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近鉄2000系電車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
共通事項
基本情報
製造所 近畿車輛
主要諸元
軌間 1,435 mm
電気方式 直流1,500V
架空電車線方式
最高運転速度 110 km/h
全長 20,720 mm
全高 4,150 mm
車体 普通鋼
駆動方式 WNドライブ
制御装置 抵抗制御
制動装置 電磁直通ブレーキ (HSC-D)
抑速発電制動付)
保安装置 近鉄型ATS列車選別装置列車無線装置
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近鉄2000系電車(きんてつ2000けいでんしゃ)とは、近畿日本鉄道(近鉄)が保有する電車(一般車両)である。

本稿では2000系2013Fを改造した観光列車の2013系電車(つどい)についても紹介する。

2000系

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近鉄2000系電車
近鉄2000系
(2013年11月8日 近鉄富田駅 - 霞ヶ浦駅間)
主要諸元
編成 3両編成
全長 20,720 mm
全幅 2,740 mm[1][2]
全高 4,040 mm[1][2]
台車 Tc車:KD-41J[1][2]
M車:KD-41K/KD-41L/KD-85A [1][2][3]
Mc車:KD-41L/KD-85 [1][2]
主電動機 三菱電機MB-3020-E [1][2]
主電動機出力 132kW × 4 [1][2]
歯車比 5.47(82:15)[1][3]
制御装置 日立製作所製MMC-HTB-20E [1]
備考 電算記号:XT
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名古屋線に残っていた旧性能車の代替として1978年から1979年にかけて3両編成12本が製造された[4][2][5][3]2800系に準じた車体の冷房車だが、主電動機と一部の台車については廃車となった特急車10100系「ビスタII世」より流用された[6]

1C8M制御・MT比2M1Tによる3両編成で[3]1978年3月31日に2001F・2003F、1979年3月15日に2005F - 2013F、1979年9月18日に2015F - 2023Fの3次に渡って製造された[7][3]。電算記号はXT(XT01 - XT12)[8]

当初から冷房装置を搭載して製造されたため、車体は同時期に製造されていた2800系2815F以降と同一である[2][9]

なお、2000形という形式番号は過去に1930年製の参急デニ2000形、次に1948年製の大阪線用・運輸省規格型20m3扉車で使用されており、本系列は3代目ということになる[* 1]

当時の近鉄では、全面ガラスのくもり止めに枠付きのデフロスタを使用していたが、本系列では、熱線入り合わせガラスを採用している[10]。また、側面には当初から列車種別表示機が搭載され、後に1回目の更新で方向幕に交換された[10]

主要機器

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主電動機10100系(2代目ビスタカー)の廃車発生品を出力増強(125 kW→132 kW)の上で流用している一方で[4][2]主制御器は1C8M制御の日立製作所MMC-HTB-20E型が新製されモ2000形奇数車(M車)に搭載[4]集電装置はモ2000形奇数車(M車)に2基搭載されたが[11]1979年の増備車両は新造品の下枠交差形に変更された[* 2]

空気圧縮機はク2100形、補助電源の電動発電機はモ2000形奇数車に搭載した[4]空気圧縮機はHS-10をTc車に2台、電動発電機はMc車に出力120kVAの三菱製MG-130Sを搭載する[12]。また、当初から電動空気圧縮機に除湿装置を備えている[10]

台車は流用品、新造品を問わずにいずれも近畿車輛製の空気ばね台車であるが、制御車は10100系(2代目ビスタカー)からベローズ式KD-41J(2005F - 2023Fの制御車は後年、奈良線の廃車発生品の空気ばね台車KD-64Aに交換[12])、2001F・2003Fの電動車は10100系(2代目ビスタカー)からベローズ式KD-41K・KD-41Lを流用し[4][5][3][9]、2005F - 2023Fの電動車は車体直結ダイヤフラム式KD-85を装着した[4][3]

性能面や制動方式は2470系2680系と同一で、全車名古屋線用として製造されたが[9]、大阪線運用を考慮して製造時から抑速ブレーキを備える[5][6]。そのため、一部編成は当初大阪線所属の3両編成形式の冷房改造による車両不足の代走として大阪線で運用されたこともあった[2]

冷房装置は1両あたり10500kcal/hのものを4台搭載する[10]

編成

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← 近鉄名古屋
鳥羽 →
Tc
ク2100形
M
モ2000形
(奇数)
Mc
モ2000形
(偶数)

