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笠置町

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
かさぎちょう ウィキデータを編集
笠置町
笠置町旗 笠置町章
笠置町旗 笠置町章
日本の旗 日本
地方 近畿地方
都道府県 京都府
相楽郡
市町村コード 26364-8
法人番号 3000020263648 ウィキデータを編集
面積 23.52km2
総人口 963[編集]
推計人口、2024年10月1日)
人口密度 40.9人/km2
隣接自治体 木津川市相楽郡和束町南山城村
奈良県奈良市
町の木 ミヤマツツジ
町の花 ソメイヨシノ
町の鳥 ウグイス
笠置町役場
町長 山本篤志
所在地 619-1303
京都府相楽郡笠置町笠置西通90番地1
北緯34度45分38秒 東経135度56分22秒 / 北緯34.76047度 東経135.93944度 / 34.76047; 135.93944座標: 北緯34度45分38秒 東経135度56分22秒 / 北緯34.76047度 東経135.93944度 / 34.76047; 135.93944
笠置町役場庁舎
笠置町役場庁舎
外部リンク 公式ウェブサイト

笠置町位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町・村

ウィキプロジェクト
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笠置町(かさぎちょう)は、京都府の南部に位置する1934年(昭和9年)に町制を施行した[1]相楽郡に属す。京都府で唯一の1000人以下の自治体である。

概要

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笠置町中心部(2008年)

推計人口は2024年10月1日現在、963人となっており、京都府の自治体では最も少ない。

「わかさぎのはばたくまち 美しい自然と史跡に恵まれた心ふれあう町」を町の標語に掲げている。

地理

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笠置町獅子岩

位置

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東は南山城村、西は木津川市、北は和束町、南は奈良市に接する。全面積の8割を山林が占め、町の中央を木津川が流れ、南側から布目川、打滝川が注ぎ、北からは横川、沿岸に耕地が開ける[2]。また、木津川市加茂地区東部に飛び地が点在する。

地形

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山地

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主な山

河川

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主な川
  • 白砂川
  • 木津川
  • 布目川
  • 打滝川
  • 横川

人口

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平成22年国勢調査より前回調査からの人口増減を見ると13.33%減の1,626人であり、増減率は府下26市町村、36行政区域中ともに最下位である。2014年には、出生数0人を記録するなど過疎化が進行している[3]

日本の町の中では、福島第一原子力発電所事故の影響を受けている町を除くと山梨県南巨摩郡早川町に次いで2番目に人口が少ない。2019年2月には、京都府内の自治体で初めて高齢化率が50%を超える「限界自治体」となった[3]

笠置町と全国の年齢別人口分布(2005年) 笠置町の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 笠置町
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
笠置町(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 2,721人
1975年(昭和50年) 2,631人
1980年(昭和55年) 2,506人
1985年(昭和60年) 2,429人
1990年(平成2年) 2,311人
1995年(平成7年) 2,223人
2000年(平成12年) 2,056人
2005年(平成17年) 1,876人
2010年(平成22年) 1,626人
2015年(平成27年) 1,368人
2020年(令和2年) 1,144人
総務省統計局 国勢調査より


隣接自治体

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京都府の旗京都府
奈良県の旗奈良県

歴史

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笠置山の戦い元弘の乱)を再現した人形

古代

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  • 笠置町一帯は奈良の東大寺の造営に際し、木材を切り出して木津川の水運を使って運んだ[4]事など古くから水運の要衝として発達していた。

中世

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近世

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  • 現在の笠置町の領域には、江戸時代は木津川の北岸に津藩領の北笠置村、切山村、上有市村と下有市村、南岸に南笠置村(津藩領)と柳生藩領の飛鳥路村が存在した。

近代

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  • 1871年(明治4年)の廃藩置県で、旧藤堂藩の南笠置村、北笠置村、切山村、下有市村、上有市村は津県、旧柳生藩の飛鳥路村は柳生県となった(同年11月には以上6ヶ村が京都府管下となる)[1]
  • 1876年(明治9年)に上有市村と下有市村が合併し有市村に、北笠置村と南笠置村が合併し笠置村になった[5]

沿革

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明治
昭和
平成

行政

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町長

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政治

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町議会

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  • 笠置町議会 定数:8人[8]

衆議院

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選挙区 議員名 党派名 当選回数 備考
京都府第6区宇治市城陽市八幡市京田辺市
木津川市久世郡綴喜郡相楽郡
山井和則 立憲民主党 8 選挙区

施設

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警察

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消防

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  • 相楽中部消防署東部出張所(相楽郡笠置町大字有市小字西狭間19番地)

郵便局

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主な郵便局
  • 笠置郵便局
郵便番号
  • 619-1303。

文化施設

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  • 笠置産業振興会館
  • 笠置町中央公民館
  • 笠置キャンプ場

運動施設

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  • 笠置球場
  • 笠置町民グラウンド
  • 笠置ゴルフ倶楽部

情報・通信

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マスメディア

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放送局

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生活基盤

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ライフライン

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電信

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市外局番

市外局番は、0743(市内局番は20~99)となっている。奈良市の大部分を占める市外局番0742のエリアへの通話は市外局番からダイヤルが必要だが、市内料金である。また、生駒市、天理市、大和郡山市など、南山城村を除く市外局番0743エリアへの通話は、隣接していないが市外局番を省略かつ市内料金にて通話可能である。

教育

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教育委員会は町独自ではなく、相楽郡内の和束町南山城村とともに設置した相楽東部広域連合教育委員会。

