青柳碧人
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誕生 |
1980年8月26日(44歳) 日本・千葉県千葉市美浜区 |
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職業 | 小説家、漫画原作者 |
教育 | 学士(教育学) |
最終学歴 | 早稲田大学教育学部卒業 |
活動期間 | 2009年 - |
ジャンル | 推理小説、ライトノベル |
代表作 | 浜村渚の計算ノートシリーズ |
主な受賞歴 | 講談社Birth(2009年) |
デビュー作 | 『浜村渚の計算ノート』(2009年) |
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青柳 碧人(あおやぎ あいと、1980年8月26日 - )は、日本の小説家。千葉県千葉市生まれ。東京学芸大学教育学部附属高等学校、早稲田大学教育学部社会科地理歴史専修卒業。早稲田大学クイズ研究会出身。
経歴
[編集]2009年7月、千葉市の学習塾にて学習指導、教材開発を担当するかたわら執筆した、数学ミステリ『浜村渚の計算ノート』で第3回「講談社Birth」小説部門を受賞し小説家デビュー[1]。デビュー作は中学生に「数学なんか勉強して、一体なんの意味があるの?」と尋ねられて答えに困り、自分なりの答えを見つけようと執筆した[2]。ミステリ作家の北山猛邦は「『浜村渚の計算ノート』シリーズの優れた点は、絶妙なバランスにある。」とコメントを寄せている[3]。浜村渚の計算ノートシリーズは累計で60万部を突破しているそうだ[4][1]。
作品
[編集]小説
[編集]浜村渚の計算ノートシリーズ
[編集]→詳細は「浜村渚の計算ノート」を参照
イラスト:桐野壱
- 浜村渚の計算ノート(2009年7月 講談社Birth / 2011年6月 講談社文庫)
- 浜村渚の計算ノート 2さつめ ふしぎの国の期末テスト(2010年7月 講談社Birth / 2012年1月 講談社文庫)
- 浜村渚の計算ノート 3さつめ 浜村渚の水色コンパス(2011年5月 講談社Birth)
- 【改題】浜村渚の計算ノート 3さつめ 水色コンパスと恋する幾何学(2012年6月 講談社文庫)
- 浜村渚の計算ノート 3と1/2さつめ ふえるま島の最終定理(2012年7月 講談社文庫)
- 浜村渚の計算ノート 4さつめ 方程式は歌声に乗って(2013年4月 講談社文庫)
- 浜村渚の計算ノート 5さつめ 鳴くよウグイス、平面上(2014年3月 講談社文庫)
- 浜村渚の計算ノート 6さつめ パピルスよ、永遠に(2015年8月 講談社文庫)
- 浜村渚の計算ノート 7さつめ 悪魔とポタージュスープ(2017年2月 講談社文庫)
- 浜村渚の計算ノート 8さつめ 虚数じかけの夏みかん(2017年10月 講談社文庫)
- 浜村渚の計算ノート 8と1/2さつめ つるかめ家の一族(2018年7月 講談社文庫)
- 浜村渚の計算ノート 9さつめ 恋人たちの必勝法(マーチンゲール)(2019年4月 講談社文庫)
- 浜村渚の計算ノート 10さつめ ラ・ラ・ラ・ラマヌジャン(2023年9月 講談社文庫)
- 青い鳥文庫版
雨乞い部っ!シリーズ
[編集]イラスト:KEI
- 雨乞い部っ!(2012年3月 講談社ラノベ文庫)
- 雨乞い部っ!2 〜濡れよ若人、雨乞い甲子園〜(2012年10月 講談社ラノベ文庫)
→詳細は「雨乞い部っ!」を参照
ヘンたてシリーズ
[編集]イラスト:pomodorosa
- ヘンたて 幹館大学ヘンな建物研究会(2012年6月 ハヤカワ文庫JA)
- ヘンたて2 サンタクロースは煙突を使わない(2013年2月 ハヤカワ文庫JA)
妖怪課シリーズ
[編集]朧月市役所妖怪課シリーズ
[編集]- 朧月市役所妖怪課 河童コロッケ(2014年3月 角川文庫)
- 朧月市役所妖怪課 号泣箱女(2014年7月 角川文庫)
- 朧月市役所妖怪課 妖怪どもが夢のあと(2015年2月 角川文庫)
綾志別町役所妖怪課シリーズ
[編集]- 綾志別町役場妖怪課 暗闇コサックダンス(2017年2月 角川文庫)
- 綾志別町役場妖怪課 すべては雪の夜のこと(2017年9月 角川文庫)
ブタカン!シリーズ
[編集]- ブタカン! 〜池谷美咲の演劇部日誌〜(2014年10月 新潮文庫nex)
- 恋よりブタカン!〜池谷美咲の演劇部日誌〜(2015年11月 新潮文庫nex)
- 収録作品:忍者を一人、削除せよ! / USB見立て盗難事件を解決せよ! / 被告人は美咲! 地区大会ケチャップ裁判 / 美咲蒼白! 『白柚子姫』はパクリだった!?
