多気郡
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人口43,213人、面積506.98km²、人口密度85.2人/km²。(2024年10月1日、推計人口)
以下の3町を含む。
郡域
[編集]1879年(明治12年)に行政区画として発足した当時の郡域は、上記3町から多気町の一部(上出江・下出江)と明和町の一部(大淀・有爾中の各一部・明星字妻ヶ広)を除き、松阪市の一部(柿木原町・東黒部町・土古路町・出間町・大垣内町・神守町・垣内田町・乙部町・牛草町・蓮花寺町・飯南町向粥見)を加えた区域にあたる。
歴史
[編集]古くは「竹郡(たけのこおり)」と呼ばれ、後に表記を「多気郡」に改めた。その後読みが「たけのこおり」から「たきのこおり」に変化した。
近世以降の沿革
[編集]知行 | 村数 | 村名 | |
---|---|---|---|
藩領 | 紀伊和歌山藩 | 93村 | 新茶屋村、下有爾村、蓑村、池村、上村、岩内村、金剛坂村、荒蒔村、兄国村、朝長村、弟国村、河田村、西池上村、東池上村、土羽村、笠木村、矢田村、森庄村、田中村、野中村、成川村、相鹿瀬村[2]、千代村、五桂村、油夫村、四神田村、五佐奈村、西山村、仁田村、平谷村、前村、神坂村、長谷村、津留村、上牧村、中牧村、北牧村、井内林村、佐伯中村、三疋田村、四疋田村、車川村、土屋村、古江村、色太村、片野村、波多瀬村、朝柄村、向粥見村、栃原村、柳原村、新田村、下楠村、上楠村、粟生村、奈良井村、高瀬村、長ヶ村、下三瀬村、上三瀬村、上菅村、川合村、下菅村、佐原村、弥起井村、下真手村、上真手村、本田木屋、菅木屋、小切畑村、江馬村、天ヶ瀬村、栗谷村、明豆村、南村、神滝村、小滝村、御棟村、滝谷村、大井村、岩井村、檜原村、久豆村、大杉村、大ヶ所村、清水村、赤滝木屋、薗村、平野木屋、茂原村、熊内村、唐櫃村、神瀬村 |
伊勢津藩 | 19村 | 前野村、田屋村、志貴村、大垣内村、垣内田村、神守村、牛草村、蓮花寺村、乙部村、東黒部村、柿木原村、出間村、土古路村、川尻村、北藤原村、南藤原村、中村、内座村、養田丹川村[3] | |
下野吹上藩 | 4村 | 行部村、根倉村、八木戸村、浜田村 | |
志摩鳥羽藩 | 3村 | 坂本村、中海村、馬之上村 | |
上総一宮藩 | 3村 | 大堀川新田、山大淀村、中大淀村 | |
吹上藩・鳥羽藩 | 1村 | 佐田村 | |
その他 | 伊勢神宮領 | 5村 | 斎宮村、上野村、平尾村、有爾中村、竹川村 |
伊勢外宮御師上部太夫領・同春木太夫領・和歌山藩 | 1村 | 相可村 |
- 慶応4年7月6日(1868年8月23日) - 伊勢神宮領などが度会府の管轄となる。
- 明治2年7月17日(1869年8月24日) - 度会府が改称して度会県となる。
- 明治3年(1870年)10月 - 一宮藩領が度会県の管轄となる。
- 明治4年
- 明治初年(125村)
- 上牧村・中牧村・下牧村が合併して牧村となる。
- 成川村が野中村に合併。
- このころ平野木屋が薗村に合併したとみられる。
- 明治4年(1871年)(123村)
- 奈良井村・高瀬村が合併して高原村となる。
- 川合村・下菅村が合併して菅合村となる。
- 明治5年(1872年) - 清水村・赤滝木屋が合併して清滝村となる。(122村)
- 明治9年(1876年)
- 明治10年(1877年) - 飯高郡鍬形村の所属郡が本郡に変更。(124村)
- 明治12年(1879年)2月5日 - 郡区町村編制法の三重県での施行により、行政区画としての多気郡が発足。郡役所が相可村に設置。
- 明治15年(1882年) - 中大淀村が度会郡中郡村を合併。
- 明治16年(1883年) - 養田丹川村が改称して養川村となる。
- 明治22年(1889年) - 有爾中村が度会郡世古村の一部を合併。
町村制以降の沿革
[編集]- 明治22年(1889年)4月1日 - 町村制の施行により、以下の町村が発足。(17村)
- 相可村 ← 相可村、荒蒔村、兄国村、西池上村、東池上村、弟国村、朝長村、河田村(現・多気町)
- 東黒部村 ← 東黒部村、神守村、垣内田村、大垣内村、蓮花寺村、乙部村、土古路村、柿木原村、出間村、牛草村(現・松阪市)
- 下御糸村 ← 中村、川尻村、北藤原村、南藤原村、田屋村、志貴村、内座村、養川村、浜田村、八木戸村、根倉村[大部分](現・明和町)
- 大淀村 ← 中大淀村、山大淀村、大堀川新田(現・明和町)
- 上御糸村 ← 坂本村、馬之上村、中海村、佐田村、行部村、前野村、根倉村[一部](現・明和町)
- 明星村 ← 上野村、下有爾村、新茶屋村、有爾中村、蓑村(現・明和町)
- 斎宮村 ← 竹川村、金剛坂村、斎宮村、平尾村、池村、上村、岩内村(現・明和町)
- 西外城田村 ← 野中村、田中村、森庄村、矢田村、笠木村、土羽村、相鹿瀬村(現・多気町)
- 佐奈村 ← 仁田村、西山村、五佐奈村、四神田村、油夫村、五桂村、平谷村、神坂村、前村、長谷村(現・多気町)
