相良匡俊
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相良 匡俊(さがら まさとし、1941年5月24日[1] - 2013年7月24日[2])は、日本の歴史学者。専門は西洋史・フランス近現代史。
人物
[編集]鳥取県鳥取市に生まれる[1]。洛星高等学校を経て1961年にへ入学後、1963年1965年東京大学文学部を卒業(専攻は西洋史学)。大学院では革命的サンディカリスムを研究テーマとし、社会運動史研究会に参加する。1971年よりパリ第1大学(パンテオン=ソルボンヌ校)第3博士課程へ留学[1]。『フランス労働運動人物事典』の編集で知られるジャン・メトロンに師事し、1890年から1905年まで存在した革命的社会主義労働党(アルマヌ派)を研究した。帰国後、1975年に大学院人文科学研究科を満期退学[1]。1976年に法政大学第二教養部助教授となり、1983年11月に社会学部助教授に転じ、1986年に教授に昇任した[1]。2012年3月に大学を退職し[1]、2013年に死去した。
シャンソン関係資料の収集家でもあり、そのコレクションは、東京音楽大学付属図書館に遺贈された[3]。
主な著作
[編集]- 『社会運動の人びと――転換期パリに生きる』(山川出版社、2014年)
共著
[編集]- 『ヨーロッパ近代史再考』(ミネルヴァ書房、1983年)
- 『世界の歴史と文化・フランス』(新潮社、1993年)
- 『歴史として、記憶として』(御茶の水書房、2013年)
共訳書
[編集]- エマニュエル・ル・ロワ・ラデュリ『新しい歴史――歴史人類学への道』(樺山紘一・木下賢一・中原嘉子・福井憲彦共訳、新評論、1980年/藤原書店、1991年、新版2002年)
- ルイ・シュヴァリエ『労働階級と危険な階級――19世紀前半のパリ』(喜安朗・木下賢一共訳、みすず書房、1993年)