石原隆
石原 隆(いしはら たかし、1960年10月14日 - )は、日本のテレビドラマプロデューサー。
日本映画放送株式会社代表取締役社長、フジテレビジョン取締役編成統括担当、フジ・メディア・テクノロジー取締役。元・株式会社FILM代表取締役。愛知県名古屋市出身。東京外国語大学ドイツ語学科卒業。
来歴・人物
[編集]1984年フジテレビ入社後、編成部所属。テレビドラマの企画、バラエティ番組の編成に携わる[1][2][3][4][5]。1987年、『スケバン刑事III 少女忍法帖伝奇』から編成部のプロデューサーになるが、石原が担当になった途端に視聴率が3%落ち、シリーズ自体が打ち切りになるなど、当初はなかなか高視聴率番組に恵まれなかった。
1990年の『世にも奇妙な物語』のヒットを機に、ジャンルを問わずにヒット作を出し始め、三谷幸喜作品、草彅剛出演のテレビドラマには欠かせない存在。『踊る大捜査線』の陰の立役者としても有名で、映画のヒットパーティの際、織田裕二から感謝の意を伝えられている。石原のプロデュースしたドラマや映画は、エンターテイメント性に優れフジテレビの局イメージと連動して広く認知されている。
編成局編成副部長→編成次長→ドラマ制作センター企画担当部長→編成制作局局次長兼ドラマ制作センター室長→映画事業局局次長兼映画制作部長→映画事業局制作担当局長→編成制作局ドラマ制作担当局長→映画事業局長→執行役員編成局長を経て2017年6月より現職。
編成制作局が編成局・制作局へと再分割されるのに伴い、2016年6月28日付で新設される執行役員編成局長に就任(制作局長は金田耕司、後任の映画事業局長および株式会社FILM代表取締役は1年先輩の小川晋一が就任)[6]。
2017年6月28日付でフジテレビ取締役に昇進し、編成局・制作局・映画事業局・広報局を統合した新しい編成局の総責任者である編成統括局長[7] に就任。
2018年4月30日付で編成(統括)局長を塚越裕爾に交代するが、取締役は継続する。
2021年6月28日付で日本映画放送株式会社代表取締役社長に就任。
テレビドラマ
[編集]企画
[編集]- スケバン刑事III 少女忍法帖伝奇(1986年)
- 少女コマンドーIZUMI(1987年)
- 藤子不二雄の夢カメラ(1988年)
- 花のあすか組!(1988年)
- あそびにおいでョ!(1988年)
- 奇妙な出来事(1989年)
- 世にも奇妙な物語(1990年)現在は春と秋の改編期で放送している。
- 大人は判ってくれない(1992年)
- ボクたちのドラマシリーズ「放課後」(1992年)
- NIGHT HEAD(1992年−1993年)
- ボクたちのドラマシリーズ「白鳥麗子でございます!」(1993年)
- チャンス!(1993年)
- 振り返れば奴がいる(1993年)
- じゃじゃ馬ならし(1993年)
- 17才-at seventeen-(1994年)
- 古畑任三郎(1994年−2006年)
- お金がない!(1994年)
- 29歳のクリスマス(1994年)
- ヘルプ!(1995年)
- 王様のレストラン(1995年)
- 金曜エンタテイメント「サラリーマン刑事」シリーズ(西村雅彦主演)
- コーチ(1996年)
- 彼女たちの結婚(1997年)
- 総理と呼ばないで(1997年)
- こんな恋のはなし(1997年)
- それが答えだ!(1997年)
- 今夜、宇宙の片隅で(1998年)
- ニュースの女(1998年)
- TEAM(1999年)
- 小市民ケーン(1999年)
- 合い言葉は勇気(2000年)
- やまとなでしこ(2000年)
