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栗山駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
栗山駅
駅舎(2005年4月)
くりやま
Kuriyama
由仁 (5.1 km)
(4.2 km) 栗丘
地図
所在地 北海道夕張郡栗山町錦4丁目
北緯43度3分29.41秒 東経141度46分32.26秒 / 北緯43.0581694度 東経141.7756278度 / 43.0581694; 141.7756278座標: 北緯43度3分29.41秒 東経141度46分32.26秒 / 北緯43.0581694度 東経141.7756278度 / 43.0581694; 141.7756278
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 室蘭本線
キロ程 191.5 km(長万部起点)
電報略号 クリ
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗降人員
-統計年度-
350人/日
-2015年-
開業年月日 1893年明治26年)7月1日[1]
備考 簡易委託駅
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栗山駅
くりやま
Kuriyama
中央農試前 (2.1 km)
(4.4 km) 角田
所属事業者 夕張鉄道
所属路線 夕張鉄道線
キロ程 23.0 km(野幌起点)
駅構造 地上駅
開業年月日 1926年大正15年)10月14日
廃止年月日 1975年昭和50年)4月1日
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栗山駅(くりやまえき)は、北海道夕張郡栗山町錦4丁目にある北海道旅客鉄道(JR北海道)室蘭本線である。電報略号クリ事務管理コードは▲130334[2]

かつては当駅で交わる夕張鉄道線との乗り換え駅であり、急行「夕張」の停車駅であった。現在も駅前にバスターミナルがあり、交通の要衝となっている。由仁駅から当駅まで複線だが当駅から岩見沢駅まで単線となっている(#その他も参照のこと)。

歴史

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1892年(明治25年)8月1日に岩見沢駅 - 室蘭駅間が北海道炭礦鉄道の手で開通した当初、当地に駅は設置されなかったが、住民の運動により当地に駅が設置されることとなった[3]。設置予定位置については雨煙別(現:栗山市街)、もともとの市街であった角田市街、長沼との要望や技術上の都合もあり幾度か変遷したが、雨煙別の土地が杉武一郎という人物により寄付されたことにより、現在地に決定され、その後当地が栗山市街として発展することとなった[3]

1976年の栗山駅と周囲1km×1.5km範囲。上が岩見沢方面。前年に廃止になったばかりの夕張鉄道の軌道跡がそのまま残されている。上端中央、室蘭本線から左上へ分岐していたのが野幌方面、下当駅裏より室蘭本線を跨ぐ形で右下へ向かっていたのが鹿ノ谷方面。
単式1面、島式2面の複合ホーム3面5線であったが、外側の島式1面2線が夕張鉄道用で、既に使用をやめている。室蘭本線側1・2番線間に中線と3番線外側に1本それぞれ待避用副本線を有している。駅裏側には仕分もしくは留置用側線が3本あり、そこから南側のコンクリート工場敷地に沿って引込み線が伸びている。駅舎横は岩見沢側と追分側の両面に双方向から4本ずつ貨物引込み線が引かれ、特に追分側の貨物ホームはかなり大きい。またこの為に単式ホームの岩見沢側は殆んど島状になっている。駅表追分側にある化学工場へも引込み線が伸び、保線用車両の待機線がこの線と本線との間に敷かれている。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

年表

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  • 1893年(明治26年)7月1日北海道炭礦鉄道の駅として開業。一般駅[1][3]
  • 1901年(明治34年)
    • 1月12日:駅舎焼失。
    • 下期:駅舎新築。
  • 1906年(明治39年)10月1日:北海道炭礦鉄道の鉄道路線国有化により、官設鉄道に移管[1]
  • 1926年(大正15年)10月14日夕張鉄道が当駅から新夕張(後の夕張本町)を開業し接続駅となる[3]
  • 1930年(昭和5年)11月3日:夕張鉄道野幌駅 - 当駅間開業[3]
  • 1934年(昭和9年)12月19日:駅舎を改築し同日落成[3]
  • 1936年(昭和11年):北海道コンクリート製品工業(後に北海道ヒューム管を経て日本高圧コンクリート)栗山工場操業開始、専用線使用開始?[4]
  • 1937年(昭和12年):日本電気冶金(後の日本電工)栗山工場操業開始、専用線使用開始?[5]
  • 1952年(昭和27年)4月:夕張鉄道が旅客用気動車導入。
  • 1968年(昭和43年)
    • 時期不詳:複線化工事に合わせ夕張鉄道立体交差部改築[6]
    • 10月1日:新栗山トンネル完成、新線切り替え。由仁-当駅間複線化[6]
  • 1969年(昭和44年)
    • 7月15日:コンテナ基地設置[6]
    • 10月1日:当駅-栗丘間複線化[6]
  • 1973年(昭和48年)9月23日:駅裏連絡のための跨線人道橋(自由通路)設置[6]
  • 1974年(昭和49年)4月1日:夕張鉄道線が野幌 - 当駅で旅客営業を休止する。また同日に同線が北海道炭礦汽船に譲渡される。
  • 1975年(昭和50年)4月1日:夕張鉄道線野幌 - 鹿ノ谷間が正式に廃止となり、接続駅としての役目を終える。
  • 1982年(昭和57年)11月15日:コンテナ取扱い廃止[6]
  • 1984年(昭和59年)
  • 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化によりJR北海道に継承[1]
  • 2000年(平成12年)12月:くりやまカルチャープラザ「Eki」と合築の新駅舎が竣工。

