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矢野眞和

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

矢野 眞和(やの まさかず、1944年 - )は、日本社会工学者教育経済学者、教育社会学者東京工業大学名誉教授。東京工業大学工学部教授、東京大学大学院教育学研究科教授、日本高等教育学会会長などを歴任した。

人物・経歴

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東京都生まれ。三重県松阪市育ち[1][2]。1968年東京工業大学工学部経営工学科を卒業し、自動車会社に入社[3]。同年東京工業大学社会工学基礎講座助手[3][4]。1974年国立教育研究所研究員。1981年広島大学大学教育研究センター助教授[4]。1984年工学博士[5]。1986年東京工業大学工学部助教授。1991年東京工業大学工学部教授[4]。1998年から2003年まで東京大学大学総合教育研究センター教授併任[6]

2003年東京大学大学院教育学研究科教授[4]日本高等教育学会会長[7]。のち、昭和女子大学人間社会学部現代教養学科教授[8]桜美林大学大学院アドミニストレーション研究科教授、日本私立大学協会客員研究員[9]東京工業高等専門学校特命教授[10]政策研究大学院大学客員教授[11]東京薬科大学特命教授。東京工業大学名誉教授[12]日本教育社会学会理事なども務めた[13]

著書

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  • 『生活時間の構造分析』大蔵省印刷局 1975年
  • 『教育の経済学』第一法規 1982年
  • 『現代女性の地位』(袖井孝子と共編)勁草書房 1987年
  • 『生涯学習化社会の教育計画』(荒井克弘と共編著)教育開発研究所 1990年
  • 『試験の時代の終焉 : 選抜社会から育成社会へ』有信堂高文社 1991年
  • 『生活時間の社会学 : 社会の時間・個人の時間』(編著)東京大学出版会 1995年
  • 『高等教育の経済分析と政策』玉川大学出版部 1996年
  • 『学歴社会と教育市場』岩波書店 1998年
  • 『大学院改革を探る』JUAA選書 1999年
  • 『戦後日本の教育社会』東京大学出版会 2000年
  • 『教育社会の設計』東京大学出版会 2001年
  • 『大学改革の海図』玉川大学出版部 2005年
  • 『「研究の地域貢献」からの再出発 : 市立高崎経済大学』群馬県立図書館 2006年
  • 『「習慣病」になったニッポンの大学 : 18歳主義・卒業主義・親負担主義からの解放』日本図書センター 2011年
  • 『大学の条件 : 大衆化と市場化の経済分析』東京大学出版会 2015年
  • 『教育劣位社会 : 教育費をめぐる世論の社会学』(濱中淳子, 小川和孝と共著)岩波書店 2016年
  • 『高専教育の発見 : 学歴社会から学習歴社会へ』(濱中義隆, 浅野敬一と共編)岩波書店 2018年

脚注

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  1. ^ 大学の条件―大衆化と市場化の経済分析紀伊國屋書店
  2. ^ 高等教育シリーズ大学改革の海図紀伊國屋書店
  3. ^ a b 50周年記念パーティー: 4人の先生方のスピーチ録社工会 -東工大社会工学科・専攻同窓会
  4. ^ a b c d 矢野 眞和 教授東京大学
  5. ^ 教育の収益率にもとづいた教育計画の経済学的分析 矢野, 眞和 ヤノ, マサカズ
  6. ^ 歴代スタッフ東京大学
  7. ^ ニューズレター No.12 日本高等教育学会.2024年2月11日閲覧。
  8. ^ 日本の大学が直面している真の課題とはベネッセ
  9. ^ アルカディア学報No.527大衆のための大学政策を考える日本私立大学協会
  10. ^ 心理学・教育学委員会公正原理を重視する公教育システムの再構築分科会日本学術会議
  11. ^ 高専における 文部科学省大学間連携共同教育推進事業 KOSEN 発 “イノベーティブ ・ ジャパン” プロジェクト主催文部科学省
  12. ^ 高専教育の発見学歴社会から学習歴社会へ岩波書店
  13. ^ 大学教育再生加速プログラム日本福祉大学
先代
有本章
日本高等教育学会会長
2003年 - 2007年
次代
山本眞一