秋田市交通局
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秋田市交通局(あきたしこうつうきょく)は、かつて秋田県秋田市に存在した地方公営企業である。
秋田市内を中心に路面電車(秋田市電)事業を1966年(昭和41年)3月まで(前年12月に休止)、バス事業を2006年(平成18年)3月まで行っていた。
概要
[編集]秋田市の4公営企業(水道局・ガス局・交通局・市立病院)の一つであった(この中で現存するのは2014年に独法化した市立秋田総合病院のみで、水道局は改組の上で2005年4月より秋田市上下水道局となり、ガス局は東部瓦斯に業務移管し廃止されている)。
1990年代までは精力的な営業展開(車内のハイバックシート・デザイナー作成の路線カラー・AT車の積極導入・液晶式方向幕の導入等)を行っていたが、輸送人員の減少や市の財政難などからバス事業も2005年度の全面廃止が決定され、秋田市と秋田中央交通との、残る3路線4系統の移管協定調印が行われた。
かねてから秋田中央交通とは回数乗車券を共通利用し、両者発行分ともに、両事業者名の連名にて記載がなされていたが、交通局発行分(黄)は廃止と同時に使用不可となるため、交通局営業の最末期には、秋田中央交通発行の回数券(当時はピンクで統一)を交通局のバス乗務員が販売していた。
2006年(平成18年)3月31日の営業終了後をもって廃止し、発足から約65年の歴史に幕を下ろした。これにより、秋田市内を運行する路線バス(高速バスを除く)は秋田中央交通と羽後交通の2事業者のみとなった。
沿革
[編集]→「秋田市電」も参照
- 1889年(明治22年)7月14日 - 秋田馬車鉄道(のち秋田電気軌道)の最初の区間として新大工町 - 土崎間が開業。
- 1923年(大正12年)- 秋田電気軌道が秋田~土崎間、秋田~牛島間、秋田~新屋間で乗合バスの運行を始める。
- 1941年(昭和16年)4月1日 - 秋田市交通課発足。秋田電気軌道より事業を譲り受ける。
- 1945年(昭和20年)9月21日 - 秋田市運輸課へ改称。
- 1951年(昭和26年)4月1日 - 秋田市交通局へ改組され、電車課、自動車課を新設。
- 1958年(昭和33年)7月1日 - 交通局が駅前山甚ビルから保戸野寺の腰に移転。
- 1962年(昭和37年)
- 1964年(昭和39年)- ワンマンバス導入。
- 1965年(昭和40年)12月31日 - 秋田市電秋田駅~広小路~大町~土崎間がこの日限りで休止となる。
- 1966年(昭和41年)3月31日 - 秋田市電が正式に廃止となる。
- 1980年(昭和55年)
- 1981年(昭和56年)12月 - バスロケーションシステム試験開始。
- 1983年(昭和58年)- 秋田駅前案内所を設置。
- 1985年(昭和60年)- 2代目ワンロマ車導入。
- 1987年(昭和62年)
- 3月31日 - 北営業所を廃止。
- 4月1日 - 東営業所を手形字西谷地から広面字鍋沼に移転。
- 1992年(平成4年)- 3代目ワンロマ車導入(このとき導入したのは秋田八景カラーという特別塗装だった)。
- 1993年(平成5年)
- 3月31日 - 南営業所を廃止。
- 4月1日 - 旧南営業所が新屋案内所となる。
- 最初のワンステップバス導入。
- 1998年(平成10年)3月31日 - 貸切観光バス業務から撤退。
- 2000年(平成12年)4月1日 - 土崎地区の一部路線を秋田中央交通へ移管。
- 2001年(平成13年)
- 3月31日 - 東営業所を廃止。
- 4月1日 - 土崎・牛島地区など16路線40系統を秋田中央交通へ移管。旧東営業所が秋田中央交通秋田東営業所となる。
- 2002年(平成14年)
- 3月31日 - 新屋案内所を廃止。
- 4月1日 - 新屋地区の8路線29系統を秋田中央交通へ移管。旧新屋案内所が秋田中央交通秋田営業所新屋案内所(2005年4月より臨海営業所管轄に変更)となる。
- 2003年(平成15年)4月1日 - ミニバス路線を秋田中央交通へ移管。
- 2004年(平成16年)4月1日 - 秋田温泉線などを秋田中央交通へ移管。
- 2005年(平成17年)4月1日 - 外旭川地区の3路線8系統を秋田中央交通へ移管。在籍車両がすべてAT車となる。交通局構内に秋田中央交通臨海営業所を併設し、交通局線系統を秋田中央交通との共同運行化。
- 2006年(平成18年)
- 3月31日 - 秋田市交通局廃止。
- 4月1日 - 残る3路線4系統を秋田中央交通へ移管。
かつて秋田市交通局所属だった路線
[編集]旧路線名称での表示。現行は秋田中央交通を参照。
- 山王線(現在の県庁中央交通線<八橋回り>に該当)
- 新港線(4系統)
- 新港線
- 南高校止まり新港線
