+Giselle&source=bl&ots=42TgKtFQzY&sig=ACfU3U3yyF_gKL900Amg5Xl7fcH2oWsCIg&hl=ja&sa=X&ved=2ahUKEwiG8tuK0d77AhXa0GEKHfkdA2Q4FBDoAXoECBwQAw#v=onepage&q=chaplin%20limelight%20ballet%20Giselle&f=false Chaplin's "Limelight" and the Music Hall Tradition] - 大野裕之,Frank Scheide, Hooman Mehran 共著、2006年1月<ref>{{Cite web |title=大野裕之/劇団とっても便利 |url=http://www.benri-web.com/MEMBER/ono.html |website=劇団とっても便利 |access-date=2022-12-04 |language=ja-JP}}</ref><ref>{{Cite web |url=https://www.amazon.co.jp/Chaplins-Limelight-Music-Hall-Tradition/dp/0786424257 |title=Chaplin's "Limelight" and the Music Hall Tradition |access-date=2022.12.4 |publisher=Amazon}}</ref> |
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== 外部リンク == |
== 外部リンク == |
2022年12月4日 (日) 00:07時点における版
ライムライト | |
---|---|
Limelight | |
ポスター(1952) | |
監督 | チャールズ・チャップリン |
脚本 | チャールズ・チャップリン |
製作 | チャールズ・チャップリン |
出演者 |
チャールズ・チャップリン クレア・ブルーム ナイジェル・ブルース バスター・キートン シドニー・アール・チャップリン ウィーラー・ドライデン ノーマン・ロイド |
音楽 |
チャールズ・チャップリン ラリー・ラッセル(編曲)[1] レイ・ラッシュ(編曲)[1] |
主題歌 | 「テリーのテーマ(エタナリー)」 |
撮影 | カール・ストラス |
編集 | ジョー・インゲ |
製作会社 | Celebrated Productions |
配給 |
ユナイテッド・アーティスツ 松竹 |
公開 |
1952年10月16日 1952年10月23日 1953年2月12日 |
上映時間 | 137分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $900,000[2] |
興行収入 | $7,000,000(米国外)[3] |
配給収入 | 1億540万円[4] |
『ライムライト』(Limelight)は、1952年のアメリカ合衆国のコメディドラマ映画。チャールズ・チャップリン監督・製作・脚本・主演。上映時間137分。
チャップリンが長編映画で初めて素顔を出した作品で、同時にアメリカでの最後の作品となった[注 1]。
タイトルのライムライトとは電球が普及する以前に舞台照明に用いられた照明器具で、名声の代名詞でもある。
ちなみにライバルのバスター・キートンとも本作で初めて共演している。これは、当時、キートンが経済的に困窮していることを伝え聞いたチャップリンが、何らかの助けになればと起用したと言われている[要出典]。なお、「チャップリンがキートンの出演場面を大幅にカットした」との話があるが、それはまったく事実ではなく、キートンに注目をさせたかった彼の伝記作家が冗談で語ったことである[要出典]。
日本では1953年に公開。1973年にリバイバル上映された際のキャッチコピーは「美しきバレリーナに よせる心を秘めて 舞台に散った道化の恋… 名優の至芸と 愛の名曲でうたい上げる 感動のチャップリン・シンフォニー」。
ストーリー
イギリス一と言われた道化師のカルヴェロ。中年を過ぎてから、お酒を呑む日々を送っていた。
ある日カルヴェロは、テリーという美しいバレエの踊り子を助けた。テリーは姉が娼婦となって自分のレッスン代を払ってくれていたことを知ってから足がマヒしてしまった。すっかり失望して生きる気力を無くしていた彼女をカルヴェロは献身的に介抱し、もう一度バレエを踊らせる。
