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岩手県道・秋田県道23号大更八幡平線

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秋田県道23号から転送)
主要地方道
岩手県道23号標識
秋田県道23号標識
岩手県道23号 大更八幡平線
秋田県道23号 大更八幡平線
主要地方道 大更八幡平線

おおぶけはちまんたいせん
八幡平アスピーテライン
総延長 47.5 km
実延長 47.5 km
制定年 1976年
開通年 未調査
起点 岩手県八幡平市大更
国道282号交点【北緯39度55分23.3秒 東経141度6分18.6秒 / 北緯39.923139度 東経141.105167度 / 39.923139; 141.105167 (県道23号起点)
終点 秋田県鹿角市八幡平字切留平
国道341号交点【北緯40度0分35.79秒 東経140度47分56.43秒 / 北緯40.0099417度 東経140.7990083度 / 40.0099417; 140.7990083 (県道23号終点)
接続する
主な道路
記法
国道282号標識国道282号
都道府県道257号標識
岩手県道257号岩手大更線
都道府県道212号標識
岩手県道212号雫石東八幡平線
都道府県道45号標識
岩手県道45号柏台松尾線
都道府県道318号標識
秋田県道・岩手県道318号八幡平公園線
国道341号標識国道341号
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路

岩手県道・秋田県道23号大更八幡平線(いわてけんどう・あきたけんどう23ごう おおぶけはちまんたいせん)は、岩手県八幡平市から秋田県鹿角市に至る県道主要地方道)である[1]

概要

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十和田八幡平国立公園を岩手県側から秋田県側に、東から西へ横断する。県境は標高約1,600メートル (m) の八幡平頂上付近を通り、冬期は11月から4月までの長期にわたって通行止めとなり、通行止め期間の前後は夜間通行止めの措置がとられる。

また、八幡平の両県側の麓の当県道沿線に国立公園のビジターセンターが設置されている。

八幡平市緑ガ丘から国道341号交点にかけては、八幡平アスピーテライン[2][1]の愛称で呼ばれ、絶景道路として有名である。かつては有料道路であったが、1992年平成4年)4月1日に無料開放された。

路線データ

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全ての座標を示した地図 - OSM
全座標を出力 - KML
  • 総延長:47.51 km
  • 実延長:47.51 km
    • 岩手県側:31.5473 km[3]
    • 秋田県側:15.961 km[4]
  • 起点 : 岩手県八幡平市大更(国道282号県道257号交点)[3][5]
  • 終点 : 秋田県鹿角市八幡平字切留平208番2(国道341号交点)[5]
  • 未供用区間 : なし[4]

歴史

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  • 1959年昭和34年)
    • 2月17日 - 玉川温泉・大更停車場線として秋田県側の区間が県道に認定される[6]
    • 3月31日 - 大更停車場八幡平鹿湯線として岩手県側の区間が県道に認定される[7]
  • 1976年(昭和51年)
    • 4月1日 - 県道大更停車場八幡平線の一部が、西根八幡平線として建設省(現・国土交通省)から主要地方道の指定を受ける[8]
    • 10月1日 - 岩手県、秋田県の双方から県道に認定される[3]
  • 1992年(平成4年)4月1日 - 無料開放される。
  • 1993年(平成5年)5月11日 - 建設省により改めて主要地方道の指定を受ける[9]
  • 2005年(平成17年)
    • 9月1日 - 市町村合併に伴い、岩手県側の区間の路線名が西根八幡平線から大更八幡平線に変更される[10]
    • 10月14日 - 秋田県側の区間の路線名が西根八幡平線から大更八幡平線に変更される[11]
  • 2022年(令和4年)
    • 4月25日 - アスピーテラインの蒸ノ湯休憩所入口からの市道500m付近で石積み擁壁(高さ約4m)とその上の落石防止柵が約40mにわたって崩れ道路を塞ぎ通行止めとなる[12]

路線状況

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毎年冬季閉鎖期間が終了する4月下旬には、開通式が岩手・秋田両県側で行われ、「雪の回廊」として観光できるようになっている[13]

秋田県側は、県境から後生掛温泉付近まで仙北市を通るが、道路の管理は秋田県道318号八幡平公園線とともに便宜上仙北地域振興局ではなく鹿角地域振興局が行う。

愛称

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八幡平アスピーテライン
  • 八幡平アスピーテライン
    岩手県と秋田県にまたがる八幡平の山中を走る35.3キロメートル (km) 区間(文献により40 kmとも)を指す道路の愛称である[14][15]。11月上旬から4月下旬まで冬季閉鎖される[16]。東北地方有数の絶景ドライブルートでも知られ、かつて有料だった区間は26 kmである[16]。岩手側、秋田側の双方とも、上り口が急カーブが連続する区間で標高を上げてゆき、高原地帯になると山肌に沿って大小のゆったりしたカーブが続き、アップダウンが連続する[14][15]。標高が上がるに従い植生も変化し、火口跡にできた大小の沼が点在しており、変化に富む手つかずの自然景観が見られる道でもある[14]。10月上旬から中旬ごろまで紅葉の名所としても知られており、春先の開通直後は雪の回廊も見どころとなっている[14][15]。なお「アスピーテ」とは楯状火山を意味し、道路の愛称はかつて八幡平が楯状火山と考えられていたことに由来するが、近年では八幡平は成層火山群に分類されている[17]

