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礬土直閃石

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
礬土直閃石
分類 ケイ酸塩鉱物
(イノケイ酸塩鉱物)
シュツルンツ分類 9.DD.05
Dana Classification 66.1.2.5
化学式 □Mg5Al2Si6Al2O22(OH)2
結晶系 斜方晶系
対称 2/m 2/m 2/m
単位格子 a = 18.59 Å、
b = 17.89 Å、
c = 5.3 Å、
Z = 4
晶癖 葉片状結晶ならびに斜方晶; 繊維状および鞘状の集合体
へき開 56および126° - good; {210} 完全
断口 割れやすい
モース硬度 5.5 - 6
光沢 ガラス光沢から絹糸光沢
白色灰色茶色緑色
条痕 白色
透明度 半透明、薄い端は光を通す
比重 3.18 - 3.33
光学性 二軸性 (+)
屈折率 nα = 1.671、
nβ = 1.681、
nγ = 1.690
複屈折 δ = 0.019
多色性 弱から中程度
光軸角 2V 測定: 75°、計算: 86°
文献 [1][2][3]
プロジェクト:鉱物Portal:地球科学
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礬土直閃石[4](ばんどちょくせんせき、gedrite)またはゼードル閃石[5](ゼードルせんせき)は、ケイ酸塩鉱物(イノケイ酸塩鉱物)の一種。化学組成は □Mg5Al2Si6Al2O22(OH)2結晶系斜方晶系角閃石グループの鉱物。

産出地

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礬土直閃石は、中度から高度の接触変成岩の中で、柘榴石菫青石直閃石カミントン閃石英語版サフィリン英語版珪線石藍晶石石英十字石黒雲母と共生する[3]

性質・特徴

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Mg-Fe-Mn-Li角閃石のうち、斜方晶系の礬土直閃石系列に属する。マグネシウム(Fe2+)に置換されると、鉄礬土直閃石(フェロゼードル閃石、Ferro-gedrite、□Fe2+5Al2Si6Al2O22(OH)2)となる。

サイド・ストーリー

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礬土直閃石は、1836年フランスジェドル(現在のオート=ピレネー県ギャヴァルニー=ジェドルフランス語版)で初めてその存在が報告され[2]、命名された。

組成式については2012年の角閃石グループの再定義により確定し、Mg-Fe-Mn-Li斜方角閃石サブグループ (Mg-Fe-Mn-Li Ortho-Amphibole Subgroup)[6]に位置付けられた。

脚注

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  1. ^ Gedrite (英語), MinDat.org, 2012年4月14日閲覧 (英語)
  2. ^ a b Gedrite (英語), WebMineral.com, 2012年4月14日閲覧 (英語)
  3. ^ a b Gedrite” (PDF) (英語). Handbook of Mineralogy. Mineralogical Society of America. 2012年4月14日閲覧。
  4. ^ 松原聰宮脇律郎『日本産鉱物型録』東海大学出版会国立科学博物館叢書〉、2006年、44頁。ISBN 978-4-486-03157-4 
  5. ^ 日本地質学会編『地質学用語集 - 和英・英和』共立出版、2004年、303頁。ISBN 4-320-04643-9 
  6. ^ Mg-Fe-Mn-Li Ortho-Amphibole Subgroup mindat.org

参考文献

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関連項目

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外部リンク

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