竹部歩美
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人物情報 | |
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国籍 | 日本 |
出身校 |
國學院大學文学部第II部卒業 國學院大學大学院 文学研究科博士課程前期修了 國學院大學大学院 文学研究科博士課程後期修了 |
学問 | |
研究分野 | 国語学・国語史 |
学位 | 博士(文学)(國學院大學、2003年) |
竹部 歩美(たけべ あゆみ)は、日本の言語学者(国語学・国語史)。博士(文学)(國學院大學・2003年)。静岡県立大学国際関係学部准教授・大学院国際関係学研究科准教授。
國學院大學大学院特別研究員、独立行政法人国立国語研究所情報資料部門文献情報グループ研究補佐員、首都大学東京大学院人文科学研究科助教などを歴任。
来歴
[編集]生い立ち
[編集]新潟県出身。國學院大學に進学、同文学部第II部文学科に在籍[1]、1997年3月、同大學を卒業[1]。その後、同大学院文学研究科に進学[1]、1999年3月、國學院大學大学院博士課程前期修了[1]。さらに、2003年3月、同大學大学院博士課程後期修了[1]にともない、博士(文学)の学位を取得[2]。学位論文の題は「古代日本語における接続表現の研究」[3]。
研究者として
[編集]大学院修了後は、2003年4月より2004年3月にかけて、國學院大學大学院特別研究員を務めた[4]。また、2003年4月からは、國學院大學文学部講師を兼任[4]。なお、2003年4月から2005年3月にかけて、東京学芸大学教育学部非常勤講師を兼任[4]。2003年9月、独立行政法人[註釈 1]国立国語研究所情報資料部門文献情報グループ研究補佐員となり[4]、2007年3月まで同職を務めた[4]。2006年9月から2010年9月にかけて、麗澤大学外国語学部非常勤講師を兼任[4]。この頃より、特許庁審査官補養成コース研修講師を兼任[5]。2007年4月、首都大学東京人文科学研究科助教に就任[4]、主として人間科学専攻の講義を担当[4]、2010年3月まで首都大学東京にて同職を務めた[4]。なお、2008年9月から2011年3月にかけて、立正大学文学部非常勤講師を兼任した[4]。2010年4月、静岡県立大学国際関係学部講師に就任[4]、主として国際言語文化学科の講義を担当。また、同大学の大学院国際関係学研究科講師を兼務、主として比較文化専攻の講義を担当した。
研究
[編集]専門は言語学。国語学や国語史を研究する中[6]、特に平安時代における和文の語彙や語法の研究に取り組む[7]。具体的な例としては、『源氏物語』を題材として取り上げ、それを通じて当時の語彙や語法についての研究を試みる[7]。また、古代から現代にかけての日本語文法を研究する[7]。また、国学者である石塚龍麿が著した『仮名遣奥山路』[註釈 2]を翻刻したことでも知られる[8][9][10]。『仮名遣奥山路』は江戸時代に著されたが、版行されなかったため写本しか伝わっておらず[11]、活字化されたのは1929年に「日本古典全集」シリーズに採録された『仮字遣奥山路』が唯一の例であった[11][12][13]。この「日本古典全集」に収録された『仮字遣奥山路』は、国文学者の正宗敦夫が編纂・校訂を手掛けており[12][13]、言語学者の橋本進吉の写本に基づいて翻刻したとされている[11]。しかし、「日本古典全集」の『仮字遣奥山路』に対しては、本文の脱落、出典の異同、写本との漢字表記の差異といった、さまざまな問題点が指摘されていた[11]。こうした背景から、竹部は橋本の写本に基づいて、改めて一から『仮名遣奥山路』を翻刻した[11]。そのほか、文法などに関する専門書を上梓したが[14]、それだけでなく、日本漢字能力検定に関する問題集の監修なども手掛けている[15]。
日本語学会、近代語学会、解釈学会、國學院大學国語研究会、國學院大學院友学術振興会、首都大学東京/東京都立大学日本語・日本語教育研究会、東京都立大学国語国文学会などに所属[16]。
略歴
[編集]- 1997年 - 國學院大學文学部第II部卒業。
- 1999年 - 國學院大學大学院文学研究科博士課程前期修了。
- 2003年 - 國學院大學大学院文学研究科博士課程後期修了。
- 2003年 - 國學院大學大学院特別研究員。
