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美章園駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
美章園駅
東口(2021年5月)
びしょうえん
Bishōen
JR-R20 天王寺 (1.5 km)
(1.5 km) 南田辺 JR-R22
地図
所在地 大阪市阿倍野区美章園2丁目18番14号[1]
北緯34度38分17.04秒 東経135度31分26.27秒 / 北緯34.6380667度 東経135.5239639度 / 34.6380667; 135.5239639 (美章園駅)座標: 北緯34度38分17.04秒 東経135度31分26.27秒 / 北緯34.6380667度 東経135.5239639度 / 34.6380667; 135.5239639 (美章園駅)
駅番号 JR-R21
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
所属路線 阪和線
キロ程 1.5 km(天王寺起点)
電報略号 ヒシ
駅構造 高架駅
ホーム 2面2線
乗車人員
-統計年度-
4,864人/日(降車客含まず)
-2022年-
開業年月日 1931年昭和6年)6月3日
備考 業務委託駅[2]
みどりの券売機プラス設置駅
阪 大阪市内
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美章園駅(びしょうえんえき)は、大阪府大阪市阿倍野区美章園二丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)阪和線である。駅番号はJR-R21

概要

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駅名は、大阪の財界人であり大阪商工会議所第8代会頭、大阪商船(現在の商船三井)や日本電力(現在は解散)の社長などを務めた山岡順太郎が、1921年(大正10年)に美章土地株式会社を設立し、住宅地「美章園」を建設するに加えて、美章園駅の建設費を寄付したことに由来する。「美章」の名は山岡順太郎の父・山岡美章から取られたものである[3][4][5]

歴史

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駅付近の高架線の被害
営業再開(1947年4月)
1956年(昭和31年)頃
(1956年発行『阿倍野区史』より)

空襲による当駅付近の被害

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1945年(昭和20年)2月14日[14]午後8時過ぎ、アメリカ軍による空襲で、B29阿倍野区内だけに3発の爆弾を投下した。そのうち1トン爆弾1発が当駅構内に落下し阪和線の鉄筋コンクリート橋脚を粉砕、付近の民家20件ほどを破壊し死傷者30余名を出した。運悪く東和歌山方面行きの電車が発車した直後でホームに多くの人がいたため、多くの死者が出た[15]1951年(昭和26年)8月24日、駅東側に当時の駅職員によって「遭難供養之碑」が建てられた。

この時に明浄高等女学校(現・明浄学院高校)裏にも爆弾が落下し、同校生も犠牲になった[15]。近くの文の里公園に「慰霊塔」がある。それには大阪市最初の被爆地と書かれているが、実際には2月14日より前から大阪市内に空襲が行われている。

大阪市内で空襲慰霊碑のある駅としては、他に1945年8月14日京橋駅空襲で被害を受けた京橋駅大阪環状線片町線)がある。

駅構造

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プラットホーム

相対式ホーム2面2線を持つ高架駅分岐器絶対信号機がない停留所に分類される。

通常使用される改札口は東側のみだが、平日の朝ラッシュ時には西側の改札口も利用できる。2008年3月にエレベーターが整備され、歩道と改札口の段差にもスロープが設置されるなど、バリアフリー化が進んでいる。

業務委託駅[2]、JRの特定都区市内制度における「大阪市内」に属する駅である。ICカード「ICOCA」を利用することができる(相互利用可能ICカードはICOCAの項を参照)。

のりば

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のりば 路線 方向 行先
1 R 阪和線 下り 関西空港和歌山方面[16]
2 上り 天王寺方面[16]
  • 2013年9月までは、「鳳方面行き」「天王寺行き」に行先が固定された簡易型自動放送だった。

利用状況

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2022年(令和4年)度の一日平均乗車人員は4,864人である。付近に学校が多く、学生の利用者がかなりの部分を占める。

各年度の1日の平均乗車人員は以下の通りである。

年度別1日平均乗車人員[統計 1][統計 2]
年度 1日平均
乗車人員
出典
1988年(昭和63年) 7,295 [大阪府 1]
1989年(平成元年) 7,199 [大阪府 1]
1990年(平成02年) 7,045 [大阪府 2]
1991年(平成03年) 6,960 [大阪府 3]
1992年(平成04年) 6,753 [大阪府 4]
1993年(平成05年) 6,602 [大阪府 5]
1994年(平成06年) 6,371 [大阪府 6]
1995年(平成07年) 6,365 [大阪府 7]
1996年(平成08年) 6,423 [大阪府 8]
1997年(平成09年) 6,429 [大阪府 9]
1998年(平成10年) 6,336 [大阪府 10]
1999年(平成11年) 6,163 [大阪府 11]
2000年(平成12年) 6,032 [大阪府 12]
2001年(平成13年) 5,684 [大阪府 13]
2002年(平成14年) 5,293 [大阪府 14]
2003年(平成15年) 5,225 [大阪府 15]
2004年(平成16年) 5,065 [大阪府 16]
2005年(平成17年) 4,830 [大阪府 17]
2006年(平成18年) 4,842 [大阪府 18]
2007年(平成19年) 4,762 [大阪府 19]
2008年(平成20年) 4,773 [大阪府 20]
2009年(平成21年) 4,804 [大阪府 21]
2010年(平成22年) 4,784 [大阪府 22]
2011年(平成23年) 4,824 [大阪府 23]
2012年(平成24年) 4,842 [大阪府 24]
2013年(平成25年) 5,145 [大阪府 25]
2014年(平成26年) 5,227 [大阪府 26]
2015年(平成27年) 5,362 [大阪府 27]
2016年(平成28年) 5,365 [大阪府 28]
2017年(平成29年) 5,290 [大阪府 29]
2018年(平成30年) 5,271 [大阪府 30]
2019年(令和元年) 5,265 [大阪府 31]
2020年(令和02年) 4,511 [大阪府 32]
2021年(令和03年) 4,677 [大阪府 33]
2022年(令和04年) 4,864 [大阪府 34]

