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石川香織

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
石川 香織
いしかわ かおり
2022年6月、音更川総合水防演習にて
生年月日 (1984-05-10) 1984年5月10日(40歳)
出生地 日本の旗 日本 神奈川県横浜市[1]
出身校 聖心女子大学文学部哲学科
所属政党民進党→)
旧立憲民主党→)
立憲民主党近藤G菅G
称号 学士 (哲学) (聖心女子大学)
配偶者 石川知裕(元衆議院議員)
公式サイト 衆議院議員 石川かおり オフィシャルサイト

選挙区 北海道第11区
当選回数 3回
在任期間 2017年10月22日[2] - 現職

その他の職歴
立憲民主党ネクスト地方創生・消費者・沖縄北方担当大臣
野田佳彦「次の内閣」
2024年9月30日 - 現職)
テンプレートを表示
さかなか かおり
阪中 香織
プロフィール
職歴 日本BS放送アナウンサー
2007年 - 2011年)
活動期間 2005年7月 - 2011年
ジャンル 報道、バラエティ
担当番組・活動

石川 香織(いしかわ かおり、1984年5月10日 - )は、日本政治家、元アナウンサー立憲民主党所属の衆議院議員(3期)。第48回衆議院議員総選挙に出馬して初当選した[3]。元衆議院議員の石川知裕は配偶者。旧姓名の阪中香織で元日本BS放送のアナウンサーとして活動した。

経歴・人物

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神奈川県横浜市出身[1]で、のちに東京都大田区へ移住し大田区立山王小学校を卒業[4]する。中学校から聖心女子学院で学び、聖心女子大学文学部哲学科を卒業する[4]

2007年4月に日本BS放送 (BS11) に入社する。当初は総合職として勤務し、2007年12月にBS11が放送を開始するとアナウンス業務も担い、報道、バラエティ、ショッピング番組などを担当した。

2009年6月に父親で投資コンサルタント会社を経営する阪中彰夫は、「ペイントハウス」社が2005年に実施した増資をめぐる問題で東京地検特捜部に偽計取引容疑で逮捕された[5][注釈 1]。2007年11月の時点で証券取引等監視委員会強制捜査した情報を日本BS放送も得て、香織は2009年春頃に担当していた番組を降板したが11月にアナウンサー職に復帰し、スポーツ中継番組[6]や報道番組に出演する。

2011年10月3日に石川知裕と結婚[7][8]し、日本BS放送を退職して石川の選挙区である北海道11区内の北海道帯広市へ移住する。のちに長男と長女を出産[3]する。

2017年9月26日に民進党から第48回衆議院議員総選挙の北海道11区の公認内定を受ける[9]が、直後に民進党が分裂する。10月3日に立憲民主党公認で立候補する意向を表明[10]する。中川郁子自由民主党公認、公明党新党大地推薦)との一騎打ちを制して初当選した。中川は比例復活しなかった[3][11][12]

2020年8月24日に旧立憲民主党と旧国民民主党は、2つの無所属グループを加えて合流新党を結成することで合意した[13]。9月10日の新「立憲民主党代表選挙枝野幸男の推薦人に名を連ねた[14]

2021年10月31日の第49回衆議院議員総選挙に立憲民主党公認で立候補し、中川を破り再選される。中川は比例復活で当選する[15][16]。11月30日の、枝野幸男代表の辞任に伴う代表選挙逢坂誠二の推薦人に名を連ねた[17]

2024年9月23日に実施された代表選挙では枝野幸男の推薦人に名を連ねた[18]。同月30日、野田次の内閣」ネクスト地方創生・消費者・沖縄北方担当大臣に就任[19]

2024年10月27日の第50回衆議院議員総選挙に立憲民主党公認で立候補し、中川を破り3選[20]

政策・主張

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憲法

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  • 憲法改正についての各メディアのアンケートの結果は以下のとおり。
    • 2017年 - 朝日新聞社には「どちらかといえば反対」と回答[21]
    • 2021年 - 朝日新聞社には「反対」と回答[22]
    • 2024年 - NHKには「反対」と回答[23]
  • 憲法を改正し緊急事態条項を設けることについて、2021年の毎日新聞社、2024年のNHKのアンケートで「反対」と回答[25][23]

外交・安全保障

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  • 「他国からの攻撃が予想される場合には敵基地攻撃もためらうべきではない」との問題提起に対し、2021年のアンケートで「反対」と回答[22]
  • 北朝鮮に対しては対話よりも圧力を優先すべきだ」との問題提起に対し、2017年、2021年のアンケートで「どちらとも言えない」と回答[21][22]
  • 徴用工訴訟などの歴史問題をめぐる日韓の関係悪化についてどう考えるかとの問いに対し、2021年の毎日新聞社のアンケートで「より柔軟な態度で臨む」と回答[25]