- HERO(2001年)
- 私を旅館に連れてって(2001年)
- さよなら、小津先生(2001年)
- スタアの恋(2001年)
- 恋ノチカラ(2002年)
- 空から降る一億の星(2002年)
- HR(2002年)
- ダイヤモンドガール(2003年)
- 美女か野獣(2003年)
- ワンダフルライフ(2004年)
- めだか(2004年)
- 明智光秀〜神に愛されなかった男〜(2007年)
制作統括
[編集]- 女の一代記(2005年)
- ザ・ヒットパレード〜芸能界を変えた男・渡辺晋物語〜(2006年)
制作
[編集]- オリエント急行殺人事件(2015年)
協力プロデューサー
[編集]- ロケット・ボーイ(2001年)
アソシエイトプロデューサー
[編集]- 僕の生きる道(2003年)
- 僕と彼女と彼女の生きる道(2004年)
- 恋におちたら〜僕の成功の秘密〜(2005年)
- 僕の歩く道(2006年)
- 鹿男あをによし(2008年)
- CHANGE(2008年)
編成
[編集]- Over Time-オーバー・タイム(1999年)
特撮
[編集]いずれも企画担当。
- おもいっきり探偵団 覇悪怒組(1987年)
- じゃあまん探偵団 魔隣組(1988年)
- 魔法少女ちゅうかなぱいぱい!(1989年)
- 魔法少女ちゅうかないぱねま!(1989年)
- 美少女仮面ポワトリン(1990年)
- 不思議少女ナイルなトトメス(1991年)
- うたう!大龍宮城(1992年)
時代劇
[編集]いずれも企画担当。
- 太閤記 サルと呼ばれた男(2003年)
- 徳川綱吉 イヌと呼ばれた男(2004年)
バラエティ
[編集]- 料理の鉄人(1993年−1997年)
- 西村雅彦のさよなら20世紀(1998年−1999年)
- 江角マキコの恋愛の科学(1998年−1999年)
- う!ウマいんです。(2004年)など
- 27時間テレビ にほんのれきし(副委員長)
アニメ
[編集]映画
[編集]企画
[編集]- Love Letter(1995年、日本ヘラルド映画)
- 打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?(1995年、日本ヘラルド映画、ヘラルド・エース。出演・山崎裕太、奥菜恵)
- FRIED DRAGON FISH(1996年、日本ヘラルド映画、エースピクチャーズ)
- ホワイトアウト(2000年、東宝)
- ホテルビーナス(2004年、松竹)
- 笑の大学(2004年、東宝)
- BABY BABY BABY! -ベイビィ ベイビィ ベイビィ-(2009年、東映)
- プリンセス トヨトミ(2011年、東宝)
- ステキな金縛り(2011年、東宝)
- ロック 〜わんこの島〜(2011年、東宝)
- ロボジー(2012年、東宝)
- 清須会議(2013年、東宝)
企画協力
[編集]スーパーバイザー
[編集]- ヘブンズ・ドア(2009年、アスミック・エース)
アソシエイトプロデューサー
[編集]プロデューサー
[編集]- スケバン刑事 風間三姉妹の逆襲(1988年、東映)
- 白鳥麗子でございます!(1995年、東映。松雪泰子主演)
- ラヂオの時間(1996年、東宝)
- メッセンジャー(1999年、出演・飯島直子、草彅剛、矢部浩之)
- 世にも奇妙な物語 映画の特別編(2000年、東宝)
- ホワイトアウト(2000年、東宝。織田裕二主演)
- 踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!