駅周辺

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駅の東側は古くからの商店や住宅が所狭しと軒を連ねている。阪和線の高架下には商店が軒を連ねている。周辺道路は交通量が多い上に歩道が狭い。

学校

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その他

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バス路線

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「美章園」停留所にて、大阪シティバスの路線が発着する。

1990年代まで近鉄バスの、あべの橋と志紀車庫国分方面を結ぶ路線が停車していた。

隣の駅

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西日本旅客鉄道(JR西日本)
R 阪和線
関空快速・紀州路快速・快速・直通快速・区間快速
通過
普通
天王寺駅 (JR-R20) - 美章園駅 (JR-R21) - 南田辺駅 (JR-R22)

脚注

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記事本文

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注釈

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出典

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  1. ^ 美章園駅 駅情報:JRおでかけネット”. JR西日本. 2022年9月27日閲覧。
  2. ^ a b 会社概要”. JR西日本交通サービス. 2022年3月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月2日閲覧。
  3. ^ 山岡順太郎と大阪住宅経営株式会社 和田 康由, 寺内 信 日本建築学会計画系論文集 1996年61巻486号 p.167-176
  4. ^ 山岡順太郎と住宅経営論 和田 康由, 寺内 信 日本建築学会計画系論文集 1996年61巻488号 p.187-194
  5. ^ 大阪市 阿倍野区 阿倍野区の地名・町名の由来 - 大阪市
  6. ^ a b 竹田辰男『阪和電気鉄道史』鉄道資料保存会、1989年、51頁。ISBN 978-4885400612 
  7. ^ a b c 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 42号 阪和線・和歌山線・桜井線・湖西線・関西空港線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年5月16日、12-13頁。 
  8. ^ a b c 天王寺鉄道管理局三十年写真史P275「駅の変せん」、年表
  9. ^ 『関西国電50年』(鉄道史資料保存会、1982年)年表
  10. ^ 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、365頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  11. ^ 天王寺鉄道管理局三十年写真史 P223年表
  12. ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '99年版』ジェー・アール・アール、1999年7月1日、185頁。ISBN 4-88283-120-1 
  13. ^ 「ICOCA」いよいよデビュー! 〜 平成15年11月1日(土)よりサービス開始いたします 〜(インターネット・アーカイブ) - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2003年8月30日
  14. ^ 天王寺鉄道管理局三十年写真史P177の年表では昭和20年3月11日となっているが、誤り。
  15. ^ a b 『阿倍野区史』(1956年)P334-337
  16. ^ a b 美章園駅|構内図:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2023年1月28日閲覧。

利用状況

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  1. ^ 大阪府統計年鑑 - 大阪府
  2. ^ 大阪市統計書 - 大阪市
大阪府統計年鑑
  1. ^ a b 大阪府統計年鑑(平成2年) (PDF)
  2. ^ 大阪府統計年鑑(平成3年) (PDF)
  3. ^ 大阪府統計年鑑(平成4年) (PDF)
  4. ^ 大阪府統計年鑑(平成5年) (PDF)
  5. ^ 大阪府統計年鑑(平成6年) (PDF)
  6. ^ 大阪府統計年鑑(平成7年) (PDF)
  7. ^ 大阪府統計年鑑(平成8年) (PDF)
  8. ^ 大阪府統計年鑑(平成9年) (PDF)
  9. ^ 大阪府統計年鑑(平成10年) (PDF)
  10. ^ 大阪府統計年鑑(平成11年) (PDF)
  11. ^ 大阪府統計年鑑(平成12年) (PDF)
  12. ^ 大阪府統計年鑑(平成13年) (PDF)
  13. ^ 大阪府統計年鑑(平成14年) (PDF)
  14. ^ 大阪府統計年鑑(平成15年) (PDF)
  15. ^ 大阪府統計年鑑(平成16年) (PDF)
  16. ^ 大阪府統計年鑑(平成17年) (PDF)
  17. ^ 大阪府統計年鑑(平成18年) (PDF)
  18. ^ 大阪府統計年鑑(平成19年) (PDF)
  19. ^ 大阪府統計年鑑(平成20年) (PDF)
  20. ^ 大阪府統計年鑑(平成21年) (PDF)
  21. ^ 大阪府統計年鑑(平成22年) (PDF)
  22. ^ 大阪府統計年鑑(平成23年) (PDF)
  23. ^ 大阪府統計年鑑(平成24年) (PDF)
  24. ^ 大阪府統計年鑑(平成25年) (PDF)
  25. ^ 大阪府統計年鑑(平成26年) (PDF)
  26. ^ 大阪府統計年鑑(平成27年) (PDF)
  27. ^ 大阪府統計年鑑(平成28年) (PDF)
  28. ^ 大阪府統計年鑑(平成29年) (PDF)
  29. ^ 大阪府統計年鑑(平成30年) (PDF)
  30. ^ 大阪府統計年鑑(令和元年) (PDF)
  31. ^ 大阪府統計年鑑(令和2年) (PDF)
  32. ^ 大阪府統計年鑑(令和3年) (PDF)
  33. ^ 大阪府統計年鑑(令和4年) (PDF)
  34. ^ 大阪府統計年鑑(令和5年) (PDF)

関連項目

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外部リンク

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