コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

臭化白金(II)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
臭化白金(II)
識別情報
CAS登録番号 13455-12-4
特性
化学式 Br2Pt
モル質量 354.89 g/mol
外観 暗緑色の粉末
密度 6.65 g/cm3, 固体
融点

250 ℃ (分解)

への溶解度 不溶
構造
配位構造 平面四角形
双極子モーメント 0 D
危険性
主な危険性 刺激性 (Xi)
Rフレーズ R36/37/38, R43
Sフレーズ S24, S26, S27, S38
引火点 ? ℃
関連する物質
その他の陰イオン 塩化白金(II)
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

臭化白金(II)(しゅうかはっきん に、Platinum(II) bromide)は、化学式が PtBr2 と表される白金臭化物である。この暗緑色の粉末は、様々な臭化白金(II)錯体を合成するための前駆体として用いられる。塩化パラジウム臭化パラジウムなどと同様に、配位子となる物質の水溶液にしか溶けない。

用途

[編集]

白金のカルベン錯体は、酢酸ナトリウムのジメチルスルホキシド溶液にイミダゾリウム塩と臭化白金(II)を溶かして加熱することで得られる[1]

脚注

[編集]
  1. ^ Muehlhofer M., Strassner T., Herdtweck E., Herrmann W.A. (2002). “Synthesis and structural characterization of novel bridged platinum(II) biscarbene complexes”. Journal of Organometallic Chemistry 660: 121–126. doi:10.1016/S0022-328X(02)01670-4.