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「いすゞ・エルガミオ」の版間の差分

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ファイル:Aizu-bus-46.jpg|ワンステップ(前扉車)<br />KK-LR233J1<br />[[会津乗合自動車]]
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ファイル:AkitaChuoKotsu 239.jpg|F尺ワンステップ<br />KK-LR233F1<br />[[秋田中央交通]]
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ファイル:Kominato KK-LR233J1.JPG|ノンステップ<br />KK-LR233J1改<br />[[小湊道]]
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ファイル:TBERGAmio622.jpg|ノンステップ<br />KK-LR233J1改<br />[[東海バスオレンジシャトル]]
ファイル:TBERGAmio622.jpg|ノンステップ<br />KK-LR233J1改<br />[[東海バスオレンジシャトル]]
ファイル:TokeiBus0048.jpg|ツーステップ<br />KK-LR233J1<br />[[東頸バス]]
ファイル:TokeiBus0048.jpg|ツーステップ<br />KK-LR233J1<br />[[東頸バス]]

2023年1月7日 (土) 10:09時点における版

いすゞ・エルガミオ


SKG-LR290J2 ミヤコーバス

エルガ ミオ(ERGA mio)は、ジェイ・バスが製造し、いすゞ自動車が販売している路線用中型バス。開発はいすゞ自動車が行っているが、いすゞ自動車と日野自動車のバス製造事業統合により、現在は日野・レインボーとの統合車種となっている。

エルガミオの車名の由来は次の通り。エルガとはラテン語で「〜に向かって」と言う意味を持ち、新たな時代に向かって走り始めた路線バスをイメージして名付け[1]、ミオとは英語のminiとフランス語のmiocheの造語で、大型に対して一回り小さいことを示す[1]

概要

いすゞ・エルガミオ(2代目)
概要
別名 日野・レインボー (KR系)(統合車種)
製造国 日本の旗 日本
販売期間 2016年4月5日 -
ボディ
乗車定員 55 - 61人
ボディタイプ 2ドアキャブオーバーバス
駆動方式 RR
パワートレイン
エンジン 4HK1-TCN型 5193cc 直4 OHC直噴ディーぜル2ステージターボ(SKG-代)
4HK1-TCS型 5193cc 直4 OHC直噴ディーぜルVGRシングルターボ(2KG-代)
最高出力

4HK1-TCN型:154kw(210ps)/2,400rpm
4HK1-

TCS型:154kw(210ps)/2,400rpm
最大トルク 4HK1-TCN型:706Nm(72kgm)/1,600rpm
4HK1-TCS型:706Nm(72kgm)/1,600rpm
変速機 6速AMTスムーサー
前後:車軸式エアサスペンション
前後:車軸式エアサスペンション
車両寸法
ホイールベース 4,400mm
全長 8,990mm
全幅 2,300mm
全高 3,045mm
車両重量 7,940kg
その他
トレッド 前:1,945mm
後:1,695mm
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登場時

大型路線バス・エルガ
エルガミオと部品が共通化されている。

1999年6月23日日本の長期規制(平成10年排出ガス規制)に合わせジャーニーK(LR)をフルモデルチェンジして発売された。外観の変更点としては、全体的に四角く、コーナーに丸みを帯びたボディーとなったほか、視認性向上のためにヘッドランプが変更され、ジャーニーKの横置きから縦置き4灯式(左右2段ずつ)になった[2]。翌年にフルモデルチェンジされた大型路線バスエルガも同様のデザインであるが、これは部品共通化に伴うコスト削減を視野に入れたものである。

フルモデルチェンジと同時にラインナップに変更が加えられた。床形状やホイールベースとしては、「ノンステップバス」・「CNGノンステップバス」・コミュニティーバスへの対応を前提とした「7m級ワンステップバス」(ホイールベース (WB) 3.4m)が追加された一方、ツーステップバスは観光用・自家用が別の車種「ガーラミオ」になったため、路線用車両がオプション設定されるのみとなった(2004年8月で消滅)。

これらのラインナップの変化により、床形状はノンステップ・ワンステップ・ツーステップ(路線仕様)の3種類、ホイールベースは4.4m(J尺)・3.75m(F尺)・3.4m(E尺)の3種類となった。なお、ノンステップバスに関しては、その当時はいろいろな構造の車両が入り乱れていたが、エルガミオは中扉以降を段上げする構造をとっている。

