秋田県立体育館
秋田県立体育館 | |
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施設情報 | |
正式名称 | 秋田県立体育館 |
収容人数 | 6,000人(大体育館) |
設計者 | 小林美夫、宗政敏[1] |
施工 | 大成建設[1] |
建築主 | 秋田県 |
事業主体 | 秋田県 |
管理運営 | 秋田県総合公社[2] |
構造形式 | 鉄筋コンクリート造 |
敷地面積 | 18,537 m2 |
建築面積 | 5,564.58[3] m2 |
延床面積 | 7,636.90[3] m2 |
階数 | 地上3階 |
竣工 | 1968年(昭和43年)10月1日 |
所在地 |
〒010-0974 秋田県秋田市八橋運動公園1番12号 |
位置 | 北緯39度43分10秒 東経140度5分37.9秒 / 北緯39.71944度 東経140.093861度座標: 北緯39度43分10秒 東経140度5分37.9秒 / 北緯39.71944度 東経140.093861度 |
秋田県立体育館(あきたけんりつたいいくかん)は、秋田県秋田市八橋運動公園にある総合体育館である。秋田県総合公社が管理運営している[2]。日本プロバスケットボールリーグ(bjリーグ)の秋田ノーザンハピネッツがホームアリーナとして利用していた。
施設
[編集]大体育場
[編集]- フロア面積:1,730m2[3]
- 2,368人(2階固定席1,719人、3階固定席649人)[3]
- 使用種目:バスケットボール(2面[3])、バスケットボール、バレーボール、バドミントン、卓球、ソフトテニス、ハンドボール、体操など[4]
小体育場
[編集]その他
[編集]建て替えについて
[編集]県立体育館は、2023年(令和5年)の時点で建築から55年が経過しており、老朽化が進行している[3]。2021年(令和3年)7月16日には、大体育場の天井からコンクリート板の一部が剥がれ落ちるなど施設の老朽化に起因する問題が発生しており[5]、この問題を受けて同年7月21日から[5]2022年(令和4年)2月11日にかけての長期にわたって全面休館となった[6]。
県立体育館の目標使用年数は60年であり、それを迎える2028年(令和10年)秋までに建て替えを行う計画で、関連した機能を有する秋田県スポーツ科学センターを集約・複合化した上での建て替えとなる[3]。
2021年(令和3年)11月2日には、来年度から県立体育館の建て替えに関する事業を着手すると発表され[7]、2022年(令和4年)2月24日には県がスケジュールを示した[8]。
建設候補地については、八橋運動公園(現在地)か秋田県立中央公園の2案が挙げられた[9]。県はこの2か所以外に適地は無いとし、公有地であるため用地買収等の必要がなく、目標である2028年秋の開館に間に合わせることが可能であるためだとしている[10]。2022年12月8日に基礎調査の結果が発表され、交通アクセスが容易な点や周辺への経済波及効果が期待できる点から、建設地は八橋が課題が少ないとされた[11][12]。翌年1月27日に行われた基本計画検討委員会の初会合においても、建設地は八橋が最有力とされた[13]。
整備費については、2023年(令和5年)5月17日に開かれた基本計画検討委員会の第3回会合において、170億円と試算されていたが[14]、同年8月21日に八橋運動公園内に新たな丘や緑地を造成するための費用が追加で必要とし、体育館周辺の整備費も合わせると約200億円に上るとの見通しが示された[15][16]。同年12月には県から基本計画案が公表され、整備費として約190億円と発表されたが、2024年(令和6年)5月21日には物価上昇などを踏まえて約200億円に増額[17][18]。同年11月19日には資材価格や人件費のさらなる高騰により、364億円へと増額された[19]。この背景には、施設の整備・運営事業に関する一般競争入札において、見積額と県が提示した整備費との乖離が生じた結果、すべての参加表明事業者が入札を辞退し、入札が中止となった経緯がある[20][21]。そのため、予定価格の見直しが必要とされているほか、東京など首都圏において再開発事業による建設需要が急増しており、資材価格や人件費が高騰していることも影響している[21]。
当体育館で開催された試合
[編集]プロボクシング
[編集]当体育館で開催されたコンサート
[編集]年 | 月日 | アーティスト |
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1975年(昭和50年) | 12月14日 | ポール・モーリア・グランド・オーケストラ[22] |
1983年(昭和58年) | 9月15日 | リチャード・クレイダーマン[23] |
1993年(平成5年) | 10月20日・21日 | CHAGE and ASKA |
2012年(平成24年) | 4月15日 | 小田和正 |
2016年(平成28年) | 3月19日・20日 | DREAMS COME TRUE |
2018年(平成30年) | 10月20日 | 私立恵比寿中学 |
