金森順次郎
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金森 順次郎(かなもり じゅんじろう、1930年(昭和5年)3月7日 - 2012年(平成24年)11月13日)は、日本の物理学者、理学博士。大阪大学名誉教授。位階は従三位。
第13代大阪大学総長、財団法人国際高等研究所所長、財団法人国際高等研究所上級研究員、財団法人山田科学振興財団理事長を務めた。
略歴
[編集]大阪市出身。近畿日本鉄道(近鉄)の実質的な創業者の一族に生まれたが、順次郎は嫡流でなかったこともあり、学界へと進んだ。
- 1948年 3月 - 大阪府立天王寺高等学校卒業
- 1953年 3月 - 大阪大学理学部物理学科卒業[1]
- 1957年 3月 - 大阪大学 理学博士「一酸化鉄及び一酸化コバルトの磁性の理論」
- 1958年 6月 - 大阪大学理学部講師
- 1958年 8月 - シカゴ大学金属研究所研究員(1960年(昭和35年)7月まで)
- 1964年(昭和39年) 1月 - パリ大学客員教授(1964年(昭和39年)11月まで)
- 1965年(昭和40年) 5月 - 大阪大学理学部教授[1]
- 1971年(昭和46年) 1月 - カリフォルニア大学ロサンゼルス校客員教授
- 1972年(昭和47年) 4月 - 大阪大学学生部長(1973年(昭和48年)3月まで)
- 1981年(昭和56年) 4月 - 大阪大学理学部長(1985年(昭和60年)3月まで)
- 1989年(平成元年) 4月 - 大阪大学理学部長(1991年(平成3年)8月まで)
- 1991年(平成3年) 8月 - 大阪大学総長(1997年(平成9年)8月まで)[1]
- 1997年(平成9年) 9月 - 総長の任期満了により大阪大学を退官、名誉教授の称号を受ける
- 1997年(平成9年)10月 - 国際高等研究所フェロー(1997年(平成9年)12月まで)
- 1998年(平成10年) 4月 - 国際高等研究所特別委員
- 2001年(平成13年) 4月 - 国際高等研究所所長(2009年(平成21年)3月まで)
- 2012年(平成24年)11月13日 - 大阪府吹田市の病院にて肝門部胆管がんの為逝去[2]。82歳没。
役職
[編集]- 財団法人労働安全衛生研修所顧問
- 財団法人関西エネルギー・リサイクル科学研究振興財団理事
- 財団法人千里国際情報事業財団顧問
- 財団法人山田科学振興財団理事長
- 財団法人仁科記念財団評議員
- 財団法人懐徳堂記念会理事
- 財団法人湯川記念財団理事
栄典
[編集]学術賞
[編集]家族関係
[編集]- 祖父:金森又一郎(近鉄の前身である大阪電気軌道・参宮急行電鉄元社長で、実質的な近鉄創業者の一人)
- 父:金森乾次(元近鉄会長、又一郎の二男)
- 実兄:金森茂一郎(元近鉄社長・会長、大阪近鉄バファローズの元オーナー。球団解散直前に死去)
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c 寺倉清之『金森順次郎先生を偲んで (追悼)』一般社団法人 日本物理学会、2013年4月5日。doi:10.11316/butsuri.68.4_247 。2021年12月12日閲覧。
- ^ 金森順次郎氏死去(元大阪大学長) 時事通信 2012年11月19日閲覧
- ^ “平成16年春の叙勲 瑞宝大綬章受章者” (PDF). 内閣府. p. 1 (2004年4月29日). 2004年7月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年4月24日閲覧。