サスペンションにも変更が加えられ、乗り心地が良くニーリングによって停留所で車高を調整して乗降が楽に出来る、エアサスペンションが標準仕様化された。それまで、ジャーニーK時代にはエアサスペンションはノンステップ車のみの採用であったが、モデルチェンジを機にワンステップ車にも採用が拡大された。これにより、リーフサスペンション車はオプション設定とされた(2002年に廃止)。

環境の面では、アイドリングストップ装置を国内の中型路線バスで初めて採用した。トランスミッションはディーゼルエンジン車はワンステップバス・ノンステップバスともにマニュアル車(ACT車)とオートマチック車(AT車)がある。CNG車に関しては5速MT車であったが、PDG-LR系からは5速AT車となっている。

2004年頃から日本のバス車両メーカー間でのOEM供給が進み、2010年西日本車体工業の解散と日産ディーゼル工業(現UDトラックス)のバス部門撤退により、日産ディーゼルとOEM供給提携が行われていた三菱ふそうトラック・バスが独自に中型車(エアロミディ)製造を復活させるまでの約1年間は、国内バスメーカーで製造される唯一の中型路線バスモデルであった[3]

登場後からの大きな変更点

日野へ供給されるレインボーII
ほぼ同一の車種である。

登場後は一転して、ラインナップの減少やコスト削減を目的とした仕様の統一が目立つ。2001年に全長7m級・WB3.4mのワンステップバスが早くも生産中止となったほか、2002年にはメーカー標準仕様・「ERGA-VP」の設定によりリーフサスペンション車が、2004年にはWB3.8m(F尺)車が、2005年8月にはツーステップバスがそれぞれ生産中止となった。これらによりラインナップが整理され、WB4.4m(J尺)のノンステップバス・ワンステップバス・CNGノンステップバスのみになり、現在に至る。

なお「ERGA-VP」は、どの事業者でも使いやすい仕様にし、部品を共通化してコスト削減を図る取り組みで、現在に至るまで採用されている。名前のように、大型路線バス・エルガでも同様の施策が施されている。

その一方、いすゞ自動車と日野自動車のバス製造事業統合に伴い、製造会社がいすゞバス製造からいすゞ・日野合同資本のジェイ・バスへと移り、現在は一部の例外を除きジェイ・バス宇都宮事業所(旧いすゞバス製造)にて製造が行われている。また、いすゞ・日野間では車種の統合が行われ、エルガミオは日野に「レインボーII」として供給されている。初期(PA-KR系)はいすゞから日野へのOEMという扱いだったが、PDG-KR系からは統合車種という位置づけになっている。

ディーゼル車

この節では、排出ガス規制ごとに車種の変遷を説明する。CNG車については別記する。

初代

KK-LR系

エルガミオ ノンステップ

KK-LR233J1改 立川バス

1999年6月23日に発売開始された、平成10年排出ガス規制(長期規制)適合車。登場時にはワンステップバス・ツーステップバス(オプション設定/主に初代ガーラミオで展開)のみであったが、8月にノンステップバスを発売。エンジンは24バルブの6HH1-S型(225PS) を搭載している。変速機は直結5速マニュアルシフト(ACT)が標準設定、OD5速ATがオプション設定されていた。このモデルからは排気再循環、オプションで、ディーゼル微粒子捕集フィルター、メーターパネルのデザイン変更、オドメーターとトリップメーターを液晶化した、文字も黄色から橙色に変更、ダッシュボードのデザインも変更された、オドメーターとトリップメーターもスピードメーターからタコメーターの下部へ移動された、パーキングブレーキもホイールパーク式に変更された、馬力も15PSアップされた。

ラインナップはディーゼル車がWB4.4m(J尺)、WB3.75m(F尺)がエアサス、リーフサス双方で発売されたほか、WB3.4mのエルガミオ"7mBUS"(E尺)がエアサスのみ発売された。

なお、前述のようにWB3.4mのE尺は2001年に、リーフサスペンション車は2002年に、WB3.8mのF尺は2004年に生産中止になった。また、ツーステップバスもこのモデルで終了となった。

詳しい型式ラインナップは以下のとおり。

  WB3.8m WB4.4m
エアサスワンステップ
エアサスツーステップ
KK-LR233F1 KK-LR233J1
リーフサスワンステップ
リーフサスツーステップ
KK-LR333F1 KK-LR333J1
エアサスノンステップ KK-LR233F1改 KK-LR233J1改
7mBUS
エルガミオ"7mBUS"