- 新屋案内所経由新屋高校止新港線
- 県庁市役所経由交通局前止新港線
- 将軍野線(7系統)
- 通町・寺内経由市民生協発止将軍野線
- 県庁市役所経由将軍野線(上りのみ)
- 新国道経由将軍野線(上りのみ)
- 飯島北発将軍野線
- 県庁・寺内・サンパーク経由組合病院発止将軍野線
- 新国道経由サンパーク経由組合病院発止将軍野線
- 添川線
- 経済法科大学線(6系統)
- 旭北錦町・秋田駅前発手形経由経済法科大学線
- 県庁市役所・秋田駅前発手形経由経済法科大学線
- 県庁市役所・秋田駅前発止明田経由経済法科大学線
- 秋田駅前発止築地経由経済法科大学線
- 交通局止経済法科大学線
- 駅東口発明田経由経済法科大学線
- 広面御所野線(2系統)
- 広面御所野線
- 御所野学院経由広面御所野線
- 手形山経由大学病院線(2系統)
- 手形山経由大学病院線
- 手形山西町経由大学病院線
- 交通局発止手形山経由大学病院線
- 交通局発止手形山西町経由大学病院線
- 秋田温泉線(4系統)
- 仁別リゾート公園線(7系統)
- 仁別リゾート公園線
- 仁別止仁別リゾート公園線
- 森林学習館発止仁別リゾート公園線
- 自然学習センター発止仁別リゾート公園線
- 交通局前発止仁別リゾート公園線
- 交通局前発止森林学習館行仁別リゾート公園線
- 交通局前発止自然学習センター行仁別リゾート公園線
- 東営業所線(2系統)
- 秋田駅前発止城東消防署経由秋田東営業所線
- 駅東口発止秋田東営業所線
- 新屋日赤病院線(2系統)
- 新屋日赤病院線
- 御所野学院経由新屋日赤病院線
- 土崎線(3系統)
- 新国道経由土崎線
- 県庁・寺内経由土崎線
- 臨海経由土崎線
- 御野場団地線(7系統)
- 牛島経由御野場団地線
- 交通局発止・牛島経由(直通)御野場団地線
- 交通局発止県庁市役所・牛島経由御野場団地線
- 仁井田中丁発牛島・県庁市役所経由交通局行御野場団地線
- 柳原経由御野場団地線
- 南高校発止御野場団地線
- 茨島経由御野場団地線
- 南高校経由大住線(牛島西四丁目発止)
- 上北手線(2系統)
- 城南中学校経由上北手線
- 牛島小学校経由上北手線
- 茨島・牛島環状線(2系統)
- 牛島回り茨島・牛島環状線
- 大橋回り茨島・牛島環状線
- 楢山大回り線
- 通町・旭南回り
- 南通・楢山回り
- 二ッ屋福島線
- 二ッ屋福島線
- 南高校発二ッ屋福島線
- 交通局止県庁市役所経由二ッ屋福島線
- 川尻割山線(3系統)
- 川尻・割山線
- 県庁経由川尻・割山線
- 船場町経由川尻・割山線
- 商業高校経由川尻・割山線
- 新屋線(4系統)
- 新屋線
- 新屋高校発止新屋線
- 大森山公園発止新屋線
- 卸町経由新屋線
- 新屋西線(3系統)
- 県庁市役所前・栗田県営住宅経由新屋西線
- 県庁市役所前経由新屋西線
- 臨海十字路・県庁市役所前経由新屋西線
- 山王商業高校線
- 豊岩線(3系統)
- 豊岩線
- 湯野目経由豊岩線
- 小山回転地発止豊岩線
- 新屋高校線
- 下浜線(3系統)
- (旧国道経由)下浜線
- 浜田経由下浜線
- 羽川発止下浜線
- 浜田線
- 浜田回転地発止浜田線
- 大森山公園線
- 駅東線(3系統)
- 駅東線
- 境田上丁発止駅東線
- 交通局止南通・県庁市役所経由駅東線
- 桜ヶ丘線(4系統)
- 西口発築地・桜ヶ丘経由梨平止桜ヶ丘線
- 西口発太平台止桜ヶ丘線
- 交通局発太平台止桜ヶ丘線
- 東口発築地・桜ヶ丘経由梨平止桜ヶ丘線
- 城東消防署経由大学病院線
- 中北手線
- 泉山王環状線(4系統)
- 泉回り泉山王環状線
- 山王回り泉山王環状線
- 新川向経由泉回り泉山王環状線
- 新川向経由山王回り泉山王環状線
- 神田土崎線(3系統)
- 組合病院線
- 神田土崎線
- 自衛隊入口発神田土崎線
- 神田旭野線(2系統)
- 神田旭野線
- 神田交通局線
- 神田組合病院線(2系統)
- 神田組合病院線
- 土崎駅前発止笹岡経由神田組合病院線
- 交通局線(2005年4月1日から秋田中央交通と共同運行)
- 県立プール線
- 泉秋操線
営業所・案内所
[編集]- 中央営業所
- 北営業所
- 新屋案内所
- 1993年(平成5年)4月1日、南営業所から格下げ。
- 2002年(平成14年)3月31日限りで廃止。翌日より秋田中央交通新屋案内所として使用。現在は建物は取り壊され、跡地に秋田市西部市民サービスセンターが建設され、秋田中央交通・秋田中央トランスポートのバスターミナルが併設されている(案内所窓口は秋田中央交通のみ設置)。
- 東営業所
- 2001年(平成13年)3月31日限りで廃止。翌日より、秋田中央交通秋田東営業所となったが、現在は同社秋田営業所に統合され廃止。建物は取り壊された。