コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

西八代郡

半保護されたページ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

日本 > 中部地方 > 山梨県 > 西八代郡
山梨県西八代郡の範囲(緑:市川三郷町 薄黄:後に他郡に編入された区域)

西八代郡(にしやつしろぐん)は、山梨県

人口13,661人、面積75.18km²、人口密度182人/km²。(2024年11月1日、推計人口)。

以下の1町を含む。

郡域

1878年明治11年)に発足した当時の郡域は、上記1町のほか、以下の区域にあたる。当初は富士川の左岸が本郡、右岸が南巨摩郡であったが、合併を経るごとに徐々に南巨摩郡に編入され、大幅に縮小した。

歴史

郡発足までの沿革

知行 村数 村名
幕府領 市川代官所 78村 ●上野村、○大塚村、畑熊村、垈村、下芦川村、梯村、古関村、精進村、本栖村、●市川大門村、印沢村、●高田村、●下大鳥居村、黒沢村、熊沢村、○八ノ尻村、○山家村、落居村、葛籠沢村、宮原村、岩下村、五八村、寺所村、嶺村、久保村、大山村、柴草村、大磯小磯村、根子村、●瀬戸村、羽鹿島村、楠甫村、岩間村、鴨狩津向村、三沢村、樋田村、切房木村、車田村、○道村、水船村、古関村、中倉村、釜額村、下田原村、上田原村、○宮木村、○一色村、○市之瀬村、北川村、岩欠村、杉山村、大炊平村、清沢村、○常葉村、上野平村、波高島村、桃ヶ窪村、下部村、湯奥村、上八木沢村、下八木沢村、帯金村、大垈村、椿草里村、大崩村、丸滝村、角打村、和田村、樋上村、大嶋村、内船村、上佐野村、井出村、十島村、下佐野村、折門村、八坂村、三帳村
田安徳川家 2村 中山村、高萩村
  • 慶応4年
  • 明治2年
  • 明治3年
  • 明治7年(1874年)から明治8年(1875年)にかけて下記の町村の統合が行われる。カッコ内は統合時期。(35村)
    • 九一色村 ← 古関村、梯村、精進村、本栖村、折門村、八坂村、下芦川村、三帳村、高萩村、垈村、中山村、畑熊村(明治7年11月)
    • 三保村 ← 嶺村、久保村、大山村(明治7年10月)
    • 豊和村 ← 下大鳥居村、黒沢村(明治8年1月)
    • 河頭村 ← 熊沢村、五八村、寺所村、岩下村(明治8年6月)
    • 共和村 ← 下田原村、宮木村、上田原村、一色村(明治8年6月)
    • 富里村 ← 北川村、市之瀬村、杉山村、岩欠村、大炊平村、清沢村、常葉村、上野平村、波高島村、桃ヶ窪村、下部村、湯奥村(明治8年4月)
    • 大河内村 ← 上八木沢村、下八木沢村、帯金村、大垈村、椿草里村、丸滝村、大崩村、角打村、和田村、樋上村、大嶋村(明治7年1月)
    • 栄村 ← 内船村、井出村、十島村、上佐野村、下佐野村(明治7年10月31日