改造

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ク2100形のトイレ設置

1987年に2013Fにク2100形のトイレ設置が行われた(処理方式は貯蔵タンク式)[* 3][2][5][3][9]

車体更新とワンマン運転対応改造

1996年から1999年にかけて全編成に車体側面の方向幕設置を中心とする車体更新[2][5]、2005F - 2011F・2015F - 2023Fに乗務員室仕切り窓の小型化および仕切り扉のガラス交換を中心とするワンマン運転対応改造が行われた[2][9]

ク2100形の台車交換

2003年に2005F - 2023Fにク2100形の台車交換が行われた[12]

ワンマン機器統一工事

2007年に2021F・2023Fにワンマン表示器の追設を中心とするワンマン機器統一工事が行われた[13]。ただし、2005F - 2011F・2015F - 2019Fは従来の方向幕とワンマン表示の併用で存置されている。

車体連結部の転落防止幌設置

2007年から2013年にかけて全編成に車体連結部の転落防止幌設置が行われた[13]

観光列車「つどい」への転用・形式変更

2013年に2013Fが観光列車「つどい」に改造され、形式も後述の2013系に変更された[2][3][14]

B更新

2014年から2019年にかけて2005F - 2011F・2015F - 2023Fに2回目の車体更新(B更新)が行われた[10]。内容はいずれもク2100形連結側車端部の車椅子スペース設置のほか[15][16][17][18]、車内の内装デザインは2009F以降が灰色系の壁面に茶色系の砂目模様の床で更新、2017年からは2610系2627FのB更新を皮切りに、灰色系の壁面に濃茶色の床、ドアや妻面が黒系の新仕様の内装デザインに変更された[10][16][17][18]

廃車

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大阪線向け2430系3両編成車の転属で置き換える形で2024年5月に2003F、6月に2001Fが廃車された。

2024年7月1日現在では2001F・2003F以外に廃車された車両は発生しておらず、2005F - 2011F・2015F - 2023Fの27両が富吉検車区に配置されている[19]

アートライナー

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2104F シー・ティー・ワイのラッピング
2109F 名泗コンサルタントのラッピング(のちにラッピング撤去)
2108F 名泗コンサルタントのラッピング
2111F シー・ティー・ワイのラッピング(写真は2011年10月以前のデザイン。)

2013系

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近鉄2013系電車
近鉄2013系
(2013年10月30日)
主要諸元
編成 3両編成
起動加速度 通常:2.2 km/h/s[21]
高加速時:2.5 km/h/s[21]
減速度(常用) 4.0 km/h/s[21]
編成定員 88名
車両定員 Tc車:24名
M車:12名
Mc車:52名
自重 Tc車:34.0t
M車:40.0t
Mc車:40.5t
全長 20,720 mm[2]
全幅 2,740 mm[2][21]
全高 4,150 mm[2][21]
4,040 mm[2][21]
台車 近畿車輛製シュリーレン式空気バネ台車
Tc車:KD-64A[21]
M・Mc車:KD-85A[21]
主電動機 三菱電機MB-3020-E [2][21]
主電動機出力 132kW × 4 [2][21]
歯車比 15/82 (5.47) [21]
制御装置 日立製作所製MMC-HTB-20M [2][21]
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2000系の内、2013年に2013Fが観光列車「つどい」に改造され、形式も2013系に変更された[2][3][21]。性能や機器類は2000系から変更はないが、内外装材は観光列車として大幅に改装された[12]

大阪名古屋寄りからク2107 (Tc) - モ2013 (M) - モ2014 (Mc) の編成を組む[3][21][12]。電算記号はXT07[8]2019年4月1日現在の配置検車区は明星検車区[22]

2013年伊勢神宮式年遷宮に合わせ、2013年10月5日より営業運転を開始した[23]。運行期間の複数回の延長を経て、2017年8月27日まで伊勢志摩地区で運用された[23]。その後、2018年湯の山温泉の開湯1300年に合わせた観光列車としてリニューアルされ、同年7月より湯の山線方面で運転されている[23]