KK-LR233E1 京成バス

全長7m級のワンステップバスとして、WB3.4m(E尺)のエルガミオ"7mBUS"が発売された。型式はKK-LR233E1。KK-LR系の共通仕様として、8.2Lの24バルブの6HH1-S型エンジン (225PS) を最後部に直立横置きで搭載しアングルドライブを採用する。

クラス初の4バッグエアサスペンション(大型トラック・ギガマックスと共通)をリアに採用し、ニーリング機構を標準装備した。ステップ段差はバリアフリー住宅と同等の20cm等間隔に設定され、車椅子利用者のためのスロープ板も装着できた。

他社では1996年日産ディーゼル・RNが登場し、1998年には三菱ふそう・エアロミディMJ路線仕様にワンステップバスが追加された。いすゞでもジャーニーQ路線仕様の生産中止以来、エルガミオシリーズの一員として久々にこのサイズの路線仕様が復活したが、2001年に生産終了となった。

PA-LR系

エルガミオ ノンステップ

PA-LR234J1 伊豆箱根バス

2004年8月24日に発売開始された、平成15年・16年排出ガス規制(新短期規制)適合車。エンジンは24バルブの6HK1-TCN型 (177kW/240PS) を搭載し、超低PM排出認定車(☆☆☆適合)として認定を受けた。変速機はOD6速MT(ACT)を標準設定された。オプションでファイナルギア4.333、4.875が設定。OD5速ATがオプション扱いとされた。またノンステップバスに関しては、国土交通省が推進する「標準仕様ノンステップバス」に適合し、前扉から中扉までのみがノンステップのエルガtype-A同様の構造となった。

相次ぐ生産終了により、ラインナップはWB4.4m(J尺)に統一され、エアサスのノンステップバス・ワンステップバス、CNGノンステップバスのみに整理され、後述のPDG-LR234J2以降もほぼ同様のラインナップとなった。ワンステップ車は改となる。

なお前述のように、いすゞ自動車と日野自動車のバス事業統合により、ワンステップバスとCNGノンステップバスは、日野自動車へ「レインボーII」としてOEM供給された(型式はいずれもPA-KR234J1改)。エルガミオとは外観がほぼ同一であり外観からの判別は困難である。ノンステップバスに関しては日野側にも同じサイズの車種(日野レインボーHR)があり、OEM供給が行われなかった。

型式は以下のとおり。

WB4.4m
ノンステップ PA-LR234J1
ワンステップ PA-LR234J1改

PDG-LR系

エルガミオ ノンステップ

PDG-LR234J2 神奈川中央交通

2007年8月7日に発売開始された、平成17年排出ガス規制(新長期規制)適合車。基準に対してPM10%減を達成している。エンジンは前述のPA-LR234J1と同じく24バルブの6HK1-TCN型 (177kW/240PS) を搭載。変速機は、OD6速マニュアルシフト(ACT)を標準とし、OD5速AT(アイシン精機(現:アイシン)製[4])がオプション扱いとされた。

ヘッドライトが2灯式になったレインボーII(左:PDG-KR234J2)。エルガミオ(右:PDG-LR234J2)との識別が容易になった。(西東京バス) ヘッドライトが2灯式になったレインボーII(左:PDG-KR234J2)。エルガミオ(右:PDG-LR234J2)との識別が容易になった。(西東京バス)
ヘッドライトが2灯式になったレインボーII(左:PDG-KR234J2)。エルガミオ(右:PDG-LR234J2)との識別が容易になった。(西東京バス
エルガミオの運転席 エルガミオの室内
エルガミオの運転席
エルガミオの室内

この代から、いすゞ・エルガミオと日野・レインボーIIは統合車種という位置づけになり、新たにノンステップバスが日野に供給されることになった一方、CNG車の供給が中止となった。これに伴い日野・レインボーHRの同サイズの車種の製造が中止になり、二社で重複していたラインナップが整理された。
なお、レインボーII(型式:PDG-KR234J2)側は、この代からヘッドライトがブルーリボンIIと同様に角形2灯化されたことで、外観上においてエルガミオとの識別が容易になった、トルクの改善によりエンジンの音もPA-代と少し異なるものになった。公式側にエンジンルーバーが新設されており、キーンというような甲高いエンジン音となった。。マフラーのレイアウトも変更され、パーキングブレーキの動作音も若干PA-代とは異なる。

