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野依賞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

野依賞(のよりしょう、有機合成化学協会高砂香料国際賞「野依賞」Ryoji Noyori Prize sponsored by Takasago International Corporation and administered by the Society of Synthetic Organic Chemistry, Japan)は、日本の化学賞。有機合成、とくに不斉合成領域において傑出した業績を上げた化学者に授与される国際賞である。

概要

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野依良治の第101回ノーベル化学賞受賞ならびに公益社団法人有機合成化学協会(SSOCJ)創立60周年を記念し、高砂香料工業株式会社よりの寄託金をもとに、2002年に制定された[1]

内容

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有機合成化学協会の通常総会開催時に、授賞式ならびに受賞者による受賞記念講演を行う。授賞式出席のための旅費を支給する。受賞者には賞状、記念品および賞金10,000ドルが授与される。

歴代受賞者

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受賞年 受賞者 所属
2002 アンリ・カガン パリ第11大学 Laboratoire de Synthese Asymetrique
2003 ギルバート・ストーク コロンビア大学 Department of Chemistry
2004 ディーター・ゼーバッハ チューリッヒ工科大学 Laboratorium fur Organische Chemie
2005 香月勗 九州大学理学部教授
2006 デヴィッド・エヴァンス ハーバード大学 Department of Chemistry and Chemical Biology
2007 林民生 京都大学大学院理学研究科教授
2008 Andreas Pfaltz バーゼル大学 Department of Chemistry
2009 岡本佳男 名古屋大学名誉教授、特別招聘教授、中国哈爾浜工程大学特聘教授
2010 エリック・ジェイコブセン ハーバード大学 Department of Chemistry & Chemical Biology
2011 山本尚 中部大学分子性触媒研究センター長、同大学教授 シカゴ大学 名誉教授、名古屋大学 名誉教授
2012 柴崎正勝 微生物化学研究会微生物化学研究センター化学研究センター長、同常務理事。東京大学名誉教授、北海道大学名誉教授
2013 バリー・トロスト スタンフォード大学 Job and Gertrud Tamaki Professor of Humanities and Sciences
2014 ディーター・アンダー英語版 アーヘン工科大学 Seniorprofessor
2015 ラリー・E.オーバーマン英語版 カリフォルニア大学アーバイン校 Distinguished Professor, Department of Chemistry
2016 丸岡啓二 京都大学大学院理学研究科教授
2017 デイヴィッド・マクミラン プリンストン大学 Department of Chemistry
2018 岸義人 ハーバード大学 Morris Loeb Professor of Chemistry 
2019 Scott E. Denmark イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校 Reynold C. Fuson Professor of Chemistry
2020 今本恒雄 千葉大学 名誉教授
2021 エリック・カレイラ英語版 チューリッヒ工科大学 Department of Chemistry and Applied Biosciences, Institute of Organic Chemistry
2022 グレゴリー・フー英語版 カリフォルニア工科大学 Norman Chandler Professor of Chemistry, Division of Chemistry and Chemical Engineering
2023 硤合憲三 東京理科大学理学部教授

脚注

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  1. ^ 高砂香料国際賞「野依賞」

関連項目

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外部リンク

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