ジェンダー

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  • 選択的夫婦別姓制度の導入についての各メディアのアンケートの結果は以下のとおり。
    • 2017年 - 朝日新聞社には「どちらかといえば賛成」と回答[21]
    • 2021年 - 朝日新聞社には「賛成」と回答[22]
    • 2024年 - NHKには「賛成」と回答[23]
  • 同性婚を可能とする法改正についての各メディアのアンケートの結果は以下のとおり。
    • 2017年 - 朝日新聞社には「どちらかといえば賛成」と回答[21]
    • 2021年 - 朝日新聞社には「賛成」と回答[22]
    • 2024年 - NHKには「賛成」と回答[23]
  • LGBTなど性的少数者をめぐる理解増進法案を早期に成立させるべきか」との問題提起に対し、2021年のアンケートで「賛成」と回答[22]
  • クオータ制の導入について、2021年のNHKのアンケートで「どちらかといえば賛成」と回答[24]。2024年のNHKのアンケートで「賛成」と回答[24]

その他

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議員連盟

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  • 水産業・漁村振興議員連盟(事務局次長)
  • 食の安全・安心を創る議員連盟[29]
  • 自転車活用推進議員連盟[30]
  • アイヌ政策推進議員連盟[31]
  • 立憲民主党 科学技術・イノベーション議員連盟
  • 子どもへのワクチン接種とワクチン後遺症を考える超党派議員連盟[32]
  • 人権外交を超党派で考える議員連盟 [33]

出演番組

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学生時代

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BS11

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他、番組や番組宣伝CMのナレーション、提供読みも担当

BS11退社後

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衆議院議員当選後

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  • 加藤浩次vs政治家〜政治の面白いところ集めました〜」(フジテレビ、2017年11月5日)[34]

人物

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  • 大学在学中、テレビ朝日アスクに通い、アナウンサーを目指す傍ら、『みんなが出るテレビ』 (tvk)の女子大生リポーター、『News Access』(BS朝日)のキャスターとして出演。共演していた成嶋早穂(元東海テレビアナウンサー)とは現在でも親交が深い[35]
  • 2012年10月時点で石川は日本BS放送(BS11)局では歴代で唯一の直接雇用正社員)アナウンサーであった。
  • 趣味については一人カラオケを挙げている[36]
  • 好きなゲーム・漫画・アニメとして、寄生獣ルナティック雑技団島耕作を挙げている[37]
  • 尊敬する人物については渡辺カネを挙げている[36]
  • 知裕は「陸山会事件」の東京地裁での第一審判決で有罪判決を受ける(2014年10月に有罪が確定[38])こととなるが、すでに知裕と交際していた香織は自身の仕事柄、交際相手の裁判のニュースを読まなければならず「平静を装うのに必死だった」という。
  • 当初は夫の知裕が衆議院議員総選挙に出馬するつもりでいたが、陸山会事件有罪判決による知裕の公民権停止処分[注釈 2]が解除される前の2017年9月28日に衆議院が解散され、第48回衆議院議員総選挙として10月22日投開票の日程で行われることになり、かつ知裕の公民権停止処分が解除される前の選挙となったという事情を考慮した結果、10月3日、妻の香織が知裕に代わって出馬した。
  • JR総連から組織推薦候補として支援を受けている[40]

選挙

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当落 選挙 執行日 年齢 選挙区 政党 得票数 得票率 定数 得票順位
/候補者数
政党内比例順位
/政党当選者数
第48回衆議院議員総選挙 2017年10月22日 33 北海道第11区 立憲民主党 9万8215票 54.47% 1 1/2 /
第49回衆議院議員総選挙 2021年10月31日 37 北海道第11区 立憲民主党 9万1538票 51.75% 1 1/2 /
第50回衆議院議員総選挙 2024年10月27日 40 北海道第11区 立憲民主党 8万4522票 52.25% 1 1/3 /

政治資金

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夫への事務所賃料支払い

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2022年11月26日、自身が代表を務める立憲民主党北海道第11区総支部(十勝地域)で、2018年1月から2021年11月の間、夫である元衆院議員の石川知裕が所有する事務所を借り、家賃として計141万円(月3万円)を支払っていたことが、政治資金収支報告書で分かったと報じられた。知裕は取材に対し、「身内への支払いは道義的に問題があると指摘されているだけで法的には問題ない」と主張。香織側も同様の説明をしていた。事務所の賃料については、自民党の寺田稔総務相秋葉賢也復興相の団体が親族に支出していたことを問題視されている中での発覚であった[41]

