藤田直哉
藤田 直哉(ふじた なおや、1983年5月15日 - )は、日本のSF・文芸評論家。日本映画大学准教授[1]。学位は博士(学術)(東京工業大学・2014年)。
略歴
[編集]北海道札幌市生まれ[2]。北嶺高等学校中退後、大検を経て早稲田大学第一文学部(文芸専修)に入学。 2003年、早稲田映画まつり入選。2014年東京工業大学大学院社会理工学研究科価値システム専攻修了[2]、「筒井康隆「超虚構理論」の生成と発展」で博士(学術)。
2008年2月、スティーヴン・キング『ダーク・タワー』を論じた「消失点、暗黒の塔――『暗黒の塔』第5部、6部、7部を検討する」で第3回日本SF評論賞選考委員特別賞を受賞。2008年3月から2009年8月にかけて行われた『東浩紀のゼロアカ道場』に参加。2013年7月、『情況別冊 思想理論編 第2号』(2013年6月号別冊、情況出版)に「ゼロ年代批評の政治旋回――東浩紀論」発表。2014年4月、『虚構内存在――筒井康隆と〈新しい《生》の次元〉』(2013年2月、作品社)にて第67回日本推理作家協会賞評論その他部門最終候補。 2016年5月、一田和樹、遊井かなめ、七瀬晶、千澤のり子との共著『サイバーミステリ宣言!』(2015年、KADOKAWA)にて第16回本格ミステリ大賞評論・研究部門候補。2018年、田中功起の連載「田中功起 質問する」で往復書簡を交わす。2019年4月、震災文芸誌『ららほら』を創刊[1]。 2019年、『娯楽としての炎上――ポスト・トゥルース時代のミステリ』(南雲堂、2018年9月)にて第72回日本推理作家協会賞評論・研究部門最終候補、第19回本格ミステリ大賞評論・研究部門賞最終候補。
著作
[編集]単著
[編集]- 『虚構内存在――筒井康隆と〈新しい《生》の次元〉』作品社、2013年1月
- 『シン・ゴジラ論』作品社、2016年12月
- 『新世紀ゾンビ論――ゾンビとは、あなたであり、わたしである』筑摩書房、2017年3月
- 『娯楽としての炎上――ポスト・トゥルース時代のミステリ』南雲堂、2018年9月
- 『シン・エヴァンゲリオン論』河出書房新社、2021年6月
- 『攻殻機動隊論』作品社、2021年12月
- 『新海誠論』作品社、2022年10月
- 『ゲームが教える世界の論点』集英社新書、2023年1月
- 『現代ネット政治=文化論』作品社、2024年6月
共著・編著
[編集]- 『社会は存在しない:セカイ系文化論』南雲堂、2009年、共著
- 『サブカルチャー戦争:「セカイ系」から「世界内戦」へ』南雲堂、2010年、共著
- 『3・11の未来:日本・SF・想像力』作品社、2011年、共編著
- 『ゼロ年代+の映画:リアル、フェイク、ガチ、コスプレ』河出書房新社、2011年、共著
- 『floting view:郊外からうまれるアート』トポフィル、2011年、共著
- 『21世紀探偵小説:ポスト新本格と論理の崩壊』南雲堂、2012年、共著
- 『ポストヒューマニティーズ 伊藤計劃以後のSF』南雲堂、2013年、共編著
- 『Fate/Plus 虚淵玄 Lives 〜解析読本』河出書房新社、2014年、共著
- 『文化亡国論』響文社、2015年、笠井潔との対談
- 『蘇る伊藤計劃』宝島社、2015年、共著
- 『サイバーミステリ宣言!』角川書店、2015年、共著
- 『ビジュアル・コミュニケーション 動画時代の文化批評』南雲堂、2015年、共著
- 『地域アート 美学/制度/日本』堀之内出版、2016年、編著
- 『東日本大震災後文学論』(限界研)南雲堂、2017年、共編著
- 『ららほら』響文社、2019年、編著
- 『百田尚樹をぜんぶ読む』集英社、2020年、杉田俊介との対談
- 『ららほら2 震災後文学を語る』双子のライオン堂書店、2022年、編著
受賞歴
[編集]- 「消失点、暗黒の塔――『暗黒の塔』第5部、6部、7部を検討する」にて、第3回日本SF評論賞選考委員特別賞
脚注
[編集]- ^ a b “藤田直哉専任講師が文芸誌「ららほら」を創刊”. 日本映画大学 (2019年5月9日). 2019年6月12日閲覧。
- ^ a b “シン・ゴジラ論 : 藤田直哉”. HMV&BOOKS online. 2019年4月17日閲覧。
外部リンク
[編集]- the deconstruKction of right - 本人のブログ
- 藤田直哉 (@naoya_fujita) - X(旧Twitter)
- 藤田直哉のファイナルザクティ革命 - 「東浩紀のゼロアカ道場」用ブログ
- youtubeのチャンネル