2019年(平成31年/令和元年) | 3月9日・10日 | 高橋優 |
6月29日 | THE YELLOW MONKEY | |
10月19日 | 私立恵比寿中学 |
アクセス
[編集]脚注
[編集]- ^ a b “秋田県立体育館”. 福井大学. 2024年12月5日閲覧。
- ^ a b “指定管理者制度”. 美の国あきたネット. 秋田県 (2024年4月16日). 2024年12月5日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i “新県立体育館整備基本計画”. 美の国あきたネット. 秋田県 (2023年12月). 2024年12月5日閲覧。
- ^ a b c d e “施設概要”. 秋田県立体育館. 秋田県総合公社. 2024年12月5日閲覧。
- ^ a b 「県立体育館、天井修繕で長期休館 スポーツ大会に影響大」『秋田魁新報』秋田魁新報社、2021年9月24日。オリジナルの2021年9月25日時点におけるアーカイブ。2024年12月4日閲覧。
- ^ 「県立体育館、来年2月11日利用再開 1月末までに修繕完了」『秋田魁新報』秋田魁新報社、2022年12月26日。オリジナルの2022年12月26日時点におけるアーカイブ。2024年12月4日閲覧。
- ^ 「新県立体育館の建設構想着手へ 佐竹知事、方針示す」『秋田魁新報』秋田魁新報社、2021年11月2日。オリジナルの2021年11月2日時点におけるアーカイブ。2024年12月4日閲覧。
- ^ 「新県立体育館、29年開館へ PFI活用、5月から基礎調査」『秋田魁新報』秋田魁新報社、2022年2月24日。オリジナルの2022年2月24日時点におけるアーカイブ。2024年12月4日閲覧。
- ^ 「八橋の現在地か、雄和の中央公園 新県立体育館、県が候補地2案示す」『秋田魁新報』秋田魁新報社、2022年9月22日。オリジナルの2022年9月22日時点におけるアーカイブ。2024年12月4日閲覧。
- ^ 「新県立体育館、2カ所以外適地なし 八橋運動公園か県立中央公園」『秋田魁新報』秋田魁新報社、2022年10月4日。オリジナルの2022年10月4日時点におけるアーカイブ。2024年12月4日閲覧。
- ^ 「新県立体育館、八橋に整備が「課題少ない」 基礎調査結果を公表」『秋田魁新報』秋田魁新報社、2022年12月8日。オリジナルの2022年12月8日時点におけるアーカイブ。2024年12月4日閲覧。
- ^ 「秋田県立体育館の整備候補地 現公園内「課題少なく」」『日本経済新聞』日本経済新聞社、2022年12月8日。2024年12月4日閲覧。
- ^ 「新県立体育館、建設地は八橋が最有力 検討委が初会合」『秋田魁新報』秋田魁新報社、2023年1月27日。オリジナルの2023年1月27日時点におけるアーカイブ。2024年12月4日閲覧。
- ^ 「新県立体育館、アリーナ収容人数6千人以上で協議 整備費170億円と試算」『秋田魁新報』秋田魁新報社、2023年5月17日。オリジナルの2023年5月17日時点におけるアーカイブ。2024年12月4日閲覧。
- ^ 「新県立体育館の整備費200億円想定 当初試算から30億増」『秋田魁新報』秋田魁新報社、2023年8月21日。オリジナルの2023年8月25日時点におけるアーカイブ。2024年12月4日閲覧。
- ^ 「秋田の新県立体育館、総事業費は200億円見通し」『日本経済新聞』日本経済新聞社、2023年8月21日。2024年12月4日閲覧。
- ^ 「新秋田県立体育館、整備費200億円に 10億増、物価上昇など影響」『秋田魁新報』秋田魁新報社、2024年5月21日。オリジナルの2024年5月21日時点におけるアーカイブ。2024年12月4日閲覧。
- ^ 「新秋田県立体育館、整備費200億円 10億円増見通し」『日本経済新聞』日本経済新聞社、2024年5月21日。2024年12月4日閲覧。
- ^ 「新県立体育館110億円増額 異例の引き上げ、総事業費364億に」『秋田魁新報』秋田魁新報社、2024年11月19日。オリジナルの2024年11月19日時点におけるアーカイブ。2024年12月4日閲覧。
- ^ 「新県立体育館の入札中止 参加表明の全業者が辞退、予定価格見直しへ」『秋田魁新報』秋田魁新報社、2024年11月1日。オリジナルの2024年12月5日時点におけるアーカイブ。2024年12月4日閲覧。
- ^ a b 「新秋田県立体育館、事業費364億円に 施設整備5割増」『日本経済新聞』日本経済新聞社、2024年11月19日。2024年12月4日閲覧。
- ^ 『秋田魁年鑑 1977年版』秋田魁新報社、1976年、p.152。
- ^ 『秋田魁年鑑 1985年版』秋田魁新報社、1984年、p.191。
- ^ a b “交通アクセス”. 秋田県立体育館. 秋田県総合公社. 2024年12月5日閲覧。
関連項目
[編集]- 秋田市立体育館(直線で約850m、徒歩で約1kmの距離にある。)
外部リンク
[編集]- 秋田県立体育館 - 秋田県総合公社
- 新県立体育館の整備について - 美の国あきたネット