協力プロデューサー
[編集]統括プロデューサー
[編集]- HERO(2007年、東宝)
エグゼクティブプロデューサー
[編集]- みんなのいえ(2001年、東宝)
- THE 有頂天ホテル(2006年、東宝)
- 県庁の星(2006年、東宝)
- ザ・マジックアワー(2008年、東宝)
- ホノカアボーイ(2009年、東宝)
- ヴィヨンの妻 〜桜桃とタンポポ〜(2009年、東宝)
- のだめカンタービレ 最終楽章(2009年、東宝)
- ホッタラケの島 〜遥と魔法の鏡〜(2009年、東宝)
- 矢島美容室 THE MOVIE 〜夢をつかまネバダ〜(2010年、松竹)
- カラフル(2010年、東宝)
- 座頭市 THE LAST(2010年、東宝)
- ノルウェイの森(2010年、東宝)
- SP 野望編(2010年、東宝)
- SP 革命編(2011年、東宝)
- アンダルシア 女神の報復(2011年、東宝)
製作
[編集]- カノジョは嘘を愛しすぎてる(2013年、東宝)
- ジャッジ!(2014年、松竹)
- 土竜の唄 潜入捜査官REIJI(2014年、東宝)
- チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像(2014年、東宝)
- 春を背負って(2014年、東宝)
- 幕末高校生(2014年、東映)
- 舞妓はレディ(2014年、東宝)
- バンクーバーの朝日(2014年、東宝)
- テルマエ・ロマエ II(2014年、東宝)
- 脳内ポイズンベリー(2015年、東宝)
- ギャラクシー街道(2015年、東宝)
- アンフェア the end(2015年、東宝)
- エイプリルフールズ(2015年、東宝)
- 高台家の人々(2016年、東宝)
- グッドモーニングショー(2016年、東宝)
- 海よりもまだ深く(2016年、ギャガ)
- サバイバルファミリー(2017年、東宝)
- ミックス。(2017年、東宝)
- 今夜、ロマンス劇場で(2018年、ワーナー・ブラザース映画)
- いぬやしき(2018年、東宝)
- 累 -かさね-(2018年、東宝)
- 人魚の眠る家(2018年、松竹)
- 記憶にございません!(2019年、東宝)
- コンフィデンスマンJP -ロマンス編- (2019年、東宝)
- 午前0時、キスしに来てよ(2019年、松竹)
- 一度死んでみた(2020年、松竹)
- コンフィデンスマンJP -プリンセス編-(2020年、東宝)
- キャラクター(2021年、東宝)
- 鬼平犯科帳 血闘(2024年5月10日〈予定〉、松竹)
製作統括
[編集]関連人物
[編集]- 石田達郎(石原入社時のフジテレビ社長)
- 亀山千広(上司)
- 大多亮(上司)
- 本間欧彦(先輩、現・北海道文化放送取締役編成局長)
- 鈴木雅之(部下、現・フジテレビ役員待遇編成局制作センター第1制作室GD)
- 臼井裕詞(部下)
- 関口大輔(元部下、現・ワーナー ブラザース ジャパンプロデューサー)
- 星護(映画監督・共同テレビ)
- 若松節朗(映画監督・共同テレビ)
関連文献
[編集]脚注
[編集]- ^ こうして「みなおか」「めちゃイケ」は終わった…フジテレビのキーマンが明かした史上最大の改編の裏側 - スポーツ報知、2018年4月7日
- ^ 「看板バラエティーも終了させなければならない。苦渋の決断でした」…フジテレビ石原隆取締役インタビュー(1) - スポーツ報知、2018年4月8日
- ^ 「あと3年やっていれば大ヒットになるとか、それは誰にも分からない」…フジテレビ石原隆取締役インタビュー(2) - スポーツ報知、2018年4月8日
- ^ 「何とか今回の大改編をきっかけにしたいと心から思っています」…フジテレビ石原隆取締役インタビュー(3) - スポーツ報知、2018年4月8日
- ^ 「見たいと思ってもらえる番組を作る。それしかない」…フジテレビ石原隆取締役インタビュー(4) - スポーツ報知、2018年4月8日
- ^ フジ局長人事内示、編制局二分し新局長決定 文化通信.com(2016年05月28日付)
- ^ 日刊文化通信速報(文化通信社)2017年6月16日号。
外部リンク
[編集]- 石原隆 - allcinema
- 石原隆 - KINENOTE
- 石原隆 - 日本映画データベース
- Takashi Ishihara - IMDb