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遠浅駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
遠浅駅
駅舎(2022年6月)
とあさ
Toasa
H17 沼ノ端 (8.9 km)
(5.4 km) 早来
地図
所在地 北海道勇払郡安平町遠浅
北緯42度43分45.72秒 東経141度46分9.92秒 / 北緯42.7293667度 東経141.7694222度 / 42.7293667; 141.7694222座標: 北緯42度43分45.72秒 東経141度46分9.92秒 / 北緯42.7293667度 東経141.7694222度 / 42.7293667; 141.7694222
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 室蘭本線
キロ程 152.9 km(長万部起点)
電報略号 トサ
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
開業年月日 1902年明治35年)9月21日[1]
備考 無人駅
テンプレートを表示

遠浅駅(とあさえき)は、北海道胆振総合振興局勇払郡安平町遠浅にある北海道旅客鉄道(JR北海道)室蘭本線である。電報略号トサ事務管理コードは▲130327[2]

歴史

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1975年の遠浅駅と周囲約750m範囲。左下が苫小牧方面。周囲は湿地帯であったために耕作農業が根付かず、早くから牧場経営と酪農業が盛んな地帯として開かれ、大樹町へ移転するまで国内最大の出荷量を誇った雪印乳業のチーズ工場があった。
駅は完全にずれた千鳥状の相対式ホーム2面2線で、駅舎横苫小牧側に貨物ホームと長い引込み線を有している。貨物荷物取扱い廃止後の現在は、この引込み線が放置されている。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

駅名の由来

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所在地名より。アイヌ語に由来し諸説あるが、アイヌ語研究者の山田秀三は「トアサㇺ(to-asam)」(沼・の奥)に由来すると推測している[7]。なお、明治期の地図には当地の安平川西支流に細長い沼があり、「トアサ」と記されている[7]

駅構造

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相対式ホーム2面2線を有する複線区間の地上駅転轍機を持たない棒線駅となっている。両ホームは1番線ホーム南側と2番線ホーム北側とを結んだ跨線橋で連絡している[8]。跨線橋はL字を背中合わせに付けた形態である[8]。線路南東側の駅舎側ホームが上り1番線、対向側ホームが下り2番線である[8]追分駅管理の無人駅で、駅舎は構内の東側(岩見沢方面に向かって右手側)に位置し1番線ホーム中央部分に接している[8]有人駅時代の駅舎は改築され、虎杖浜駅と同型[9]の駅舎となっている。虎杖浜駅とは破風の配色が違い、えんじ色である[9]。駅舎内にやはり虎杖浜駅と配置、個数まで同じトイレを有する[9]

のりば

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番線 路線 方向 行先
1 室蘭本線 上り 苫小牧糸井方面
2 下り 追分岩見沢方面

利用状況

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乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。

年度 乗車人員 出典 備考
年間 1日平均 JR調査
1934年(昭和09年) 19,156 (52.5) [10]
1981年(昭和56年) (44.5) [11] 1日乗降人員:89
1992年(平成04年) (64.0) [8] 1日乗降人員:128
2016年(平成28年) 34.8 [JR北 1]
2017年(平成29年) 34.8 [JR北 2]
2018年(平成30年) 31.6 [JR北 3]
2019年(令和元年) 30.2 [JR北 4]
2020年(令和02年) 24.8 [JR北 5]
2021年(令和03年) 23.8 [JR北 6]
2022年(令和04年) 23.2 [JR北 7]
2023年(令和05年) 22.2 [JR北 8]

駅周辺

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住宅が多い[9]。また、酪農地帯が広がる[8]

隣の駅

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北海道旅客鉄道(JR北海道)
室蘭本線
沼ノ端駅 (H17) - 遠浅駅 - 早来駅

脚注

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注釈

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  1. ^ 1990年(平成2年)7月1日時点では完全無人化されている(小冊子『HANDBOOK 1990』「駅は旅の出発点」(発行:北海道旅客鉄道、1990年発行)より)。

出典

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  1. ^ a b c d e f 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、854頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、225頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362022年12月10日閲覧 
  3. ^ 『官報』 1902年09月27日 逓信省彙報「停車場設置」(国立国会図書館デジタルコレクション)
  4. ^ a b c d 早来町史編集委員会 編『早来町史 本編』早来町、1973年、1287頁。doi:10.11501/9490618https://doi.org/10.11501/94906182022年10月3日閲覧 
  5. ^ a b c 早来町史編集委員会 編『早来町史 続刊 〔本編〕』早来町、1998年、1601-1603頁。doi:10.11501/9490966https://doi.org/10.11501/94909662022年10月3日閲覧 
  6. ^ “札鉄 室蘭、千歳、胆振の3線区 営業近代化スタート”. 交通新聞 (交通協力会): p. 1. (1980年5月18日) 
  7. ^ a b 山田秀三『北海道の地名』(2版)草風館、浦安市〈アイヌ語地名の研究 山田秀三著作集 別巻〉、2018年11月30日、377頁。ISBN 978-4-88323-114-0 
  8. ^ a b c d e f 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館1993年6月発行)90ページより。
  9. ^ a b c d 書籍『北海道鉄道駅大図鑑』(著:本久公洋、北海道新聞社2008年8月発行)118ページより。
  10. ^ 早来町史編集委員会 編『早来町史 本編』早来町、1973年、1290-1291頁。doi:10.11501/9490618https://doi.org/10.11501/94906182022年10月3日閲覧 
  11. ^ 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館1983年7月発行)85ページより。

JR北海道

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  1. ^ 駅別乗車人員(2016)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 8 (2017年12月8日). 2018年8月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年8月18日閲覧。
  2. ^ 室蘭線(沼ノ端・岩見沢間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2018年7月2日). 2018年8月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年8月18日閲覧。
  3. ^ 室蘭線(沼ノ端・岩見沢間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
  4. ^ 室蘭線(沼ノ端・岩見沢間)” (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 輸送密度200人以上2,000人未満の線区(「黄色」8線区). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2020年10月30日). 2020年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月4日閲覧。
  5. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月14日閲覧。
  6. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月3日閲覧。
  7. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2023年11月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月10日閲覧。
  8. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道 (2024年). 2024年9月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月9日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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