磯山晶
いそやま あき 磯山 晶 | |
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別名義 |
小泉すみれ (漫画家としてのペンネーム) |
生年月日 | 1967年10月7日(57歳) |
出生地 | 日本 東京都 |
職業 |
テレビプロデューサー 映画プロデューサー |
ジャンル | テレビドラマ・映画 |
活動期間 | 1996年 - |
配偶者 | 有 |
事務所 | フリーランス |
主な作品 | |
テレビドラマ 『プロデューサーになりたい』 『池袋ウエストゲートパーク』 『木更津キャッツアイ』シリーズ 『タイガー&ドラゴン』 『流星の絆』 『空飛ぶ広報室』 『ごめんね青春!』 映画 『木更津キャッツアイ 日本シリーズ』 『木更津キャッツアイ ワールドシリーズ』 『大奥』 『大奥〜永遠〜[右衛門佐・綱吉篇]』 |
磯山 晶(いそやま あき、女性、1967年[1]10月7日 - )は、日本のテレビプロデューサー、映画プロデューサー、元漫画家。元TBSテレビ編成局編成部ドラマ担当部長[2]。東京都出身[1]。小泉すみれ(こいずみ すみれ)のペンネームで漫画家として活動したことがある[3]。2024年7月、株式会社a.i(エードットアイ)を設立[4]。
略歴
[編集]生い立ち
[編集]小学生のとき、大手中学受験塾である四谷大塚に通っていた。このことが後に『四谷くんと大塚くん/天才少年探偵登場の巻』をプロデュースするきっかけのひとつとなった。フェリス女学院高等学校、上智大学文学部新聞学科卒業[1]。高校在学中は美術部に所属し、漫画で賞も受賞。画家になりたいとも考えていたが、「安定を求めて」一般大学への進学を決め、推薦入試で上智大学文学部新聞学科へ進学した[5]。大学在学中には、篠山紀信撮影の「女子大生シリーズ」で『週刊朝日』の表紙を飾ったことがある[3][6]。
TBSテレビ
[編集]大学卒業後、1990年TBSテレビ(当時は東京放送)に入社[1]、制作一部に配属となる。同期には、磯山と同じくドラマ担当プロデューサーの植田博樹や、アナウンサーとして活躍し、プライベートでも交流のある渡辺真理がいる。テレビドラマのADを務めていたが、途中病気でダウンしてしまい、『クイズダービー』のADに異動。制作一部に復帰後、八木康夫の下でAPを務めたのち『キャンパスノート』(1996年)でプロデューサーとしてデビューする[1]。以後、数多くの作品をプロデュースしている。ドラマ脚本家としての宮藤官九郎と組むことが多く、『池袋ウエストゲートパーク』以降、『木更津キャッツアイ』『マンハッタンラブストーリー』など数多くのオリジナルドラマを共に生み出している。2006年3月、日本女性放送者懇談会の「放送ウーマン賞2005」を受賞した[7]。2016年からは、編成部所属として、テレビドラマの編成に関わる。『俺の家の話』で2021年度芸術選奨文部科学大臣賞放送部門を受賞した[8]。既婚者で、夫もTBS社員である[3]。2024年に退社してフリーになることが発表された[9]。
漫画家活動
[編集]ADの仕事のハードさにTBSを退社しようとした際、漫画を描いて応募したところ、講談社の担当編集者から「君のテレビ局ライフを漫画にしなさい」とすすめられ、『プロデューサーになりたい』と題した作品を「小泉すみれ」名義で『ミスターマガジン』に連載した。単行本は全4巻で発売され、同作品は磯山自身のプロデュースにより1997年春に坂井真紀主演でドラマ化され、第35回ギャラクシー賞奨励賞を受賞している[10]。単行本はその後絶版となったが、2004年に「磯山晶」名義で再発売された。
現在でも、担当ドラマの公式サイトで4コマ漫画を発表することがある。また『木更津キャッツアイ』のマスコットキャラクターの猫は彼女の手によるものである。
ペンネームである「小泉すみれ」の「小泉」は小泉今日子から拝借したものである。同姓同名の文筆家・TVコラムニストの小泉すみれがいるが[11]、別人である。
主な作品
[編集]演出・プロデューサー補
[編集]- ホットドッグ(1990年)演出補
- パパとなっちゃん(1991年)演出補
- 愛するということ(1993年)プロデューサー補
- ホームワークSpecial(1993年)制作補
- カミさんの悪口(1993年)プロデューサー補
- Sweet Home(1994年)プロデューサー補
- 乱歩 妖しき女たち(1994年)制作補
- 男嫌い(1994年)制作補
- 僕が彼女に、借金をした理由。(1994年)制作補
- 結婚しようよ(1996年)プロデューサー補
プロデュース
[編集]テレビドラマ
[編集]- カミさんの悪口2(1995年)
- パパ・サヴァイバル(1995年)
- キャンパスノート(1996年)
- 協奏曲(1996年)
- プロデューサーになりたい(1997年)
- 不機嫌な果実(1997年)
- カミさんなんかこわくない(1998年)
- ラブとエロス(1998年)
- 天国に一番近い男シリーズ(1999年 - 2001年)
- 天国に一番近い男(1999年)
- 天国に一番近い男 炎の命がけドラマスペシャル(1999年)
- さらば天国に一番近い男(2000年)
- 天国に一番近い男 教師編(2001年)
- 天国に一番近い男(1999年)
- コワイ童話「人魚姫」「親ゆび姫」(1999年)
- 悪いオンナ「占っちゃうぞ」(1999年)
- 池袋ウエストゲートパーク(2000年)
- 池袋ウエストゲートパーク SOUPの回(2003年)
