高畑町
高畑町 たかばたけちょう | |
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国 | 日本 |
地方 | 近畿地方 |
都道府県 | 奈良県 |
自治体 | 奈良市 |
旧自治体 | 高畑村、奈良町 |
面積 |
1.13km² |
世帯数 |
1,354世帯 |
総人口 |
3,142人 (国勢調査、2020年10月1日現在) |
人口密度 |
2,780.53人/km² |
隣接地区 | 登大路町・春日野町・白毫寺町・池之町・東寺林町・鶴福院町・不審ヶ辻子町・鵲町・公納堂町・福智院町・紀寺町・東紀寺町・南紀寺町 |
高畑町(たかばたけちょう Takabatake-chō)は、奈良県奈良市の中央部、市街地の東部に位置する地区である。郵便番号は630-8301。
地理
[編集]奈良市の中央部、市街地の東部に位置する、北西-南東方向に広がる地区である。春日山の南西麓にあたる。
地区の一部は、江戸時代までは興福寺の子院「松林院」が立地していた地域であり、近代以降、京都市南禅寺界隈別荘地と並ぶ別荘地開発が進められ、奈良華族や在阪財閥の山口家の別邸や志賀直哉の邸宅があった[1]。山口家当主が志賀直哉や武者小路実篤ら文化人、芸術家を招き、茶の湯を通じた文化交流が盛んに行われていた[1]。現在も邸宅、別邸が広がる他、志賀直哉旧邸宅の公開などなどで歴史的・文化的価値を生かした取り組みが行われてきる。
北部は猿沢池の東から春日大社の南にかけて、奈良ホテルをはじめとするホテル・旅館が多く分布する。中部に奈良教育大学のキャンパスがある。
一部が世界遺産(文化遺産)「古都奈良の文化財」の緩衝地帯(バッファーゾーン)、歴史的風土特別保存地区(春日山地区)、国史跡「興福寺旧境内」、奈良公園、奈良町都市景観形成地区に含まれる。
北は登大路町・春日野町、南は白毫寺町、西は池之町・東寺林町・鶴福院町・不審ヶ辻子町・鵲町・公納堂町・福智院町・紀寺町・東紀寺町・南紀寺町と接している。
河川
[編集]- 能登川(のとがわ)- 大和川の支流。南部を西に流れる。
- 菩提川(ぼだいかわ) - 率川(いさがわ)とも称する。大和川の支流で、北部を西に流れる。
池
[編集]地名の由来
[編集]域内の地名
[編集]域内に江戸期以来の御所馬場町、片原町、北天満町、中天満町、下清水町、中清水町、上清水町、下高畑町、上高畑町、破石町、福井町、丹坂町、閼伽井町、菩提町、山之上町、能登川町などの通称町名があり、ほかに東大路町、下久保町、上久保町、本薬師町、本薬師東町、高畑大道町、橋街道町、高畑南町などもある[3]。多くは現在もそれぞれ自治会を構成している。
歴史
[編集]沿革
[編集]- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制の施行により、添上郡高畑村が添上郡奈良町大字高畑となる。
- 1898年(明治31年)2月1日 - 奈良町の市制施行により奈良市大字高畑となる。
- 1903年(明治36年)- 奈良市高畑町と改称。
- 1970年(昭和45年) - 一部が東紀寺町1~3丁目・南紀寺町1~5丁目となる。
人口の変遷
[編集]1882年(明治15年)[4] | 355戸 1,813人 |
1980年(昭和55年)[3] |
1,581戸 4,688人 |
2010年(平成22年)[5] | 1,432戸 3,586人 |
施設
[編集]観光
[編集]教育
[編集]公共
[編集]- 奈良第二地方合同庁舎
- 奈良高畑郵便局
医療・福祉
[編集]- 柴田歯科医院
寺社
[編集]小・中学校の学区
[編集]交通
[編集]鉄道路線
[編集]なし
道路
[編集]- 一般国道
- 県道
- その他
- 柳生街道 - 西の入口に位置する。
バス
[編集]- 奈良交通
- 市内循環線・中循環線等のバス停に、春日大社表参道、破石町、高畑町がある。
- 他の路線のバス停に、奈良ホテル、高畑社宅前がある。
出身・ゆかりの人物
[編集]- ゆかりの人物
参考文献
[編集]- 「角川日本地名大辞典」編纂委員会『角川日本地名大辞典 29 奈良県』角川書店、1990年 ISBN 4-04-001290-9
脚注
[編集]- ^ a b “文化財の保護と公開・利活用について”. 国土交通省近畿地方整備局. 2023年12月10日閲覧。
- ^ 山田熊夫(1976)『奈良町風土記 正編』豊住書店,p.18.
- ^ a b 「角川日本地名大辞典」編纂委員会(1990)『角川日本地名大辞典 29 奈良県』角川書店 ISBN 4-04-001290-9
- ^ 川井景一(1891)『大和国町村誌集』中井文次郎等
- ^ 国勢調査。2010年10月1日現在。
- ^ “通学区域”. 奈良市. 2017年2月5日閲覧。
- ^ 朝日新聞 (2017年1月25日). “(都ものがたり)岡潔の愛した奈良・高畑町 世の移ろいに超然、古き良き情緒”. 2017年2月5日閲覧。
- ^ 奈良学園セミナーハウス志賀直哉旧居. “志賀直哉旧居について”. 2017年2月5日閲覧。
- ^ 毎日新聞 (2017年1月25日). “ならまち暮らし 偉大なる田舎=寮美千子 /奈良”. 2017年2月5日閲覧。