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酢酸カドミウム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
酢酸カドミウム
識別情報
CAS登録番号 543-90-8 チェック
[5743-04-4] (二水和物)
PubChem 10986
ChemSpider 10521 チェック
EC番号 208-853-2
RTECS番号 AF7505000
特性
化学式 Cd(CH3COO)2 (無水物)
Cd(CH3COO)2·2H2O (二水和物)
モル質量 230.500 g/mol (無水物)
266.529 g/mol (二水和物)
外観 透明な結晶 (無水物)
白色結晶 (二水和物)
密度 2.341 g/cm3 (無水物)
2.01 g/cm3 (二水和物)
融点

255℃ (無水物)
130℃で分解 (二水和物)[1]

への溶解度 メタノールエタノールに可溶(無水物)
水に易溶、エタノールに可溶(二水和物)
危険性
NFPA 704
1
2
0
Rフレーズ R20/21/22
Sフレーズ (S2) S22[2]
関連する物質
その他の陰イオン フッ化カドミウム
塩化カドミウム
臭化カドミウム
ヨウ化カドミウム
その他の陽イオン 酢酸亜鉛
酢酸水銀(II)
酢酸銀
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

酢酸カドミウム(さくさんカドミウム、Cadmium acetate)はカドミウム酢酸塩で、化学式Cd(CH3COO)2で表される化合物。無水物と二水和物とがある [2][3]

用途

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陶磁器の製造、電気めっき染色硫黄セレンテルル分析試薬として用いられる[3]

生成

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酸化カドミウム酢酸、または硝酸カドミウム無水酢酸との反応により生成する。

安全性

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日本の毒劇法では劇物に指定されている[4]。不燃性であるが、加熱により分解し、酸化カドミウムを含む有毒ガスを生じる[5]ラットに経口投与した場合の半数致死量は333mg/kg[4]で、長期的には腎臓に影響を及ぼす[5]

脚注

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  1. ^ Lide, David R. (1998). Handbook of Chemistry and Physics (87 ed.). Boca Raton, FL: CRC Press. pp. 447. ISBN 0849305942 
  2. ^ a b Gangolli, S. (1999). The Dictionary of Substances and Their Effects. London: Royal Society of Chemistry. pp. 12-13. https://books.google.co.jp/books?id=s4YittJrOsAC&pg=PA12&dq=%22Cadmium+acetate%22&as_brr=3&ei=4tzPSbj5HYfSNPL4gasE&redir_esc=y&hl=ja 2009年3月29日閲覧。 
  3. ^ a b Patnaik, Pradyot (2003). Handbook of Inorganic Chemical Compounds. McGraw-Hill Professional. pp. 143-144. ISBN 0070494398. https://books.google.co.jp/books?id=Xqj-TTzkvTEC&pg=PA243&dq=%22Cobalt+hydroxide%22+OR+%22Cobalt(II)+hydroxide%22&as_brr=3&ei=oI_NSeKSPJWOyAT5k7HWBQ&redir_esc=y&hl=ja 2009年3月29日閲覧。 
  4. ^ a b 製品安全データシート(安全衛生情報センター)
  5. ^ a b 国際化学物質安全性カード