改造までの経緯

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近鉄では、15400系を用いたクラブツーリズム専用列車「かぎろひ」、50000系を用いた観光特急「しまかぜ」などといった観光輸送に特化した特別仕様車両を多数保有し、運転されている。2013年10月に開催される第62回伊勢神宮式年遷宮に合わせ、3月に50000系の新造投入および2012年8月から2013年7月にかけて23000系のリニューアルが行われたが、これと並行して式年遷宮の多客期に伊勢市駅 - 賢島駅で専用列車を運行する計画が持ち上がり、開発プロジェクトが2012年末にスタートした[21]

プロジェクトのメンバーは近鉄グループの総力を結集し、近鉄の企画統括部営業企画部と技術管理部が企画を、大阪輸送統括部工機部検修課が工事図面の作成から施工管理を担当、デザインはアド近鉄株式会社、内装品の設計や製作は株式会社近創、車両改造は近鉄車両エンジニアリング株式会社が担当した[21]。検討段階では各地の輸送統括部事業課などの現業部門からも意見を幅広く集約し、計画からおよそ9ヶ月という短期間で企画・設計・材料手配・施工を進め、式年遷宮の時期である2013年10月には営業運転開始にこぎつけている[21]

開発プロジェクトでは、志摩地域の魅力を再確認することから始まり、地元自治体の志摩市関係者と共に志摩市の見所を回り、豊かな自然や海の幸などを楽しみ議論を重ね、開発コンセプトは次のようになった[21]

  • 明るく楽しい雰囲気の列車
  • 伊勢志摩地域の見所を紹介する列車

愛称は、にぎやかで楽しい多彩な車両空間に自然と人が集まり、わいわい賑やかに楽しんでもらうというコンセプトにふさわしい名称として「つどい」に決定した[21]

改造種車

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開発コンセプトと使用条件から、改造方針が次のようになった[21]

  • 標準軌全線を走行可能な車両性能[21]
  • 定員は団体バス2台分の客を収容可能な88名[21]
  • 飲食を楽しめるテーブルを備えた腰掛[21]
  • 飲食物を提供できるバー・カウンター[21]
  • 各種催しが出来る広いイベントスペース[21]
  • 自然の風を感じるオープンスペース[21]
  • 車内での飲食に備えたトイレ付き車両[21]

これらの仕様を満たす車両として、3両編成で唯一ク2100形に大阪線系統での急行運用を考慮してトイレが設置された2000系2013Fが選定された[21]。 

この系列は大阪線・名古屋線共通仕様の通勤車を改造種車としている。起動加速度切り替え機能の追加を除き、主要機器は2000系時代のものにほとんど手を加えなかったことから、車両性能は従前と全く同じであり、信貴線を除く標準軌全線で運用が可能である[21]

車体外観

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車体構造は車内設備の関係や定員80名を確保するために各車の乗降扉を8箇所から2箇所とされたが、中間車のモ2013形は機材搬入時の業務用扉として片側1箇所が残された[21]。乗降扉を撤去した部分の内、座席スペースとなる部分には固定窓が新設された[21]方向幕は前面・側面共に全て撤去された[21]。車体連結部には棒状の転落防止幌を装備する[21]

車体塗装はシルキーホワイト1色塗装を基調とし、伊勢神宮や海の幸など、伊勢・鳥羽・志摩の魅力をイラストで表現したものとしている[21]

車内設備

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共通事項

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車内は天井をオレンジとグリーン、側壁の化粧板は木目調とされ、床面は伊勢エビやフグなどの伊勢志摩の特産品をモチーフとした柄や色鮮やかなカーペットを敷き詰め、キュートかつ賑やかな雰囲気とした[21]
乗務員室についても、ブルーの濃淡3種の化粧板を使い分け、観光列車らしい雰囲気とされた[21]

座席スペース

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1号車の半室24席、2号車の賢島方車端部8席、3号車の48席を合わせて座席数は80席となっている[21]。座席は窓向きに配置され、景色を見ながら飲食を楽しめるようにテーブルを設けた[21]

ク2107

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1両目は半室を座席スペースとして客室中央部をガラスで仕切り、「風のあそびば」と名付けられたフリースペースを設置[21]。扉部分には、スリットと床面までの大型ガラス (高さ約1700mm、幅約600mm) を設置した。スリットから入る爽やかな風を感じながら景色を楽しめるようにしている[21]。側扉は残されており、車庫の入庫時や悪天候時には完全に締め切ることが出来る[21]
車内はカラフルかつユニークな形状の座席を配置し、天井は空をイメージしたブルーで、側壁の化粧板は木目調とされた[21]。床面には色鮮やかなカーペットが敷かれ、明るく楽しい空間を演出した[21]。各部には波形手すり「クネット」を配して安全面にも配慮し、アクセントとした[21]
トイレは従来の和式から5200系更新車と同様の洋式に改修され、青色の濃淡3種の化粧板を用いて海中をイメージした「うみのトイレ」とされた[* 4][21]

