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菊池慎三

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
菊池慎三

菊池 慎三(きくち しんぞう、1887年明治20年)11月30日[1] - 1943年昭和18年)4月11日[2])は、日本内務官僚陸軍司政長官。官選秋田県知事地方行政の専門家[2]

経歴

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愛媛県西宇和郡二木生村(現・西予市)出身。同村長・菊池俊逸の長男として生まれた。小学校卒業後、独学で普通試験に合格[2]。さらに1911年11月、文官高等試験行政科試験、同年12月、弁護士試験に合格。1912年4月、内務省に入省し内務属・大臣官房秘書課勤務となる[1][2][3]

以後、佐賀県理事官静岡県理事官、軍需局書記官国勢院書記官、拓殖局書記官・第二課長、内務省参事官福井県警察部長、帝都復興院調査課長などを歴任[1][2]1921年5月から1922年4月まで欧米に出張した[1]

1929年7月、秋田県知事に就任。当時大幅な赤字であった県財政を立て直すため、経費の削減を進めた[2]1930年6月に知事を辞任し退官[2][3]。その後、東京市助役横浜市助役を歴任[2]1942年3月7日、第25軍軍政部付・セランゴール州長官に就任し[4]、同月17日、陸軍司政長官に任じられた[5]。1943年4月、シンガポールでの会議からの帰途に自動車事故で殉職した[2]

著作

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  • 『都市行政と地方自治』崇文堂出版部、1927年。
  • 『都市計画と道路行政』崇文堂出版部、1928年。
  • 『地方自治と東京市政』良書普及会、1928年。
  • 『警察行政研究』松華堂書店、1929年。
  • 『地方行政講話』崇文堂、1938年。

脚注

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  1. ^ a b c d 「単行書・国勢院引継書類(十ノ一)・退官退職転任履歴書・総裁官房」。
  2. ^ a b c d e f g h i 『新編日本の歴代知事』177頁。
  3. ^ a b 『日本官僚制総合事典:1868 - 2000』199頁。
  4. ^ 『日本官僚制総合事典:1868 - 2000』137頁。
  5. ^ 『官報』第4555号、昭和17年3月18日。

参考文献

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  • 歴代知事編纂会編『新編日本の歴代知事』歴代知事編纂会、1991年。
  • 秦郁彦編『日本官僚制総合事典:1868 - 2000』東京大学出版会、2001年。
  • 内閣「単行書・国勢院引継書類(十ノ一)・退官退職転任履歴書・総裁官房」大正9年5月 - 大正11年10月。国立公文書館 請求番号:本館-2A-034-07・単02272100