再び踊りはじめたテリーはダンサーの職を得、作曲家のネヴィルにも気に入られ新作バレエの第一ダンサーに抜擢される。一方のカルヴェロはカムバックに失敗し、逆にテリーに励まされる始末だった。
テリーに惚れ込んだネヴィルは彼女に愛を告白する。しかし彼女の想いはカルヴェロにあった。テリーはカルヴェロに結婚しようと言い出す。カルヴェロは年齢差や自らの境遇とテリーの順風満帆の現在を比べ、結婚話をばかげていると一蹴してしまう。カルヴェロは彼女の元を離れ辻音楽師へと落ちぶれてゆく。
カルヴェロと別れた後のテリーはヨーロッパ各地での興業でも絶賛される。その一方で第一次世界大戦が始まりネヴィルは出征してゆく。ロンドンに帰ったネヴィルはテリーを口説くが、彼女はまだカルヴェロのことが忘れられない。
ある日街角で偶然カルヴェロに再会したテリーは、もう一度彼を舞台に立たせるように手筈を調える。 再起の舞台で熱演するカルヴェロに観客は惜しみない拍手を送る。カルヴェロは熱演のあまり、予定よりも勢いよく舞台から転落。そのまま袖に運ばれる。転落した時に起こした心臓発作で残り僅かな時間を、鮮やかなライムライトの脚光を浴びて踊るテリーの姿を見ながら、カルヴェロは息を引取るのだった。
メインスタッフ
- 監督:チャールズ・チャップリン
- 製作:チャールズ・チャップリン
- 脚本:チャールズ・チャップリン
- 撮影:カール・ストラス
- 音楽:チャールズ・チャップリン
- 編曲[1]:チャールズ・チャップリン、ラリー・ラッセル、レイ・ラッシュ
- 助監督:ロバート・アルドリッチ
キャスト
- カルヴェロ:チャールズ・チャップリン
- テレーザ・アンブローズ(テリー):クレア・ブルーム
- メリッサ・ヘイデン ※劇中バレエのコロンビーヌの舞踊シーンにおいてクレア・ブルームに代わり踊った。
- カルヴェロのパートナー:バスター・キートン
- ネヴィル:シドニー・チャップリン
- ポスタント:ナイジェル・ブルース
- ボダリンク:ノーマン・ロイド
- オルソップ夫人:マージョリー・ベネット
- アルレッキーノを演じるバレエダンサー:アンドレ・エグレフスキー
- オープニング・シーンの少女:ジェラルディン・チャップリン
- オープニング・シーンの少女:ジョセフィン・チャップリン
- オープニング・シーンの少年:マイケル・チャップリン
- テレーザの医師:ウィーラー・ドライデン
- カルベロの医師:レオナルド・ムディエ
- ストリート・ミュージシャン:ロイヤル・アンダーウッド
- ストリート・ミュージシャン:スナッブ・ポラード
エドナ・パーヴァイアンスがバレエシーンの観客役でエキストラ出演しているという説がある[5][6]が、撮影日誌などを調べたデイヴィッド・ロビンソン、大野裕之らは否定している[要出典]。
日本語吹替
俳優 | 日本語吹替 | |
---|---|---|
TBS版 | BD版 | |
チャールズ・チャップリン | 高橋昌也 | 羽佐間道夫 |
クレア・ブルーム | 紀比呂子 | 田中敦子 |
バスター・キートン | 益田喜頓 | 田原アルノ |
シドニー・チャップリン | 西沢利明 | 小林親弘 |
ナイジェル・ブルース | 塩見竜介 | 宝亀克寿 |
ノーマン・ロイド | 国坂伸 | 田原アルノ |
マージョリー・ベネット | 高橋和枝 | 片岡富枝 |
ウィーラー・ドライデン | 大久保正信 | やまむらいさと |
- TBS版吹き替え - 初回放送1977年1月3日 21:02 - 23:45『月曜ロードショー』本編ノーカット(2016年発売の『チャップリン Blu-ray BOX』に収録[7])
- BD版吹き替え - 2016年発売の『チャップリン Blu-ray BOX』にTBS版と共に収録[7]
なおブルーレイに収録されているTBS版吹き替えは一般の募集からラスト10分以降がカットされている不完全な状態のものしか見つからなかったため、キートンとチャップリンがコントを行うシーン以降は字幕で対応する仕様となっている。
受賞歴
初公開から20年後の1972年に初めてロサンゼルスで公開され、1973年3月に開催された第45回アカデミー賞において劇映画作曲賞を受賞している。
舞台
2015年にシアタークリエにて、この映画を原作とした音楽劇『ライムライト』が上演された。演出は荻田浩一、上演台本は大野裕之が担当。主演は石丸幹二[8]。