モ2013

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2両目はバーカウンターや物販テーブルがあるイベントスペースになっている。各種催しが出来るように、座席スペースは車両両端に配置、広いイベントスペースを確保した[21]。イベントスペースには側壁のスペース全体に受け金具を設け、着脱式テーブルを装備し、催しに応じて自在に変更する事が可能で、使用しない場合は折りたたんでバックヤードに収納する事も出来る[21]。バー・カウンターでは志摩市志摩市観光協会志摩市商工会の協力を得て志摩地域の食材や特産品を販売した(2015年3月まで、その場で飲食も可能であった)[21]2015年度からは通常運転日に海のあそびば(ボールプール)、ゆらゆらハンモックを設置、カウンターでは伊勢志摩の食材を用いたアイスクリームロールケーキほか、ソフトドリンクビールなどを販売している[24]。一部の日程で海女、ご当地キャラクターとの記念撮影会、トークショーなどの特別イベントも開催している[21]
車内の天井は太陽をイメージしたオレンジ色で、側壁の化粧板は木目調とされた。床材は海をイメージした青色の床敷物であり、中央部にはスペイン割タイル調のデザインシートを貼りつけた[21]
放送とAV関係はバー・カウンターに3両一括の車内放送用マイクを追加で設置し、2号車専用のイベント用放送装着であるワイヤレスマイクシステムを既存の放送回路と独立させた4個のスピーカーと共に新設し、映像視聴を可能とする32インチの液晶ディスプレイを車内中央部に新設した[21]
大阪・名古屋方車端部には車椅子スペースが設置され、車内通報装置(通話機能付き)を併設した[21]

モ2014

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3両目は全て座席スペースとされた。乗務員後方には「こども運転台」を設置し、運転士気分が味わえるようにしている。運転台機器は廃車となった1810系1823Fのモ1810形モ1823からマスコンと制動弁が流用された[21]

リニューアル

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「つどい」リニューアル車

2018年6月13日には近鉄エリアキャンペーン「開湯1300年 ゆこうよ 湯の山」の実施に合わせて当列車のリニューアルが発表された[25][26][27]

改造内容は車体外部・内部でリニューアルが実施されており、車体塗装はブラウンとクリームのツートンカラーに金色の帯を車体中央部に配し、ロゴマークは新たにデザインされたものを車体前面・側面に配した[27]

内装は1号車とされるク2107形の「風のあそびば」は存置され、床面カーペットは交換されたが、下駄箱はリニューアルを機に撤去された上で土足利用が可能になった[27]。2号車とされるモ2013形のバーカウンターは存置され、床面カーペットは石畳をイメージしたものに交換されたが、ゆらゆらハンモックやボールプールはリニューアルを機に撤去された[27]。2号車とされるモ2013形の一部と3号車とされるモ2014形は従来の2人掛け座席や2000系時代からのロングシートも含めて車体外装材に合わせたブラウン系のモケット、床面カーペットは車体色のブラウンとクリームをブロックパターンで組み合わせたものに交換された[27]。ただし、化粧板は全車従来の配色で存置されている[27]

運用

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新製時の運用

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2000系は通勤用旧形式車両の代替とされたため[4][5]、独立した運用は設定されなかった。

現在の運用

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名古屋線所属車両

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  • 3両編成車両
  • 2000系 2005F - 2011F・2015F - 2023F
名古屋線の準急・普通を中心に運用されている[28][3]ほか、湯の山線鈴鹿線のワンマン列車でも運用されている[2][3][9]
朝・夜間には山田線 (車掌乗務) でも運用される。
運行区間は土休日に伊勢市駅 - 賢島駅間を1日2往復運転[21][3]2018年7月14日 - 2019年2月24日までの土休日に近鉄名古屋駅 - 湯の山温泉駅間を1日1往復運転される[25][26]。利用には通常の乗車区間に応じた運賃に加えて特別料金として大人300円および子供150円[21]2018年7月14日 - 同年9月2日までは大人1000円および子供750円が必要である[26]
運休日には標準軌全線での団体運用も可能とし[21]奈良京都線[29]、名古屋線[30]の団体貸切列車として運行された実績、回送列車で阪神なんば線桜川駅までの入線実績もある[31]