脚注

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注釈

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  1. ^ 彰夫は一部メディアで自身の無実を訴えたものの、2010年2月18日、東京地裁で、懲役2年6月、執行猶予4年、罰金400万円、追徴金約3億100万円(求刑・懲役2年6月、罰金500万円、追徴金約9億6100万円)の有罪判決を受けた。
  2. ^ 石川知裕は陸山会事件で禁錮2年(執行猶予3年)の有罪判決が確定し[38]、公民権が2017年10月24日まで停止されていた[39]

出典

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  1. ^ a b 石川香織(小選挙区・北海道) 【衆議院選挙2017】:読売新聞
  2. ^ “国会議員の任期満了日等”. 鳥取県公式サイト. https://www.pref.tottori.lg.jp/178443.htm 2021年8月18日閲覧。 
  3. ^ a b c “夫の“代打出馬”石川香織氏、夫婦愛で初当選!自民中川氏との妻対決制した”. スポーツ報知. 報知新聞社. (2017年10月23日). https://web.archive.org/web/20171024062413/http://www.hochi.co.jp/topics/20171023-OHT1T50033.html 2017年10月30日閲覧。 
  4. ^ a b 石川香織. “プロフィール”. 石川かおり. 2017年10月30日閲覧。
  5. ^ 投資コンサル社長を逮捕、ペイントハウスに架空増資させた疑い 日本経済新聞 2009年6月24日(Internet Archives)”. web.archive.org (2009年6月27日). 2024年12月29日閲覧。
  6. ^ 第34回ABS ジャパンオープンボウリング選手権”. 日本BS放送. 2017年10月30日閲覧。
  7. ^ 有罪判決…控訴中の石川知裕議員、11歳下の女子アナと交際5カ月スピード婚! - MSN産経ニュース”. web.archive.org (2011年10月1日). 2024年12月29日閲覧。
  8. ^ 石川知裕衆院議員:BS11の阪中アナウンサーと結婚へ - 毎日jp(毎日新聞)”. web.archive.org (2011年10月4日). 2024年12月29日閲覧。
  9. ^ “衆院選:民進党、小選挙区公認候補予定者を発表”. 毎日新聞. (2017年9月26日). https://mainichi.jp/senkyo/articles/20170927/k00/00m/010/064000c 2019年9月1日閲覧。 
  10. ^ “過半数が立憲民主党へ 北海道の民進系候補”. 日本経済新聞. 日本経済新聞社. (2017年10月3日). https://www.nikkei.com/article/DGXMZO21841230T01C17A0PP8000/ 2017年10月10日閲覧。 
  11. ^ “北の夫人対決… 石川香織氏が当選確実 中川郁子氏は敗退”. 産経ニュース. 産業経済新聞社. (2017年10月22日). https://www.sankei.com/article/20171022-7DDGBXN7MJL6XFBTTJVFYH54AM/ 2017年10月30日閲覧。 
  12. ^ “北海道11区 食糧基地で女性競う”. 日本農業新聞. (2017年10月20日). https://www.agrinews.co.jp/p42229.html 2018年1月10日閲覧。 
  13. ^ 山下龍一、小林豪 (2020年8月24日). “立国の新党、無所属2グループも合流へ 150人前後に”. 朝日新聞. https://www.asahi.com/articles/ASN8S6TNFN8SUTFK00J.html 2021年11月9日閲覧。 
  14. ^ “【合流新党】立民・枝野代表推薦人名簿”. 産経新聞. (2020年9月7日). https://www.sankei.com/article/20200907-FZVL7WX7CBPEZAF3QMXBUHBOEI/ 2021年11月26日閲覧。 
  15. ^ 衆議院選挙2021 北海道(札幌・函館など)開票速報・選挙結果”. 衆議院選挙2021特設サイト. NHK. 2021年11月1日閲覧。
  16. ^ 【2021年 衆院選】北海道ブロック(比例区)開票速報”. 衆議院選挙(2021年総選挙)特設サイト. 朝日新聞社. 2021年11月18日閲覧。
  17. ^ “立憲代表選、4陣営の推薦人は計90人 国会議員の7割固まる”. 朝日新聞. (2021年11月19日). https://www.asahi.com/articles/ASPCM46VPPCMULEI002.html 2021年11月19日閲覧。 
  18. ^ “枝野幸男氏の推薦人名簿 立憲民主党代表選”. 日本経済新聞. (2024年9月7日). https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA070ZB0X00C24A9000000/ 2024年9月7日閲覧。 
