子供の国駅
子供の国駅 | |
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駅舎(2023年5月) | |
こどものくに Kodomonokuni | |
◄曽山寺 (1.2 km) (1.3 km) 青島► | |
所在地 | 宮崎県宮崎市大字加江田[1] |
所属事業者 | 九州旅客鉄道(JR九州) |
所属路線 | ■日南線 |
キロ程 | 11.4 km(南宮崎起点) |
電報略号 | コモ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
39人/日(降車客含まず) -2015年- |
開業年月日 | 1963年(昭和38年)5月8日*[1] |
備考 | 無人駅[1] |
子供の国駅(こどものくにえき)は、宮崎県宮崎市大字加江田にある、九州旅客鉄道(JR九州)日南線の駅である[1]。
レクリエーション施設「こどものくに」[2](こちらは平仮名)の前に位置する[1]。
歴史
[編集]1923年(大正12年)10月22日に宮崎鉄道(後の宮崎交通)が青島温泉駅(あおしまおんせんえき)として開設した[3]。1939年(昭和14年)3月21日に、宮崎鉄道と宮崎バスの出資で「こどものくに」が開設された際に[4]、従来の青島温泉駅を廃止し、新たに子供の国駅が開設された。キロ程は南宮崎起点12.0kmから11.3kmと700m起点よりに移転したこととなっている。1943年(昭和18年)8月24日に運営母体が宮崎交通へ改組され、1949年(昭和24年)からは表記が「こどものくに」駅と、平仮名となった[3]。
しかし宮崎交通鉄道線は他の交通機関との競争に巻込まれ、1962年(昭和37年)6月30日にお別れ列車を運行、7月1日付で廃止となった。日本国有鉄道(国鉄)が日南線建設のために買収することとなり、翌1963年(昭和38年)5月8日から国鉄日南線として営業されることになった[4]。この際に再度漢字の「子供の国」駅となった[3]。鉄道線買収に際して、当時の宮崎交通経営者・岩切章太郎は、当駅存続と、駅にある夾竹桃の長い植込みの維持と言う異例の条件を国鉄に対して求め、受入れられた。これは岩切が先人の思いを残したかったのだろうとされ、実際にこれらの条件は守られ続けている[4]。
年表
[編集]- 1923年(大正12年)10月22日:宮崎鉄道(後の宮崎交通)が青島温泉駅として開設(初代)[3]。
- 1939年(昭和14年)3月21日:青島温泉駅廃止の上、子供の国駅を開設[3]。
- 1943年(昭和18年)8月24日:戦時統合に伴い、宮崎鉄道が宮崎交通となる[3]。
- 1949年(昭和24年):こどものくに駅に表記変更[3]。
- 1962年(昭和37年)7月1日:宮崎交通線の駅としては廃止[3]。
- 1963年(昭和38年)5月8日:国鉄日南線の「子供の国駅」として開設(2代目)[1]。
- 1971年(昭和46年)10月1日:荷物扱い廃止[5]、無人駅化[6]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、JR九州の駅となる[7]。
- 2022年(令和4年)4月1日:宮崎支社発足、鹿児島支社から同支社へ移管[8]。
- 2025年(令和7年)度:ICカード「SUGOCA」が利用可能となる予定[9]。
駅構造
[編集]単式ホーム1面1線を有する地上駅[1]。駅舎は待合所・ホーム上屋と一体化した簡単な造りとなっている。
無人駅。毎年春に開催されるみやざきフラワーフェスタ開催期間中は休日を中心に駅員が派遣配置される場合がある。
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待合所(2023年5月)
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ホーム(2023年5月)
利用状況
[編集]2015年(平成27年)度の1日平均乗車人員は39人である。
近年の1日平均乗車人員の推移は以下の通り[10]。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
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1996年 | 114 |
1997年 | 94 |
1998年 | 85 |
1999年 | 84 |
2000年 | 82 |
2001年 | 79 |
2002年 | 65 |
2003年 | 64 |
2004年 | 48 |
2005年 | 37 |
2006年 | 36 |
2007年 | 41 |
2008年 | 37 |
2009年 | 35 |
2010年 | 41 |
2011年 | 42 |
2012年 | 42 |
2013年 | 38 |
2014年 | 42 |
2015年 | 39 |
駅周辺
[編集]- 青島リゾートこどものくに
- 青島海水浴場
- 青島温泉
隣の駅
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h 『週刊 JR全駅・全車両基地』 44号 宮崎駅・都城駅・志布志駅ほか80駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年6月23日、26頁。
- ^ 宮崎県が運営する児童厚生施設 「こどものくに」
- ^ a b c d e f g h 今尾恵介 編『日本鉄道旅行地図帳 12号 九州沖縄』新潮社、2009年4月18日、62頁。
- ^ a b c 平野雄司「鉄道・幾春秋(18)」『鉄道ジャーナル』第491号、鉄道ジャーナル社、2007年9月、151頁。
- ^ “日本国有鉄道公示第381号”. 官報. (1971年9月30日)
- ^ “通報 ●宮之城線佐志及び西太良駅並びに日南線子供の国及び日向北方駅の駅員無配置について(旅客局)”. 鉄道公報 (日本国有鉄道総裁室文書課): p. 11. (1971年9月30日)
- ^ 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、774頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ “JR九州が組織強化へ 名称変更し「宮崎支社」発足”. 宮崎 NEWS WEB. NHK (2022年4月1日). 2022年4月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月1日閲覧。
- ^ 宮崎県. “鉄道駅におけるICカード(SUGOCA)の利用エリア拡大を検討中”. 宮崎県. 2024年10月4日閲覧。
- ^ 宮崎県統計年鑑より。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 子供の国駅(駅情報) - 九州旅客鉄道