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トミー・エドマン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
郭賢洙から転送)
トミー・エドマン
Tommy Edman
ロサンゼルス・ドジャース #25
セントルイス・カージナルス時代
(2022年9月22日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 カリフォルニア州サンディエゴ
生年月日 (1995-05-09) 1995年5月9日(29歳)
身長
体重
5' 10" =約177.8 cm
180 lb =約81.6 kg
選手情報
投球・打席 右投両打
ポジション 二塁手遊撃手三塁手外野手
プロ入り 2016年 MLBドラフト6巡目(全体196位)
初出場 2019年6月8日
年俸 $7,000,000(2024年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム 大韓民国の旗 大韓民国
WBC 2023年

トーマス・ヒョンス・エドマンThomas Hyunsu Edman、韓国名:郭 賢洙〈クァク・ヒョンス、: 곽현수[2]〉、1995年5月9日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンディエゴ出身のプロ野球選手内野手外野手)。右投両打。MLBロサンゼルス・ドジャース所属。愛称はエージェント・スカーン後述)。韓国系アメリカ人である[3]

経歴

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2016年MLBドラフト6巡目(全体196位)でセントルイス・カージナルスから指名され、プロ入り。契約後、傘下のA-級ステート・カレッジ・スパイクスでプロデビュー。66試合に出場して打率.286、4本塁打、33打点、19盗塁を記録した。

2017年はA級ピオリア・チーフス、A+級パームビーチ・カージナルス英語版、AA級スプリングフィールド・カージナルスでプレーし、3球団合計で119試合に出場して打率.261、5本塁打、55打点、13盗塁を記録した。

2018年はAA級スプリングフィールドとAAA級メンフィス・レッドバーズでプレーし、2球団合計で126試合に出場して打率.301、7本塁打、41打点、30盗塁を記録した。オフにはアリゾナ・フォールリーグに参加し、サプライズ・サグアロス英語版に所属した。

2019年は開幕をAAA級メンフィスで迎え、6月8日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[4]。同日のシカゴ・カブス戦でメジャーデビュー[5]

2021年オフの11月7日に自身初となるゴールドグラブ賞を受賞した[6]

2023年第5回WBCでは、韓国系アメリカ人であることから韓国代表に選出され、主に「1番・二塁手」で出場した。

2024年は開幕前に右手首を痛め、メジャーでの出場はない状態で、7月29日に三角トレードによりロサンゼルス・ドジャースに移籍[7]。8月19日のシアトル・マリナーズ戦で移籍後初出場[8]。同年のリーグチャンピオンシップシリーズMVPを受賞。

人物

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スレット・レベル・ミッドナイト英語版のザ・オフィスに登場するエージェント・スカーンの大ファンで数えられないほど見ており、自身の愛称にもしていた[9]。 2019年のプレイヤーズ・ウィークエンド英語版ではこの愛称を使用したかったが、著作権上使用ができなかったため、チームメイトやコーチに呼ばれている愛称であるエディーを使用した[9]

選手としての特徴

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二塁を本職に内(二塁・遊撃・三塁)・外野を高い守備力でこなすユーティリティープレーヤー[3]。打撃では巧な小技と高い出塁率を誇り[10]、パンチ力も秘める両打ちの好打者[11]。走塁では2年連続30盗塁を高い成功率で記録した俊足が魅力[12]

家族

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父親はウィリアムズ大学野球部でプレーした後[13]、エドマンの母校であるラ・ホヤ・カントリー・デイスクール英語版で先生とコーチをしている[14]。母親は韓国生まれで、子供の頃にアメリカ合衆国へ移住した[15]。兄のジョンはミネソタ・ツインズの球団職員である[16]。妹はデイビッドソン大学バレーボールをプレーし[17]、卒業後にカージナルスの球団職員となっている[18]

2019年10月5日に結婚する予定だったが、チームのナショナルリーグディビジョンシリーズ(NLDS)のロースターに登録されたため延期し、11月23日に結婚した[19]

詳細情報

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年度別打撃成績

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O
P
S
2019 STL 92 349 326 59 99 17 7 11 163 36 15 1 0 0 16 0 7 61 3 .304 .350 .500 .850
2020 55 227 204 29 51 7 1 5 75 26 2 4 0 2 16 0 5 48 5 .250 .317 .368 .685
2021 159 691 641 91 168 41 3 11 248 56 30 5 2 4 38 1 6 95 4 .262 .308 .387 .695
2022 153 630 577 95 153 31 4 13 231 57 32 3 1 1 46 2 5 111 10 .265 .324 .400 .725
2023 137 528 479 69 119 25 4 13 191 47 27 4 3 4 35 1 7 84 9 .248 .307 .399 .705
2024 LAD 37 153 139 20 33 5 1 6 58 20 6 0 0 2 11 0 1 30 2 .237 .294 .417 .711
MLB:6年 633 2578 2366 363 623 126 20 59 966 242 112 17 6 13 162 4 31 429 33 .263 .317 .408 .725
  • 2024年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績

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内野守備


二塁(2B) 三塁(3B) 遊撃(SS)




































