フッ化カドミウム
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フッ化カドミウム | |
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フッ化カドミウム | |
別称 二フッ化カドミウム | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 7790-79-6 |
EC番号 | 232-222-0 |
特性 | |
化学式 | CdF2 |
モル質量 | 150.41 g/mol |
外観 | 灰色の結晶 |
密度 | 6.33 g/cm3, 固体 |
融点 |
1110 ℃ |
沸点 |
1748 ℃ |
水への溶解度 | 4.35 g/100 mL |
溶解度 | 酸に可溶 エタノール、アルコール、液体アンモニアに不溶 |
構造 | |
結晶構造 | 蛍石 (立方体), cF12 |
空間群 | Fm3m, No. 225 |
危険性 | |
EU分類 | Carc. Cat. 2 Muta. Cat. 2 Repr. Cat. 2 Highly toxic (T+) Dangerous for the environment (N) |
EU Index | 048-006-00-2 |
Rフレーズ | R45, R46, R60, R61, R25, R26, R48/23/25, R50/53 |
Sフレーズ | S53, S45, S60, S61 |
関連する物質 | |
その他の陰イオン | 塩化カドミウム, 臭化カドミウム ヨウ化カドミウム |
その他の陽イオン | フッ化塩素, フッ化カルシウム, フッ化マグネシウム |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
フッ化カドミウム(フッかカドミウム、英Cadmium fluoride)は、カドミウムのフッ化物で、化学式CdF2で表される無機化合物。合金の製造などに用いられるほか、有機合成化学に使用される[1]。
生成
[編集]気体のフッ素またはフッ化水素と、単体のカドミウムまたは塩化カドミウムや硫酸カドミウムとの反応で生成される。また、40%のフッ化水素酸溶液に炭酸カドミウムを溶解し、150℃の真空中で乾燥させることにより得られる。もう一つの方法として、塩化カドミウムとフッ化アンモニウムを混合し、結晶化する方法がある[2]。
毒性
[編集]発癌性及び変異原性がある。強い急性毒性を持ち、重篤な肝機能障害、腎機能障害や血清電解質異常を生じる[3]。
脚注
[編集]- ^ “Cadmium Fluoride”. 2009年6月6日閲覧。
- ^ Pradyot Patnaik. Handbook of Inorganic Chemicals. McGraw-Hill, 2002, ISBN 0070494398
- ^ 大阪医科大学甲第777号論文(足立和也) (PDF)