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ドキソルビシン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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ドキソルビシン
IUPAC命名法による物質名
臨床データ
販売名 アドリアシン、ドキシル
胎児危険度分類
薬物動態データ
生物学的利用能5%(経口時)
代謝肝臓(aldo-keto reductaseおよびmicrosomal glycosidase)
半減期28.3時間
排泄尿中(22.7%:7日間)
糞中(14~45%)
データベースID
CAS番号
23214-92-8 25316-40-9 (塩酸塩)
ATCコード L01DB01 (WHO)
PubChem CID: 31703
KEGG D03899
化学的データ
化学式C27H29NO11
分子量543.52
579.98(塩酸塩)
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ドキソルビシン(doxorubicin)は、抗悪性腫瘍剤(抗がん剤)の一種。1967年にイタリアのFarmitalia研究所のF. Arcamoneらにより、Streptomyces peucetius var. caesiusの培養濾液中から発見されたアントラサイクリン系の抗腫瘍性抗生物質である。 アドリアマイシン (Adriamycin) ともいう。商品名はアドリアシン(製造販売:協和発酵工業協和発酵キリン→現協和キリン)およびドキシルヤンセンファーマ製造販売)。DXRまたはADM(あるいはADR)という略号で表されることもある。世界保健機関 (WHO) の下部組織によるIARC発がん性リスク一覧グループ2に属する。ヒトに対する発癌性の限られた証拠、動物実験での十分な証拠がある。

効能・効果

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乳癌(手術可能例における術前、あるいは術後化学療法)、子宮体癌(術後化学療法、転移・再発時化学療法)、悪性骨・軟部腫瘍、悪性骨腫瘍、多発性骨髄腫、小児悪性固形腫瘍(ユーイング肉腫ファミリー腫瘍、横紋筋肉腫神経芽腫網膜芽腫肝芽腫腎芽腫など)

副作用

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心筋障害[1][2]心不全骨髄抑制、出血、心電図異常、頻脈、食欲不振、悪心・嘔吐、口内炎下痢、脱毛、発熱など。

膀注した場合は、頻尿、排尿痛、膀胱炎血尿など。

作用機序

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腫瘍細胞のDNAの塩基対間に挿入し、DNAポリメラーゼRNAポリメラーゼトポイソメラーゼII反応を阻害し、DNA、RNA双方の生合成を抑制することによって抗腫瘍効果を示す。細胞周期別では特にS期に高い感受性を示す。

脚注・参考文献

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参考資料

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関連事項

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外部リンク

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