過去の運用

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名古屋線所属車両

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  • 3両編成車両
  • 2000系 2001F・2003F・2013F
名古屋線の準急・普通を中心に運用されている[28][3]ほか、2013Fはトイレが設置されている関係上、急行でも運用され[2]、大阪線所属の2610系同様に名古屋線急行車の予備編成とされ、かつては大阪 - 伊勢間の快速急行で運用された時期があり、また団体貸切列車や臨時列車などで湯の山線[32]などの通常は運転されない線区で運用された実績もあった。

参考文献

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  • 諸河久・山辺誠『日本の私鉄 近鉄2』(カラーブックス)、保育社、1998年。ISBN 4-586-50905-8 C0165
  • 日本の私鉄「近畿日本鉄道」p76 - p82・p139・p140(著者・編者 広岡友紀、出版・発行 毎日新聞社 2012年) ISBN 978-4-620-32003-8
  • 『近畿日本鉄道完全データ』 p.56 - p58・p65・p.68・p.69 (発行 メディアックス 2012年) ISBN 9784862013934
  • 「近鉄時刻表 各号」(著者・編者 近畿日本鉄道、出版・発行 同左)
  • 近畿日本鉄道のひみつ p126・p127(発行者 小林成彦、編者・発行所 PHP研究所 2013年)ISBN 978-4-569-81142-0
  • 飯島厳・藤井信夫・井上広和『復刻版 私鉄の車両13 近畿日本鉄道II 通勤車他』ネコ・パブリッシング、2002年(原版は保育社、1986年)ISBN 4-87366-296-6
  • JTBパブリッシング
  • 交友社鉄道ファン
    • 付録小冊子「大手私鉄車両ファイル 車両配置表&車両データバンク」2007年9月 - 2019年8月発行号
    • 2014年1月号 Vol.54/通巻633号 新車ガイド「近畿日本鉄道 2013系「つどい」」p.56 - p61
    • 2016年11月号 Vol.56/通巻667号 特集「近畿日本鉄道 内装デザイン変更車両」p.56 - p.57
    • 2018年2月号 Vol.58/通巻682号 柴田東吾「機器流用車の現状 大手私鉄後編」p.88 - p.93
    • 2018年9月号 Vol.58/通巻689号 CAR INFO「近畿日本鉄道「つどい」がリニューアル」p.75
  • 林基一「近畿日本鉄道 現有車両プロフィール2018」『鉄道ピクトリアル』2018年12月臨時増刊号、電気車研究会。p.217-284

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 初代は近鉄モニ6251形となり名古屋線に転属、1974年廃車。2代目は3両編成(モ2000形10両・ク1550形5両)であったことが現行との共通点として挙げられるが、3代目登場より5年前の1973年に廃車。
  2. ^ この増備車のみパンタグラフ搭載位置が車端寄りに変更された関係で、ヒューズボックス位置も若干変更された。
  3. ^ 室内の配色は5200系(登場時)と同一仕様で、2600系や2680系と同じ場所に設置された。
  4. ^ 洋式化の際にドア部へのピクトグラム貼り付けも行われているが、トイレ室内灯の交換は省略された。