郡発足後の沿革

  • 明治11年(1878年12月19日 - 郡区町村編制法の山梨県での施行により、八代郡のうち35村の区域をもって西八代郡が発足。郡役所を市川大門村に設置。
1.上九一色村 2.下九一色村 3.大塚村 4.上野村 5.高田村 6.市川大門村 7.山保村 8.豊和村 9.八之尻村 10.羽鹿島村 11.落居村 12.岩間村 13.楠甫村 14.鴨狩津向村 15.宮原村 16.葛籠沢村 17.久那土村 18.古関村 19.共和村 20.富里村 21.大河内村 22.栄村(紫:甲府市 赤:市川三郷町 橙:南都留郡富士河口湖町 桃:南巨摩郡身延町 黄:南巨摩郡南部町 緑:南巨摩郡富士川町)
  • 明治22年(1889年7月1日 - 町村制の施行により、以下の町村が発足。[ ]は改めて再編された町村。(22村)
  • 明治24年(1891年8月1日 - 郡制を施行。
  • 明治33年(1900年4月24日 - 市川大門村が町制施行して市川大門町となる。(1町21村)
  • 大正12年(1923年3月31日 - 郡会が廃止。郡役所は存続。
  • 大正15年(1926年6月30日 - 郡役所が廃止。以降は地域区分名称となる。
  • 昭和17年(1942年)7月1日 - 豊和村・八之尻村・羽鹿島村が合併して大同村が発足。(1町19村)
  • 昭和26年(1951年4月1日 - 岩間村・楠甫村・宮原村・葛籠沢村・鴨狩津向村・落居村が合併して六郷村が発足。(1町14村)
  • 昭和29年(1954年
    • 4月1日(3町12村)
      • 六郷村が町制施行して六郷町となる。
      • 富里村が町制施行・改称して下部町となる。
    • 5月15日 - 高田村が市川大門町に編入。(3町11村)
    • 11月3日(4町8村)
      • 大塚村・上野村および下九一色村の一部(畑熊・中山・垈・高萩・三帳・下芦川)が合併して三珠町が発足。
      • 下九一色村の残部(折門・八坂)が古関村に編入。
  • 昭和30年(1955年
    • 2月11日 - 大河内村が南巨摩郡身延町・下山村豊岡村と合併し、改めて南巨摩郡身延町が発足。(4町7村)
    • 4月1日(4町5村)
      • 栄村が南巨摩郡睦合村と合併して南巨摩郡南部町が発足。
      • 山保村の一部(山家の一部)が市川大門町、残部(久保・嶺・大山および山家の一部)が久那土村に分割編入。
  • 昭和31年(1956年9月30日(4町1村)
    • 大同村の一部(下大鳥居・八之尻および黒沢の一部)が市川大門町、残部(羽鹿島および黒沢の一部)が南巨摩郡鰍沢町に分割編入。
    • 下部町・久那土村・古関村・共和村が合併し、改めて下部町が発足。
  • 昭和33年(1958年
    • 1月1日 - 市川大門町の一部(黒沢)が南巨摩郡鰍沢町に編入。
    • 4月1日 - 下部町の一部(宮木・下田原)が南巨摩郡中富町に編入。
  • 平成16年(2004年9月13日 - 下部町が南巨摩郡身延町・中富町と合併し、改めて南巨摩郡身延町が発足。(3町1村)
  • 平成17年(2005年10月1日 - 市川大門町・三珠町・六郷町が合併して市川三郷町が発足。(1町1村)
  • 平成18年(2006年3月1日 - 上九一色村の一部(梯・古関)が甲府市、残部(精進・本栖・富士ヶ嶺)が南都留郡富士河口湖町に分割編入。(1町)

変遷表

自治体の変遷
明治22年7月1日 明治22年 - 昭和28年 昭和29年 - 昭和30年 昭和31年 - 平成15年 平成16年 - 現在 現在
岩間村 昭和26年4月1日
六郷村
昭和29年4月1日
町制施行
六郷町 平成17年10月1日
市川三郷町
市川三郷町
楠甫村
宮原村
葛籠沢村
鴨狩津向村
落居村
市川大門村 明治34年4月24日
町制施行
市川大門町 市川大門町
高田村 高田村 昭和29年5月15日
市川大門町に編入
山保村 山保村 昭和30年4月1日
市川大門町に分割編入
昭和30年4月1日
久那土村に分割編入
昭和31年9月30日
下部町
平成16年9月13日
南巨摩郡 身延町
南巨摩郡
身延町
久那土村 久那土村 久那土村
富里村 富里村 昭和29年4月1日
町制改称 下部町
共和村 共和村 共和村
古関村 古関村 古関村
下九一色村 下九一色村 昭和29年11月3日
古関村に編入
昭和29年11月3日
三珠町
三珠町 平成17年10月1日
市川三郷町
市川三郷町
大塚村 大塚村 昭和29年11月3日
三珠町
上野村 上野村
豊和村 昭和17年7月1日
大同村
大同村 昭和31年9月30日
市川大門町に分割編入
八之尻村
羽鹿島村 昭和31年9月30日
南巨摩郡 鰍沢町に分割編入
平成22年3月8日
南巨摩郡 富士川町
南巨摩郡
富士川町
上九一色村 上九一色村 上九一色村 上九一色村 平成18年3月1日
甲府市に分割編入
甲府市
平成18年3月1日
南都留郡 富士河口湖町に分割編入
南都留郡
富士河口湖町
大河内村 大河内村 昭和30年2月11日
南巨摩郡 身延町
南巨摩郡
身延町
南巨摩郡
身延町
南巨摩郡
身延町
栄村 栄村 昭和30年4月1日
南巨摩郡 南部町
南巨摩郡
南部町
南巨摩郡
南部町
南巨摩郡
南部町

行政

歴代郡長
氏名 就任年月日 退任年月日 備考
1 明治11年(1878年12月19日
大正15年(1926年)6月30日 郡役所廃止により、廃官

脚注

  1. ^ 領主から年貢免除の特権を与えられた土地。

参考文献

  • 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典』 19 山梨県、角川書店、1984年9月1日。ISBN 4040011902 
  • 旧高旧領取調帳データベース

関連項目

先代
八代郡
行政区の変遷
1878年 -
次代
(現存)