野村一郎
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野村 一郎(のむら いちろう、1868年 - 1942年7月28日)は、日本の建築家。
大阪と台湾、朝鮮を拠点に、旧台湾総督官邸(現台北賓館)、旧朝鮮総督府庁舎などの設計を手がけた。また、台湾総督府に在任中、台北市の都市計画にも携わった。
経歴
[編集]- 1895年(明治28年)東京帝国大学造家学科を卒業(同期に建築史家の関野貞)
- 1900年(明治33年)台湾総督府民政部土木課技師
- 1902年(明治35年)台湾総督府民政部営繕課技師
- 1904年(明治37年)台湾総督府民政部営繕課技師・課長
- 1907年(明治40年)朝鮮総督府庁舎建築設計審査委員を兼務
- 1911年(明治44年)台北市市区計画委員を兼務
- 1912年(大正1年)茂庄五郎建築事務所(関西での建築設計事務所の草分け)
- 1913年(大正2年)茂の死後、橋本勉とともに茂野村事務所を共同経営
- 1926年(昭和1年)野村一郎建築事務所を開く
- 1942年(昭和17年)逝去(享年73)
栄典
[編集]主な作品
[編集]- 台湾総督官邸(現 台北賓館、福田東吾・宮尾麟と共同設計、1901年、台北市)
- 国立台湾博物館(1915年、台北市)
- 東託ビル(木子幸三郎と共同設計、1925年)
- 東洋ビルヂング(木子幸三郎・阿部美樹志と共同設計、1926年)
- 朝鮮総督府庁舎(ゲオルグ・デ・ラランデ・國枝博と共同設計、1926年、1996年取壊し)
- 大阪市電気局乗合自動車梅田第二車庫(1931年、現存しない)
脚注
[編集]- ^ 『官報』第558号「叙任及辞令」1914年6月11日。
関連項目
[編集]参考文献
[編集]- 日本建築協会80年史(日本建築協会 発行)