出典

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i 飯島・藤井・井上『復刻版 私鉄の車両13 近畿日本鉄道II』p.164-165
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y 三好好三『近鉄電車』p.172
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 交友社鉄道ファン』2018年2月号 Vol.58/通巻682号 柴田東吾「機器流用車の現状 大手私鉄後編」p.88 - p.93
  4. ^ a b c d e f g 飯島・藤井・井上『復刻版 私鉄の車両13 近畿日本鉄道II』p.92
  5. ^ a b c d e f 諸河久・山辺誠『日本の私鉄 近鉄2』p.49
  6. ^ a b 林基一「近畿日本鉄道 現有車両プロフィール2018」『鉄道ピクトリアル』2018年12月臨時増刊号、p.232
  7. ^ 飯島・藤井・井上『復刻版 私鉄の車両13 近畿日本鉄道II』p.182
  8. ^ a b 三好好三『近鉄電車』p.228
  9. ^ a b c d e f 『近畿日本鉄道完全データ』 58p (発行 メディアックス 2012年) ISBN 9784862013934
  10. ^ a b c d e f 『大手私鉄サイドビュー図鑑 近鉄通勤車(下)』イカロス出版株式会社、2022年9月30日、24-32頁。 
  11. ^ 諸河久・山辺誠『日本の私鉄 近鉄2』p.145
  12. ^ a b c d e 林基一「近畿日本鉄道 現有車両プロフィール2018」『鉄道ピクトリアル』2018年12月臨時増刊号、p.234
  13. ^ a b 『鉄道ファン』2008年9月号 交友社 「大手私鉄車両ファイル2008 車両配置表&車両データバンク」
  14. ^ 『鉄道ファン』2014年8月号 交友社 「大手私鉄車両ファイル2014 車両データバンク」
  15. ^ 『鉄道ファン』2015年8月号 交友社 「大手私鉄車両ファイル2015 車両データバンク」
  16. ^ a b 『鉄道ファン』2018年8月号 交友社 「大手私鉄車両ファイル2018 車両データバンク」
  17. ^ a b 交友社鉄道ファン』2019年8月号 Vol.59/通巻700号 付録小冊子「大手私鉄車両ファイル2019 車両データバンク」(当文献にページ番号の記載無し)
  18. ^ a b 『鉄道ファン』2020年8月号 交友社 「大手私鉄車両ファイル2020 車両データバンク」
  19. ^ 交友社鉄道ファン』2019年8月号 Vol.59/通巻700号 付録小冊子「大手私鉄車両ファイル2019 車両配置表」(当文献にページ番号の記載無し)
  20. ^ 近鉄名古屋線に2本目の「CTY」ラッピング車 鉄道ニュース|2015年8月13日掲載|鉄道ファン・railf.jp
  21. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an ao ap aq ar as at au av aw ax ay az ba bb bc bd 『鉄道ファン』2014年1月号 Vol.54/通巻633号 新車ガイド「近畿日本鉄道 2013系「つどい」」p.56 - p61
  22. ^ 交友社鉄道ファン』2019年8月号 Vol.59/通巻700号 付録小冊子「大手私鉄車両ファイル2019 車両配置表」(当文献にページ番号の記載無し)
  23. ^ a b c 林基一「近畿日本鉄道 現有車両プロフィール2018」『鉄道ピクトリアル』2018年12月臨時増刊号、p.235
  24. ^ http://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/sintsudoi.pdf 〜観光列車「つどい」が楽しくパワーアップ!〜平成27年3月21日(土・祝)からリニューアル運行開始(PDF226KB)2015年02月19日
  25. ^ a b ~菰野町と近鉄が湯の山温泉を盛り上げます~近鉄エリアキャンペーン「開湯1300年 ゆこうよ 湯の山」を実施!(PDF410KB) 近畿日本鉄道 更新情報・プレスリリース 2018年6月13日掲載
  26. ^ a b c -リニューアルした観光列車「つどい」でのイベント第1弾実施-リアル謎解きゲーム列車「湯の山秘密鉄道と伝説の折鶴」~近鉄名古屋~湯の山温泉間で土日祝を中心に運行~(PDF208KB) 近畿日本鉄道 更新情報・プレスリリース 2018年6月13日掲載
  27. ^ a b c d e f 交友社鉄道ファン』2018年9月号 Vol.58/通巻689号 CAR INFO「近畿日本鉄道「つどい」がリニューアル」p.75
  28. ^ a b 三好好三『近鉄電車』p.169
  29. ^ “近鉄奈良線・京都線・橿原線・大阪線で「つどい」による貸切列車運転”. 鉄道ファン. railf.jp (交友社). (2015年1月20日). http://railf.jp/news/2015/01/20/120000.html 
  30. ^ “近鉄2680系,2013系「つどい」を使用した貸切列車が運転される”. 鉄道ファン. railf.jp (交友社). (2016年3月7日). http://railf.jp/news/2016/03/07/201000.html 
  31. ^ “近鉄 2013系「つどい」が桜川まで入線”. 鉄道ファン. railf.jp (交友社). (2016年6月9日). http://railf.jp/news/2016/06/09/180000.html 
  32. ^ “近鉄名古屋線・湯の山線で「唄声列車」運転”. 鉄道ファン. railf.jp (交友社). (2011年5月15日). http://railf.jp/news/2011/05/15/181500.html 

関連項目

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外部リンク

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