2019 STL 29 39 67 1 21 .991 55 28 78 3 7 .972 -
2020 8 9 18 1 2 .964 31 18 35 3 4 .946 13 14 21 2 4 .946
2021 130 195 308 5 64 .990 - 4 9 9 0 3 1.000
2022 89 124 210 3 51 .991 8 5 10 1 2 .938 80 93 215 2 49 .994
2023 51 94 122 3 34 .986 - 48 66 143 5 33 .977
2024 LAD 1 0 0 0 0 ---- - 18 27 35 3 6 .954
MLB 308 461 725 13 172 .989 94 51 123 7 13 .961 163 209 423 12 95 .981
外野守備


左翼(LF) 中堅(CF) 右翼(RF)




































2019 STL 1 1 0 0 0 1.000 1 0 0 0 0 ---- 12 17 1 1 0 .947
2020 8 11 0 0 0 1.000 - 13 13 0 1 0 .929
2021 - - 41 63 1 2 0 .970
2022 - 1 1 0 0 0 1.000 2 1 0 0 0 1.000
2023 - 42 116 3 0 1 1.000 8 8 0 0 0 1.000
2024 LAD - 24 55 1 1 0 .982 -
MLB 9 12 0 0 0 1.000 68 172 4 1 1 .994 76 102 2 4 0 .963

表彰

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背番号

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  • 19(2019年 - 2024年途中)
  • 25(2024年途中 - )

代表歴

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脚注

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  1. ^ Tommy Edman Contract Details, Salaries, & Earnings” (英語). Spotrac. 2024年7月30日閲覧。
  2. ^ “韓国野球史初の外国籍選手エドマンがついに代表合流!滞在期間には祖母との食事も予定【WBC2023】”. スポーツソウル. (2023年3月1日). https://sportsseoulweb.jp/sports_topic/id=69874 2023年3月1日閲覧。 
  3. ^ a b 昨季ゴールドグラブ賞のカージナルス・エドマンがWBC韓国代表入りを表明 韓国メディア報道 - MLB : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2022年12月31日閲覧。
  4. ^ Ty Bradley (2019年6月8日). “Cardinals Select Tommy Edman, Designate Merandy Gonzalez” (英語). MLB Trade Rumors. 2019年8月17日閲覧。
  5. ^ St. Louis Cardinals at Chicago Cubs Box Score, June 8, 2019” (英語). Baseball-Reference.com. 2019年8月17日閲覧。
  6. ^ Your 2021 Gold Glove Award winners are ...” (英語). MLB.com (November 8, 2021). November 9, 2021閲覧。
    Zachary Silver (November 8, 2021). “Cards first team to win 5 -- FIVE!! -- GGs” (英語). MLB.com. November 9, 2021閲覧。
  7. ^ ド軍が3球団8選手の超大型トレード WBC韓国代表に剛腕、17歳有望株も獲得…正式発表”. Full-Count(フルカウント) ― 野球ニュース・速報・コラム ― (2024年7月30日). 2024年7月29日閲覧。
  8. ^ 【MLB】ドジャース・大谷翔平に追い風!マンシー復帰&エドマン加入で最強打線完成!ロバーツ監督「容赦ない。圧倒的だ」”. サンスポ(サンケイスポーツ) (2024年8月20日). 2024年9月1日閲覧。
  9. ^ a b Anne Rogers (August 19, 2019). “Cardinals discuss Players' Weekend nicknames” (英語). MLB.com. November 16, 2021閲覧。
  10. ^ 韓国系選手のエドマン、ワールドシリーズもMVP級活躍…出塁率チーム1位・得点も最多”. 読売新聞オンライン (2024年10月31日). 2024年11月2日閲覧。
  11. ^ 「オオタニを待ち焦がれてるよ」捕手スミスが熱烈に…大谷翔平とドジャース戦友の“加入前”から幸せな関係「エドマンはみんなに愛される」(NumberWeb編集部)”. Number Web - ナンバー. 2024年11月2日閲覧。
  12. ^ 韓国は盗塁失敗で試合終了。刺されたエドマンは2年連続30盗塁以上。昨年の失敗は3度だけ(宇根夏樹) - エキスパート”. Yahoo!ニュース. 2024年11月2日閲覧。
  13. ^ Kwak, Donnie (July 12, 2019). “My Cousin Tommy Is a Major Leaguer”. The Ringer. July 8, 2021閲覧。
  14. ^ Gensterblum, James (July 14, 2016). “Tommy Edman latest in long line of standout athletes in family with Petoskey ties”. Petosky News. October 9, 2019閲覧。
  15. ^ (Spring Training) (Yonhap Interview) Half-Korean Cardinal eager to build friendship with new S. Korean pitcher” (英語). Yonhap News Agency (February 13, 2020). October 12, 2020閲覧。
  16. ^ Front Office Directory” (英語). MLB.com. June 13, 2020閲覧。
  17. ^ Elise Edman - Volleyball” (英語). Davidson College Athletics. June 13, 2020閲覧。
  18. ^ Front Office Directory” (英語). MLB.com. October 15, 2020閲覧。
  19. ^ Miller, Corey (November 25, 2019). “Cardinals' Tommy Edman gets married after postseason baseball postponed original plans”. KSDK. November 25, 2019閲覧。

関連項目

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外部リンク

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