酢酸カドミウム
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酢酸カドミウム | |
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酢酸カドミウム | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 543-90-8 , [5743-04-4] (二水和物) |
PubChem | 10986 |
ChemSpider | 10521 |
EC番号 | 208-853-2 |
RTECS番号 | AF7505000 |
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特性 | |
化学式 | Cd(CH3COO)2 (無水物) Cd(CH3COO)2·2H2O (二水和物) |
モル質量 | 230.500 g/mol (無水物) 266.529 g/mol (二水和物) |
外観 | 透明な結晶 (無水物) 白色結晶 (二水和物) |
密度 | 2.341 g/cm3 (無水物) 2.01 g/cm3 (二水和物) |
融点 |
255℃ (無水物) |
水への溶解度 | 水、メタノール、エタノールに可溶(無水物) 水に易溶、エタノールに可溶(二水和物) |
危険性 | |
NFPA 704 | |
Rフレーズ | R20/21/22 |
Sフレーズ | (S2) S22[2] |
関連する物質 | |
その他の陰イオン | フッ化カドミウム 塩化カドミウム 臭化カドミウム ヨウ化カドミウム |
その他の陽イオン | 酢酸亜鉛 酢酸水銀(II) 酢酸銀 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
酢酸カドミウム(さくさんカドミウム、英Cadmium acetate)はカドミウムの酢酸塩で、化学式Cd(CH3COO)2で表される化合物。無水物と二水和物とがある [2][3]。
用途
[編集]陶磁器の製造、電気めっき、染色、硫黄・セレン・テルルの分析試薬として用いられる[3]。
生成
[編集]酸化カドミウムと酢酸、または硝酸カドミウムと無水酢酸との反応により生成する。
安全性
[編集]日本の毒劇法では劇物に指定されている[4]。不燃性であるが、加熱により分解し、酸化カドミウムを含む有毒ガスを生じる[5]。ラットに経口投与した場合の半数致死量は333mg/kg[4]で、長期的には腎臓や骨に影響を及ぼす[5]。
脚注
[編集]- ^ Lide, David R. (1998). Handbook of Chemistry and Physics (87 ed.). Boca Raton, FL: CRC Press. pp. 447. ISBN 0849305942
- ^ a b Gangolli, S. (1999). The Dictionary of Substances and Their Effects. London: Royal Society of Chemistry. pp. 12-13 2009年3月29日閲覧。
- ^ a b Patnaik, Pradyot (2003). Handbook of Inorganic Chemical Compounds. McGraw-Hill Professional. pp. 143-144. ISBN 0070494398 2009年3月29日閲覧。
- ^ a b 製品安全データシート(安全衛生情報センター)
- ^ a b 国際化学物質安全性カード