2019年4月にシアタークリエにて石丸幹二がカルヴェロ役、実咲凜音がテリー役で再演された[9]。
出典
注釈
- ^ 本作のロンドンでのプレミアのためにイギリスに向かう最中に赤狩りに遭い、アメリカの司法長官から事実上の国外追放命令が出たためである。詳細はチャールズ・チャップリンの項を参照のこと
出典
- ^ a b c “Limelight (1952) - Full Cast & Crew” (英語). IMDb. 2021年3月23日閲覧。
- ^ Balio, Tino (1987) (英語). United Artists: The Company That Changed the Film Industry. University of Wisconsin Press. p. 57 2021年3月23日閲覧。
- ^ Balio, Tino (1987) (英語). United Artists: The Company That Changed the Film Industry. University of Wisconsin Press. p. 59 2021年3月23日閲覧。
- ^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年)105頁
- ^ Edna Purviance - IMDb
- ^ McDonald, Conway, Ricci (1988). :The complete films of Charlie Chaplin. Secaucus, New York: The Citadel Press. ISBN 0-8065-1095-1
- ^ a b “チャップリン Blu-ray BOX”. amazon.co.jp. 2021年3月24日閲覧。
- ^ “「ライムライト」初の音楽劇 野々すみ花「映画より甘美に」”. 産経ニュース. (2015年6月27日) 2021年3月23日閲覧。
- ^ “チャップリン映画原作の音楽劇「ライムライト」再演決定、石丸幹二が続投”. ステージナタリー (ナターシャ). (2018年4月16日) 2022-010-13閲覧。
参考文献
- デイヴィッド・ロビンソン『チャップリン』 上、宮本高晴、高田恵子 訳、文藝春秋、1993年4月。ISBN 978-4-1634-7430-4。
- デイヴィッド・ロビンソン『チャップリン』 下、宮本高晴、高田恵子 訳、文藝春秋、1993年4月。ISBN 978-4-1634-7440-3。
- 大野裕之「ライムライト」『Love Chaplin Collector's Edition・ライナーノーツ』日本ヘラルド映画、ジェネオン・エンタテインメント、2004年
- 大野裕之『チャップリン再入門』日本放送出版協会〈生活人新書〉、2005年4月。ISBN 978-4-1408-8141-5。
- ロジェ・グルニエ『ライムライト』谷亀利一 訳、早川書房・ハヤカワNV文庫、1974年初刊 - 映画の内容を小説化したもの。
- 2014年にチャップリン自身による「ライムライト」が発見され、原稿の冒頭部分が『小説すばる』2016年1月号に掲載。
関連文献
- Chaplin's "Limelight" and the Music Hall Tradition - 大野裕之,Frank Scheide, Hooman Mehran 共著、2006年1月[1][2]
外部リンク
- ウィキメディア・コモンズには、ライムライト (映画)に関するカテゴリがあります。
- ライムライト - allcinema
- ライムライト - KINENOTE
- Limelight - オールムービー
- Limelight - IMDb
- 音楽劇『ライムライト』
- So, About Buster And Charlie’s “Limelight” Scene… - バスター・キートンの『ライムライト』出演の経緯を解説。
- アンドレ・エグレフスキー - コトバンク
- メリッサ・ヘイデン - コトバンク
- ^ “大野裕之/劇団とっても便利”. 劇団とっても便利. 2022年12月4日閲覧。
- ^ “Chaplin's "Limelight" and the Music Hall Tradition”. Amazon. 2022年12月4日閲覧。