- 2003年 - 國學院大學文学部講師。
- 2003年 - 東京学芸大学教育学部講師。
- 2003年 - 国立国語研究所情報資料部門文献情報グループ研究補佐員。
- 2006年 - 麗澤大学外国語学部講師。
- 2007年 - 首都大学東京大学院人文科学研究科助教。
- 2008年 - 立正大学文学部講師。
- 2010年 - 静岡県立大学国際関係学部講師。
- 2010年 - 静岡県立大学大学院国際関係学研究科講師。
- 2018年10月 - 静岡県立大学国際関係学部准教授(現在に至る)
著作
[編集]共著
[編集]- 浅川哲也・竹部歩美著『歴史的変化から理解する現代日本語文法』おうふう、2014年。ISBN 9784273036836
分担執筆
[編集]- 国立国語研究所編『国語年鑑』2003年版、大日本図書、2003年。ISBN 447701662X
- 国立国語研究所編『国語年鑑』2004年版、大日本図書、2004年。ISBN 4477018452
- 国立国語研究所編『国語年鑑』2005年版、大日本図書、2005年。ISBN 4477018789
- 国立国語研究所編『国語年鑑』2006年版、大日本図書、2006年。ISBN 4477019033
監修
[編集]- 浅川哲也・竹部歩美監修『出る順+出題形式別漢字検定2級問題集』ナツメ社、2009年。ISBN 9784816347566
- 浅川哲也・竹部歩美監修『出る順+出題形式別漢字検定準2級問題集』ナツメ社、2009年。ISBN 9784816347573
- 浅川哲也・竹部歩美監修『出る順+出題形式別漢字検定3級問題集』ナツメ社、2009年。ISBN 9784816347580
- 浅川哲也・竹部歩美監修『出る順+出題形式別漢字検定4級問題集』ナツメ社、2009年。ISBN 9784816347597
その他
[編集]- 『竹部歩美提出学位請求論文「古代日本語における接続表現の研究」審査報告書』国学院大学、2003年。
脚注
[編集]註釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e 「学歴」『教員情報詳細:静岡県立大学教員データベース』静岡県立大学。
- ^ 「学位」『教員情報詳細:静岡県立大学教員データベース』静岡県立大学。
- ^ 『竹部歩美提出学位請求論文「古代日本語における接続表現の研究」審査報告書』国学院大学、2003年。
- ^ a b c d e f g h i j k 「主な経歴」『教員情報詳細:静岡県立大学教員データベース』静岡県立大学。
- ^ 「主な社会活動」『教員情報詳細:静岡県立大学教員データベース』静岡県立大学。
- ^ 「専門分野」『教員情報詳細:静岡県立大学教員データベース』静岡県立大学。
- ^ a b c 「主要研究テーマ」『教員情報詳細:静岡県立大学教員データベース』静岡県立大学。
- ^ 竹部歩美翻刻「石塚龍麿『仮名遣奥山路』上・東大蔵橋本進吉写本(翻刻)」『新國學』復刊5号、國學院大學院友学術振興会、2013年。
- ^ 竹部歩美翻刻「石塚龍麿『仮名遣奥山路』中・東大蔵橋本進吉写本(翻刻)」『国際関係・比較文化研究』12巻2号、静岡県立大学国際関係学部、2014年3月、25-44頁。
- ^ 竹部歩美翻刻「石塚龍麿『仮名遣奥山路』中・東大蔵橋本進吉写本(翻刻)その2」『国際関係・比較文化研究』13巻1号、静岡県立大学国際関係学部、2014年9月、19-39頁。
- ^ a b c d e 菅野雅雄「院友学術振興会からの報告」『國學院大學院友會報』355号、國學院大學院友会、2014年1月1日、12頁。
- ^ a b 石塚竜麿著、正宗敦夫編纂・校訂『仮字遣奥山路』上巻、日本古典全集刊行会、1929年。
- ^ a b 石塚竜麿著、正宗敦夫編纂・校訂『仮字遣奥山路』下巻、日本古典全集刊行会、1929年。
- ^ 浅川哲也・竹部歩美『歴史的変化から理解する現代日本語文法』おうふう、2014年。
- ^ 浅川哲也・竹部歩美監修『出る順+出題形式別漢字検定2級問題集』ナツメ社、2009年。
- ^ 「所属学会」『教員情報詳細:静岡県立大学教員データベース』静岡県立大学。
関連人物
[編集]関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 竹部歩美 - researchmap
- 竹部歩美 - J-GLOBAL