- 木更津キャッツアイ(2002年)
- ぼくが地球を救う(2002年)
- マンハッタンラブストーリー(2003年)
- 四谷くんと大塚くん/天才少年探偵登場の巻(2004年)
- 一番大切なデート 東京の空 上海の夢(2004年)
- ドラマスペシャル タイガー&ドラゴン(2005年)
- タイガー&ドラゴン(2005年)
- 吾輩は主婦である(2006年)
- 特急田中3号(2007年) - あるテレビ番組と書籍を見た磯山が、鉄道ドラマをやりたいと企画。「鉄道趣味」指導役の南田裕介を介して鉄道漫画「鉄子の旅」と接触。案内人・横見浩彦のルポエッセー目当てに「一緒に余部に行きませんか」と声をかけると、窓口である編集員の神村が了承、横見も応じて「鉄子」「特急田中」の相互乗り入れ取材となった。
- 歌姫(2007年)
- 流星の絆(2008年)
- 小公女セイラ(2009年)
- うぬぼれ刑事(2010年)
- 専業主婦探偵〜私はシャドウ(2011年)
- 大奥〜誕生[有功・家光篇](2012年)
- 落語研究会
- 空飛ぶ広報室(2013年)
- ごめんね青春!(2014年)
- 逃げるは恥だが役に立つ ガンバレ人類! 新春スペシャル!!(2021年)
- 100万回 言えばよかった(2023年)
- 離婚しようよ(2023年、Netflix)
- 不適切にもほどがある!(2024年)
映画
[編集]- 木更津キャッツアイ 日本シリーズ(2003年)
- 木更津キャッツアイ ワールドシリーズ(2006年)
- 大奥(2010年)
- 大奥〜永遠〜[右衛門佐・綱吉篇](2012年)
編成
[編集]- 重版出来!(2016年)
- 逃げるは恥だが役に立つ(2016年)
- ごめん、愛してる(2017年)
- 監獄のお姫さま(2017年)企画・編成
- きみが心に棲みついた(2018年)
- 大恋愛〜僕を忘れる君と(2018年)
- インハンド(2019年)
チーフプロデュース
[編集]- G線上のあなたと私(2019年)
- 恋はつづくよどこまでも(2020年)
- まだまだ恋はつづくよどこまでも(2020年、Paravi)
- 恋する母たち(2020年)
- 恋する男たち(2020年、Paravi)
- 俺の家の話(2021年)
企画協力
[編集]- 病室で念仏を唱えないでください(2020年)
著書
[編集]漫画
[編集]- プロデューサーになりたい(1)(小泉すみれ名義、1995年5月2日、講談社 ワイドKC、ISBN 978-4-06-176762-1)
- プロデューサーになりたい(2)(小泉すみれ名義、1995年12月5日、講談社 ワイドKC、ISBN 978-4-06-176786-7)
- プロデューサーになりたい(3)(小泉すみれ名義、1996年8月7日、講談社 ワイドKC、ISBN 978-4-06-337306-6)
- プロデューサーになりたい(4)(小泉すみれ名義、1997年2月5日、講談社 ワイドKC、ISBN 978-4-06-337323-3)
- アイドルと恋に落ちる方法 (小泉すみれ名義、2000年10月、集英社・ヤングジャンプ・コミックス)
- 好きな女性のタイプは? (小泉すみれ名義、2003年、集英社・ヤングジャンプ・コミックス)
- プロデューサーになりたい(上)(2004年8月20日、講談社、ISBN 978-4-06-364596-5)
- プロデューサーになりたい(下)(2004年8月20日、講談社、ISBN 978-4-06-364597-2)
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e 映画『大奥』公式サイト「スタッフ」、2012年8月23日参照。
- ^ 内藤悦子 (2017年7月14日). “渡辺直美が主演 「火10」が女性ドラマの新定番枠に”. NIKKEI STYLE (日経BP社) 2017年7月20日閲覧。
- ^ a b c 林真理子「マリコのゲストセレクション 640 磯山晶」『週刊朝日』、朝日新聞出版、2012年11月9日、112-116頁、2012年11月18日閲覧。
- ^ "プロデューサー磯山晶、Netflixと5年契約を締結!". News. Netflix. 11 July 2024. 2024年7月11日閲覧。
- ^ “やっぱりテレビドラマは リアルタイムで観られてこそ(磯山 晶 TBSドラマ制作部プロデューサー)”. YOLスペシャルインタビュー 上智人が語る 「日本、そして世界」. ソフィアオンライン YOMIURI ONLINE. 2017年7月20日閲覧。
- ^ “週刊朝日表紙1988年8月26日号”. インターネット篠山紀信. 2016年6月26日閲覧。
- ^ 歴代受賞者、日本女性放送者懇談会、2012年8月23日参照。
- ^ “佐野元春さんに大臣賞 21年度芸術選奨、濱口竜介監督も”. 日本経済新聞 (2022年3月9日). 2022年3月9日閲覧。
- ^ “TBS「ふてほど」磯山晶プロデューサー退社 56歳決断 フリーへ 局関係者「ドラマを作り続けると…」”. スポニチ. 2024年6月12日閲覧。
- ^ “第35回奨励賞受賞作品”. 放送批評懇談会. 2012年11月17日閲覧。
- ^ ツケツケ草紙、2012年8月23日参照。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 磯山晶 - allcinema
- 磯山晶 - テレビドラマデータベース