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空気人形

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
空気人形
Air Doll
監督 是枝裕和
脚本 是枝裕和
原作 業田良家
製作 川城和実
重延浩
久松猛朗
豊島雅郎
出演者 ペ・ドゥナ
板尾創路
ARATA
音楽 world's end girlfriend
撮影 リー・ピンビン
編集 是枝裕和
配給 日本の旗 アスミック・エース
公開 フランスの旗 2009年5月14日CIFF
日本の旗 2009年9月26日
上映時間 フランスの旗 125分CIFF[1]
日本の旗 116分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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空気人形』(くうきにんぎょう)は、2009年日本映画第62回カンヌ国際映画祭ある視点部門で上映された[2]原作業田良家の『ゴーダ哲学堂 空気人形』(小学館刊)。

キャッチフレーズは、「“心をもつことは、切ないことでした”」。

ストーリー

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秀雄はラブドールに「のぞみ」と名づけて話しかけたり、抱いたりして暮している。人形がある日、瞬きをしてゆっくりと立ち上がり、軒先の雫(しずく)に触れて「キレイ」と呟く。いろいろ試着して結局、メイド服で外出。ビデオ屋の店員・純一に惹かれ、アルバイトを始める。秀雄にキスされながら「私は心を持ってしまいました」とつぶやく。

純一に自分と似た空虚を感じ取る。店長の鮫洲から「好きな男はいる?」と尋ねられて否定し、「心を持ったのでウソをつきました」という。秀雄から「お前は年取らないでいいな」といわれるが、「私は性欲処理の代用品」「型遅れの安物」と思う。死を予感する元国語教師の敬一に「私は空っぽ」というと「君だけではない」といわれ、吉野弘の詩「生命は」[3]を教えられる。還らぬ母の帰りを待つ女の子と父親、執拗に若さを求める佳子、やたら覗きたがる浪人生など街には虚しさを感じている人が多いことを知る。

ある日、店で釘を引っかけて穴が開く。純一は驚きながらも、必死に息をヘソから吹き込んで救う。誰もいない店内で2人は抱き合う。幸福を覚えるが、帰宅すれば秀雄との生活が待っている。純一の部屋で前の彼女の写真を見て嫉妬する。仕事で「お前の代わりなんかいくらでもいる」といわれた後、ビデオ屋に寄った秀雄が恋人だということを純一には黙ってやると脅されて店長と寝る。自分の運命にジレンマを覚えるが、秀雄が新しい人形を手に入れ、ケーキで祝っているのに激怒。心を持ったら面倒くさいといわれて家出。敬一は代用教員で「ずっと空っぽの代用品」で淋しかったか忘れたという。生みの親である人形師の園田の家で同じ人形たちが帰った時にそれぞれ顔が違ってくると聞き、心を持ったことの意味を理解する。園田に「生んでくれてありがとう」と告げる。何でもする、というと純一は空気を抜きたいといって抜く。今度は人形が純一のヘソに穴を開け、吹き込もうとする。

キャスト

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スタッフ

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受賞歴

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出典・脚注

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  1. ^ KUKI NINGYO (AIR DOLL) - カンヌ国際映画祭公式サイト(英語)
  2. ^ 是枝裕和監督が3度目のカンヌ映画祭参加。拍手喝采で受賞の期待も!MOVIE collection 2009年5月18日
  3. ^ 吉野弘詩集『風が吹くと』(1977年サンリオ)。

外部リンク

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