冬期閉鎖区間

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  • 区間 : 岩手県八幡平市緑ガ丘(八幡平スキー場付近) - 秋田県境(山頂見返峠)
    • 期日 : 11月初旬 - 翌年4月[18]
    • 閉鎖解除後もしばらく夜間(17:00 - 8:30)通行止め
  • 区間 : 岩手県境(山頂見返峠) - 鹿角市八幡平字蒸の湯(蒸の湯ゲート)[19]
    • 期日 : 11月初旬 - 翌年4月[18]
    • 閉鎖解除後もしばらく夜間(17:00 - 8:30)通行止め
  • 区間 : 鹿角市八幡平字蒸の湯(蒸の湯ゲート) - 鹿角市八幡平字後生掛[19]
    • 期日 : 11月下旬 - 翌年3月[20]
    • 閉鎖解除後もしばらく夜間(17:00 - 8:30)通行止め

交通不能区間

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旧有料区間

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  • 延長:26.4 km
    • 起点 : 岩手県八幡平市
    • 終点 : 秋田県鹿角市八幡平字切留平

地理

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見返峠に設置された秋田・岩手県境標示と県道標識

岩手県と秋田県をまたぐ八幡平にあり、両県境は見返峠奥羽山脈を越える。標高1,613 mの見返峠は八幡平アスピーテラインの最高所で、見返峠の駐車場から徒歩で約30分の位置にある八幡平山頂との標高差は43 mである[15]。岩手県側は岩手山を見ながら、また秋田県側は展望が開けて視界の広い高原の快走路が続く[22]。八幡平は、東北屈指の温泉や秋の紅葉の名所としても知られ、見返峠にある広い駐車場から八幡沼やカマ沼などのある散策路を巡る観光ができる[22]

通過する自治体

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交差する道路

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施設名 接続路線名 備考 所在地
国道282号岩手県道257号岩手大更線 起点 岩手県八幡平市大更第36地割
岩手県道301号渋民田頭線 岩手県道301号終点 岩手県八幡平市田頭第28地割
岩手県道212号雫石東八幡平線 岩手県道212号終点 岩手県八幡平市柏台三丁目北緯39度54分44.62秒 東経140度58分41.3秒
岩手県道45号柏台松尾線 岩手県道45号起点 岩手県八幡平市柏台一丁目北緯39度55分16.05秒 東経140度58分33.57秒
八幡平頂上 秋田県道・岩手県道318号八幡平公園線 県道318号起点 秋田県仙北市田沢湖田沢字大深沢国有林地内北緯39度56分59.92秒 東経140度51分22.69秒
国道341号 終点 秋田県鹿角市八幡平字切留平

沿線の施設

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源太岩

脚注

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  1. ^ a b 県道路線名” (PDF). 秋田県建設部. 2019年10月27日閲覧。
  2. ^ アスピーテ(: Aspite)=楯状火山
  3. ^ a b c 路線の起終点と道路現況(平成30年4月1日現在)” (PDF). 岩手県県土整備部. 2020年5月1日閲覧。
  4. ^ a b 地域振興局別道路現況(平成31年3月31日現在)” (PDF). 秋田県建設部. 2020年5月1日閲覧。
  5. ^ a b 路線起点終点調書(平成30年4月1日現在)” (PDF). 秋田県建設部. 2019年10月27日閲覧。
  6. ^ 昭和34年秋田県告示第62号
  7. ^ 県道路線の認定(昭和34年岩手県告示第280号)
  8. ^ 主要な都道府県道及び市道を指定する等の件(昭和51年建設省告示第694号)
  9. ^ s:道路法第五十六条の規定に基づく主要な都道府県道及び市道 - 平成五年五月十一日建設省告示第千二百七十号、建設省
  10. ^ 平成17年岩手県告示第756号” (PDF). 岩手県. p. 8 (2005年9月1日). 2006年3月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年4月3日閲覧。
  11. ^ 秋田県 (2005年10月14日). “公報第1718号” (PDF). 告示第893号. 秋田県. p. 2. 2013年10月1日閲覧。
  12. ^ アスピーテライン―ふけの湯間通行止め 25日の営業延期に”. 秋田魁新報 (2022年4月25日). 2022年4月25日閲覧。
  13. ^ “雪の回廊お待たせ 八幡平、アスピーテライン通行開始”. 岩手日報. (2013年4月23日). オリジナルの2013年4月24日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20130424065028/http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20130423_1 2013年10月1日閲覧。 
  14. ^ a b c d 小川、栗栖、田宮 2016, pp. 30–31.
  15. ^ a b c d 佐々木、石野、伊藤 2015, pp. 44–45.
  16. ^ a b 中村淳一編 2018, pp. 32–33.
  17. ^ 八幡平”. 気象庁 (2018年2月28日). 2019年1月17日閲覧。
  18. ^ a b 平成27年度は11月4日 - 翌年4月17日まで。
  19. ^ a b 冬期閉鎖路線一覧”. 秋田県 建設部道路課. 2015年10月24日閲覧。
  20. ^ 平成27年度は11月21日 - 翌年3月20日まで。
  21. ^ 通行不能区間一覧”. 秋田県 建設部道路課. 2015年10月24日閲覧。
  22. ^ a b 須藤英一 2013, pp. 42–45.

参考文献

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秋田県側
その他
  • 小川秀夫、栗栖国安、田宮徹 著、中村純一編 編『ニッポン絶景ロード100』枻出版社〈エイムック〉、2016年4月10日、30-31頁。ISBN 978-4-7779-3980-0 
  • 佐々木節、石野哲也、伊藤もずく 著、松井謙介編 編『絶景ドライブ100選 [新装版]』学研パブリッシング〈GAKKEN MOOK〉、2015年9月30日、44-45頁。ISBN 978-4-05-610907-8 
  • 須藤英一『新・日本百名道』大泉書店、2013年。ISBN 978-4-278-04113-2 
  • 中村淳一編 編『日本の絶景ロード100』枻出版社、2018年4月20日。ISBN 978-4-7779-5088-1 

関連項目

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外部リンク

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