2011年9月に一旦終了、公式サイトも一時閉鎖、2ヶ月空白期間となる。

型式はノンステップ・ワンステップ共にPDG-LR234J2である。

SKG-/SDG-LR系

エルガミオ ノンステップ

SKG-LR290J1 京浜急行バス

約2ケ月の空白期間を経て、2011年(平成23年)11月21日に復活され発売された[5]平成22年排出ガス規制(ポスト新長期排出ガス規制)適合車[5]。引き続き、日野自動車にも統合車種「レインボーII」(型式:SKG-またはSDG-KR290J1)として供給される。

本型式・(SDG-LR290J1)では、搭載エンジンを2ステージターボ直列4気筒の16バルブの4HK1-TCH型 (177kW/240PS、尿素フリー) としてダウンサイジングを追求することにより、軽量化と環境性能を両立させた[5]ほか、ABSが全車に標準装備とされた[5]。また、ノンステップ車の座席配置には中扉から後方の2人掛け座席の大半を1人掛けとして、立席スペースを拡大させた「ラッシュ型」が新たに設定された。エンジンルーバーの若干も変更され、メーターパネルのデザインも6代目エルフ、5代目フォワードと共通のものに変更された。ステアリング・ホイールのデザインも変更され、エアバッグを全車に搭載している。

2012年(平成24年)7月2日からは、新ワンマンバス構造要件(中扉開時の動力伝達カット装置を標準装備、など)の適合や、MT車に限り新型のアイドリングストップ&スタートシステム (ISS) を装備して平成27年重量車燃費基準に適合させたマイナーチェンジ車、SKG-LR290J1が追加発売された[6]

型式は以下の通りで、ノンステップ・ワンステップで共通。MT車は型式が2つ記載されているが、上段が発売当初の平成27年重量車燃費基準未適合車とISS未搭載車、下段がマイナーチェンジに伴う同基準適合車の型式である。

WB4.4m
MT車 SDG-LR290J1
SKG-LR290J1
AT車 SDG-LR290J1

2代目

SKG-LR290J2

エルガミオとレインボーはこの世代より両社の統合車種(OEM時代を除く)のディーゼルノンステップ中型路線バスとしては初めて外観が統一された。 エルガミオとレインボーはこの世代より両社の統合車種(OEM時代を除く)のディーゼルノンステップ中型路線バスとしては初めて外観が統一された。
エルガミオとレインボーはこの世代より両社の統合車種(OEM時代を除く)のディーゼルノンステップ中型路線バスとしては初めて外観が統一された。

2016年4月5日に17年ぶりにフルモデルチェンジし、発売[7][8]。搭載エンジンは2ステージターボ付き直列4気筒の16バルブの4HK1-TCN(154kw/210ps)にすることによって平成27年度燃費基準を達成するとともに、ポスト新長期排出ガス規制に適合。前年8月にデビューした新型エルガ(QKG/QRG-LV290N1/Q1)と同様にAMT(自動クラッチマニュアルトランスミッション)を採用した。このモデルよりノンステップバスのみの設定となった。ちなみにこちらはエルガと違い、この代から、オートマチックトランスミッションの設定が廃止された、エンジンの音も先代と若干異なるものになった。

6月24日、一畑バスに第1号車が導入された。その後各地への導入が進んでいる。

2KG-LR290J3

2017年8月29日に発売。排ガス後処理装置に尿素SCRシステムの採用により、平成28年排出ガス規制(ポスト新長期排出ガス規制)適合車。エンジンはVGRシングルターボ付き16バルブの4HK1-TCS(154kw/210ps)を搭載。シフトレバーの位置と形状変更により、足元スペースが拡大されている。ヘッドランプは長期間使用可能なLED前照灯標準化し、HID前照灯をオプション扱いとした、マフラーのレイアウトが変更された。

2KG-LR290J4 (現行車種)

2KG-LR290J4 山交バス

2019年6月11日発売。ドライバー異常時対応システム(EDSS)を標準装備。

2020年6月11日、前年発売の2KG-LR290J4の改良型が全国発売といすゞより発表された。2代目エルガミオ初のオートマチック・トランスミッション車を新規設定した他、中扉開時の動力伝達カット機能の採用によりギアが自動的にニュートラルに切り替わり、動力の伝達を遮断する機能・トランスミッション本体やオイル、フィルターの状態を監視し、さまざまな警報や最適な交換時期をインジケータに表示する予後診断機能の搭載などが従来車との差異である[9][10]。型式は変更なし。