- 泣くなブタカン!〜池谷美咲の演劇部日誌〜(2016年12月 新潮文庫nex)
JSS進学塾シリーズ
[編集]西川麻子シリーズ
[編集]- 西川麻子は地理が好き。(2014年11月 文春文庫)
- 収録作品:メッセージはベルトの跡に / グンカンドリの気が早い犯罪 / 青山士よ、永遠に / ウェールズの長すぎる証拠 / 大将の地図記号 / ナトロン湖畔に愛の像
- 西川麻子は地球儀を回す。(2017年4月 文春文庫)
- 収録作品:済州島プルコギを食べた男 / ボズロジェーニエの蟻密室 / 今宵、刑事をナビゲート / ギャッベを盗む女 / ジャカの実の落ちる頃
彩菊あやかし算法帖シリーズ
[編集]装画:友風子
- 彩菊あやかし算法帖(2015年10月 実業之日本社 / 2017年8月 実業之日本社文庫)
- 収録作品:彩菊と賽目童子 / 彩菊と赤い亡霊 / 彩菊と呪われた千手観音 / 彩菊と一千八十九稲荷 / 彩菊と逢魔が手毬唄 / 彩菊と死神絵草紙
- 彩菊あやかし算法帖 からくり寺の怪(2017年8月 実業之日本社 / 2020年8月 実業之日本社文庫)
- 収録作品:彩菊と雷獣針供養 / 彩菊と夜桜人形 / 彩菊と鮟鱇七道具神 / 彩菊とからくり寺 / 彩菊と夢幻コロポックル / 彩菊と虚ろ舟
玩具都市シリーズ
[編集]- 玩具都市弁護士(トイ・シティ・ロイヤーズ)(2016年2月 講談社タイガ)
- 上手な犬の壊しかた 玩具都市弁護士(トイ・シティ・ロイヤーズ)(2018年1月 講談社タイガ)
ほしがり探偵ユリオシリーズ
[編集]- ウサギの天使が呼んでいる ほしがり探偵ユリオ(2017年5月 創元推理文庫)
- 収録作品:誰のゾンビ? / デメニギスは見ていた / ウサギの天使が呼んでいる / 琥珀の心臓を盗ったのは / 顔ハメ看板の夕べ
- 晴れ時々、食品サンプル ほしがり探偵ユリオ(2018年7月 創元推理文庫)
- 収録作品:馬のない落馬 / 判じてモナムール / 神の手、再び / ほしがりvs.捨てたがり / 告別式に、食品サンプルの雨が降る
猫河原家の人びとシリーズ
[編集]- 猫河原家の人びと―一家全員、名探偵―(2018年7月 新潮文庫nex)
- 猫河原家の人びと―探偵一家、ハワイ謎解きリゾート―(2019年7月 新潮文庫nex)
- 猫河原家の人びと―花嫁は名探偵―(2020年10月 新潮文庫nex)
昔ばなしシリーズ
[編集]- むかしむかしあるところに、死体がありました。(2019年4月 双葉社 / 2021年9月 双葉文庫)
- 収録作品:一寸法師の不在証明 / 花咲か死者伝言 / つるの倒叙がえし / 密室龍宮城 / 絶海の鬼ケ島
- むかしむかしあるところに、やっぱり死体がありました。(2021年10月 双葉社 / 2023年11月 双葉文庫)
- 収録作品:竹取探偵物語 / 七回目のおむすびころりん / わらしべ多重殺人 / 真相・猿蟹合戦 / 猿六とぶんぶく交換犯罪
- むかしむかしあるところに、死体があってもめでたしめでたし。(2023年8月 双葉社)
- 収録作品:こぶとり奇譚 / 陰陽師、耳なし芳一に出会う。/ 女か、雀か、虎か / 三年安楽椅子太郎 / 金太郎城殺人事件
霊視刑事夕雨子シリーズ
[編集]イラスト:yoco
- 霊視刑事夕雨子1 誰かがそこにいる(2020年7月 講談社文庫)
- 霊視刑事夕雨子2 雨空の鎮魂歌(2021年2月 講談社文庫)
赤ずきんシリーズ
[編集]- 赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。(2020年8月 双葉社 / 2022年8月 双葉文庫)
- 収録作品:ガラスの靴の共犯者 / 甘い密室の崩壊 / 眠れる森の秘密たち / 少女よ、野望のマッチを灯せ
- 赤ずきん、ピノキオ拾って死体と出会う。(2022年10月 双葉社)
- 収録作品:目撃者は木偶の坊 / 女たちの毒リンゴ / ハーメルンの最終審判 / ティモシーまちかど人形劇 / なかよし子豚の三つの密室
その他
