異色作家短篇集
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『異色作家短篇集』(いしょくさっかたんぺんしゅう)は、早川書房による海外の短篇小説の叢書。ミステリ、SF、ホラー、ファンタジー、ユーモアなどさまざまなジャンルの作家の作品が集められている。1960年から1965年かけて3期にわたり全18冊を刊行した。その後、1974年から1976年にかけて一部のラインナップを削った「改訂版」全12冊が刊行。さらに2005年から2007年にかけてアンソロジーの内容を一新して3冊に増やした「新版」全20巻を刊行した。本のサイズはB6判で、2014年より一部が文庫化されている。
主なラインナップ
[編集]以下は新装版の内容による。
- ロアルド・ダール 『キス・キス』 開高健訳、2005年。
- フレドリック・ブラウン 『さあ、気ちがいになりなさい』 星新一訳、2005年。
- シオドア・スタージョン 『一角獣・多角獣』 小笠原豊樹訳、2005年。
- リチャード・マシスン 『13のショック』 吉田誠一訳、2005年。
- ジョルジュ・ランジュラン 『蠅』 稲葉明雄訳、2006年。
- シャーリイ・ジャクスン 『くじ』 深町眞理子訳、2006年。
- ジョン・コリア 『炎のなかの絵』 村上啓夫訳、2006年。
- ロバート・ブロック 『血は冷たく流れる』 小笠原豊樹訳、2006年。
- ロバート・シェクリイ 『無限がいっぱい』 宇野利泰訳、2006年。
- ダフネ・デュ・モーリア 『破局』 吉田誠一訳、2006年。
- スタンリイ・エリン 『特別料理』 田中融二訳、2006年。
- チャールズ・ボーモント 『夜の旅 その他の旅』 小笠原豊樹訳、2006年。
- ジャック・フィニイ 『レベル3』 福島正実訳、2006年。
- ジェイムズ・サーバー 『虹をつかむ男』 鳴海四郎訳、2006年。
- レイ・ブラッドベリ 『メランコリイの妙薬』 吉田誠一訳、2006年。
- レイ・ラッセル 『嘲笑う男』 永井淳訳、2006年。
- マルセル・エイメ 『壁抜け男』 中村真一郎訳、2007年。
アンソロジー(旧版)
[編集]- ロアルド・ダール他 『壜づめの女房』 高橋泰邦他訳、1965年。 - 旧版のアンソロジー。
- 「夜」 レイ・ブラッドベリ
- 「非常識なラジオ」 ジョン・チーヴァー
- 「めったにいない女」 ウィリアム・サンソム
- 「呪われた者」 デイヴィッド・アリグザンダー
- 「駒鳥」 ゴア・ヴィダル
- 「壜づめの女房」 マイクル・フェッシャー
- 「破滅の日」 ロバート・トラウト
- 「剽窃」 ビル・ヴィナブル
- 「崩れる」 L・A・G・ストロング
- 「プレイバック」 J・T・マッキントッシュ
- 「二階の老婆」 ディラン・トーマス
- 「変身」 マルセル・エイメ
- 「わが友マートン」 ジュリアス・ファースト
- 「災いを交換する店」 ロード・ダンセイニ
- 「私の幽霊」 アンソニイ・バウチャー
- 「マダム・ロゼット」 ロアルド・ダール
アンソロジー(新装版)
[編集]- 若島正編 『狼の一族 アンソロジー/アメリカ篇』 2007年。
- 「ジェフを探して」 フリッツ・ライバー
- 「貯金箱の殺人」 ジャック・リッチー
- 「鶏占い師」 チャールズ・ウィルフォード
- 「どんぞこ列車」 ハーラン・エリスン
- 「ベビーシッター」 ロバート・クーヴァー
- 「象が列車に体当たり」 ウィリアム・コツウィンクル
- 「スカット・ファーカスと魔性のマライア」 ジーン・シェパード
- 「浜辺にて」 R・A・ラファティ
- 「他の惑星にも死は存在するのか?」 ジョン・スラデック
- 「狼の一族」 トーマス・M・ディッシュ
- 「眠れる美女ポリー・チャームズ」 アヴラム・デイヴィッドスン
- 若島正編 『棄ててきた女 アンソロジー/イギリス篇』 2007年。
- 「時間の縫い目」 ジョン・ウィンダム
- 「水よりも濃し」 ジェラルド・カーシュ
- 「煙をあげる脚」 ジョン・メトカーフ
- 「ペトロネラ・パン−幻想物語」 ジョン・キア・クロス
- 「白猫」 ヒュー・ウォルポール
- 「顔」 L・P・ハートリー
- 「何と冷たい小さな君の手よ」 ロバート・エイクマン
- 「虎」 A・E・コッパード
- 「壁」 ウィリアム・サンソム
- 「棄ててきた女」 ミュリエル・スパーク
- 「テーブル」 ウィリアム・トレヴァー
- 「詩神」 アントニイ・バージェス
- 「パラダイス・ビーチ」 リチャード・カウパー
- 若島正編 『エソルド座の怪人 アンソロジー/世界篇』 2007年。
- 「容疑者不明」 ナギーブ・マフフーズ
- 「奇妙な考古学」 ヨゼフ・シュクヴォレツキー
- 「トリニティ・カレッジに逃げた猫」 ロバートソン・デイヴィス
- 「オレンジ・ブランデーをつくる男たち」 オラシオ・キローガ
- 「トロイの馬」 レイモン・クノー
- 「死んだバイオリン弾き」 アイザック・バシェヴィス・シンガー
- 「ジョヴァンニとその妻」 トンマーゾ・ランドルフィ
- 「セクシードール」 リー・アン
- 「金歯」 ジャン・レイ
- 「誕生祝い」 エリック・マコーマック
- 「エソルド座の怪人」 ギリェルモ・カブレラ=インファンテ
文庫化
[編集]- 『キス・キス』ロアルド・ダール ハヤカワ・ミステリ文庫 2014/5/9
- 『特別料理』 スタンリイ・エリン ハヤカワ・ミステリ文庫 2015/5/8
- 『さあ、気ちがいになりなさい』フレドリック・ブラウン ハヤカワ文庫SF 2016/10/21
- 『くじ』シャーリイ・ジャクスン ハヤカワ・ミステリ文庫 2016/10/21
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 早川書房/異色作家短編集 - 翻訳作品集成サイト
参考文献
[編集]この節の加筆が望まれています。 |