- 津田村 ← 佐伯中村、三疋田村、四疋田村、井内林村、鍬形村、牧村、津留村(現・多気町)
- 丹生村(単独村制。現・多気町)
- 五ヶ谷村 ← 古江村、朝柄村、片野村、波多瀬村、車川村、土屋村、色太村(現・多気町)
- 大杉谷村 ← 岩井村、檜原村、久豆村、大杉村(現・大台町)
- 川添村 ← 千代村、柳原村、栃原村、新田村、神瀬村、下楠村、上楠村、粟生村、高奈村(現・大台町)
- 三瀬谷村 ← 長ヶ村、上三瀬村、下三瀬村、佐原村、弥起井村、上菅村、菅合村、大ヶ所村(現・大台町)
- 荻原村 ← 下真手村、上真手村、本田木屋、小切畑村、江馬村、天ヶ瀬村、栗谷村、熊内村、茂原村、薗村、清滝村、菅木屋(現・大台町)
- 領内村 ← 明豆村、御棟村、小滝村、神滝村、滝谷村、大井村、南村、唐櫃村(現・大台町)
- 向粥見村が飯高郡粥見村の一部となる。
- 明治30年(1897年)9月1日 - 郡制を施行。
- 大正8年(1919年)6月20日 - 相可村が町制施行して相可町となる。(1町16村)
- 大正12年(1923年)4月1日 - 郡会が廃止。郡役所は存続。
- 大正13年(1924年)2月11日 - 大淀村が町制施行して大淀町となる。(2町15村)
- 大正15年(1926年)7月1日 - 郡役所が廃止。以降は地域区分名称となる。
- 昭和28年(1953年)4月1日 - 三瀬谷村が町制施行して三瀬谷町となる。(3町14村)
- 昭和29年(1954年)10月15日 - 東黒部村が松阪市に編入。(3町13村)
- 昭和30年(1955年)
- 昭和31年(1956年)
- 昭和33年(1958年)9月3日 - 三和町・斎明村が合併して神郷町が発足。神郷町が即日改称して明和町となる。
- 昭和34年(1959年)
- 平成18年(2006年)
変遷表
[編集]自治体の変遷
明治22年以前 | 明治22年4月1日 | 明治22年 - 昭和19年 | 昭和20年 - 平成17年 | 平成18年- 現在 | 現在 | |
---|---|---|---|---|---|---|
大淀村 | 大正13年2月11日 町制 |
昭和30年4月1日 三和町 |
昭和33年9月3日 神郷町 同日改称 明和町 |
明和町 | 明和町 | |
上御糸村 | 上御糸村 | |||||
下御糸村 | 下御糸村 | |||||
斎宮村 | 斎宮村 | 昭和30年4月15日 斎明村 | ||||
明星村 | 明星村 | |||||
東黒部村 | 東黒部村 | 昭和29年10月15日 松阪市に編入 |
松阪市 | |||
相可村 | 大正8年6月20日 町制 |
昭和30年3月31日 多気町 |
多気町 | 平成18年1月1日 多気町 |
多気町 | |
佐奈村 | 佐奈村 | |||||
津田村 | 津田村 | |||||
西外城田村 | 西外城田村 | 昭和34年4月15日 多気町に編入 | ||||
丹生村 | 丹生村 | 昭和30年4月15日 勢和村 | ||||
五ヶ谷村 | 五ヶ谷村 | |||||
三瀬谷村 | 三瀬谷村 | 昭和28年4月1日 町制 |
昭和31年9月30日 大台町 |
平成18年1月10日 大台町 |
大台町 | |
川添村 | 川添村 | 川添村 | ||||
荻原村 | 荻原村 | 昭和31年5月3日 宮川村 | ||||
領内村 | 領内村 | |||||
大杉谷村 | 大杉谷村 |
行政
[編集]- 歴代郡長
代 | 氏名 | 就任年月日 | 退任年月日 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 厚芝伊之助 | 明治12年(1879年) | ||
2 | 小河義郎 | 明治14年(1881年)1月 | ||
3 | 永島雪江 | 明治14年(1881年)4月 | ||
4 | 椿蓁一郎 | 明治19年(1886年)9月 | ||
5 | 土居光華 | 明治20年(1887年)2月 | ||
6 | 永島雪江 | 明治21年(1888年)12月 | ||
7 | 日比重知 | 明治30年(1897年)6月 | ||
8 | 田辺雷蔵 | 明治32年(1899年)4月 | ||
9 | 菊沢庸 | 明治34年(1901年)9月 | ||
10 | 大山元史 | 明治39年(1906年)2月 | ||
11 | 西大次郎 | 明治45年(1912年)6月 | ||
12 | 須田松太郎 | 大正4年(1915年)4月21日 | ||
13 | 鎌田千代之助 | 大正8年(1919年)8月21日 | ||
14 | 青木辰次郎 | 大正12年(1923年)2月17日 | 大正15年(1926年)6月30日 | 郡役所廃止により、廃官 |
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典』 24 三重県、角川書店、1983年6月1日。ISBN 4040012402。
- 旧高旧領取調帳データベース