駅名の由来

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もともと当地は現在の雨煙別川のアイヌ語名である「ウェンペッ(wen-pet)」(悪い・川)から「雨煙別」と称されていたが[7]、「付近に栗の木が多く自生していたので[8]」として、栗山駅と命名され、その後雨煙別の地名も栗山となり[3]、自治体名も1949年(昭和24年)に角田から栗山へ変更された。

駅構造

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相対式ホーム2面2線をもつ地上駅

駅舎は2000年(平成12年)に建て替えられ、町の交流施設「くりやまカルチャープラザEki」と合築した複合駅舎となった。

追分駅が管理し、栗山観光協会が受託する簡易委託駅。窓口ではJR線乗車券(栗山発の一部駅までに限る)、北海道中央バス乗車券(一部区間のみ)・定期券・回数券、夕鉄バス定期券・回数券、栗山町営バス定期券・回数券を取り扱う。改札は実施していない。肉声によりJR線及びバス路線の案内放送が行われている。

のりば

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番線 路線 方向 行先
1 室蘭本線 上り 苫小牧糸井方面
2 下り 岩見沢方面

利用状況

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乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。

年度 乗車人員 出典 備考
年間 1日平均 JR調査
2016年(平成28年) 189.0 [JR北 1]
2017年(平成29年) 181.8 [JR北 2]
2018年(平成30年) 174.2 [JR北 3]
2019年(令和元年) 171.2 [JR北 4]
2020年(令和02年) 160.6 [JR北 5]
2021年(令和03年) 159.8 [JR北 6]
2022年(令和04年) 155.0 [JR北 7]
2023年(令和05年) 151.2 [JR北 8]

駅周辺

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駅前広場から駅前通商店街方面

周辺は栗山町の中心部である。

東口(駅舎側)
西口(駅裏手)

バス路線

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栗山駅バス停 3番乗り場(奥:長沼町営バス、手前:栗山町営バス)

駅前広場はバスターミナルとして整備されている。かつては夕張鉄道バス停のみが設けられていたが、1980年代後半より長沼町営バス及び栗山町営バス北海道中央バス撤退による代替)、2000年12月より北海道中央バス(栗山ターミナル廃止によるバス停移転)の乗り入れが開始された。

路線は2024年10月1日現在

その他

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修繕されず放棄されたトンネル(2005年4月)

現在は由仁駅 - 当駅間が複線だが、かつては栗丘駅まで複線だった。1990年(平成2年)に当駅 - 栗丘駅間の下り線にある栗山トンネルが崩壊したため、旧上り線を用いた単線での運行となったが、トンネルはそのまま復旧されず放棄された(旧下り線は大部分で残存しており、車窓からも確認できる)。

隣の駅

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北海道旅客鉄道(JR北海道)
室蘭本線
由仁駅 - 栗山駅 - 栗丘駅

かつて存在した路線

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夕張鉄道
夕張鉄道線(廃止)
中央農試前駅 - 栗山駅 - 角田駅

脚注

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  1. ^ a b c d e 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、856頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、225頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362022年12月10日閲覧 
  3. ^ a b c d e f g 丹野岳二『角田村史角田村、1940年、296‐300頁。doi:10.11501/1686647https://doi.org/10.11501/16866472022年10月17日閲覧 
  4. ^ 昭和26年版全国専用線一覧にて0.2km。なお昭和58年版まで記載。
  5. ^ 昭和26年版全国専用線一覧にて0.5km。なお昭和58年版まで記載。
  6. ^ a b c d e f g 栗山町史 第2巻 平成3年3月発行。
  7. ^ 山田秀三『北海道の地名』(2版)草風館、浦安市〈アイヌ語地名の研究 山田秀三著作集 別巻〉、2018年11月30日、60頁。ISBN 978-4-88323-114-0 
  8. ^ 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、76頁。ASIN B000J9RBUY 
  9. ^ 書籍『蒸気機関車完全名鑑 ビジュアル改訂版』(廣済堂ベストムック2011年1月発行)51ページより。
  10. ^ 書籍『北海道の駅878ものがたり 駅名のルーツ探究』(監修:太田幸夫、富士コンテム、2004年2月発行)59ページより。
  11. ^ 町営バス時刻表 - 栗山町
  12. ^ 町営バス (長沼・栗山線) - 長沼町

JR北海道

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  1. ^ 駅別乗車人員(2016)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 8 (2017年12月8日). 2018年8月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年8月18日閲覧。
  2. ^ 室蘭線(沼ノ端・岩見沢間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2018年7月2日). 2018年8月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年8月18日閲覧。
  3. ^ 室蘭線(沼ノ端・岩見沢間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
  4. ^ 室蘭線(沼ノ端・岩見沢間)” (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 輸送密度200人以上2,000人未満の線区(「黄色」8線区). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2020年10月30日). 2020年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月4日閲覧。
  5. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月14日閲覧。
  6. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月3日閲覧。
  7. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2023年11月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月10日閲覧。
  8. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道 (2024年). 2024年9月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月9日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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