CNG車

排出ガス規制によってエンジンは異なっている。CNGタンクは屋根上に3本搭載され航続可能距離は約200kmとされている。

本節ではCNGバスについて特記することとし、ベース車(ディーゼル車)との共通仕様についてはベース車節を参照のこと。

KK-LR233/333F/J1改

1999年10月にCNGノンステップバスが発売された。エンジンは24バルブの6HA1型140kw(190PS)を搭載している。 5速MTのみの設定。また、ノンステップバスはエアサスだがワンステップ・ツーステップはリーフサスのみ。

  WB3.8m WB4.4m
エアサスノンステップ KK-LR233F1改 KK-LR233J1改
リーフサスワンステップ
リーフサスツーステップ
KK-LR333F1改 KK-LR333J1改

PA-LR234J1改

2004年8月24日に発売開始された。駆動系の大きな変更はない。

ノンステップWB4.4mのみの設定になり型式はPA-LR234J1改となった。CNG車はこの世代のみ日野にもレインボーIIとして供給された。

PDG-LR234J2改

2007年11月30日に発売が開始された。エンジンは6HK1型をベースにCNG用に新開発した24バルブの6HF1-TCNエンジン(162kW/220PS)を搭載、5速AT車となっている。この車種からMPI(マルチポイントインジェクションシステム)を搭載、またPMをほとんど排出せず、国土交通省の測定では、PMが検出されなかった[11]。 型式はPDG-LR234J2改となった、公式側にエンジンルーバーが新設、マフラーのレイアウトも変更された、この代で平成28年排出ガス規制に適合しておらず終了となった、同時にホームページも閉鎖。

西日本車体工業架装車

ほとんどの車両が純正であり、いすゞバス製造もしくはジェイ・バスで製造された純正ボディーを架装しているが、一部西日本車体工業で架装した車両が存在する。これらは西日本車体工業を好む一部の事業者に納入されている。ジェイ・バスに製造が移されてからしばらくはいすゞ自動車側が製造を認めなかったが、2006年ごろから製造が再開され、西日本車体工業が解散する2010年まで製造された。

これらの車種のうち、2003年以降の一覧は西日本車体工業#2003年4月以降に日産ディーゼル以外にボディ架装を行った例を参照のこと。

教習車

教習車仕様
安全運転中央研修所

初代エルガミオの時代には教習車仕様も設定されていた。

脚注

  1. ^ a b "いすゞ 中型バスをフルモデルチェンジ" (Press release). いすゞ自動車. 23 June 1999. 2012年9月11日閲覧
  2. ^ 縦置き4灯式は1980年代にもハイデッカーIV型観光バスで採用していたことがある。
  3. ^ そのエアロミディは、2017年に再度生産中止となっており、統合車種の日野・レインボー共々、日本で製造される唯一の中型路線バス車両となった。
  4. ^ 大阪市交通局情報誌「大阪トラフィック・ログ」第3号のバスの車種解説より
  5. ^ a b c d "いすゞ 中型路線バス『エルガミオ』をポスト新長期排出ガス規制に適合させ発売" (Press release). いすゞ自動車. 21 November 2011. 2011年11月22日閲覧
  6. ^ "いすゞ、バスシリーズを改良し発売" (Press release). いすゞ自動車. 15 June 2012. 2011年6月15日閲覧
  7. ^ "いすゞ、中型路線バス「エルガミオ」をフルモデルチェンジ" (Press release). いすゞ自動車. 5 April 2016. 2016年4月5日閲覧
  8. ^ “いすゞ「エルガミオ」モデルチェンジ - 広い室内と高いバリアフリー性実現”. マイナビニュース. (2016年4月5日). https://news.mynavi.jp/article/20160405-a366/ 2016年4月5日閲覧。 
  9. ^ いすゞ、路線バス「エルガ」、「エルガミオ」を改良し発売 - 全車型で平成27年度重量車燃費基準を達成 エルガミオにAT車追加”. ISUZU プレスリリース (2020年6月11日). 2020年6月13日閲覧。
  10. ^ いすゞ路線バス改良 中型「エルガミオ」にAT車追加 新型コロナ対策商品も”. 乗りものニュース (2020年6月12日). 2020年6月13日閲覧。
  11. ^ 国土交通省自動車交通局・認定低減性能向上改造自動車の低排出ガス車認定型式一覧表(PDF)

参考文献

  • 『年鑑バスラマ 2006→2007』ぽると出版、2006年。ISBN 978-4899800118 
  • 『年鑑バスラマ 2007→2008』ぽると出版、2007年。ISBN 978-4899800132 
  • エルガミオカタログ

関連項目

外部リンク