  19. ^ “立民「次の内閣」に女性8人”. 時事通信. (2024年9月30日). https://www.jiji.com/sp/article?k=2024093001097 2024年10月14日閲覧。 
  20. ^ 日本放送協会. “衆議院選挙 北海道11区 立民・石川香織氏3回目の当選|NHK 北海道のニュース”. NHK NEWS WEB. 2024年10月28日閲覧。
  21. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 石川香織”. 2017衆院選 候補者アンケート(朝日・東大谷口研究室共同調査). 朝日新聞社. 2021年10月22日閲覧。
  22. ^ a b c d e f g 石川香織”. 朝日・東大谷口研究室共同調査 - 2021衆議院選挙. 朝日新聞社. 2021年10月22日閲覧。
  23. ^ a b c d e 北海道11区”. NHK 衆議院選挙2024 候補者アンケート. 2024年10月18日閲覧。
  24. ^ a b c d 北海道11区”. NHK 衆議院選挙2021 候補者アンケート. 2021年10月21日閲覧。
  25. ^ a b c 立憲 北海道11区 石川香織”. 第49回衆院選. 毎日新聞社. 2022年6月7日閲覧。
  26. ^ 「赤木ファイル」の存在、国側が認める 森友文書改ざん訴訟 確認に1年以上”. 東京新聞 (2021年5月6日). 2023年5月8日閲覧。
  27. ^ 石井潤一郎 (2021年5月13日). “菅首相、再調査を否定 「赤木ファイル」所在確認も”. 朝日新聞. 2023年5月12日閲覧。
  28. ^ 皆川剛 (2021年10月11日). “岸田首相、森友問題再調査を否定 赤木さん妻「再調査を期待していたので残念」”. 東京新聞. 2023年5月12日閲覧。
  29. ^ 石川香織 - Twitter”. 2022年4月28日閲覧。
  30. ^ 石川香織 - Twitter”. 2022年4月28日閲覧。
  31. ^ 石川香織 - Twitter”. 2022年4月28日閲覧。
  32. ^ 子供へのワクチン接種の「努力義務」撤回と5歳未満の子どもへの接種の見送りを超党派議連が要望”. www.atpress.ne.jp (2022年9月26日). 2024年12月29日閲覧。
  33. ^ 人権外交を超党派で考える議員連盟公式ホームページ”. 人権外交を超党派で考える議員連盟公式ホームページ. 2024年12月29日閲覧。
  34. ^ 「加藤浩次vs政治家~政治のオモシロイところ集めました~」フジテレビ
  35. ^ 前田早穂 (2012年2月5日). “☆HAPPY WEDDING☆”. 前田早穂. 2017年10月30日閲覧。
  36. ^ a b 衆院選 道11区候補の横顔(十勝毎日新聞)”. 十勝毎日新聞電子版 (2024年10月19日). 2024年10月18日閲覧。
  37. ^ 第50回衆議院議員総選挙の候補者に向けて実施した表現の自由についてのアンケート結果”. AFEE エンターテイメント表現の自由の会. 2024年10月18日閲覧。
  38. ^ a b “陸山会事件 石川知裕元議員の有罪確定へ 最高裁が上告棄却決定”. 産経ニュース. 産業経済新聞社. (2014年10月1日). https://web.archive.org/web/20141231091004/http://www.sankei.com/affairs/news/141001/afr1410010032-n1.html 2017年10月30日閲覧。 
  39. ^ “石川香織氏、日本一の女性議員に…夫・知裕元衆院議員は公民権停止中”. スポーツ報知. 報知新聞社. (2017年10月16日). https://web.archive.org/web/20171017052050/http://www.hochi.co.jp/topics/20171016-OHT1T50228.html 2017年10月30日閲覧。 
  40. ^ JR総連”. jr-souren.com. 2024年12月29日閲覧。
  41. ^ “立民石川氏、夫に事務所費支払い 計141万円「問題ない」”. 共同通信. (2022年11月26日). https://nordot.app/969066309559779328?c=39550187727945729 2022年12月1日閲覧。 

参考文献

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  • 石川香織「“悪党”小沢一郎の愛弟子と結ばれて 私があえて渦中の人を選んだわけ」『婦人公論』第1349号、中央公論新社、2012年5月22日、2012年10月13日閲覧 

関連項目

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外部リンク

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