[編集]- ヒポクラテス・クラブ(2007年9月 新風舎文庫) - 青柳青(あおやぎ あお)名義
- 千葉県立海中高校(2010年5月 講談社Birth) - イラスト:とみー
- 【改題】東京湾 海中高校(2014年5月 講談社文庫)
- 双月高校、クイズ日和(2011年1月 講談社 / 2013年1月 講談社文庫) - 『ヒポクラテス・クラブ』を加筆修正したもの
- 判決はCMのあとで ストロベリー・マーキュリー殺人事件(2012年2月 角川書店 / 2014年9月 角川文庫) - イラスト:usi
- 希土類少女(レアアース・ガール)(2012年4月 講談社 / 2015年4月 講談社文庫)
- 二人の推理は夢見がち(2018年4月 光文社 / 2021年4月 光文社文庫)
- 家庭教師は知っている(2019年3月 集英社文庫)
- 収録作品:鳥籠のある家 / 逆さ面の家 / 祖母の多い家 / 蠅の飛ぶ家 / 雪だるまのあった家
- 悪魔のトリック(2019年5月 祥伝社文庫)
- 収録作品:モーター姫は沈まず / 見えない抜け道 / それが、強さだ / わかれる者、遠きにありて / 九条と有馬
- 未来を、11秒だけ(2019年7月 光文社 / 2021年5月 光文社文庫) - 『二人の推理は夢見がち』続編
- 天使のアイディア(2020年10月 祥伝社文庫)
- 収録作品:保身の閃光 / 予定されない業火 / 天の刑、地の罰 / 運命の夜 / ほかならぬ、あなたには
- スカイツリーの花嫁花婿(2021年5月 光文社 / 2024年5月 光文社文庫)
- ナゾトキ・ジパング(2022年6月 小学館)
- 【改題】ナゾトキ・ジパング SAKURA(2024年7月 小学館文庫)
- 名探偵の生まれる夜 大正謎百景(2022年12月 KADOKAWA)
- クワトロ・フォルマッジ(2023年2月 光文社)
- 怪談青柳屋敷(2023年5月 双葉文庫)
- 怪談刑事(2024年3月 実業之日本社)
- 収録作品:繰り返す男 / 猫に憑かれた女優 / トンネルとマヨイガ / 物の怪の出る廃校 / 対決・仏像怪談 / 生霊を追って
アンソロジー
[編集]「」内が青柳碧人の作品
- ベスト本格ミステリ2017(2017年6月 講談社ノベルス)「琥珀の心臓を盗ったのは」 - 編:本格ミステリ作家クラブ
- 新鮮 THE どんでん返し(2017年12月 双葉文庫)「密室龍宮城」
- 超短編! 大どんでん返し(2021年2月 小学館文庫)「掌編・西遊記」 - 編:小学館文庫編集部
- Day to Day(2021年3月 講談社 / 2021年3月 講談社【愛蔵版】)「4/10 アメフラシを採りに」
- 現代の小説2021 短篇ベストコレクション(2021年11月 小学館文庫)「消せない指紋」
- Jミステリー2022 SPRING(2022年4月 光文社文庫)「叶えよ、アフリカオニネズミ」
- 数は無限の名探偵(2022年12月 朝日新聞出版 ナゾノベル)「ソフィーにおまかせ」
- 奸計の遁走曲(2022年12月 光文社)「令和忍法帖」
- 密室ミステリーアンソロジー 密室大全(2023年7月 朝日文庫)「密室龍宮城」
- Jミステリー2024 SPRING(2024年4月 光文社文庫)「空白の女」
書籍未収録短編
[編集]- 聖マリア・ペレッティの方程式(講談社『IN★POCKET』2012年7月号)
- 幾年月、君を想う(光文社『小説宝石』2018年12月号)
- 真夜中のシャーデンフロイデ(光文社『小説宝石』2019年9月号)
- 消せない指紋(光文社『小説宝石』2020年12月号)
- 8050限定アイテム(光文社『ジャーロ』No.77 2021 JULY)
- 酷寒に、巨大な顔を見る(光文社『ジャーロ』No.85 2022 NOVEMBER)
- アラジンと魔法のアリバイ(双葉社『小説推理』2023年9月号)
- アリババと首吊り盗賊(双葉社『小説推理』2023年11月号)
- シンドバッドと三つ子の事件(双葉社『小説推理』2024年1月号)