中学校

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公立

小学校

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公立
  • 笠置小学校

交通

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笠置駅
笠置大橋

鉄道

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西日本旅客鉄道(JR西日本)

なお、当町は鉄道駅のある「」の中では、(福島県浜通りの原発関連市町村を除いて)最も人口が少ない。

路線バス

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  • 相楽東部広域バス - 関西本線サポートバスとして関西本線加茂 - 月ケ瀬口間に並行したルートを通り、木津川市・笠置町・南山城村を結ぶ。各駅の駅前以外にも停留所が設置されている。
    • 加茂駅(西口) - 笠置駅 - 笠置町役場前 - 有市 - 大河原駅 - 月ヶ瀬ニュータウンガス店 - 月ケ瀬口駅

町内にこれ以外の一般路線バスはない。町では町中心部から切山・有市・飛鳥路などの各集落に町営循環バスを運行しているが、利用は住民に限られる[9]

道路

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国道

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府県道

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主要地方道
一般府道

観光

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笠置寺
天照御門神社
木津川のボルダリング風景
布目川甌穴
笠置温泉

名所・旧跡

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主な城郭
  • 笠置城
主な寺院
  • 笠置寺
    • 笠置寺解脱の鐘
    • 笠置寺十三重石塔 - 相輪頂部の宝珠形を欠失する花崗岩製、高さ479cmの十三重石塔。薬師、釈迦、弥陀、弥勒の顕教四仏を半肉彫りする。笠置寺中興解脱房貞慶の母の供養塔を伝えられる[10]。寺伝によれば、もと木造であったが、元弘の乱で焼失し、乱による戦死者の霊を供養するために石造となる[11]
    • 弥勒磨崖仏 - 元弘の変で焼失し、現在は舟形光背の輪郭が残る。この磨崖仏を写したものが、大野寺(奈良県室生村)と加茂町当尾の線刻弥勒磨崖仏である。
  • 虚空蔵石 - 線刻虚空蔵菩薩坐像の磨崖仏
  • 長山寺
  • 東明寺
  • 法明寺
主な神社
  • 天照御門神社 - 旧飛鳥路村の産土神で、日本三代実録国史見在社としての記載がある[12]
  • 国津神社
  • 栗栖天満宮 - 10月16日の秋祭には流鏑馬が行われる。同社の左右二座から稚児が出て、馬で神社に渡御した後、馬場で各座交互に流鏑馬が行われる[13]
主な史跡

観光スポット

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  • わかさぎ公園 - の名所
  • 松本亭
自然・レジャー
  • 府立笠置山自然公園 - 1932年(昭和7年)笠置山とその山麓の木津川一帯が史跡名勝地として国から指定され、史跡探勝の観光地となる[14]
  • 木津川 - 週末には、笠置橋下西の木津川河川敷で、水遊びのレジャーや自然石でのボルダリングに訪れる観光客で賑わう。木津川沿いの国道163号でアクセスできる。
    • 笠置河原キャンプ場
    • 笠置ボルダー
    • 笠置獅子岩
  • 布目川の甌穴
温泉
廃墟
  • 笠置観光ホテル跡

文化・名物

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南部区御神輿巡行
笠置町遊びカヌー発祥の地

祭事・催事

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  • 桜まつり(4月)- 木津川河川敷の夜桜のライト・アップ
  • 夏まつり(花火大会)-(8月第1土曜日)
  • 木津川灯籠流し(8月16日
  • 秋まつり御神輿巡行(10月)- 笠置町南部青年団が中心となって巡行を行っている。町外からも応援に駆け付ける。[15]
  • 笠置もみじまつり(11月)- 笠置寺敷地内のもみじ公園のライト・アップ
  • 全国ご当地鍋フェスタ (12月)

名産・特産

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習慣

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発祥

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  • 遊びカヌー - 笠置町は遊びカヌーの発祥の地である。

笠置町を舞台とした作品

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脚注

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  1. ^ a b 第4次笠置町総合計画 - 笠置町、2024年10月7日閲覧。
  2. ^ 日本歴史地名大系 26京都府の地名」,平凡社、1981年、p55
  3. ^ a b 京都府内初の「限界自治体」に 人口1326人の笠置町”. 京都新聞 (2019年3月12日). 2019年3月13日閲覧。
  4. ^ a b 「日本歴史地名大系26 京都府の地名」平凡社 1981年 p58
  5. ^ 「日本歴史地名大系26 京都府の地名」平凡社 1981年 p55-57
  6. ^ 全町民1800人分の個人情報入力パソコン紛失 京都・笠置町 産経新聞 2009年8月12日
  7. ^ 出生ゼロ、「消滅可能性都市」波紋 京都・笠置町”. 京都新聞 (2015年1月14日). 2015年1月14日閲覧。
  8. ^ 笠置町議会議員名簿/一部事務組合議会等議員名簿”. 2022年6月13日閲覧。
  9. ^ 笠置町営循環バス”. 笠置町 (2009年1月14日). 2015年11月9日閲覧。
  10. ^ 「笠置町と笠置山」,笠置町教育委員会、1990年、p71
  11. ^ 竹村俊則「昭和京都名所圖會 7南山城」,駸々堂出版、1989年、p408
  12. ^ 竹村俊則「昭和京都名所圖會 7南山城」,駸々堂出版、1989年、p411
  13. ^ 「京都大辞典 府域編」,淡交社、1994年、p203
  14. ^ 竹村俊則「昭和京都名所圖會 7南山城」,駸々堂出版、1989年、p403
  15. ^ 京都新聞2016年10月17日朝刊山城A版

外部リンク

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