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秋季賞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

秋季賞(しゅうきしょう)は、日本数学会から贈られる数学学術賞である。 日本数学会会員で優れた研究を行った数学者またはグループに年齢の制限無く毎年贈られる。 副賞も授与され、秋季総合分科会の開催時に授賞式と受賞講演が行われる。[1] 日本数学会において最も権威を持つ賞の一つである。

受賞者

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受賞年 受賞者 受賞時所属 業績
1987年 三輪哲二 京都大学数理解析研究所 数理物理学に関する代数解析学的研究
神保道夫 京都大学数理解析研究所
1988年 森重文 名古屋大学理学部 代数多様体極小モデル理論
川又雄二郎 東京大学理学部
1989年 渡辺信三 京都大学理学部 確率解析とその応用
1990年 塩田徹治 立教大学理学部 Mordell-Weil 格子の研究
1991年 土屋昭博 名古屋大学理学部 共形場理論の構成
1992年 境正一郎 日本大学文理学部 作用素環における微分論とその応用
1993年 村杉邦男 トロント大学 結び目理論の代数的研究
1994年 石井仁司 中央大学理工学部 非線形偏微分方程式の粘性解理論
1995年 向井茂 名古屋大学大学院多元数理科学研究科 3次元 Fano 多様体の射影代数幾何学的研究
1996年 青本和彦 名古屋大学大学院多元数理科学研究科 複素積分の研究
1997年 中村博昭 東京大学数理科学研究科 代数曲線の基本群に関するグロタンディック予想の解決
玉川安騎男 京都大学数理解析研究所
望月新一 京都大学数理解析研究所
1998年 古田幹雄 京都大学数理解析研究所 ゲージ理論位相幾何学への応用
1999年 儀我美一 北海道大学理学部 曲面の方程式の研究
2000年 中村玄 群馬大学工学部 弾性体逆問題の研究
2001年 森脇淳 京都大学理学部 アラケロフ幾何の研究
2002年 西浦廉政 北海道大学理学部 反応拡散系のパターンダイナミクス
2003年 有木進 京都大学数理解析研究所 岩堀-ヘッケ代数のモジュラー表現と量子群
2004年 新井敏康 神戸大学理学部 ヒルベルトの第2問題に関する証明論の展開
2005年 小野薫 北海道大学理学部 シンプレクティック幾何学の研究
2006年 磯崎洋 筑波大数理物質科学研究群 散乱理論逆問題の研究
2007年 舟木直久 東京大学数理科学研究科 大規模相互作用系の確率解析の展開
2008年 小澤正直 名古屋大学情報科学研究科 量子情報の数学的基礎
2009年 谷島賢二 学習院大学理学部 波動作用素の有界性の研究
2010年 泉正己 京都大学理学部 作用素環と非可換解析学
2011年 二木昭人 東京工業大学理学部 二木不変量によるアインシュタイン計量の研究
2012年 中尾充宏 佐世保工業高等専門学校・校長 精度保証付き数値計算の研究及びその偏微分方程式への応用
2013年 辻井正人 九州大学大学院数理学研究院 微分可能力学系のエルゴード理論における関数解析的手法
2014年 小薗英雄 早稲田大学理工研究院 非圧縮性ナビエ・ストークス方程式の定常・非定常流の調和解析的研究
2015年 藤原耕二 京都大学理学部 擬ツリー上の群作用の構成
2016年 森田茂之 東大名誉教授・東工大名誉教授 写像類群と自由群の外部自己同型群のコホモロジー理論
2017年 荒川知幸 京都大学数理解析研究所 W-代数の表現論
2018年 長田博文 九州大学大学院数理学研究院 長距離相互作用を持つ無限粒子系の確率力学とその剛性の研究
2019年 小川卓克 東北大学大学院理学研究科 非線型発展方程式における臨界構造の研究
2020年 梅原雅顕 東京工業大学情報理工学院 特異点をもつ曲面およびローレンツ・ミンコフスキー空間内の曲面の微分幾何学
山田光太郎 東京工業大学理学部
2021年 Martin Guest 早稲田大学理工学術院 tt*方程式および量子コホモロジーに関する一連の研究
2022年 緒方芳子 東京大学数理科学研究科 量子スピン系の研究
2023年 Benoît Collins 京都大学理学部 ランダム行列と自由確率論
2024年 吉田朋広 東京大学数理科学研究科 理論統計学の基礎数理の開拓

関連項目

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参考文献

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  1. ^ 日本数学会・顕彰事業

外部リンク

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