漫画化・漫画原作
[編集]- 浜村渚の計算ノート(講談社『月刊シリウス』2013年7月号 - 2016年2月号・『水曜日のシリウス』2016年2月3日 - 12月21日、単行本全10巻、作画:モトエ恵介)
- 利根川りりかの実験室(講談社『なかよし』2014年7月号 - 2015年6月号、単行本全3巻、作画:長谷垣なるみ)
- 放課後ミンコフスキー(講談社『週刊ヤングマガジン』2014年8月18日号 - 2015年9月19日号、単行本全6巻、作画:帯屋ミドリ)
- 赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。(双葉社『月刊アクション』2023年3月号[5] - 2024年4月号(休刊号)[6]→『webアクション』[6]、漫画:たなかのか)
- あかがみんは脱出できない(『月刊少年マガジン』2023年5月号[7] - 2024年9月号[8]、漫画:矢崎えり、監修:赤髪のとも【あかがみんクラフト】、企画協力:ガジェット通信)
映像化作品
[編集]映画
[編集]配信ドラマ
[編集]- 古書堂ものがたり 第1話・第2話(2023年4月12日・18日、Lemino・ひかりTV、出演:一ノ瀬美空・川﨑桜、原作:誰のゾンビ?『ウサギの天使が呼んでいる ほしがり探偵ユリオ』所収)[10][11]
出演
[編集]- テレビ
- クイズプレゼンバラエティー Qさま!!(2015年4月13日、テレビ朝日)
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b 『ダ・ヴィンチ』 2016, p. 47.
- ^ 講談社Brith公式サイト『浜村渚の計算ノート』
- ^ 講談社Birth 青柳碧人作品特集ページ
- ^ “これさえあれば数学を楽しく学べる 20の娯楽作品”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社). (2013年9月22日) 2023年4月25日閲覧。
- ^ a b “Netflixで今年映画化「赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。」が月刊アクションで連載開始”. コミックナタリー (ナターシャ). (2023年1月25日) 2023年1月25日閲覧。
- ^ a b “月刊アクションが休刊、「メイドラゴン」「つぐもも」など各作品の移籍先が明らかに”. コミックナタリー (ナターシャ). (2024年2月24日) 2024年2月24日閲覧。
- ^ “ゲーム実況グループ・あかがみんクラフトをコミカライズ、脱出ゲームに挑む新連載”. コミックナタリー (ナターシャ). (2023年4月6日) 2023年4月6日閲覧。
- ^ 青柳碧人、矢崎えり、赤髪のとも、ガジェット通信「あかがみんは脱出できない FINAL PLAY そして現実へ…」『月刊少年マガジン』2024年9月号、講談社、2024年8月6日、469頁。
- ^ “橋本環奈・新木優子・岩田剛典が出演、『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』福田雄一監督が映画化”. ORICON NEWS (oricon ME). (2023年4月24日) 2023年4月25日閲覧。
- ^ “乃木坂46 5期生主演の配信ドラマ「古書堂ものがたり」で創元推理文庫の3作品が原作となります”. Web東京創元社マガジン. 東京創元社 (2022年4月7日). 2023年7月2日閲覧。
- ^ “2023.04.18[TUE]12:00 - Lemino「古書堂ものがたり 第2話「誰のゾンビ?」」一ノ瀬美空、川﨑桜”. 乃木坂46公式サイト. 2023年7月2日閲覧。
参考文献
[編集]関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 青柳碧人 (@aoyagi_) - X(旧Twitter)